1土壌汚染の実態~チェルノブイリでどの地域の数値か~木下黄太氏6/27豊橋(内容書き出し)

2013年6月27日 豊橋
講師:木下黄太氏 (ジャーナリスト&放射能防御プロジェクト)






2013072712.jpg

で、土壌の調査というのをまずやりました。
これは首都圏の土壌調査をしたのがメインで、
首都圏の土壌調査以外には全国の土壌調査を、
一県1~2カ所しかできない所もありますが、おおむね何となくやりました。
で、そのやった話はいまだとフェイスブックの放射能の僕のページにしかないんですが、
ざっというと、首都圏の汚染状態は厳しいです
極めて厳しいです。

それは、この前まとめた数字だと、
東京の23区内の汚染の状態。
それは汚染が集積しているような側溝の中とか、
あるいは、歩道と車道のわきとか、たとえばカーポートの上とか、
そういう場所の物を入れずに、
普通の庭、植え込み、運動場、
そういうところの汚染を東京23区だけでまとめると、
少なく見ても、セシウムの137とセシウムの134という核種の合算でおおむね800ベクレル/kg

多くみれば1000ぐらいはあります。
でも、たぶん800ちょっとだと思います。

これがどの位の数値か?と言うと、
ウクライナのキエフという所があります。
ウクライナの首都です。
ウクライナ政府はこのキエフを機能させなければいけないので、
0.8キュリー/平方kmの汚染だと言っていました。
0.8キュリー/平方kmの汚染を細かく見ていくと、
470ベクレル/kgぐらいなんです、大体。
そのセシウム137の汚染があったというふうに言っています。


470ベクレル/kgです。
ベクレルという単位は、放射能の強さを表す単位です。
1kgあたり何ベクレルあるか?って言う事です。

で、キエフの汚染状況はこれ位の数値だと言われています。
これは、セシウム137っていう核種の。
で、セシウムには137と134の二つの核種があります。
137っていう核種は、半減期がおおむね20年。半分になるまでに20年。
134という核種は半分になるまでがおおむね2年です。
だから134のほうが半分になるのが速い代わりに放射線事態がいっぱい出るんです、分解するので。

これは137の数値なんですよ。
134がいくらなのかが実はよく分からないんです。
分からないんですけど、ウクライナの政府側とかに言わせると、
おおむねチェルノブイリの時の放出比が
セシウムの137対134が、おおむね2対1だって言われています。
だからそれで考えると、470のその半分ぐらいを足しこんだ数がキエフの大体の汚染状況だろうという、
仮の推測が出来ます。

そうするとおおむね700ベクレル/kgぐらいあります。
ぼくたちが東京23区で取っている数値が大体800なので、
大体キエフとどっこいどっこい位の汚染が東京23区にはあります。

これは、傾向で言うと東側が高いです。
特に荒川をまたいだ向こう側
足立区とか葛飾区とか、特に高いのは江戸川区です。
江戸川区は僕たちがとった検体は全部3000ベクレルを超えました。


北と南で言うと、南の方が高いです。
海側の方が高いです。
ですからたとえば、杉並区、世田谷区、大田区と下に下がっていくごとにどんどん高くなっていきます。

おおむねそういう傾向です。

杉並は、東京23区の中で多分一番低いんですよ。
それでも300ベクレル/kgぐらい。
ベラルーシのミンスク並みだと思います。


これが世田谷区になるとおおむね500ベクレル/kgぐらいです。
これが大田区になると1000ベクレル/kg近くの数字になっています。
だから海側の方にプルームが流れていっている。
それを証明するのが、東京の武蔵野地域とか、
あるいは埼玉の大半のエリアは200~300ベクレル/kgの数値がすごく多いんですね。
だから内陸の方に吹きあがっているのはそんなに多くはない。

山際の方はもっとあるんですよ。
たとえば、那須塩原のあたりから、日光のあたり、
そして群馬県の山沿いにかけてずーっと高いエリアが続いています。

ですけど、意外に千葉の方へ流れてきいった、
柏とか安孫子とか印西、流山とか、東葛地域と言われているホットスポットのエリア、
そのエリアから流れてきているプルームっていうのは、
海側の方を割と経由していて、
割と東京でも南よりの方に落ちているんです。

で、このプルームがどうなっていくか?と言うと、
そのまま三浦半島をまたいで、最終的には伊豆半島にぶち当たります。
だから伊豆半島の伊東市の近くでは1000ベクレル2000ベクレルの汚染は普通に見つかったりとか、
で、ある場所ではこれは普通の土壌が2万ベクレルを超える箇所があります。
これは集積ではないんですよ。
なんて言ったらいいんでしょうね、側溝みたいな集積ではなくて、
どちらかというと水がてんでに流れてくるようなそういう湿地帯みたいな場所があって、
そういう所に放射性物質が流れ込んできていて、
その湿地帯が汚染されている状況なんです。
それが2万ベクレル位なところがあります。
これはちょっと特異です。

でも、1000,2000のベクレルは伊豆半島の東側、熱海から伊東のエリアでは普通に見つかります。

比較的ましなのは、まだ、下田とか下の方です。
多分、そっちの方は風向きによってまわっちゃったんです、半島を、まわった分があります。
伊豆半島は山が結構高いので、山でブロックされたか、風で海にまわったかです。
海にまわった風向きの風で落ちたものがどこに落ちているのか?

一番私たちが高い数値で落ちているのを見つけたのは、
静岡県の焼津市の海沿いです。
和田っていう地域。

古いところのエリアです。
その地域で400ベクレル代の汚染は見つけました。

それから、もうちょっとこちら側に来ると、
牧之原市
御前崎のちょっと手前ですね、こっちから言うと先です。御前崎のちょっと先。
ちょうど海岸べりに近い山が開放地にある地頭方という地名だと思うんです。
そこで200ベクレル位の汚染。

それ以外は静岡県の東部で伊豆半島の西側で、200を超えるような汚染地を僕は見付けていません。
いまのところそのぐらいです。

でもこのプルームは御前崎のあたりでだいたい、もう潰えているんですけど、
それでもその風でまだ来ているものが少しあるんです。
きたものが落ちているのがどこか?と言うと、
静岡県の西部の浜松市とか湖西市の海岸べりのエリア
あの辺のエリアに場所によっては100ベクレル程度の汚染はあります。


でもこれも、ちょっと浜松の市街地に入ると、数ベクレル程度の汚染があるかないか位になってしまうので、
すごい差があるんです。
汚染されていない所と汚染されている所がくっきりと分かれるんですが、
浜松の海沿いのエリアでは汚染が見つかる可能性がある。
でもそれは100ぐらいです、多くても。

じゃあ、この100ベクレル位の数値がどの程度か?って言うと、
チェルノブイリの後に、イタリアの平均の数値が100、西ドイツが90出ています。
ですから、おおむねヨーロッパの西側の諸国で出ていた数値の平均の数値とほぼ一緒のような数値が
例えば浜松市の海岸べりでようやく探知できます。

ちなみにいうと、浜松市内の全体の数値を取っていうとそこまで高くなくて、
おおむね25ベクレルか30ベクレル程度。
市街地は本当に数ベクレルしかないです、ほとんど汚染が見つからなくて。
海岸べりが高いので、平均していったら25とか30ぐらいしかない。

で、この浜松で汚染は止まっていません。
止まってなくて、もうちょっとプルームは行っています。
行ったものが、一応感知できるんじゃないかって思えるところの数値が出てくるのが、ここ豊橋です。
もちろん豊川でも一緒です。
新城(しんしろ)でも同じです。
新城の方が山の方に詰まって行っていますから、局地的に高くなります。
だけど、豊川とか豊橋のエリアでも、20ベクレルから30ベクレルの汚染は見つけられます。
100を超える汚染はなかなか見つかりません。


だからこの辺のエリアの数値が、じゃあどのくらいか?って言うと、
感覚的には、フランスぐらいです、チェルノブイリ事故の。

「これで健康被害は出るか?」って言われたら、通常は出ません。
通常は出ません。

ですがもちろん、局地的に、
今はセシウムだけの話をしていますが、
たとえば、ガスが大量に来ていた、ヨウ素が大量にそこまで来ていた。
たまたまその時、そのヨウ素に当たる場所にその人は居た。
それで例えば女性とかお子さんで、甲状腺に多少でもきたらまずいようなタイプの体質の人だった。
そういう場合は当たっていたら、豊橋でも豊川でも甲状腺の異常が起きてもおかしくないです。
確率は高くないですよ。

なぜこういう事を言うか?というと、
3月15日の朝、
プルーム首都圏に到達したのが、3月15日の早朝です。
1時台ぐらいです。
その3月15日の7時台ぐらいにすでに豊川市に到着人たちが居て、
豊川ですよ、これは。
豊川でもどちらかというと海岸べりに近いエリアで、半分は山みたいなところなんですけど
そこに到着した人たちで、通常これだったら(甲状腺異常は)出てないだろうと思ったんですが、
甲状腺に異常がお子さんとかに出てます。

甲状腺腫、そういうのが出ているケースがあるので、
ぎりぎり可能性があるのはそこぐらいまでじゃないかと僕は思っています。

何で僕がさらにそういうか?って言うと、実は浜松市で、
お隣ですよね、浜松市で、当時ヨーロッパから帰省をしていた女性が居ます。
その女性が浜松に居て、浜松で被ばくは多分してるんです。
ですが、浜松だから彼女は大丈夫だと思ってヨーロッパに戻ったんです。
そしたら、なにか子宮周りの事で女性特有の検査をしなければいけないからしたところ、
以前より数値が明らかに悪化したそうです。
それで医者の方が「どうして悪化したんだろう?」っていう話になって、
日本人だって知っているんで、「君は日本のどこに住んでた?」と聞かれたそうです。
その医者自体はイタリアの医者だそうです。
そうすると彼女は「浜松です」
「浜松は何キロ福島から離れてるんだ?」って言われたから、
「300km位だと思います」
ああ、だったら被ばくだ。イタリアでも起きていたから全然おかしくない

わかりますか?
それ位な微細な事を。
これは、別に彼女がもう2度と子どもを産めなくなったとか、そういう危険なレベルじゃない。
腫瘍のマーカーの程度が少し上がったんです。
微細な変化なんです。
だけど、医者の側は何故それが起きたのかが気になって、

イタリアは特にチェルノブイリの影響に関して実は医師の側でものすごく取り組んでいるのは、
ベラルーシとかウクライナの医者たちとはちょっと違う意味で取り組んでいるのは、実はイタリアなんです。

これは、ユーリ・バンダジェフスキーという、ベラルーシで活躍して、その後逮捕されて、
セシウムが心筋に溜まることを割と言っている学者なんかと話して居ても、
「イタリアの医者たちが非常に頼りになる」と。
「イタリアの医者は本当にこの事と闘ってやるんだ」とよく言います。
実際、イタリアの医者はそういう見解を持っている人が多くいて、
で、普通の医者がそういう事を言っていたそうです。

浜松でその位の微細な異常が起こり得るのであれば、
もちろんこのエリアだってそれはあり得るわけです。

なぜそれをさらに言うか?っていうと、
みなさん、愛知県のホームページの降下物のページってご覧になった方いますか?
あれを見ていればわかると思うんですが、
あれはたまたま名古屋とここで採っています。
この2カ所でしか採っていない。

そうすると、名古屋はほとんど出ていないんです。
見てみればわかります。
出た被害は最初の頃だけです。
だけど、今は全然出ないです。

ところがここは、ごく微量ずーっと出てたんです。
それは、多分ここの機械が悪いとかそういうことじゃなくて、
実際にものすごい微量なんですよ、本当にものすごい微量で
この量が出てもなにも起こらないんじゃないかっていう量なんだけど、
でも、ものすごく、ものすごく微量であれば、このエリアまでは来ているんです。
ここが大体その境のエリアです。

良いですか、チェルノブイリの時のことを考えたら、このエリアでものすごく心配することはないです。
チェルノブイリの過去の経験からいうと、
このエリアで心配していたらヨーロッパで人は住めません。

そんなことは無いんですが、でもここは何も来てない場所ではないんです。

例えば九州とかだと、来てた時は来てたかもしれないけれども、
来てる感覚すらない訳ですよ。
もう全然関係ない、福島なんてよそ事な訳です、九州の人達は。

でも、ここはそうじゃないです。
少なくてもその影響が及ばないギリギリのところだけれども、
でも、本当に大丈夫かどうか、少しは不安に感じている。
なぜなら、降下物が常に来る場所のエリアの限界のポイントにある。

もちろんそれは大した数値じゃない事を、何度もいいますよ。
そういう事があります。




つづくーー

2広域拡散~がれき・食品~木下黄太氏6/27豊橋(内容書き出し)




今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量6/16川根眞也氏
(内容書き出し)








木下黄太氏6/27豊橋文字起こし

全編の動画はここ↓にあります。
1土壌汚染の実態~チェルノブイリでどの地域の数値か~木下黄太氏6/27豊橋(内容書き出し)

2広域拡散~がれき・食品~木下黄太氏6/27豊橋(内容書き出し)

3甲状腺の状況~血液の数値データを誤魔化しています~木下黄太氏6/27豊橋(内容書き出し)




関連記事

コメント

非公開コメント

木下さんの豊橋講演

いつも書き起こしと情報発信をありがとうございます。
とてもとても助けられています。

今までに何度も木下さんの講演には足を運んでいて、
6/27の講演も聞きに行きたくて、でも遠方なのと
時間が取れなくて行けなかったので、ここで見ることができて
本当に有り難いです。

書き起こし作業は膨大な時間がかかると思います。
本当にありがとうございます。