泉田裕彦新潟県知事×東京電力廣瀬直己社長
2013年7月5日
廣瀬社長:
会長がメインでお答えになったものと思っております。
一応安全を・・あの、言うふうに、あの・・、
泉田知事:
是非お聞きしたいんですけれども、大勢の方々がですね、不安に思っています。
こう言った中で、地元に連絡もせずに、適合申請をするという決断をされた背景、
どうしてこんなことになっているんですか?教えていただけますか。
廣瀬社長:
はい、まず、あのーこれはちょっと若干言い訳がましいですけども、
取締役会で決めた内容は、地元へのご説明をして、その上で、えー、
ま、出来ればできるだけ早く申請をするという事でございまして、
申請をするという事を、ま、ちょっと言い訳がましいんですけれども、先にあって、
その後に、地元に説明すればいいよというつもりは毛頭ございません。
ただ、一方で、あのー、取締役会の決議を持って、
地元にこうしたアポを頂いてご説明をするという段取りにどうしてもなってしまったというのは、
逆に、当然その分だけ時間がタイトになって、で、
ま、メディアの発表もどうしても大きくなりますし、
一方でご存じの通り手記事会議という東京証券取引所のプールがあって、
取締役会で決定したものについては速やかに公表しなければいけないという、ま、
これはま、本当にいい訳でございますけれどもね、
そういったことから、またまた、あの、
えー、地元軽視ということに、え、受け取られてしまいかねないですね。
えー、そういう事、本当にそれについては、
もう少しやりようがあったかなというのは反省しておりますけれども、
いま、言い訳がましいですけれども、段取りとしてはそういう段取りであります。
泉田知事:
段取りの話じゃなくて、安全第一の会社がですね、
そもそも、この安全性についての説明もしないで
申請を先にやられた事情を説明していただきたいんです。
廣瀬社長:いや、ですからまだ申請はしておりませんし、
泉田知事:申請をするという決定をした事情を説明していただきたい。
廣瀬社長:
申請をするという意思決定をしたのは、ひとえに、
ま、このたび柏崎の6号機と7号機なんですけれども、それの準備が整って、
ま、それも整わずの取締役会にかけるわけに行かないので、まずそういう事実関係があって、
さて、一応用意は出来ましたよ。
さて、どうしましょう。
という事で、ま、今回取締役会にかけたという事ですね。
もちろん、あの~、ま、今日も含めてですけれども、
是非、地元には、あー、ご説明させていただきたいし、
ご説明させていただけたらでるので
泉田知事:
ですから普通、どういうものをつくってという事を、物があってですね、相談をしていただく。
情報を頂くっていう事が必要でしょ?
不安に思っている人がいっぱい居るわけですから、
どうしてこの不安の解消に努めないで、適合申請するっていうことを決められたんですか?
っていう事をお聞きしているんです。
廣瀬社長:
あの~、もちろんその説明がその時点でもっと、
十分にしなければいけないというご指摘が最もでして、
そこの部分について、我々は反省しなければならない部分があると思っています。
ただ、あのー、今回まさに ですからご存じだと、のことと思いますが、
今回設計の段階で、えー、申請をして、
で、設計に対する審査、審査は、前回はやりますんで、
実際のところは当然のことながら、仕様前検査のところでは、
その通り「ちゃんと動くものがあるのか」という試験にはなるんだと思いますけれども、
ま、そういうこともあって、まずは今設計段階での説明という事にどうしてもならざるを得ない。
急いでますか?
泉田知事:じゃ、もっと単純に聞きます。なぜ急いだんですか?
廣瀬社長:
ま、取締役会の決定はですね、
え、繰り返しになりますが、「まず準備が出来た」という事実がありまして、
私どもはずっと準備をしてまいりましたので、一つ準備が出来てという事で、
会社的にですけれども、これはおっしゃるように地元の方の気持ちとか、
またそういうのとは違う視点からの決定ですので、
それはひとつ、そ、そういう事実はありますけれども、
それを今度は地元の方にどういうふうにお伝えするか、
どういう時間を取るかという事に関しては、おっしゃる通り、
時間を、もう少しやりようがあったかもしれないし、
ま、これは、これからもぜひ、時間をかけてですね、ご説明させていただきたい。
泉田知事:もう一度聞きます。なぜ急いだのか、事情を説明して下さい。

廣瀬社長:
ま、あの、準備を急いだという事の意味になるかもしれませんけれども、
私どもはあれだけの事故を起こしてしまって、
で、ま、以来、えー、我々なりにですね、事故を起こした当事者、利用者として、
これは本当に口はばったい言い方かもしれませんけれど、
我々がより学ばなければいけない、事故から学ばなければいけない、反省しなければいけない
あるいは教訓を切らさなければいけないというのは、当然あると思います。
そうしたものの中から、いろんな取り組みを柏崎の中に
ま、取り入れてまいったわけです。
ま、従って、そうした準備が、ま、出来たというのがひとつ。
それに対して「どうして急いだのか」というのは、
えーー、-、もちろん、事実が明らかになってきて、「こういう対策が必要だ」と、
「こういう事をやっておかなければいけない」という事が出てきている訳です。
ま、それを速やかに柏崎に取り入れていくということから、ま、こういう事になったという
泉田知事:審査の順番という事を気にしたんじゃないんですか?
廣瀬社長:
審査の順番というのは第一グループという意味ですか?
もちろん我々は申請させていただく以上、当然その準備ができたから審査するので、
その後、ま、これは規制庁のご判断なんで、我々が何ともしがたい所がございますけれども、
準備が整えば申請するというのは、普通、普通の事だなぁというふうには思います。
泉田知事:だから、地元に説明してから取締役会にかけても良かったでしょ
廣瀬社長:いや、これは
泉田知事:なぜ急いだんですか?って言う事を聞いているんです。
廣瀬社長:
まァ、あのー、今回の決定は大変重い決定ですので、
いわゆる根回しとしてですね、まだ取締役会の決定は出来ていないけれども、
「実はこういう事、こういう事だから、まぁ、よろしくお願いしますよ」という事は、
ま、出来たのかもしれません。
ただ、大変重い決定ですので、
我々としては取締役会の決議があって、で、それに基づいて、
それを基に動き出しているというのが現状でございます。
泉田知事:
廣瀬さん、本当のことを言ったらいいじゃないですか。
なぜ急いだんですか?
根回しもしないで。
廣瀬社長:
いや、ですから根回しについては、あの、反省すべき点があったかもしれませんが、
ただ、まぁそういう段取りで出来た訳で、
えー、今まさにこうしてお時間を頂いているので、
え、ま、こういうのを根回しとは言わないと思いますけれども、
おー、説明させていただくと。
泉田知事:急いでますか?急いでませんか?
廣瀬社長:・・・・、「申請を」ということですか?
泉田知事:あの、説明も含めて。急いでますか、急いでませんか?
廣瀬社長:もう、時間を頂ければ一生懸命説明をしたいと思っています。
泉田知事:
そんなことを聞いているんじゃなくて、
急いでいるのか?急いでないのか?って聞いているんです、東電として。
廣瀬社長:ご説明は出来ればやらせていただきたいと思います。
泉田知事:申請を早くやりたいと思っていますか?
廣瀬社長:地元の、もちろんご理解を頂ければ、あー、早くやりたいと思います。
泉田知事:なぜ早くやりたいんですか?
廣瀬社長:準備が出来ているからです。
泉田知事:
どうして準備が出来ていると早くやりたいんですか?
と、スピードと、
廣瀬社長:
ですから我々の今回のフィルターベントもそうですし、いろんな対策はですね、
逆に言うと、申請基準ができる前にかなりの工事を始めてきている所があります。
従って我々の考えで、必要な対策をとってきたつもりですが、
それが本当に果たして今回の規制基準に適合しているんだろうか?
というのはひじょうなる重要なポイントだと思います。

泉田知事:
じゃあもっと聞きましょうか。
年度内の融資ということを意識しましたか?
金融機関からの融資って意識しましたか?
廣瀬社長:
もちろん経営ですので、今回のことと全く別の話としてもですね、
それは意識しています。
泉田知事:という事は不安を解消する安全よりもお金を優先したという事ですね。
廣瀬社長:
え、そう、そういうふうに、ま、一つ一つでこう視点を、
あの、因果関係というか、歴史関係が全部決まっている訳じゃないと思うんですがね。
泉田知事:分かるように説明して下さい。
廣瀬社長:
もちろん私は経営者ですので、
今知事がおっしゃったようにこれを実現化しないと、3期連続の赤字というのはなんとしても避けたい。
泉田知事:
そうなんですよね、つまり下河辺さんと廣瀬さんが1年前にお話をした、
「安全優先」というのはウソをつきましたということですね?
廣瀬社長:いえ、
安全かどうかを確かめてもらうのが、あー、今回の申請だというふうに、
泉田知事:じゃあ、なぜ急いでるんでしょう?
廣瀬社長:ですから、準備が出来て。
泉田知事:
だから、「準備が出来る」っていうことと、
それから「不安を解消して安全確保する」っていう事とは違う訳でしょ?
廣瀬社長:
ですのでその点についてはですね、まだ、あー、申請もしていませんし、
これからまさにこうした時間をですねいただきながら、
できるだけ、えー、そうした不安を抱いていただかなくて済むように、
我々としては一生懸命やっていかなければいけない。
東京電力はトップが先頭を切ってウソをつく会社ですか?
泉田知事:
あの、廣瀬さんが記者会見をした時に、秘書課にはどういう連絡がいっていたかご存知ですか?
新潟県の秘書課に。
「もう一度再任されたので就任のご挨拶に伺いたい」という話がきています。
いま廣瀬社長が説明しているのは、
「フィルターベントの適合申請をしたいという説明をしたい」と言われているんですけれど、
アポを取る時に「ウソをつけ」と指示をしたのか、
会社全体がウソをつく体制になっているのか、どっちですか?
廣瀬社長:
あのー、アポを最初に入れさせていただいたのは先週の水曜日か木曜日その頃だったと思いますので、
まさに株主総会が終わって、わたしが任命されて、
金曜日に福島県に同様の趣旨でご挨拶に行きまして、
という流れでアポを入れさせていただきました。
で、あのー、取締役会の決議が5日の火曜日ですので、
もちろん、その、ま、アポが「たまたま」という事はあったかもしれませんけれども、
そこで、そうした話もさせていただく必要が出来たというか。
泉田知事:
う~ん、答えになっていないんですけど。
あの、新潟県に対しては「就任のごあいさつに伺いたい、再任のご挨拶に伺いたい」
でも今お話しされているのは、「適合申請の説明をしたい」と言われています。
なぜ違うんですか?理由が。
廣瀬社長:
ですから、あー、地元に対してですね、
極力早く、丁寧なご説明をする必要があるのは我々も考えておるところですので、
ま、今日こうしてお時間を頂いて、
なかなか、地方でお会いできませんので、
えー、柏崎市も むら(?)もそうですが、
こうした機会にできるだけ?に対してのご説明をさせていただきたいと、
泉田知事:
だから何を言っているのかが分からないんですけど、
時間を取るためにどうして真実を言わずに違う理由を言われるんですか?
廣瀬社長:
いや、ですので、先週の木曜日か金曜日の段階、いや水曜日、木曜日の段階で、
私どもはまだ決議をしておりませんので、
えー、あの、当然再任のご挨拶のことを
泉田知事:提案する気もなかったんですか?
廣瀬社長:
ま、あの~、正直なところを申し上げますと、今回の取締役会は本当にかなりの短期間で、
えーー、ま、準備が整ってきたというのがあって、
それがそのー、お、もう秒読み段階に入ってきたというのはあると思いますけれども、
その時点では決まっておりませんので、
えー、ま、そうしたことで、えーま、
逆にあと言えることもまさにそれこそ虚偽になってしまいますのでそれはできませんし、
えー、仮にそういう動きがあったとしても、そういうアポの取り方は難しいと思っています。
その時点で明らかなのは、株主総会が終わって、わたくしが二年目に入るという事ですので、
それでアポを取らしていただいた、ま、ずるいと言えば
泉田知事:
つまり、園部さんからは株主総会で二期目に再選されたので、
挨拶でアポを取れというふうに支持を出されたという事ですね。
廣瀬社長:そういう事です。
泉田知事:
そういう事ですね。
でも心の中では急速に進めて取締役会にかけようという気持ちがおありだったという事ですね。
廣瀬社長:
いえ、それもまだ、ま、そ、そこはですね、あのー正直、
えーー、それは取締役のご意見もありますし、私の一存だけでは決められない状況でもありますので、
ま、そこは何とも申し上げられませんが、
ただ、えーー、二日の決議をもって、
えーー、ま、あの、アポ、アポイントの、おー、中身と言いますか、目的を、
ま、私たちに都合よく変えさせていただこうとしたのは事実でございますので、
それについては本当に申し訳ないと思いますが、
ただ、先週からそういう事でのという事では、それは、あの、そういうことではなくて、
先週は先週で、その段階で決定していた私が二期目に入るという事を目的でまずはご挨拶。
それ、それをまさに、実際に何時までもやらしていただいた、金曜日にですね、やらせていただいたという事
泉田知事:
なら、昨年のね、下河辺さんと一緒に来られた時の
「安全とお金とどっちが大切ですか?」
「安全を大切にします」と真摯にお答えいただいた言葉がウソだったわけですか?
廣瀬社長:いえいえ、それは、そんなことは無い、私どもこそアポイントを
泉田知事:
ちょっと最後まで聞いて下さいよ。
アポイントを取る時は「再任のご挨拶」と言って取りながら、
本当は下心を持っていたという事ですね?
廣瀬社長:いえいえ、ですので繰り返しになりますが、わたしども、あの~
泉田知事:カメラ回っていますからね。
廣瀬社長:はい。
泉田知事:
これ、国民が聞いたらどう感じられるか、っていうことですよ。
「東京電力はウソをつく会社だ」と。
「トップが先頭を切ってウソをつく会社だ」っていうふうにしか伝わらないですよ。
廣瀬社長:
いや、ですのでそれは事実、誤解を解いていただきたいと思いますが、
先週の段階で株主総会があったわけですから、
その時点ではっきりした事しか私どもとして申し上げられないし、
その時点で確かに、アポイントを頂いて、
まさに福島県では私は金曜日に知事にお会いしに伺っていますので、
その段階ではもちろん何も決まってない訳ですから、
まさにご挨拶、二度目のご挨拶という事に、ま、なっている
東電は約束を守る会社ですか?
泉田知事:東京電力は約束を守る会社ですか?
廣瀬社長:是非そういう会社で、えー、ありたいと思っておりますし、そういうふうに毎日やっております。
泉田知事:ありたいけど破る時もあるんですか?
廣瀬社長:いえいえ、そんなことは無いようにしたいと思います。
泉田知事:約束は守るんですか?約束は守る会社ですね?
廣瀬社長:はい。
泉田知事:
そうしましたら次に、昨日ペーパーがましたが、
安全協定というのは、県と東京電力のお約束です。
無論、事前了解なしに申請はしませんね?
廣瀬社長:
ですので、それについては、ま、あの~、
昨日申し入れがあった地盤にあるとおもいますけれども、
これはあのー、ま、フィルターベントのお話というふうに理解しておりますが、
知事が日ごろからおっしゃっているように、フィルターベント、
もちろんフィルターベント自身が、ま、使ってはいけない設備でありますけれども、
まだ、まさに使わなければいけない状態になった時には
いいいい、いかに量を下げるとはいっても、
地域の住民の方に、えーー大変な影響を与える設備ですので、
それをどう使うか、という事は極めて重要なことだと思って、
ましてやそれがまさに地元の地域の、
おー、特に自治体の、おー、オペレーションに非常に大きくかかわりますので、
ま、その点については、これからよーくですね、御相談させていただかなければいけないと思っていますし、
えー、ま、んま、使わない設備ではありますけれども、
そういう設備が使うという状態になるまでにはですね、
それはしっかりと詰めておかなければいけないというふうに思っております。
泉田知事:事前了解なしに申請はあり得ませんね?それはお約束を破ることになりますよ。
廣瀬社長:
それでまだ、ちょっと途中なんですけれども、
そうした使い方の面について、えー、ぜひ、日々その、ご説明させていただきたいし、
またいろんな自治体の、逆に取り分についてもですね、反映していかなければいけないとおもいます。
一方でですね、やはり初期系のハードルの方の大きな、ございます。
これについてはまさに規制庁が、規制委員会が新しい基準でハードルをまさに決めて、
来週の月曜日からそれが施行されることになっています。
従って、そこで、それがまず合っているのかどうか?というのをきいて、
その中で、それと同時と言いますか、それと並行して、
県の技術委員会なりなんなりと、こちら側の接地面からのチェックと言いますか、
その確認事項もしていただけるということは可能じゃないかなというふうに思っております。
泉田知事:
東京電力は、トラブル隠しを起こしているし、社会的に信用を失いました。
柏崎刈羽原子力発電所、職員のみなさんを含めてですね、
その後信頼回復をするためにどれだけ苦労されたか、ご存じでしょうか?
で、平素の間でもちゃんとやりとりができるように。
ホットラインだってちゃんと繋がるようにという事で、免震重要棟
あるいは2007年の中越沖地震の時に、ホットラインが繋がらなかったことから、
「つくってくれ」という事でつくって頂いたんですよ。
新潟でつくったから、たまたま福島でもつくった訳でしょ。
あれがあったからこそ、東京が今住めている訳ですよね
廣瀬社長:ほんとうにそのときは
泉田知事:
それだけ真摯に現場の人が苦労しているのに、
トップがウソをついたり、約束を守らないという形で信用を失っていったら、
この人達の苦労はどうなるんですか。
そういう事を考えませんか?
廣瀬社長:もちろん、あの、あの
泉田知事:
もう一回聴きますよ。
東京電力は約束を守る会社ですか?
廣瀬社長:ぜひ、守りたいです。
泉田知事:ということは、事前了解なしに申請はあり得ませんね?
廣瀬社長:
いえ、ですので、私が先ほど申し上げたような方法はあるのではないか?
それについては是非知事の、ま、ご意見も伺いながら、
そういう方法もあるんじゃないかというふうに考えてございます。
泉田知事:
あの、いま問われているのは東京電力の信頼性なんです。
ウソをつくのかつかないのか?
約束を守るのか守らないのか?というのは、
これね、どういう所で議論してもらうかという技術的な話じゃなくて、
「信用できる会社なのかどうか」という事を伺っているんです。
なぜウソをつくんですか?
廣瀬社長:
いいえ、もちろんウソをついているつもりは毛頭ございませんし、
私どもが取り組んできた、取り組みを
わたくしどもなりにやっていたんではおっしゃる通りに信頼がない。
従って、?会なりそう言った第三者機関ですね、
しっかりとした機関にテストしていただくという事が本当に必要だと思う。
泉田知事:約束破りませんね?
廣瀬社長:
え、ですのでいま、そのーー、
フィルターベントの審査とそれから事前了解の順番に付きましては、
泉田知事:そういう事じゃなくて、約束は守りますか?って聞いているんです。
廣瀬社長:もちろん約束は守りたいと思っています。
泉田知事:じゃあ、ちゃんと事前了解をとって下さい。
廣瀬社長:えー、ですので事前了解の取り方について、
泉田知事:それは後です、まず事前了解を取ると明言して下さい。
廣瀬社長:ですので、今、今日ここにえーー、来て知事とお話しさせていただいて
泉田知事:明言できないんですか?
廣瀬社長:ですから、そこをですね、是非知事に御了解いただけないかというのが我々の願いです。
泉田知事:
だから、信頼できる会社かどうか?というのが重要なんで、
約束を守る気はあるんですか?ないんですか?
廣瀬社長:
ですので、あの、繰り返しで申し訳ございませんけれども、
私どもが、あー、お願いする事前了解は取るんです、もちろん取るんです。
でも、その事前了解の取り方について、「こういうやりかたでどうか」という
泉田知事:それは時期の問題ですか?
廣瀬社長:もちろん時期の問題です。
泉田知事:申請してからの話では事前了解って言いませんからね。
廣瀬社長:ですので、
泉田知事:わかってますね。
廣瀬社長:はい。
ですので、今申し上げたように
一方では規制委員会がもうすでにスペックも出ております、強度も出ております。
それに合っているのか合っていないのか、というのはひとつの判断基準はもうあるわけです。
それを一方で審査をしつつ、
泉田知事:
我々は事前了解とはみなしません。
事前了解を取って下さいね。
廣瀬社長:
そこについてはぜひ、私どもの、おー、ま、引き続きそこの順番というんでしょうかね、
えーーー、同時並行線については、是非わたくしどももお願い申し上げます。
泉田知事:
事前了解です。
平行じゃありません、同時じゃありません。
約束を守れますか?
廣瀬社長:事前ですか。
泉田知事:事前了解です。
廣瀬社長:事前
泉田知事:>協定には事前了解って書いてあります。
廣瀬社長:ま、しかし今回の、おー、
泉田知事:「約束を破る会社」っていう
廣瀬社長:
そこ、そこ、そこはですね、
是非、あのー、私どもの考え方をお聞きいただきたいところですけれども、
その、今回の、おー、ま、新しい基準に基づいて、今までに全くない決議をこれから作って、
その全く、その決議についても本当にそのまさかの時に使うという決議で、
そういう特殊事情の中でですね、今回こうした決議をま、しようとしていますので、
そこについては是非、その、我々の、ま、順番っていうんですか、
同時並行的に進めていただくということは可能なんじゃないか、
あるいはそれで大きな問題は生じないんじゃないだろうか、
泉田知事:
「事前了解です」と、何度も言っています。
あの…、お金と安全はどっちが重要ですか?と聞いた時に、
「安全です」とお答えになった。
実はウソだった。
廣瀬社長:いえ、ですから
泉田知事:そして約束は破る会社、これじゃあもう、信用できないでしょ?
廣瀬社長:
規制委員会で審査をしてもらう事は
安全を確保するために審査してもらうものだと私どもは思っております。
泉田知事:
じゃあ、聞きます。
2007年の中越沖地震の後、トランスから火を噴きました。
その時に東京電力がどう説明したかもう一回言ってみてください。
廣瀬社長:
ちょっと、わたくしはいま、そのときの・・・あれ、あれでないんで妻びらやかにお答えできませんが、
泉田知事:
土台が建屋と離れていたんですよ。
だから、パイプが離れてそこから漏えいしたものに火が付いて火事になりました。
「だから我々は二度と起こさないように、パイプと建屋を一体化します」という説明を頂きました。
廣瀬社長:はい
泉田知事:
今度のフィルターベントの設備は、
なんと驚くことに建屋と一体化してないじゃないですか!
廣瀬社長:いや、ただ
泉田知事:あの時の説明となんで違うんですか?
廣瀬社長:
建屋とフィルターベントの設備のそれぞれの土台は、同じ土台に建っていますので、
いわゆる、こっちとこっちがずれて動くことは無いようにしている。
泉田知事:だってそれは地盤にという事じゃなくて建屋と繋がってないんで、
廣瀬社長:庭を、庭を通じて同じものの上に建っているという事です。
泉田知事:地盤を通じてって言ったら、この間のトランスだって地盤を通じてそういう事になったわけなんです
廣瀬社長:
いや、あれは、あのー、その、間のそのつないでいた部分、部分が、
ア、そもそも同じ地盤に建っておりませんし、
泉田知事:東電というのは詭弁を弄する会社なんですか?
廣瀬社長:
いえいえ、事実を申し上げているだけです。
あれは同じ地盤に建っておりませんので当然
泉田知事:信頼を回復することとお金のこととどっちが大切なんですか?
廣瀬社長:繰り返しいますけれども、信頼を回復しなければお金の話なんかできないと思っております。
泉田知事:でしょ。だから約束を守って下さいよ。
廣瀬社長:
ですから、我々としても安全を確保するために規制委員会に、
えー、その旨をチェックしていただきたいというふうには実に強く思っているところです。
泉田知事:
だから、事前了解をとって下さい。って言ってるんです。
なぜ事後になるんですか?
廣瀬社長:いえ、事後ではなくて同時にできるのではないかと考えています。
泉田知事:事前にやって下さい。約束です。約束破るんですね?
廣瀬社長:いいえ。同時にさせていただくとどういう、その
泉田知事:
昨日ね、ペーパーさせてもらいましたけど、
福島第一原子力発電所のベント状況の説明は今日はいただけるんですか?
廣瀬社長:はい、用意してまいりました。
つづくーー
<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
「事故が起きたって責任取らないよ」って言っている会社をだれが信用するんですか?
泉田知事7/2報道ステーション(内容書き出し)
東京電力福島第一原子力発電所の今。
汚染水すらも処理できないでいますし、どんどんその汚染を広げつつあります。
井戸から放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
2013年7月5日
廣瀬社長:
会長がメインでお答えになったものと思っております。
一応安全を・・あの、言うふうに、あの・・、
泉田知事:
是非お聞きしたいんですけれども、大勢の方々がですね、不安に思っています。
こう言った中で、地元に連絡もせずに、適合申請をするという決断をされた背景、
どうしてこんなことになっているんですか?教えていただけますか。
廣瀬社長:
はい、まず、あのーこれはちょっと若干言い訳がましいですけども、
取締役会で決めた内容は、地元へのご説明をして、その上で、えー、
ま、出来ればできるだけ早く申請をするという事でございまして、
申請をするという事を、ま、ちょっと言い訳がましいんですけれども、先にあって、
その後に、地元に説明すればいいよというつもりは毛頭ございません。
ただ、一方で、あのー、取締役会の決議を持って、
地元にこうしたアポを頂いてご説明をするという段取りにどうしてもなってしまったというのは、
逆に、当然その分だけ時間がタイトになって、で、
ま、メディアの発表もどうしても大きくなりますし、
一方でご存じの通り手記事会議という東京証券取引所のプールがあって、
取締役会で決定したものについては速やかに公表しなければいけないという、ま、
これはま、本当にいい訳でございますけれどもね、
そういったことから、またまた、あの、
えー、地元軽視ということに、え、受け取られてしまいかねないですね。
えー、そういう事、本当にそれについては、
もう少しやりようがあったかなというのは反省しておりますけれども、
いま、言い訳がましいですけれども、段取りとしてはそういう段取りであります。
泉田知事:
段取りの話じゃなくて、安全第一の会社がですね、
そもそも、この安全性についての説明もしないで
申請を先にやられた事情を説明していただきたいんです。
廣瀬社長:いや、ですからまだ申請はしておりませんし、
泉田知事:申請をするという決定をした事情を説明していただきたい。
廣瀬社長:
申請をするという意思決定をしたのは、ひとえに、
ま、このたび柏崎の6号機と7号機なんですけれども、それの準備が整って、
ま、それも整わずの取締役会にかけるわけに行かないので、まずそういう事実関係があって、
さて、一応用意は出来ましたよ。
さて、どうしましょう。
という事で、ま、今回取締役会にかけたという事ですね。
もちろん、あの~、ま、今日も含めてですけれども、
是非、地元には、あー、ご説明させていただきたいし、
ご説明させていただけたらでるので
泉田知事:
ですから普通、どういうものをつくってという事を、物があってですね、相談をしていただく。
情報を頂くっていう事が必要でしょ?
不安に思っている人がいっぱい居るわけですから、
どうしてこの不安の解消に努めないで、適合申請するっていうことを決められたんですか?
っていう事をお聞きしているんです。
廣瀬社長:
あの~、もちろんその説明がその時点でもっと、
十分にしなければいけないというご指摘が最もでして、
そこの部分について、我々は反省しなければならない部分があると思っています。
ただ、あのー、今回まさに ですからご存じだと、のことと思いますが、
今回設計の段階で、えー、申請をして、
で、設計に対する審査、審査は、前回はやりますんで、
実際のところは当然のことながら、仕様前検査のところでは、
その通り「ちゃんと動くものがあるのか」という試験にはなるんだと思いますけれども、
ま、そういうこともあって、まずは今設計段階での説明という事にどうしてもならざるを得ない。
急いでますか?
泉田知事:じゃ、もっと単純に聞きます。なぜ急いだんですか?
廣瀬社長:
ま、取締役会の決定はですね、
え、繰り返しになりますが、「まず準備が出来た」という事実がありまして、
私どもはずっと準備をしてまいりましたので、一つ準備が出来てという事で、
会社的にですけれども、これはおっしゃるように地元の方の気持ちとか、
またそういうのとは違う視点からの決定ですので、
それはひとつ、そ、そういう事実はありますけれども、
それを今度は地元の方にどういうふうにお伝えするか、
どういう時間を取るかという事に関しては、おっしゃる通り、
時間を、もう少しやりようがあったかもしれないし、
ま、これは、これからもぜひ、時間をかけてですね、ご説明させていただきたい。
泉田知事:もう一度聞きます。なぜ急いだのか、事情を説明して下さい。

廣瀬社長:
ま、あの、準備を急いだという事の意味になるかもしれませんけれども、
私どもはあれだけの事故を起こしてしまって、
で、ま、以来、えー、我々なりにですね、事故を起こした当事者、利用者として、
これは本当に口はばったい言い方かもしれませんけれど、
我々がより学ばなければいけない、事故から学ばなければいけない、反省しなければいけない
あるいは教訓を切らさなければいけないというのは、当然あると思います。
そうしたものの中から、いろんな取り組みを柏崎の中に
ま、取り入れてまいったわけです。
ま、従って、そうした準備が、ま、出来たというのがひとつ。
それに対して「どうして急いだのか」というのは、
えーー、-、もちろん、事実が明らかになってきて、「こういう対策が必要だ」と、
「こういう事をやっておかなければいけない」という事が出てきている訳です。
ま、それを速やかに柏崎に取り入れていくということから、ま、こういう事になったという
泉田知事:審査の順番という事を気にしたんじゃないんですか?
廣瀬社長:
審査の順番というのは第一グループという意味ですか?
もちろん我々は申請させていただく以上、当然その準備ができたから審査するので、
その後、ま、これは規制庁のご判断なんで、我々が何ともしがたい所がございますけれども、
準備が整えば申請するというのは、普通、普通の事だなぁというふうには思います。
泉田知事:だから、地元に説明してから取締役会にかけても良かったでしょ
廣瀬社長:いや、これは
泉田知事:なぜ急いだんですか?って言う事を聞いているんです。
廣瀬社長:
まァ、あのー、今回の決定は大変重い決定ですので、
いわゆる根回しとしてですね、まだ取締役会の決定は出来ていないけれども、
「実はこういう事、こういう事だから、まぁ、よろしくお願いしますよ」という事は、
ま、出来たのかもしれません。
ただ、大変重い決定ですので、
我々としては取締役会の決議があって、で、それに基づいて、
それを基に動き出しているというのが現状でございます。
泉田知事:
廣瀬さん、本当のことを言ったらいいじゃないですか。
なぜ急いだんですか?
根回しもしないで。
廣瀬社長:
いや、ですから根回しについては、あの、反省すべき点があったかもしれませんが、
ただ、まぁそういう段取りで出来た訳で、
えー、今まさにこうしてお時間を頂いているので、
え、ま、こういうのを根回しとは言わないと思いますけれども、
おー、説明させていただくと。
泉田知事:急いでますか?急いでませんか?
廣瀬社長:・・・・、「申請を」ということですか?
泉田知事:あの、説明も含めて。急いでますか、急いでませんか?
廣瀬社長:もう、時間を頂ければ一生懸命説明をしたいと思っています。
泉田知事:
そんなことを聞いているんじゃなくて、
急いでいるのか?急いでないのか?って聞いているんです、東電として。
廣瀬社長:ご説明は出来ればやらせていただきたいと思います。
泉田知事:申請を早くやりたいと思っていますか?
廣瀬社長:地元の、もちろんご理解を頂ければ、あー、早くやりたいと思います。
泉田知事:なぜ早くやりたいんですか?
廣瀬社長:準備が出来ているからです。
泉田知事:
どうして準備が出来ていると早くやりたいんですか?
と、スピードと、
廣瀬社長:
ですから我々の今回のフィルターベントもそうですし、いろんな対策はですね、
逆に言うと、申請基準ができる前にかなりの工事を始めてきている所があります。
従って我々の考えで、必要な対策をとってきたつもりですが、
それが本当に果たして今回の規制基準に適合しているんだろうか?
というのはひじょうなる重要なポイントだと思います。

泉田知事:
じゃあもっと聞きましょうか。
年度内の融資ということを意識しましたか?
金融機関からの融資って意識しましたか?
廣瀬社長:
もちろん経営ですので、今回のことと全く別の話としてもですね、
それは意識しています。
泉田知事:という事は不安を解消する安全よりもお金を優先したという事ですね。
廣瀬社長:
え、そう、そういうふうに、ま、一つ一つでこう視点を、
あの、因果関係というか、歴史関係が全部決まっている訳じゃないと思うんですがね。
泉田知事:分かるように説明して下さい。
廣瀬社長:
もちろん私は経営者ですので、
今知事がおっしゃったようにこれを実現化しないと、3期連続の赤字というのはなんとしても避けたい。
泉田知事:
そうなんですよね、つまり下河辺さんと廣瀬さんが1年前にお話をした、
「安全優先」というのはウソをつきましたということですね?
廣瀬社長:いえ、
安全かどうかを確かめてもらうのが、あー、今回の申請だというふうに、
泉田知事:じゃあ、なぜ急いでるんでしょう?
廣瀬社長:ですから、準備が出来て。
泉田知事:
だから、「準備が出来る」っていうことと、
それから「不安を解消して安全確保する」っていう事とは違う訳でしょ?
廣瀬社長:
ですのでその点についてはですね、まだ、あー、申請もしていませんし、
これからまさにこうした時間をですねいただきながら、
できるだけ、えー、そうした不安を抱いていただかなくて済むように、
我々としては一生懸命やっていかなければいけない。
東京電力はトップが先頭を切ってウソをつく会社ですか?
泉田知事:
あの、廣瀬さんが記者会見をした時に、秘書課にはどういう連絡がいっていたかご存知ですか?
新潟県の秘書課に。
「もう一度再任されたので就任のご挨拶に伺いたい」という話がきています。
いま廣瀬社長が説明しているのは、
「フィルターベントの適合申請をしたいという説明をしたい」と言われているんですけれど、
アポを取る時に「ウソをつけ」と指示をしたのか、
会社全体がウソをつく体制になっているのか、どっちですか?
廣瀬社長:
あのー、アポを最初に入れさせていただいたのは先週の水曜日か木曜日その頃だったと思いますので、
まさに株主総会が終わって、わたしが任命されて、
金曜日に福島県に同様の趣旨でご挨拶に行きまして、
という流れでアポを入れさせていただきました。
で、あのー、取締役会の決議が5日の火曜日ですので、
もちろん、その、ま、アポが「たまたま」という事はあったかもしれませんけれども、
そこで、そうした話もさせていただく必要が出来たというか。
泉田知事:
う~ん、答えになっていないんですけど。
あの、新潟県に対しては「就任のごあいさつに伺いたい、再任のご挨拶に伺いたい」
でも今お話しされているのは、「適合申請の説明をしたい」と言われています。
なぜ違うんですか?理由が。
廣瀬社長:
ですから、あー、地元に対してですね、
極力早く、丁寧なご説明をする必要があるのは我々も考えておるところですので、
ま、今日こうしてお時間を頂いて、
なかなか、地方でお会いできませんので、
えー、柏崎市も むら(?)もそうですが、
こうした機会にできるだけ?に対してのご説明をさせていただきたいと、
泉田知事:
だから何を言っているのかが分からないんですけど、
時間を取るためにどうして真実を言わずに違う理由を言われるんですか?
廣瀬社長:
いや、ですので、先週の木曜日か金曜日の段階、いや水曜日、木曜日の段階で、
私どもはまだ決議をしておりませんので、
えー、あの、当然再任のご挨拶のことを
泉田知事:提案する気もなかったんですか?
廣瀬社長:
ま、あの~、正直なところを申し上げますと、今回の取締役会は本当にかなりの短期間で、
えーー、ま、準備が整ってきたというのがあって、
それがそのー、お、もう秒読み段階に入ってきたというのはあると思いますけれども、
その時点では決まっておりませんので、
えー、ま、そうしたことで、えーま、
逆にあと言えることもまさにそれこそ虚偽になってしまいますのでそれはできませんし、
えー、仮にそういう動きがあったとしても、そういうアポの取り方は難しいと思っています。
その時点で明らかなのは、株主総会が終わって、わたくしが二年目に入るという事ですので、
それでアポを取らしていただいた、ま、ずるいと言えば
泉田知事:
つまり、園部さんからは株主総会で二期目に再選されたので、
挨拶でアポを取れというふうに支持を出されたという事ですね。
廣瀬社長:そういう事です。
泉田知事:
そういう事ですね。
でも心の中では急速に進めて取締役会にかけようという気持ちがおありだったという事ですね。
廣瀬社長:
いえ、それもまだ、ま、そ、そこはですね、あのー正直、
えーー、それは取締役のご意見もありますし、私の一存だけでは決められない状況でもありますので、
ま、そこは何とも申し上げられませんが、
ただ、えーー、二日の決議をもって、
えーー、ま、あの、アポ、アポイントの、おー、中身と言いますか、目的を、
ま、私たちに都合よく変えさせていただこうとしたのは事実でございますので、
それについては本当に申し訳ないと思いますが、
ただ、先週からそういう事でのという事では、それは、あの、そういうことではなくて、
先週は先週で、その段階で決定していた私が二期目に入るという事を目的でまずはご挨拶。
それ、それをまさに、実際に何時までもやらしていただいた、金曜日にですね、やらせていただいたという事
泉田知事:
なら、昨年のね、下河辺さんと一緒に来られた時の
「安全とお金とどっちが大切ですか?」
「安全を大切にします」と真摯にお答えいただいた言葉がウソだったわけですか?
廣瀬社長:いえいえ、それは、そんなことは無い、私どもこそアポイントを
泉田知事:
ちょっと最後まで聞いて下さいよ。
アポイントを取る時は「再任のご挨拶」と言って取りながら、
本当は下心を持っていたという事ですね?
廣瀬社長:いえいえ、ですので繰り返しになりますが、わたしども、あの~
泉田知事:カメラ回っていますからね。
廣瀬社長:はい。
泉田知事:
これ、国民が聞いたらどう感じられるか、っていうことですよ。
「東京電力はウソをつく会社だ」と。
「トップが先頭を切ってウソをつく会社だ」っていうふうにしか伝わらないですよ。
廣瀬社長:
いや、ですのでそれは事実、誤解を解いていただきたいと思いますが、
先週の段階で株主総会があったわけですから、
その時点ではっきりした事しか私どもとして申し上げられないし、
その時点で確かに、アポイントを頂いて、
まさに福島県では私は金曜日に知事にお会いしに伺っていますので、
その段階ではもちろん何も決まってない訳ですから、
まさにご挨拶、二度目のご挨拶という事に、ま、なっている
東電は約束を守る会社ですか?
泉田知事:東京電力は約束を守る会社ですか?
廣瀬社長:是非そういう会社で、えー、ありたいと思っておりますし、そういうふうに毎日やっております。
泉田知事:ありたいけど破る時もあるんですか?
廣瀬社長:いえいえ、そんなことは無いようにしたいと思います。
泉田知事:約束は守るんですか?約束は守る会社ですね?
廣瀬社長:はい。
泉田知事:
そうしましたら次に、昨日ペーパーがましたが、
安全協定というのは、県と東京電力のお約束です。
無論、事前了解なしに申請はしませんね?
廣瀬社長:
ですので、それについては、ま、あの~、
昨日申し入れがあった地盤にあるとおもいますけれども、
これはあのー、ま、フィルターベントのお話というふうに理解しておりますが、
知事が日ごろからおっしゃっているように、フィルターベント、
もちろんフィルターベント自身が、ま、使ってはいけない設備でありますけれども、
まだ、まさに使わなければいけない状態になった時には
いいいい、いかに量を下げるとはいっても、
地域の住民の方に、えーー大変な影響を与える設備ですので、
それをどう使うか、という事は極めて重要なことだと思って、
ましてやそれがまさに地元の地域の、
おー、特に自治体の、おー、オペレーションに非常に大きくかかわりますので、
ま、その点については、これからよーくですね、御相談させていただかなければいけないと思っていますし、
えー、ま、んま、使わない設備ではありますけれども、
そういう設備が使うという状態になるまでにはですね、
それはしっかりと詰めておかなければいけないというふうに思っております。
泉田知事:事前了解なしに申請はあり得ませんね?それはお約束を破ることになりますよ。
廣瀬社長:
それでまだ、ちょっと途中なんですけれども、
そうした使い方の面について、えー、ぜひ、日々その、ご説明させていただきたいし、
またいろんな自治体の、逆に取り分についてもですね、反映していかなければいけないとおもいます。
一方でですね、やはり初期系のハードルの方の大きな、ございます。
これについてはまさに規制庁が、規制委員会が新しい基準でハードルをまさに決めて、
来週の月曜日からそれが施行されることになっています。
従って、そこで、それがまず合っているのかどうか?というのをきいて、
その中で、それと同時と言いますか、それと並行して、
県の技術委員会なりなんなりと、こちら側の接地面からのチェックと言いますか、
その確認事項もしていただけるということは可能じゃないかなというふうに思っております。
泉田知事:
東京電力は、トラブル隠しを起こしているし、社会的に信用を失いました。
柏崎刈羽原子力発電所、職員のみなさんを含めてですね、
その後信頼回復をするためにどれだけ苦労されたか、ご存じでしょうか?
で、平素の間でもちゃんとやりとりができるように。
ホットラインだってちゃんと繋がるようにという事で、免震重要棟
あるいは2007年の中越沖地震の時に、ホットラインが繋がらなかったことから、
「つくってくれ」という事でつくって頂いたんですよ。
新潟でつくったから、たまたま福島でもつくった訳でしょ。
あれがあったからこそ、東京が今住めている訳ですよね
廣瀬社長:ほんとうにそのときは
泉田知事:
それだけ真摯に現場の人が苦労しているのに、
トップがウソをついたり、約束を守らないという形で信用を失っていったら、
この人達の苦労はどうなるんですか。
そういう事を考えませんか?
廣瀬社長:もちろん、あの、あの
泉田知事:
もう一回聴きますよ。
東京電力は約束を守る会社ですか?
廣瀬社長:ぜひ、守りたいです。
泉田知事:ということは、事前了解なしに申請はあり得ませんね?
廣瀬社長:
いえ、ですので、私が先ほど申し上げたような方法はあるのではないか?
それについては是非知事の、ま、ご意見も伺いながら、
そういう方法もあるんじゃないかというふうに考えてございます。
泉田知事:
あの、いま問われているのは東京電力の信頼性なんです。
ウソをつくのかつかないのか?
約束を守るのか守らないのか?というのは、
これね、どういう所で議論してもらうかという技術的な話じゃなくて、
「信用できる会社なのかどうか」という事を伺っているんです。
なぜウソをつくんですか?
廣瀬社長:
いいえ、もちろんウソをついているつもりは毛頭ございませんし、
私どもが取り組んできた、取り組みを
わたくしどもなりにやっていたんではおっしゃる通りに信頼がない。
従って、?会なりそう言った第三者機関ですね、
しっかりとした機関にテストしていただくという事が本当に必要だと思う。
泉田知事:約束破りませんね?
廣瀬社長:
え、ですのでいま、そのーー、
フィルターベントの審査とそれから事前了解の順番に付きましては、
泉田知事:そういう事じゃなくて、約束は守りますか?って聞いているんです。
廣瀬社長:もちろん約束は守りたいと思っています。
泉田知事:じゃあ、ちゃんと事前了解をとって下さい。
廣瀬社長:えー、ですので事前了解の取り方について、
泉田知事:それは後です、まず事前了解を取ると明言して下さい。
廣瀬社長:ですので、今、今日ここにえーー、来て知事とお話しさせていただいて
泉田知事:明言できないんですか?
廣瀬社長:ですから、そこをですね、是非知事に御了解いただけないかというのが我々の願いです。
泉田知事:
だから、信頼できる会社かどうか?というのが重要なんで、
約束を守る気はあるんですか?ないんですか?
廣瀬社長:
ですので、あの、繰り返しで申し訳ございませんけれども、
私どもが、あー、お願いする事前了解は取るんです、もちろん取るんです。
でも、その事前了解の取り方について、「こういうやりかたでどうか」という
泉田知事:それは時期の問題ですか?
廣瀬社長:もちろん時期の問題です。
泉田知事:申請してからの話では事前了解って言いませんからね。
廣瀬社長:ですので、
泉田知事:わかってますね。
廣瀬社長:はい。
ですので、今申し上げたように
一方では規制委員会がもうすでにスペックも出ております、強度も出ております。
それに合っているのか合っていないのか、というのはひとつの判断基準はもうあるわけです。
それを一方で審査をしつつ、
泉田知事:
我々は事前了解とはみなしません。
事前了解を取って下さいね。
廣瀬社長:
そこについてはぜひ、私どもの、おー、ま、引き続きそこの順番というんでしょうかね、
えーーー、同時並行線については、是非わたくしどももお願い申し上げます。
泉田知事:
事前了解です。
平行じゃありません、同時じゃありません。
約束を守れますか?
廣瀬社長:事前ですか。
泉田知事:事前了解です。
廣瀬社長:事前
泉田知事:>協定には事前了解って書いてあります。
廣瀬社長:ま、しかし今回の、おー、
泉田知事:「約束を破る会社」っていう
廣瀬社長:
そこ、そこ、そこはですね、
是非、あのー、私どもの考え方をお聞きいただきたいところですけれども、
その、今回の、おー、ま、新しい基準に基づいて、今までに全くない決議をこれから作って、
その全く、その決議についても本当にそのまさかの時に使うという決議で、
そういう特殊事情の中でですね、今回こうした決議をま、しようとしていますので、
そこについては是非、その、我々の、ま、順番っていうんですか、
同時並行的に進めていただくということは可能なんじゃないか、
あるいはそれで大きな問題は生じないんじゃないだろうか、
泉田知事:
「事前了解です」と、何度も言っています。
あの…、お金と安全はどっちが重要ですか?と聞いた時に、
「安全です」とお答えになった。
実はウソだった。
廣瀬社長:いえ、ですから
泉田知事:そして約束は破る会社、これじゃあもう、信用できないでしょ?
廣瀬社長:
規制委員会で審査をしてもらう事は
安全を確保するために審査してもらうものだと私どもは思っております。
泉田知事:
じゃあ、聞きます。
2007年の中越沖地震の後、トランスから火を噴きました。
その時に東京電力がどう説明したかもう一回言ってみてください。
廣瀬社長:
ちょっと、わたくしはいま、そのときの・・・あれ、あれでないんで妻びらやかにお答えできませんが、
泉田知事:
土台が建屋と離れていたんですよ。
だから、パイプが離れてそこから漏えいしたものに火が付いて火事になりました。
「だから我々は二度と起こさないように、パイプと建屋を一体化します」という説明を頂きました。
廣瀬社長:はい
泉田知事:
今度のフィルターベントの設備は、
なんと驚くことに建屋と一体化してないじゃないですか!
廣瀬社長:いや、ただ
泉田知事:あの時の説明となんで違うんですか?
廣瀬社長:
建屋とフィルターベントの設備のそれぞれの土台は、同じ土台に建っていますので、
いわゆる、こっちとこっちがずれて動くことは無いようにしている。
泉田知事:だってそれは地盤にという事じゃなくて建屋と繋がってないんで、
廣瀬社長:庭を、庭を通じて同じものの上に建っているという事です。
泉田知事:地盤を通じてって言ったら、この間のトランスだって地盤を通じてそういう事になったわけなんです
廣瀬社長:
いや、あれは、あのー、その、間のそのつないでいた部分、部分が、
ア、そもそも同じ地盤に建っておりませんし、
泉田知事:東電というのは詭弁を弄する会社なんですか?
廣瀬社長:
いえいえ、事実を申し上げているだけです。
あれは同じ地盤に建っておりませんので当然
泉田知事:信頼を回復することとお金のこととどっちが大切なんですか?
廣瀬社長:繰り返しいますけれども、信頼を回復しなければお金の話なんかできないと思っております。
泉田知事:でしょ。だから約束を守って下さいよ。
廣瀬社長:
ですから、我々としても安全を確保するために規制委員会に、
えー、その旨をチェックしていただきたいというふうには実に強く思っているところです。
泉田知事:
だから、事前了解をとって下さい。って言ってるんです。
なぜ事後になるんですか?
廣瀬社長:いえ、事後ではなくて同時にできるのではないかと考えています。
泉田知事:事前にやって下さい。約束です。約束破るんですね?
廣瀬社長:いいえ。同時にさせていただくとどういう、その
泉田知事:
昨日ね、ペーパーさせてもらいましたけど、
福島第一原子力発電所のベント状況の説明は今日はいただけるんですか?
廣瀬社長:はい、用意してまいりました。
つづくーー
<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
「事故が起きたって責任取らないよ」って言っている会社をだれが信用するんですか?
泉田知事7/2報道ステーション(内容書き出し)
東京電力福島第一原子力発電所の今。
汚染水すらも処理できないでいますし、どんどんその汚染を広げつつあります。
井戸から放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
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コメント
ぽぽんぷぐにゃんラジオで、「泉田知事は経済産業省出身なので、
デキレースでなければいいですが。」との事。
新潟県のがれき受け入れ問題で、5市と泉田知事の対立では、
正当な事を言う泉田知事を評価していましたが、
結局、がれきは止まらずに受け入れました。
前福島県知事の佐藤栄佐久さんのように、
県政に影響力のある人が、普通にまっとうに者を言うような事は困りますし、
国民の不満が爆発しても困りますので、巧妙にガス抜きを準備しています。
今回の柏崎刈羽原発の再稼働は、泉田知事の力で止める事ができますし、
泉田知事の発言「福一原発事故は収束していないし、事故の原因も明らかになっていない!」
から言えば、新潟県での原発の再稼働は絶対に無理ですから注視していきましょう。
この知事発言の撤回の理由付けはありえません。
デキレースでなければいいですが。」との事。
新潟県のがれき受け入れ問題で、5市と泉田知事の対立では、
正当な事を言う泉田知事を評価していましたが、
結局、がれきは止まらずに受け入れました。
前福島県知事の佐藤栄佐久さんのように、
県政に影響力のある人が、普通にまっとうに者を言うような事は困りますし、
国民の不満が爆発しても困りますので、巧妙にガス抜きを準備しています。
今回の柏崎刈羽原発の再稼働は、泉田知事の力で止める事ができますし、
泉田知事の発言「福一原発事故は収束していないし、事故の原因も明らかになっていない!」
から言えば、新潟県での原発の再稼働は絶対に無理ですから注視していきましょう。
この知事発言の撤回の理由付けはありえません。
タック | 2013.07.06 16:16 | 編集
泉田知事はずっと以前からとても詳しく勉強されていて、信頼できる方だと思います。
そのような知事に対する、こういう心ない発言から、
泉田知事の身に何か起こるのではないかと心配しています。
他の県の原発誘致の知事とは違い、ポーズだけで断っているとは思えません。
私は泉田知事を心から応援していますし、
また身の安全を心配しています。
そのような知事に対する、こういう心ない発言から、
泉田知事の身に何か起こるのではないかと心配しています。
他の県の原発誘致の知事とは違い、ポーズだけで断っているとは思えません。
私は泉田知事を心から応援していますし、
また身の安全を心配しています。
きーこ | 2013.07.06 21:46 | 編集
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| 2013.07.06 22:00 | 編集
先日、知事の東電との会談のニュースをTVで拝見しました。最もな発言内容だと同感しました。が、他の県知事の方もそうですが、なぜ鬼の首を取った様な言い方をされるのでしょうか?県民は、国民は、そんな言い方をされなくてもわかっています。あたかも見下した様な言い方にさえ取られます。もっと紳士的に対応されたらどうでしょうか?・・・失礼な意見をお許し下さい。
私は、何ら東電の関係者ではありません。ごく普通の人間です。
私は、何ら東電の関係者ではありません。ごく普通の人間です。
| 2013.07.08 01:23 | 編集
新潟県知事、今夜BSフジ | 2013.07.11 13:24 | 編集
会談を観て最初に思ったことは、泉田知事の態度の悪さです。
ふてぶてしい態度ってこういう人の事ですよね。
上から目線でいじめの典型、嫌がらせしているとしか思えませんでした。
まあ、政治家なんてこんなレベルかな~悲しい~!!
ふてぶてしい態度ってこういう人の事ですよね。
上から目線でいじめの典型、嫌がらせしているとしか思えませんでした。
まあ、政治家なんてこんなレベルかな~悲しい~!!
常識意見 | 2013.07.14 18:18 | 編集
反町
もし今回(柏崎刈羽の再稼動)の申請ができなくなった場合の、東電の経営状況ないし電力料金にどうはねかえってくるのか、というのはどう御覧になっていますか?
町田
これ2つあって、マーケットの論理で言うんだったら(東電を)潰すべきですね。国有化までして(とっくに潰れている東電を)支えている理由っていうのは、「やっぱり廃炉まで何十年もかかるんでしょう」「フクシマの後始末も必要なんでしょう」ということで国有化しましたけども、その事故のチョットした対応だけが問題で、支えたら自力で賠償していけるのなら「支える意味」もあったでしょうけど、「基本的に回らない経営体」なんだったらキチッと整理・破たん処理をして、事故の後始末は国がちゃんと出て行って肩代わりするべき でしょうね。
で同じ問題というのは、実は総理はずーっと「安全と判断した原子炉は再稼動する」って仰るけど、じゃ安全でないものどうするかということを全くご説明になってない訳ですね。これは実は、個別の会社は「安全でない原子炉はスグに償却してください」ってなったら経営破たんしちゃうんですね。だから自分たちでは出来ないテーマを突き付けられるから、安全だと言って「必ず再稼動に持っていく」と言い張るしかない訳ですね。
これ今日(7/11)ニュースの中で敦賀原発のケース(断層の再審査請求)がありましたよね。だからああならないように、潰さなきゃいけないヤツはどうしたら潰せるんだという国の役割を、もっと真剣に考えなきゃダメですよね。
反町
泉田さんは御自身の今やられている政治的な判断が『(何より大事な?)東電の経営』を左右していることは当然ご理解されたうえで?
泉田
これは国のスキームの立て方を間違えたんだと思うんですよ。例えば東電が全号機停止したのは今回が初めてじゃありません。平成14年の「トラブル隠し」の時も全号機停止しました、料金値上げの話は出ませんでした、内部留保が厚かったから。
今回フクシマの賠償を、全部東電にやらせるっていうスキームにしたんですよ。だから身ぐるみ剥がれて内部留保も無くなった。それで福島の人は賠償をケチられる、生活再建すらできないということになっている訳です。
本来「国策民営」で進めてきた原子力政策ですから、国も応分の負担をしてフクシマの賠償をすれば、直ちに「電気料金の値上げか?再稼動か?」っていう選択肢にならない訳ですよ。ここは国がスキーム全体を見直した上で、福島で被害に遭われた方に賠償をして、そして「東電をどうしていくのか、安全をどう確保していくのか」という所に道筋を描くという政策が必要なんじゃないでしょうか?
反町
その話にナゼならなかったと御覧になってます?まー前の政権の話ですけどね
泉田
このスキームを作ったときに、まあみなさん御覧になったように… まあ霞ヶ関の論理で言えばね(←元経産官僚)「経産省の不始末だ、(対応は)当然お前の中でやれ」っていうから、電気料金(5ヶ月連続値上げ)と東電の(お粗末賠償の)仕組みになる訳ですよね。
だからあの時は給料も下がってますけどね、(経産省だけでなく)国家公務員。ハッキリ言うと経産省は「霞ヶ関じゅうの敵」みたいになった訳ですよ、発言権の無いような。だから「お前の枠内でやれ」っていう形で作ると、ああいう形になる。もっと「国全体の合理的な進め方はどうあるべきか」というのを政府主導で議論したら、別な答えあると思いますよ。
町田
補足しますとね、結局一般会計使うんだったら財務省が「お金使っていいよ」って言わなきゃいけないんですね。それは「消費税を上げても財政再建」って言ってる時には、財務省が首をタテには振りませんね。それから経産省が使える電源三法の税制もあるんですけど、これに手を出すとなったら「経産省の失政に伴う増税」ですから、「経産省解体論」に直結しますね。
そういう本質論には絶対行かなかった、というのがこの3年間ですよ。
もし今回(柏崎刈羽の再稼動)の申請ができなくなった場合の、東電の経営状況ないし電力料金にどうはねかえってくるのか、というのはどう御覧になっていますか?
町田
これ2つあって、マーケットの論理で言うんだったら(東電を)潰すべきですね。国有化までして(とっくに潰れている東電を)支えている理由っていうのは、「やっぱり廃炉まで何十年もかかるんでしょう」「フクシマの後始末も必要なんでしょう」ということで国有化しましたけども、その事故のチョットした対応だけが問題で、支えたら自力で賠償していけるのなら「支える意味」もあったでしょうけど、「基本的に回らない経営体」なんだったらキチッと整理・破たん処理をして、事故の後始末は国がちゃんと出て行って肩代わりするべき でしょうね。
で同じ問題というのは、実は総理はずーっと「安全と判断した原子炉は再稼動する」って仰るけど、じゃ安全でないものどうするかということを全くご説明になってない訳ですね。これは実は、個別の会社は「安全でない原子炉はスグに償却してください」ってなったら経営破たんしちゃうんですね。だから自分たちでは出来ないテーマを突き付けられるから、安全だと言って「必ず再稼動に持っていく」と言い張るしかない訳ですね。
これ今日(7/11)ニュースの中で敦賀原発のケース(断層の再審査請求)がありましたよね。だからああならないように、潰さなきゃいけないヤツはどうしたら潰せるんだという国の役割を、もっと真剣に考えなきゃダメですよね。
反町
泉田さんは御自身の今やられている政治的な判断が『(何より大事な?)東電の経営』を左右していることは当然ご理解されたうえで?
泉田
これは国のスキームの立て方を間違えたんだと思うんですよ。例えば東電が全号機停止したのは今回が初めてじゃありません。平成14年の「トラブル隠し」の時も全号機停止しました、料金値上げの話は出ませんでした、内部留保が厚かったから。
今回フクシマの賠償を、全部東電にやらせるっていうスキームにしたんですよ。だから身ぐるみ剥がれて内部留保も無くなった。それで福島の人は賠償をケチられる、生活再建すらできないということになっている訳です。
本来「国策民営」で進めてきた原子力政策ですから、国も応分の負担をしてフクシマの賠償をすれば、直ちに「電気料金の値上げか?再稼動か?」っていう選択肢にならない訳ですよ。ここは国がスキーム全体を見直した上で、福島で被害に遭われた方に賠償をして、そして「東電をどうしていくのか、安全をどう確保していくのか」という所に道筋を描くという政策が必要なんじゃないでしょうか?
反町
その話にナゼならなかったと御覧になってます?まー前の政権の話ですけどね
泉田
このスキームを作ったときに、まあみなさん御覧になったように… まあ霞ヶ関の論理で言えばね(←元経産官僚)「経産省の不始末だ、(対応は)当然お前の中でやれ」っていうから、電気料金(5ヶ月連続値上げ)と東電の(お粗末賠償の)仕組みになる訳ですよね。
だからあの時は給料も下がってますけどね、(経産省だけでなく)国家公務員。ハッキリ言うと経産省は「霞ヶ関じゅうの敵」みたいになった訳ですよ、発言権の無いような。だから「お前の枠内でやれ」っていう形で作ると、ああいう形になる。もっと「国全体の合理的な進め方はどうあるべきか」というのを政府主導で議論したら、別な答えあると思いますよ。
町田
補足しますとね、結局一般会計使うんだったら財務省が「お金使っていいよ」って言わなきゃいけないんですね。それは「消費税を上げても財政再建」って言ってる時には、財務省が首をタテには振りませんね。それから経産省が使える電源三法の税制もあるんですけど、これに手を出すとなったら「経産省の失政に伴う増税」ですから、「経産省解体論」に直結しますね。
そういう本質論には絶対行かなかった、というのがこの3年間ですよ。
7/11プライムN、4分ぶん | 2013.07.15 12:04 | 編集
対極的な意見に対しても公平に載せるキーコさんですし、イチイチ反応しないのがよいですが、泉田知事に対し、紳士的であれとか態度が悪いなどと、論点ずらしのコメントが続くとやはり気味が悪いですね。
呆 | 2013.07.15 23:16 | 編集
http://www.bsfuji.tv/primenews/
番組HPに書き起しがupされましたが
下記ダイジェスト動画 のダイジェスト でした
http://www.youtube.com/watch?v=1EB4ied2lvo
民放ですのでカットとか編集に「意図なし」は望めないのでしょうが
2箇所だけ…
<<<その1>>>
>>泉田知事「いや。そもそも2007年の説明と違うので、まず相談してくださいということをお願いしているわけです」
町田
最初のココで「(原子力規制委員会への申請の前に安全協定書の3条に基づく)事前了解を得ること」があるじゃないですか、でも電力会社側は(「フィルターベントを基礎一体化しない変更」は)「事前了解を得るようなものじゃない」とトボケて通ろうとした訳ですよ、そもそもまず。
だから知事の方は「事前了解の対象なんだから相談してくれなきゃ、すごく安全に関わる問題なんですよ」って戻されたわけです。だから(東電側は)大事な、大変な変更だって言うこと、この安全協定書の3条に基づく事前の協議をしなきゃいけないような話だということすらトボケて通りたかった訳です、でも「そうじゃないだろ」という所から始まってる訳です、そもそも。
>>反町キャスター「東京電力側も話し合いを拒否しているわけではないですよね?
事前了解に向けた交渉の中で、設計の変更の可能性は『ある』という風に東電はしているんですけども、そこはどうなんですか?」
泉田 あの…
反町 それは話し合いをしていく過程において設計の変更の可能性というものまで見た場合には、例えば新潟県の委員会ないしは国の審査の途中でね、まフィルターベントを付けるという所までは国の基準に合ったのだけれども、新潟県としてはこういうものにして欲しいだとかですね、そういう話し合いをしていく中で最終的に納得したところで「承認する」。
今の僕らが聞いてるのは、その検証とか承認とか、協議とかの前の段階で止まってますよね? いわば中身に行く前の
>>手続きに行く前に止まっちゃっているのですが、知事が望むべきプロセスの進め方なのですか?」
<<<その2>>>
>>泉田知事「 …でも、2007年の説明と違いますよねということはもう随分前からやっている」
反町
そ~の点についてあんまり細かくやってもしょうがない部分もあるんですけども、東電側は先程の知事がね「2007年の3号機に関しては、建屋との一体化を以って安全となったから了承した」と仰ってますけどもね、東電の説明は「建屋と一体にはしていない」って言うんですよ。つまりどういうことかって言うと…
泉田 それじぁ嘘をついたっていうことですか !?
反町 嘘じゃないっ 嘘じゃないっ それはそれは嘘じゃない。
泉田 私はそういう説明を受けたんですよ。
反町
それはだからそこのところで様々な食い違いがあって、そういうことも含めて直接(東電と)お話されたほうが話は進むんじゃないかなぁと思うんですけど。
泉田
だからそのための準備しているわけですよ、今の話でいくとそもそも2007年からずっと嘘をついていたということですよね?それは、それはどうかと思いますけどねえ。
反町
(ここには)東電の人はいないんで、東電の人はいないんでそこの話はできない。東電は少なくても僕ら(フジサンケイ)に対しては、「その部分というのは建屋との一体化ではなくて、変圧器との一体化。そこの部分において安全が確保でされたということで御理解いただいているという風に何回も説明しているんだけども、その話がどうも知事の耳には届いてないかも知れないなという懸念も持ってやってます」と。
泉田 いや、そんなことないです。私直接説明受けました。
反町 一体… 建屋と一体化、建屋と一体化といってるんですか?
泉田 だから揺れないように、でも普通で考えて、例えば東日本大震災のときの新宿の高層ビル、同じ地盤の上に建ってますよね。みんな同じ揺れ方しましたか。
反町 そりゃ長さによって違いますよね
泉田 当然そういうことになる訳ですよね。だからこれで(建屋と)離しちゃったらマタ(燃料パイブが)外れる可能性がある訳ですよ。
八木 ま、いずれにせよこの話し合いということで言うと…
>>八木キャスター「東京電力側は再会談を申し入れているわけですが」
番組HPに書き起しがupされましたが
下記ダイジェスト動画 のダイジェスト でした
http://www.youtube.com/watch?v=1EB4ied2lvo
民放ですのでカットとか編集に「意図なし」は望めないのでしょうが
2箇所だけ…
<<<その1>>>
>>泉田知事「いや。そもそも2007年の説明と違うので、まず相談してくださいということをお願いしているわけです」
町田
最初のココで「(原子力規制委員会への申請の前に安全協定書の3条に基づく)事前了解を得ること」があるじゃないですか、でも電力会社側は(「フィルターベントを基礎一体化しない変更」は)「事前了解を得るようなものじゃない」とトボケて通ろうとした訳ですよ、そもそもまず。
だから知事の方は「事前了解の対象なんだから相談してくれなきゃ、すごく安全に関わる問題なんですよ」って戻されたわけです。だから(東電側は)大事な、大変な変更だって言うこと、この安全協定書の3条に基づく事前の協議をしなきゃいけないような話だということすらトボケて通りたかった訳です、でも「そうじゃないだろ」という所から始まってる訳です、そもそも。
>>反町キャスター「東京電力側も話し合いを拒否しているわけではないですよね?
事前了解に向けた交渉の中で、設計の変更の可能性は『ある』という風に東電はしているんですけども、そこはどうなんですか?」
泉田 あの…
反町 それは話し合いをしていく過程において設計の変更の可能性というものまで見た場合には、例えば新潟県の委員会ないしは国の審査の途中でね、まフィルターベントを付けるという所までは国の基準に合ったのだけれども、新潟県としてはこういうものにして欲しいだとかですね、そういう話し合いをしていく中で最終的に納得したところで「承認する」。
今の僕らが聞いてるのは、その検証とか承認とか、協議とかの前の段階で止まってますよね? いわば中身に行く前の
>>手続きに行く前に止まっちゃっているのですが、知事が望むべきプロセスの進め方なのですか?」
<<<その2>>>
>>泉田知事「 …でも、2007年の説明と違いますよねということはもう随分前からやっている」
反町
そ~の点についてあんまり細かくやってもしょうがない部分もあるんですけども、東電側は先程の知事がね「2007年の3号機に関しては、建屋との一体化を以って安全となったから了承した」と仰ってますけどもね、東電の説明は「建屋と一体にはしていない」って言うんですよ。つまりどういうことかって言うと…
泉田 それじぁ嘘をついたっていうことですか !?
反町 嘘じゃないっ 嘘じゃないっ それはそれは嘘じゃない。
泉田 私はそういう説明を受けたんですよ。
反町
それはだからそこのところで様々な食い違いがあって、そういうことも含めて直接(東電と)お話されたほうが話は進むんじゃないかなぁと思うんですけど。
泉田
だからそのための準備しているわけですよ、今の話でいくとそもそも2007年からずっと嘘をついていたということですよね?それは、それはどうかと思いますけどねえ。
反町
(ここには)東電の人はいないんで、東電の人はいないんでそこの話はできない。東電は少なくても僕ら(フジサンケイ)に対しては、「その部分というのは建屋との一体化ではなくて、変圧器との一体化。そこの部分において安全が確保でされたということで御理解いただいているという風に何回も説明しているんだけども、その話がどうも知事の耳には届いてないかも知れないなという懸念も持ってやってます」と。
泉田 いや、そんなことないです。私直接説明受けました。
反町 一体… 建屋と一体化、建屋と一体化といってるんですか?
泉田 だから揺れないように、でも普通で考えて、例えば東日本大震災のときの新宿の高層ビル、同じ地盤の上に建ってますよね。みんな同じ揺れ方しましたか。
反町 そりゃ長さによって違いますよね
泉田 当然そういうことになる訳ですよね。だからこれで(建屋と)離しちゃったらマタ(燃料パイブが)外れる可能性がある訳ですよ。
八木 ま、いずれにせよこの話し合いということで言うと…
>>八木キャスター「東京電力側は再会談を申し入れているわけですが」
7/11プライムN のHPに | 2013.07.27 12:06 | 編集