菅原文太 日本人の底力
ゲスト:井戸謙一さん
2013年7月7日放送(ニッポン放送)
音声Youtube ↓
http://youtu.be/nw6kF_uNFqo?t=12m9s
菅原:
それのみならず、あの、…日本人同士の中でもね、
水俣病であるとか、まぁ、いろんな戦後、原爆被害者の問題も、富山県のイタイイタイ病にしても、
沢山そういう戦後の、急激な経済成長の裏側でひずみとして、
そういうふうに、こう、取り残された被害者が沢山いるけど、
日本のどうも…裁判はまだそれが続いている。
どこかで、我々からみたら、早くバンッ!と決着を付けて、
そういう人たちに有利とはいわなけれど、正しい判断を下していけば、
もっと早くそういう問題は。
それとともに、やっぱりまた、東北のあの福島第一原発の問題も、
何人も自殺をしたり、
そうでなくても亡くなったり、
それが一向に片付かずに、いまだに。
昨日送ってきた、東北の災害のドキュメンタリーをね、2本ばかり見てたんですけれどもね、
本当にどうしてそういうふうに日本人がお互いを、
なんと言ったらいいんでしょうね、こう、お互いの立場とかそういうものを見合う、
そういう気持ちというか、そういうものが全くなくなってしまった、失せてしまった。
あの…、もう、災害のことはある意味忘れて、
また同じ経済や、そういう商売のことに、
またみんな日本人が専念し始めていると言ってもいいんじゃないかと思います。
最後にその、退任されてはいますけれど、裁判官のまだ残っている目として、
いまの東北の孜々として(ししとして)復活しない。
その辺の問題を述べてもらって終わりにしたいと思っています。
井戸:
あの、復興の問題も大きな問題ですけど、
え…、私が今一番大きな問題だと思っているのが、低線量被ばくの問題なんです。
いま、福島県だけでも、30万人の子どもが生活している訳です。
で、今まで「一般公衆の被ばくは年1ミリシーベルトだ」と法律に書いてあるのに、
それよりもはるかに高いところで生活している。
年5.2ミリシーベルトを超えるところは放射線管理区域であって、
必要があって、資格がある放射線技術者という、
「資格のある人しか入ってはいけない!」というふうに日本の法律では決まっているのに、
それ以上のところに、子どもやら妊婦やら普通の生活をしていて、
いま国は、「100ミリシーベルト以下は安全です」と、「心配いりません」と言って、
その福島の地にしばりつけようとしている訳ですね。
自主避難する人は居るけれども、その人にはなんの支援も補償もしない。
逆に、「避難している人はもう帰って来い」という訳です。
で、実は福島県で子どもたちが「自分たちを安全な所に避難させてくれ」という裁判を福島で、
「集団疎開裁判」というんですけれども、私はそこの弁護団に入っているんですけれども、
4月24日に仙台高裁の決定が出まして、
仙台高裁はですね、ちょっとその決定書を持ってきたんですけど、
低線量被ばくの危険性に付いてこういうふうに言っているんです。
「この子どもたちは低線量の放射線に間断なくさらされている」と。
「この低線量の放射線に長期間にわたり継続的にさらされることにより
その生命・身体・健康に対する被害の発生が危惧される。
児童・生徒の生命・身体・健康について由々しい事態の進行が懸念される」
そこまで言っていながら、
しかし、「行政に対して避難させることを求めるような権利はない」という事で、
申し立ては退けているんですけど、
いまの福島の状況はそれだけ危険であるという事は裁判所の福島高裁が認めたんですよ。
菅原:はぁ~。
井戸:
実は、福島県の健康管理調査が随時その結果を公表しているんですけれど、
甲状腺がん、子どもの甲状腺がんですね。
これは従来は100万人に1人。
大人になったら甲状腺がんは随分多いんですけれども、
子どもの時にはほとんど甲状腺がんは無いんですよね。
100万人に1人と言われていたんですけど、
チェルノブイリの事故の時には4~5年後から急速に増えてですね、
甲状腺がんの子どもが1万人以上、ベラルーシ、ウクライナ、出ているんですよね。
で、実は「福島でも出るんじゃないか」という事を心配している人はいっぱい居るんですけど、
政府は「チェルノブイリよりもずっと線量が低いから、そんな心配はありません」
というふうに言っているんですが、
一方でこの県民健康管理調査の結果によると、
もうすでに甲状腺がんの確定診断を受けた子ども。
それから、確定診断ではないけれども細胞診の結果「悪性だ」という判断を受けた子どもがですね、
すでに27人出ているんです。
それで、それがどれだけの子どもから出ているかというとですね、
23年度に検査した4万人の中から11人なんですけど、
24年度に検査した子どもは13万人いるんですけど、
そのうち「二次検査が必要だ」と言われた子どもが935人。
そのうち二次検査をした子どもが255人。
そのうち、悪性の疑いと言われた子どもが16人で、
結局「二次検査が必要だ」と言われた子どもの6.数パーセントが悪性なんですね。
菅原:ほお…。
井戸:
そうすると、
24年度検査にはまだ二次検査を受けていない子どもがいっぱいるので、
同じ割合で出るとしたら、もうすでに70人ぐらい甲状腺がんの子どもがいる可能性があるんです。
しかもそれはまだ、福島県の子どもたちの半分強しか、まだ検査が出来ていないんですよね。
で、2年目なんです、まだ。
チェルノブイリは4年目5年目から急速に10倍ぐらいの割合で増えたんですよ。
菅原:はぁ…。
井戸:
福島ではまだ2年目ですでに70人もの子どもが甲状腺がんになっている可能性がある。
で、このことを、
こういう数値は福島県は公表するんですけど、大手マスコミがほとんど報道しないので、
殆ど誰も知らないんです。
菅原:いや、知りませんね。初めて聞いた。
井戸:
だからこの、ふくしま集団疎開裁判の決定のことも、
これも全て大手マスコミは無視したんです。
報道したのは東京新聞だけなんですね。
ところがこの低線量被ばくの問題に日本がどうかかわるかというのは実は国際的な関心事で、
この仙台高裁の決定はですね、
ワシントンポストとかニューヨークタイムズとかガーディアン (The Guardianイギリスの新聞)とか、
世界の有力誌が写真入りで大々的に報道したんです。
菅原:えぇっ!
井戸:
日本だけが報道していないんです。
だから世界の人は知っているんだけど、日本人だけが知らないんです。
菅原:ん・・・
井戸:
私は最近の日本の問題というのは、マスコミ、
ここに居てマスコミの批判するのもなんですけれども、
菅原:いいや、かまいません。
井戸:
マスコミの問題というのは非常にあると思っていて、
この福島県の健康管理調査の結果も一応小さくは報道しているんですけれども、
これでも福島県は「放射能とは関係がない」と言っているんです。
結局、「綿密な検査をしたから出てくるだけのことであって関係は無い」と入っているんですけど、
とてもそんなことを言える状況ではないし、
もうすでにこの決定が行っているように由々しき事態が進行しているんじゃないかと思うんですけど、
そういう事は福島県はもちろん言わないし、
大手メディアもそういう観点では放送しないので、
殆ど国民的には問題意識を持たれてないんですよね。
これが今後、3年目4年目になってどうなっていくのか?
実は全国でいろんな市民団体がですね、
「少しでも放射能から話してあげなければならない」というので、
夏休みとか春休み、冬休みに長期に福島の子どもたちを呼んで、
そこで土にまみれ、水にまみれ、自由にのびのびとさせてあげようという、
そういうプロジェクトが300~400位あるんですけれども、
ただそれは民間のボランティアですから1回に数10人ぐらいしか呼べないので、
福島の子どもたちのおそらく1割ぐらいしか行けてないんですよね。
そういう事をもっとやらなければいけないし、
あるいは、学校ぐるみだとか、クラスぐるみでしばらく移住するとかですね、
そういうことも必要なんじゃないかと思うんですけど、
全く、国、行政はそういう問題意識がないし、
マスコミも報道しないし、
このまま推移してこれからどうなっていくのかという事を、大変危惧しています。
菅原:
その、井戸さんの参加している、その…、弁護士だけですか?
組織として、今。
井戸:
「ふくしま集団疎開裁判の会」というのは、
この問題に問題意識を持っている市民の方達が沢山集まっていて、
その中に弁護士が入って、裁判を起こしてやっているわけですけど。
菅原:
ああ、そうですか。
あの、私どももね、まだ始めたばかりで
いのちの党というのをね、今50人ぐらい集まって
ま、ひとつ東北のごしょうていのことで動いて、ま、いくらか進展したんですが、
これはなかなか孜々として進まないんですが、
でも、大分いろんな協力者が出てきて、
いまの話を聞くとね、ビックリするようなことなんで。
特に子どもたちの命というのはね。
大人はまぁ…、私なんかはもう半身棺桶みたいな(笑)あれで、
子どもたちはこれからの、やっぱり、命をかかえて。
それがやっぱりそういう状態になったら、まず安心できないですね。
あの、何らかの形で持ち帰って、
近々幹事会を開こうと昨日話をしたばっかりなんで、協力できることはさせてもらいます。
井戸:ありがとうございます。
菅原:それはね本当に、いや……知らなかった…。ただ、
井戸:本当に皆さん知らないんですよ。
菅原:
ただそういう、必ずきっとね、いつかその甲状腺の問題のみならず、
他の原爆症の問題は出るだろうなとは思っていたけれど
こんなに早くそういう問題がもう…、始まっているどころか、かなり進行しているとしたらね、
やっぱり国民全体でそういう問題に、こう、参加してね、声をあげていかないと、
ね。
井戸:そうですね。
菅原:
やっぱり肝心なところが動いてくれないと。
今日は、どうもありがとうございました。
井戸:どうもありがとうございました、またよろしくお願いします。
菅原:
菅原文太、日本人の底力。
2週に渡って弁護士井戸謙一さんに話を伺いました。
菅原文太が俳優引退「いのちの党」結成
ニッカンスポーツ [2012年11月14日9時21分 紙面から]

「ふるさと回帰支援センター」で講演会を開いた菅原文太
俳優菅原文太(79)が俳優を引退して、政治支援グループ「いのちの党」を結成することが
13日、分かった。
菅原によると、同党は政党ではないが
「今の日本は政治がダメなんで、政治家に呼び掛けていく」と、政治を側面から支援していく考えだ。
この日、顧問を務めるNPO法人「ふるさと回帰支援センター」の講演会を都内で開いた菅原は
「新党っていうのは、グループや、仲間の『集まり』って意味」とし、
総選挙に出馬するとの一部報道について「(選挙に)出るわけねえじゃねえか」と強調した。
その上で「今の政治家はクズだね。世の中を変えていかないといけない」と話し、
講演会の出席者に
「本腰を入れて、国の掃除を始めようとしているので、心ある人は手伝って下さい」と呼び掛けた。
今後の俳優活動については、
「やめた! ドキュメンタリーとかはやるかもしれないけど、映画、ドラマは、やめた!」とキッパリ。
“二足のわらじ”ではなく、本格的に「いのちの党」の活動に専念していく考えを明らかにした。
党の具体的な活動内容については語らなかったが、党名については
「自殺者や、いじめ、殺人事件…命が粗末にされている。
反原発も命がかかわるもので、今は命が粗末にされている。
そういうところを変えていかないと」と説明した。
菅原は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表、亀井静香氏らとも親交が深く、
原発問題や増税など政治に対する発言も多い。
今年7月には減税日本の東京事務所開所パーティーに出席し、
「増税なんてばかなことはやめよう」とあいさつした。
今後は「いのちの党」の活動を中心に、仁義なき政界に鋭い「喝」を入れていく覚悟だ。
◆菅原文太(すがわら・ぶんた)
1933年(昭8)8月16日、旧満州(中国東北部)生まれ。
高校まで仙台市で育つ。早大中退。
58年新東宝にスカウトされ「白線秘密地帯」で映画デビュー。
代表作に「仁義なき戦い」シリーズ、「トラック野郎」シリーズなど任侠(にんきょう)ものが多い。
09年に山梨県韮崎市で農業を始め、俳優業の一線から退いた。
ゲスト:井戸謙一さん
2013年7月7日放送(ニッポン放送)
音声Youtube ↓
http://youtu.be/nw6kF_uNFqo?t=12m9s
菅原:
それのみならず、あの、…日本人同士の中でもね、
水俣病であるとか、まぁ、いろんな戦後、原爆被害者の問題も、富山県のイタイイタイ病にしても、
沢山そういう戦後の、急激な経済成長の裏側でひずみとして、
そういうふうに、こう、取り残された被害者が沢山いるけど、
日本のどうも…裁判はまだそれが続いている。
どこかで、我々からみたら、早くバンッ!と決着を付けて、
そういう人たちに有利とはいわなけれど、正しい判断を下していけば、
もっと早くそういう問題は。
それとともに、やっぱりまた、東北のあの福島第一原発の問題も、
何人も自殺をしたり、
そうでなくても亡くなったり、
それが一向に片付かずに、いまだに。
昨日送ってきた、東北の災害のドキュメンタリーをね、2本ばかり見てたんですけれどもね、
本当にどうしてそういうふうに日本人がお互いを、
なんと言ったらいいんでしょうね、こう、お互いの立場とかそういうものを見合う、
そういう気持ちというか、そういうものが全くなくなってしまった、失せてしまった。
あの…、もう、災害のことはある意味忘れて、
また同じ経済や、そういう商売のことに、
またみんな日本人が専念し始めていると言ってもいいんじゃないかと思います。
最後にその、退任されてはいますけれど、裁判官のまだ残っている目として、
いまの東北の孜々として(ししとして)復活しない。
その辺の問題を述べてもらって終わりにしたいと思っています。
井戸:
あの、復興の問題も大きな問題ですけど、
え…、私が今一番大きな問題だと思っているのが、低線量被ばくの問題なんです。
いま、福島県だけでも、30万人の子どもが生活している訳です。
で、今まで「一般公衆の被ばくは年1ミリシーベルトだ」と法律に書いてあるのに、
それよりもはるかに高いところで生活している。
年5.2ミリシーベルトを超えるところは放射線管理区域であって、
必要があって、資格がある放射線技術者という、
「資格のある人しか入ってはいけない!」というふうに日本の法律では決まっているのに、
それ以上のところに、子どもやら妊婦やら普通の生活をしていて、
いま国は、「100ミリシーベルト以下は安全です」と、「心配いりません」と言って、
その福島の地にしばりつけようとしている訳ですね。
自主避難する人は居るけれども、その人にはなんの支援も補償もしない。
逆に、「避難している人はもう帰って来い」という訳です。
で、実は福島県で子どもたちが「自分たちを安全な所に避難させてくれ」という裁判を福島で、
「集団疎開裁判」というんですけれども、私はそこの弁護団に入っているんですけれども、
4月24日に仙台高裁の決定が出まして、
仙台高裁はですね、ちょっとその決定書を持ってきたんですけど、
低線量被ばくの危険性に付いてこういうふうに言っているんです。
「この子どもたちは低線量の放射線に間断なくさらされている」と。
「この低線量の放射線に長期間にわたり継続的にさらされることにより
その生命・身体・健康に対する被害の発生が危惧される。
児童・生徒の生命・身体・健康について由々しい事態の進行が懸念される」
そこまで言っていながら、
しかし、「行政に対して避難させることを求めるような権利はない」という事で、
申し立ては退けているんですけど、
いまの福島の状況はそれだけ危険であるという事は裁判所の福島高裁が認めたんですよ。
菅原:はぁ~。
井戸:
実は、福島県の健康管理調査が随時その結果を公表しているんですけれど、
甲状腺がん、子どもの甲状腺がんですね。
これは従来は100万人に1人。
大人になったら甲状腺がんは随分多いんですけれども、
子どもの時にはほとんど甲状腺がんは無いんですよね。
100万人に1人と言われていたんですけど、
チェルノブイリの事故の時には4~5年後から急速に増えてですね、
甲状腺がんの子どもが1万人以上、ベラルーシ、ウクライナ、出ているんですよね。
で、実は「福島でも出るんじゃないか」という事を心配している人はいっぱい居るんですけど、
政府は「チェルノブイリよりもずっと線量が低いから、そんな心配はありません」
というふうに言っているんですが、
一方でこの県民健康管理調査の結果によると、
もうすでに甲状腺がんの確定診断を受けた子ども。
それから、確定診断ではないけれども細胞診の結果「悪性だ」という判断を受けた子どもがですね、
すでに27人出ているんです。
それで、それがどれだけの子どもから出ているかというとですね、
23年度に検査した4万人の中から11人なんですけど、
24年度に検査した子どもは13万人いるんですけど、
そのうち「二次検査が必要だ」と言われた子どもが935人。
そのうち二次検査をした子どもが255人。
そのうち、悪性の疑いと言われた子どもが16人で、
結局「二次検査が必要だ」と言われた子どもの6.数パーセントが悪性なんですね。
菅原:ほお…。
井戸:
そうすると、
24年度検査にはまだ二次検査を受けていない子どもがいっぱいるので、
同じ割合で出るとしたら、もうすでに70人ぐらい甲状腺がんの子どもがいる可能性があるんです。
しかもそれはまだ、福島県の子どもたちの半分強しか、まだ検査が出来ていないんですよね。
で、2年目なんです、まだ。
チェルノブイリは4年目5年目から急速に10倍ぐらいの割合で増えたんですよ。
菅原:はぁ…。
井戸:
福島ではまだ2年目ですでに70人もの子どもが甲状腺がんになっている可能性がある。
で、このことを、
こういう数値は福島県は公表するんですけど、大手マスコミがほとんど報道しないので、
殆ど誰も知らないんです。
菅原:いや、知りませんね。初めて聞いた。
井戸:
だからこの、ふくしま集団疎開裁判の決定のことも、
これも全て大手マスコミは無視したんです。
報道したのは東京新聞だけなんですね。
ところがこの低線量被ばくの問題に日本がどうかかわるかというのは実は国際的な関心事で、
この仙台高裁の決定はですね、
ワシントンポストとかニューヨークタイムズとかガーディアン (The Guardianイギリスの新聞)とか、
世界の有力誌が写真入りで大々的に報道したんです。
菅原:えぇっ!
井戸:
日本だけが報道していないんです。
だから世界の人は知っているんだけど、日本人だけが知らないんです。
菅原:ん・・・
井戸:
私は最近の日本の問題というのは、マスコミ、
ここに居てマスコミの批判するのもなんですけれども、
菅原:いいや、かまいません。
井戸:
マスコミの問題というのは非常にあると思っていて、
この福島県の健康管理調査の結果も一応小さくは報道しているんですけれども、
これでも福島県は「放射能とは関係がない」と言っているんです。
結局、「綿密な検査をしたから出てくるだけのことであって関係は無い」と入っているんですけど、
とてもそんなことを言える状況ではないし、
もうすでにこの決定が行っているように由々しき事態が進行しているんじゃないかと思うんですけど、
そういう事は福島県はもちろん言わないし、
大手メディアもそういう観点では放送しないので、
殆ど国民的には問題意識を持たれてないんですよね。
これが今後、3年目4年目になってどうなっていくのか?
実は全国でいろんな市民団体がですね、
「少しでも放射能から話してあげなければならない」というので、
夏休みとか春休み、冬休みに長期に福島の子どもたちを呼んで、
そこで土にまみれ、水にまみれ、自由にのびのびとさせてあげようという、
そういうプロジェクトが300~400位あるんですけれども、
ただそれは民間のボランティアですから1回に数10人ぐらいしか呼べないので、
福島の子どもたちのおそらく1割ぐらいしか行けてないんですよね。
そういう事をもっとやらなければいけないし、
あるいは、学校ぐるみだとか、クラスぐるみでしばらく移住するとかですね、
そういうことも必要なんじゃないかと思うんですけど、
全く、国、行政はそういう問題意識がないし、
マスコミも報道しないし、
このまま推移してこれからどうなっていくのかという事を、大変危惧しています。
菅原:
その、井戸さんの参加している、その…、弁護士だけですか?
組織として、今。
井戸:
「ふくしま集団疎開裁判の会」というのは、
この問題に問題意識を持っている市民の方達が沢山集まっていて、
その中に弁護士が入って、裁判を起こしてやっているわけですけど。
菅原:
ああ、そうですか。
あの、私どももね、まだ始めたばかりで
いのちの党というのをね、今50人ぐらい集まって
ま、ひとつ東北のごしょうていのことで動いて、ま、いくらか進展したんですが、
これはなかなか孜々として進まないんですが、
でも、大分いろんな協力者が出てきて、
いまの話を聞くとね、ビックリするようなことなんで。
特に子どもたちの命というのはね。
大人はまぁ…、私なんかはもう半身棺桶みたいな(笑)あれで、
子どもたちはこれからの、やっぱり、命をかかえて。
それがやっぱりそういう状態になったら、まず安心できないですね。
あの、何らかの形で持ち帰って、
近々幹事会を開こうと昨日話をしたばっかりなんで、協力できることはさせてもらいます。
井戸:ありがとうございます。
菅原:それはね本当に、いや……知らなかった…。ただ、
井戸:本当に皆さん知らないんですよ。
菅原:
ただそういう、必ずきっとね、いつかその甲状腺の問題のみならず、
他の原爆症の問題は出るだろうなとは思っていたけれど
こんなに早くそういう問題がもう…、始まっているどころか、かなり進行しているとしたらね、
やっぱり国民全体でそういう問題に、こう、参加してね、声をあげていかないと、
ね。
井戸:そうですね。
菅原:
やっぱり肝心なところが動いてくれないと。
今日は、どうもありがとうございました。
井戸:どうもありがとうございました、またよろしくお願いします。
菅原:
菅原文太、日本人の底力。
2週に渡って弁護士井戸謙一さんに話を伺いました。
菅原文太が俳優引退「いのちの党」結成
ニッカンスポーツ [2012年11月14日9時21分 紙面から]

「ふるさと回帰支援センター」で講演会を開いた菅原文太
俳優菅原文太(79)が俳優を引退して、政治支援グループ「いのちの党」を結成することが
13日、分かった。
菅原によると、同党は政党ではないが
「今の日本は政治がダメなんで、政治家に呼び掛けていく」と、政治を側面から支援していく考えだ。
この日、顧問を務めるNPO法人「ふるさと回帰支援センター」の講演会を都内で開いた菅原は
「新党っていうのは、グループや、仲間の『集まり』って意味」とし、
総選挙に出馬するとの一部報道について「(選挙に)出るわけねえじゃねえか」と強調した。
その上で「今の政治家はクズだね。世の中を変えていかないといけない」と話し、
講演会の出席者に
「本腰を入れて、国の掃除を始めようとしているので、心ある人は手伝って下さい」と呼び掛けた。
今後の俳優活動については、
「やめた! ドキュメンタリーとかはやるかもしれないけど、映画、ドラマは、やめた!」とキッパリ。
“二足のわらじ”ではなく、本格的に「いのちの党」の活動に専念していく考えを明らかにした。
党の具体的な活動内容については語らなかったが、党名については
「自殺者や、いじめ、殺人事件…命が粗末にされている。
反原発も命がかかわるもので、今は命が粗末にされている。
そういうところを変えていかないと」と説明した。
菅原は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表、亀井静香氏らとも親交が深く、
原発問題や増税など政治に対する発言も多い。
今年7月には減税日本の東京事務所開所パーティーに出席し、
「増税なんてばかなことはやめよう」とあいさつした。
今後は「いのちの党」の活動を中心に、仁義なき政界に鋭い「喝」を入れていく覚悟だ。
◆菅原文太(すがわら・ぶんた)
1933年(昭8)8月16日、旧満州(中国東北部)生まれ。
高校まで仙台市で育つ。早大中退。
58年新東宝にスカウトされ「白線秘密地帯」で映画デビュー。
代表作に「仁義なき戦い」シリーズ、「トラック野郎」シリーズなど任侠(にんきょう)ものが多い。
09年に山梨県韮崎市で農業を始め、俳優業の一線から退いた。
ふくしま集団疎開裁判仙台高裁判決
訴え却下も内容“画期的”「低線量被ばくの危険性を認める」仙台高裁
5/3東京新聞こちら特報部(書き出し)
仙台高等裁判所による判決文(PDF)
http://www.ourplanet-tv.org/files/20130424sokai.pdf
<ふくしま集団疎開裁判>「判決文を読み解く」柳原弁護士の解説4/24(会見書き出し)
ふくしま集団疎開裁判「仙台高裁が却下」を受けて
小出裕章氏&松崎道幸氏のコメント4/24(会見書き出し)
「今のままでいいのかい?」裁判所でさえ由々しき事態だと認定した4/26松崎道幸先生
【ペイフォワード環境情報教室】(内容書き出し)
井戸謙一さん 2012年
原発と国「もと裁判官に聞く司法の限界」井戸謙一氏
たねまきジャーナル1/25(内容書き出し・参考あり)
たねまきJ「伊達市2人20ミリシーベルト超え・井戸謙一氏VS小出氏」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)1/25
菅原文太・日本人の底力 井戸謙一さん出演文字起こし
其の一
「日本の裁判"制度"というか、裁判"官"のあり方というか、 もうひとつ言えば"裁判"のあり方」
6/30"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の1
「緩んでしまったニッポン人」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の2
「日本だけ、報道していないんです」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
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