07.12
Fri
国の除染 農業用水に汚染水340トン
東京新聞 2013年7月12日 朝刊

日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(2011~12年)で、
中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が
福島県南相馬市で生じた汚染水340トン(同社推計)を、農業用水に使う川に流していたことが
11日、共同通信の調べで分かった。
原子力機構は、川に流すことを知りながら、排水経路に触れていない国土開発の計画書を了承、
地元に提出していた。
南相馬市は「排水の説明はなかった。排水されたことも知らなかった」と反発。
福島県も説明は受けていないとしている。
放射性物質汚染対処特措法(特措法)は正確な情報伝達を求めており、環境省は調査に乗り出した。
原子力機構は「地元と合意書は交わしていないが、排水については口頭で説明したはず」と説明。
国土開発は「機構が地元に説明をしたと聞いていたので、排水してもいいと理解していた。
農業用水に使う川とは知らなかった」としている。
同社は11年12月~12年2月、大成建設(東京)を中心とする共同企業体に加わり、
国の除染特別地域に指定されている南相馬市立金房小学校と周辺を除染した。

共同通信が入手した国土開発の内部資料「回収水等の分析データ」と取材回答書によると、
作業で出た汚染水六百九トンを回収。
このうち、水処理業者が処理するなどした269トンとは別に、
放射性物質を検出した340トンを、
12年1月から1月にかけて側溝を通じ、南相馬市内を流れ水田に水を供給する飯崎川へ排水していた。
経費節減が目的とみられる。
「分析データ」によると、特措法の施行規則から、
原子力機構が排水の目安として設けた放射性セシウムの管理基準
(1リットル当たり最大90ベクレル以下)を超す121~100ベクレルの60トンも含まれていた。
流された放射性物質の総量は、1600万ベクレルに上った。
だが、下水処理場のような常設施設からの排水ではないため、
原子力機構はこの60トンについては施行規則の対象外としている。
◆こちらに責任ある
<日本国土開発東北支店南相馬工事事務所の陣川幸雄現場代理人の話>
日本原子力研究開発機構が何回も地元に事業説明をしたので、
(排水を)もうやっていいかなという理解だった。
排水先が農業用水に使う川とは知らなかった。
地元が排水を聞いていないというなら、こちらに責(任)がある。
<排水の管理基準>
放射性物質汚染対処特措法の施行規則(2011年12月)は、
下水処理場のような常設施設の排水について
「1リットル中の放射性セシウム
134単独なら60ベクレル、
137単独なら90ベクレル、
混合の場合は60~90ベクレルの範囲」の各濃度以下と規制した。
日本原子力研究開発機構はこれを「管理基準」とし、除染で生じた排水の目安とした。
今回の日本国土開発の排水のうち12年1月5日、23日、2月4日の3回分はこの基準を超過したが、
機構は、常設施設の排水ではないとして施行規則の対象外としている。

国土開発は
「機構が地元に説明をしたと聞いていたので、排水してもいいと理解していた。農業用水に使う川とは知らなかった」
と、言い訳しているが、これがちゃんとした大人の言葉だろうか?
たとえ機構が川に排水していいと言ったとして、川に流したらどうなるのか?
川に流してしまったら、それは除染ではなくかえって汚染を広げている事に考えが及ばないのだろうか?
言われればそのまま何でもするのか!(╬◣д◢)
「経費節減が目的」だったらしいが、
ここでもやっぱり人や自然やその他すべての生き物の命よりも、
ほんの一部の企業のための金が大事!
農業用水とういうことも問題だけど、当然、子どもが考えたってわかる事。
川に流せば海へ行く。


呆れてもう言葉がない
「流された放射性物質の総量は、1600万ベクレル」こんな数字も当然インチキなんだろう。
無意味に放射性物質を広げるための除染ならば即刻止めるべし!
日本原子力研究開発機構がつくった「排水の管理基準」っていうのはなに?
少しずつでも流せばどんどん溜まっていくだけなのに、
そんなこと、子どもだって想像できるのに。
こんな大人たちの思考が信じられない
この事件の続報はこちら↓
<終わりなき除染利権>
「膨大な量の水で希釈されるからいいけれど、
溜まっちゃってそこが汚れるんだから、次はそこを除染すればいい」
日本原子力研究開発機構・中山真一副センター長(文字起こし)
こんな意識で除染作業をしています。
川に流して、その川の泥が汚れたら、今度はそこを除染すればいい。
東京新聞 2013年7月12日 朝刊

日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(2011~12年)で、
中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が
福島県南相馬市で生じた汚染水340トン(同社推計)を、農業用水に使う川に流していたことが
11日、共同通信の調べで分かった。
原子力機構は、川に流すことを知りながら、排水経路に触れていない国土開発の計画書を了承、
地元に提出していた。
南相馬市は「排水の説明はなかった。排水されたことも知らなかった」と反発。
福島県も説明は受けていないとしている。
放射性物質汚染対処特措法(特措法)は正確な情報伝達を求めており、環境省は調査に乗り出した。
原子力機構は「地元と合意書は交わしていないが、排水については口頭で説明したはず」と説明。
国土開発は「機構が地元に説明をしたと聞いていたので、排水してもいいと理解していた。
農業用水に使う川とは知らなかった」としている。
同社は11年12月~12年2月、大成建設(東京)を中心とする共同企業体に加わり、
国の除染特別地域に指定されている南相馬市立金房小学校と周辺を除染した。

共同通信が入手した国土開発の内部資料「回収水等の分析データ」と取材回答書によると、
作業で出た汚染水六百九トンを回収。
このうち、水処理業者が処理するなどした269トンとは別に、
放射性物質を検出した340トンを、
12年1月から1月にかけて側溝を通じ、南相馬市内を流れ水田に水を供給する飯崎川へ排水していた。
経費節減が目的とみられる。
「分析データ」によると、特措法の施行規則から、
原子力機構が排水の目安として設けた放射性セシウムの管理基準
(1リットル当たり最大90ベクレル以下)を超す121~100ベクレルの60トンも含まれていた。
流された放射性物質の総量は、1600万ベクレルに上った。
だが、下水処理場のような常設施設からの排水ではないため、
原子力機構はこの60トンについては施行規則の対象外としている。
◆こちらに責任ある
<日本国土開発東北支店南相馬工事事務所の陣川幸雄現場代理人の話>
日本原子力研究開発機構が何回も地元に事業説明をしたので、
(排水を)もうやっていいかなという理解だった。
排水先が農業用水に使う川とは知らなかった。
地元が排水を聞いていないというなら、こちらに責(任)がある。
<排水の管理基準>
放射性物質汚染対処特措法の施行規則(2011年12月)は、
下水処理場のような常設施設の排水について
「1リットル中の放射性セシウム
134単独なら60ベクレル、
137単独なら90ベクレル、
混合の場合は60~90ベクレルの範囲」の各濃度以下と規制した。
日本原子力研究開発機構はこれを「管理基準」とし、除染で生じた排水の目安とした。
今回の日本国土開発の排水のうち12年1月5日、23日、2月4日の3回分はこの基準を超過したが、
機構は、常設施設の排水ではないとして施行規則の対象外としている。

国土開発は
「機構が地元に説明をしたと聞いていたので、排水してもいいと理解していた。農業用水に使う川とは知らなかった」
と、言い訳しているが、これがちゃんとした大人の言葉だろうか?
たとえ機構が川に排水していいと言ったとして、川に流したらどうなるのか?
川に流してしまったら、それは除染ではなくかえって汚染を広げている事に考えが及ばないのだろうか?
言われればそのまま何でもするのか!(╬◣д◢)
「経費節減が目的」だったらしいが、
ここでもやっぱり人や自然やその他すべての生き物の命よりも、
ほんの一部の企業のための金が大事!
農業用水とういうことも問題だけど、当然、子どもが考えたってわかる事。
川に流せば海へ行く。


呆れてもう言葉がない
「流された放射性物質の総量は、1600万ベクレル」こんな数字も当然インチキなんだろう。
無意味に放射性物質を広げるための除染ならば即刻止めるべし!
日本原子力研究開発機構がつくった「排水の管理基準」っていうのはなに?
少しずつでも流せばどんどん溜まっていくだけなのに、
そんなこと、子どもだって想像できるのに。
こんな大人たちの思考が信じられない
この事件の続報はこちら↓
<終わりなき除染利権>
「膨大な量の水で希釈されるからいいけれど、
溜まっちゃってそこが汚れるんだから、次はそこを除染すればいい」
日本原子力研究開発機構・中山真一副センター長(文字起こし)
こんな意識で除染作業をしています。
川に流して、その川の泥が汚れたら、今度はそこを除染すればいい。
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コメント
日本国土破壊に会社の名称を変更してもらいたいものだ。
除染はできない事を認識すべき。これは移染そのもの。
貴重なお金を使うのなら被災者に渡して避難をするべき。
日本を取り戻す前に福島を、浜通りをとりもどすべきだ。安倍さん。
除染はできない事を認識すべき。これは移染そのもの。
貴重なお金を使うのなら被災者に渡して避難をするべき。
日本を取り戻す前に福島を、浜通りをとりもどすべきだ。安倍さん。
| 2013.07.12 11:44 | 編集