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07.20
Sat
東電曰く
原子炉格納容器の蓋の上にたまった雨水が温められて蒸発した湯気の映像
7月18日8:35から8:37の様子(2:00)

福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で
湯気らしきものの確認について
撮影日:平成25年7月18日


福島第1原発:
3号機の湯気 雨水によるものと説明 東電

毎日新聞 2013年07月18日 20時01分(最終更新 07月18日 22時33分)


東京電力は18日、福島第1原発3号機で湯気のようなものが出ていることが確認された問題で、
原子炉圧力容器の温度が約36〜43度ある一方、気温は雨で21度と低かったことなどを理由に、
建屋のすき間から入った雨水が、原子炉外側上部で温められて出た湯気ではないか」と説明した。
原子炉内で、連鎖的に核分裂反応が起こる臨界は確認されておらず、
湯気に含まれる放射性物質も周辺データとほぼ変わらないという。

東電によると、同日午前8時20分ごろ、
がれき撤去の作業前にカメラで現場確認していた作業員が、湯気のようなものを発見した。

東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は同日の記者会見で
「原子炉は温かい風呂程度の温度で、中に入ってたまった雨水が温められたとみられる。
消去法だが雨水による湯気と判断した」と述べた。
昨年7月にも3号機で同様の現象があったが、公表していなかった。【中西拓司】


KyodoNews

東京電力臨時記者会見 2013年7月18日


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尾野昌之 東京電力 原子力・立地本部長代理:
えー、臨時の会見という事ですけれども、
福島第一原子力発電所3号機のオペレーティングフロアーで、
ま、「湯気らしきものが見えている」ということで、
その内容についてご案内申し上げたいと思っているところでございます。

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えー、発生の状況でございます。
こちら、今朝8時20分ごろがれき撤去作業の前にカメラで現場の確認をするのですが、
その際に3号機の5階中央部、えー、燃料貯蔵プール側より
「湯気らしきものが漂っている」事を協力企業の作業員が確認したという事でございます。

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プラントの状況につきましては、その後継続して確認しておりますが、
9時20分に未臨界を維持しているという事の確認も行っております。
ちなみに、原子炉の冷却の状態、えー、こちらの状況を示す原子炉の注水、それからプールの温度。
こちらにつきましては「安定している」という事を確認してございます。
えー、モニタリングポスト、連絡ダストモニタという所で、外部への影響の状況というのもみていますが、
こちらに付きましても変化はございません。

えー、なおですね、
本日の天候と言う事で言いますと、今朝方まで雨が降っておりまして、
えー、本日も何度か雨が降ったりしているという事で、
当該の箇所、えー、雨にぬれている状況という事でございます。

本日の16時時点の、えー、当時の気温でございますが、
21.5度という事でございましたので、
えーー、雨水が温められたものの、えーー、湯気が、えー、見えていたということではないか、
というふうに考えているところでございます。



記者:去年の7月14日にもあったという事なんですが、これはその当時広報発表はなさいましたか?

尾野:当時は「(広報発表を)していなかった」と思います。

記者:それは、今回よりも程度が低かったとか、そういう事なんでしょうか?

尾野:
えっ、あのー、すぐに湯気が見えなくなったという事で、
えー、程度が低かったというような状況であったということでございます。





2013年7月19日 東京電力報道配布資料
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋
5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について


【撮影日】平成25年7月18日
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余談ですが、自分の会社でつくった資料に関して
【提供】東京電力株式会社」と、その中に書くものなのでしょうか?


ーーー


福島第一3号機から湯気、がれき撤去作業を延期
読売新聞 2013年7月19日22時10分

東京電力は19日、福島第一原子力発電所3号機5階から出ていた湯気のようなものが、
同日午前8時には消えていたと発表した。

原子炉の温度や圧力、敷地内の放射線量に異常がないことは判明しているが、
原子炉建屋のがれき撤去作業は当面、延期する。

東電は湯気のようなものが発生した原因について、
原子炉格納容器の蓋の上にたまった雨水が温められ、蒸発した可能性があるとしていた。

原子力規制委員会は同日、東電に対し、
湯気が発生する気象条件などを検討し、他の原因も含めて調査するよう指示した。




福島第1原発:3号機の湯気、原因究明指示−−規制委
毎日新聞 2013年07月20日 東京朝刊

東京電力福島第1原発3号機で湯気のようなものが出た問題で、
原子力規制委員会は19日、赤外線カメラや実験などで発生原因を究明するよう東電に指示した。

発生原因について東電は
原子炉建屋の隙間(すきま)から入った雨水が原子炉格納容器外側で温められた」と説明している。

これに対して、規制委事務局の原子力規制庁は
「安全上重大な問題はないが、原因の究明は東電の説明では不十分」と指摘。
そのうえで東電に
(1)発生場所付近の温度分布を赤外線カメラなどで測定
(2)発生時と同じ気温・湿度で湯気が発生するか実験−−を行って原因分析するよう指示した。

東電によると、湯気のようなものは、18日午前8時20分ごろ、3号機原子炉建屋5階で監視カメラで確認。
19日午前8時ごろには消えていた。【岡田英】




ーー武田先生のブログよりーー

【速報】福島3号機の湯気の発生
武田邦彦 平成23年7月19日

福島3号機から湯気
(水蒸気というのは気体だから見えない。見えるのは水蒸気が水滴となった場合で、湯気が見える)がでている。

まず、
1) すぐに逃げなくても大丈夫、
2) 様子を見て判断する、という段階です。

原因としては、
1) 核燃料貯蔵施設の水が不足してきた、
2) 爆発した原子炉の中で異常が起きている、の2つが考えられます。

不幸なことに東電の発表はどうせウソだから信用できないので、
「東電がこう言っている」というのを判断材料に使えないことです。
もし核燃料貯蔵施設に異常がある場合、注水やホウ素剤の注入が有効ですが、
60℃ぐらいに上がってきてからでもまだ時間的余裕があります。
原子炉内は大きな爆発があったので、その後の3号機の内部写真を早く公開し、
それに東電としての責任ある説明を付けるのがまず第一です。

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この写真は3号機の爆発当時の写真ですが、
まずこの写真に対してマスコミが公開を自主規制している状態を無くさないと
3号機は「群も有象をなでる」というような状態になってしまいます。
東電には誠意は期待できませんが、せめて日本のマスコミが国民の方を向いてくれることを期待します。
(平成23年7月19日)




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comment 1
コメント
残念ながら東電とマスコミと政府は一体。
国が滅ぶその日まで、ウソを報道し続けることでしょうね。
誠意とは | 2013.07.20 10:50 | 編集
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