http://youtu.be/Y9_iQyvW__c?t=34m22s
松井(テレビ朝日):
いま大変データが少ない中で試算量を出さなければいけないという苦しさはよく分かったんですが、
いま尾野さんがおっしゃった2011年5月から、2013年7月までの
一応、一番保守的に見た、出たとされるトリチウムの量を
10の何乗オーダーと言われてもちょっと分からないので、
なんとか億とかですね、そういった数値で改めて教えてほしいのと、
その数字というのは、もともとの既定の何倍だとか、どこに収まっているとか、
まずそこのところを教えて下さい。
尾野:
はい・・・えっと10の13乗ですと、
ちょっと確認して回答させていただきます。
(イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン、・・・・計算中)
黒田:100兆
尾野:
100兆?
えっと、100兆のオーダーですね。
100兆ベクレルのオーダーかと思います。
それから、確かにこういった数字をなにかと比べるというのはなかなか難しいんですけれども、
57ページの下の方に「参考」という事でちょっと書かせていただいたんですが、
福島第一の平常時。通常運転時の年間トリチウム放出量の目安というのが、
2.2×10の13乗という事ですので、13乗のオーダーというのはその位だという事でございます。
ん?
あ、ごめんなさい10兆です。えうみません桁を間違えました。
13乗というのは10兆です。10兆のオーダーです。
松井:
オーダーとかそうではなくて、ベクレルを付けて、年間とか、積算で何年間とか、
ちょっとそういう言い方で教えていただけませんか、すみませんが。
尾野:
はい、そういう事で申し上げますと、
仮に2011年の5月から今年の7月までの枠で積算を行ったと。
これは保守的な仮定ですが行ったとすると、
10兆ベクレルのオーダーということになります。
これは、福島第一原子力発電所の平常時のトリチウム放出量というものが、
やはり年間で10兆オーダーという事ですので、
ほぼそれと同程度レベルの放出量という事になります。
松井:
そうすると、年間でそうですから、今回は2年以上かかっている訳ですから、
年間の割合ですると半分以下というオーダー?
尾野:そうですね。オーダー感としてはそのようなオーダー感になります。
松井:
ちなみにこの3.7×10の12乗×6基というんですが、
これはそれぞれ出量が全く違うんですが単純に6でよろしいんですか?
尾野:
はい、これは過去のプラントの運転経験等々から出しているものでございまして、
現状、実力としてのプラントの実力値というものは違いがございますが、
管理放出の目安として、6基分という事でこのような計算をしてございます。
http://youtu.be/Y9_iQyvW__c?t=44m4s
TBS:
TBSのおざわと申します。
トリチウムなんですけど、これ、平時でもこれだけ出ているんですか?
それとも基準はこうであるけれども、ほとんど出ているとか出ていないとか、
基準がこうだから平時でも出ていると、それはどういうこトで、出てもいい事になっているんですか?
尾野:
まず、これは保安規定に示されている、要は上限の目安値という事でございます。
ですので、実際のプラントの運転時、通常運転時の実力という事で言いますと、
大体その1オーダー下ぐらい(10兆ベクレル/年の1オーダー下=1兆ベクレル/年)
というような所かと思います。
定検等が沢山あるタイミングと、定検が無い年度とで変わってまいりますが、
大体10分の1から、定検の少ない年度であれば、その100分の1のオーダーという事ということで、
1オーダー下から、2オーダー下というのが実力値かと思っております。
で、こちらにつきましては、
通常の発電所の運営の中で、どうしても放出されてしまうものというのがございますので、
これにつきましては法令等々に基づく管理をしていくという事になっている訳でございますけど、
トリチウムにつきましては法令の上限という事は御座いませんけれども、
過去のプラントの運転経験などから、通常運転している時のトリチウムの放出量という事の目安から、
大体各プラントこれくらいという上限目標を設定して、
それを超えないように運転しているというのが通常の状態でございます。
TBS:定期検査の少ない時が少ないという事は、定検の時に出るという事ですか?
尾野:
そうです。
定期検査のようなところで、炉内の水の処理、交換等々を行っていきますと、
処理された水の側にトリチウムが残りますので、そうしたことで増減があります。
TBS:となると、トリチウムをそんなに問題視する必要はあるんですか?
尾野:
これはですね、私どもは管理されている放出と管理されていない放出というのを、
明確に概念として区分けしておりまして、
ようは、我々がしっかりと管理して、どれだけ出している、どういうふうに出している。
安全をちゃんと確認したうえで放出しているという管理できている状態と、
それから今のように全く我々の管理が及ばない形で出ているというものについては、
考え方としては分けてございます。
従いまして、いまの状態は決していい状態というふうには思ってございません。
TBS:
ただ、量としては基準と同等という事なんですよね?
たとえば、これを強調すると漁民の方が不安に思ったりですね、
だからどちらかというと、たとえば全ベータとかセシウムとかそっちの方が大事な気がするんですけど
その通りですか?
(TBSの記者の方だいじょうぶかな?)
尾野:
えっと、そうですね、なにを持って
その、何乗というオーダー感をイメージするかということでいいますと、
トリチウムに関して言えば、今申し上げた通り、
平常の状態な時と極端に変わっているわけではないというふうにご理解いただいても良い状況だと思いますけれども、セシウムであったりあるいはストロンチウムであったりというものにつきましては、
やはりあの、よく見ていく必要があるというふうに思っておりまして、
ただ、土の中での拡散性という所では、トリチウムとは相当違っておりますので、
そういう事を見てまいりますと、単純にトリチウムと同じような評価をしていくことが難しい、
現実的に難しいという事がございますので、
ここは専門家の意見を踏まえて、ちょうどこういった事の専門の委員会なども立ち上がってきましたので、
よくご指導を受けながら評価をしていきたいと思っております。
ーーー
私はこれを聞いて最初は首をかしげましたが、
尾野さんはとてもいい話をして下さったと思います。
通常運転の時にも、事故った今とほとんど変わらないトリチウムが出ているという事です。
通常の発電所の運営の中でどうしても放出されてしまうもので法令の上限がないのがトリチウム
それは定期検査の時に沢山出している。
管理されている放出と管理されていない放出がある。
今のように全く我々の管理が及ばない形で出ているというものについては、
決していい状態というふうには思ってございません。
↑
これらの東京電力原子力立地本部長代理尾野さんの発言はとても重く重要だとと思います。
トリチウム
<トリチウム>
「福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?」
<一部抜粋>
小出:
たとえば流されている放射能の中にはトリチウムという名前の放射能があります
それはいわゆる水素なのです
放射能をもった水素なのですがこれも海に流れているはずで
環境に出ると水の形になりますH2Oという形ですね
そういう形になりますので
海水が蒸発して雲になればそれがまた雨になって落ちてくるということですので
もちろん循環して陸にも戻ってきます
「このトリチウムによって汚染された海産物というのは、当然口に入れてはならない」
平智之氏5/13【ペイフォワード環境情報教室】
<一部抜粋>
このトリチウムによって汚染された海産物というのは、当然口に入れてはならないと。
それからもうひとつ、私がさっき申し上げたように
炉から流れてきている結果トリチウムと一緒に金属元素も流れてきているのであれば、
これらは当然体内に蓄積をいたしますから、海産物を含め、
その全ての植物にですね、あるいは水生物に影響を与えますから、
この事に対してはやっぱり相当国はしっかりと公表をして、国民に知らしめる義務があるんですけれどもね。
一切その事を報道しないですね。
私は大変危険だと思っていますね。
たねまきJ「トリチウム・雪・福島講演」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)2/2
<一部抜粋>
藤田:トリチウムというのはかなりの有毒物質であるという事は間違いがないんですよね。
小出:
放射性物質というのは山ほどあるのですけれども、
放射性物質の中の毒性でいうとあまり高くはないのです。
ただし、他の放射性物質は閉じ込める技術がさまざまにあるのですけれども、
トリチウムは水素ですので、水になってしまう。
そうすると、もう、水の中からいくら放射性物質を取り除いて、綺麗にしたつもりでも、
水そのものが、要するにトリチウムで汚れているわけですから、
閉じ込めようがないのです。
ですから、六ヶ所再処理工場というのが、今、動くか動かないかの瀬戸際にあるのですけれども、
トリチウムに関する限りは、全量放出するという事になります。
千葉:うわぁ~
「地下水は山から海へ流れると普通は考えるが、ずっと調べてきた人たちの意見はそうじゃない」
広瀬隆氏(文字起こし)
<一部抜粋>
そして、いままで一度も言っていないんですが、
プールされていた放射能の中で、トリチウムというのがあります。
これは水素なんです、放射性の水素なんです。
だから水ですよね。
水素と酸素で水が出来るわけですから、水の中に放射性のトリチウムというものがどんどん入っている。
誰も言っていません。
これはベータ線を出すんでカウンターで誰も測れませんから。
そしてそれを防ぐ事が出来ない。
8月2日の記者会見の書き出し
<それは平常時放出量の半分以下>
2011年5月~2013年7月までに出たとされるトリチウムの量は最低で10兆ベクレル。
8/2(東京電力記者会見文字起こし)
「ガラスの壁の上段を超えて水が外側に出ている可能性については否定できない」
8/2東京電力記者会見(内容書き出し)
「この100mの範囲からおよそ400トン日量で出るであろう」
8/2(東京電力記者会見文字起こし)
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