「この100mの範囲からおよそ400トン日量で出るであろう」8/2(東京電力記者会見文字起こし)

2013年8月2日 東京電力記者会見


文字起こし部分のYoutube ↓
http://youtu.be/Y9_iQyvW__c?t=48m43s

資料 ↓
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130802_09-j.pdf





朝日 木村:
56ページの「地下水からのトリチウムの流出量の試算について」という文章で、
評価データの浸透水量率で400(浸透水量率:約 400(m3/日))の数字を挙げていらっしゃるんですけれども、
これに仮定した根拠を教えていただけますか?


尾野:
これはまず、No1エリア、No2,No3エリアとありますけど、
トリチウムの濃度が、オーダー的に圧倒的に高いのがNo1エリアという事になります。
で、No1エリアの幅というのは大体100m程度という事になります。
護岸部分の幅という事で。
で、この護岸部分のところから、これは仮定でございますけれども、
流速、もっと上流の地質の部分での流速でございますけれども、
だいたい10cm/day程度で水が動いているというふうに仮定した時に、
この100mの範囲からおよそ400トン日量で出るであろうというふうに、
これはある意味大雑把な過程が入ってございますが、
目安として与えた数字でございます。

朝日:上流側の10cm/dayっていうのは、これは実測ですか?とられてる?

尾野:
上流側のものというのは、あの、地質の透水性の評価などから解析で求めたものという事になります。
で、この付近自身は、そのー、いわゆる「よどみ部」になっておりますので、海の直近になってきまして。
だから単純にそのままの速度で示すのがいいか?というのはあるんですけれども、
そのままの速度が維持しているという過程で、計算をしました。

朝日:「よどみ部」というのは一般の傾向として速度は落ちるんですか?それとも上がるんですか?

尾野:
えー、ここは、海のすぐわきという事でございますので、
単純にそういう評価が出来るのかどうか?というところが少し難しい部分ですので、
えー、…ここは地下の流動解析みたいな事を少し正確にやらないと、
評価の結果がどうなるか?という事については明快に言いにくい所かと思っております。
ただ、同じような状態が続いていると仮定したというふうにご理解いただきたいと思っております。

朝日:じゃあ、正確にその辺の流速の変化というのはこれから調べられるという形になるんですね?

尾野:ま、そういうことの評価解析をしていきたいと思っております。

52:04
朝日:
分かりました。それから2ページ(26ページ)の一番最後なんですけれども、
2011年5月以降と仮定して評価という、これ、5月というのは日にちが決まっているんですか?
5月1日とか末尾とか?

尾野:
これは特に何日という事で言っている程の…
これはオーダーの計算ですので何日という事ではございませんけれど、
大体あのー、4月の漏えいがありまして、破砕直後ですね。
それで、その後緊急の対応など様々やっていく中でトレンチの閉塞という事を勧めました。
そのトレンチの閉塞がある程度できたのが5月ごろでございますから、
ま、その…それ以前はある意味トレンチが閉塞されていないで、
えー……、流れが残っていた可能性のある期間
と。
それからトレンチが閉塞された以降は状態としては今の状態と
物の状態ですね、近い状態というふうに分けまして、

そこから後の状態として今に至るまでという事で、えー、計算をしたという事でありますので、
5月何日というような意味合いではございません。
で、くどいようでございますが、今年の5月に地下水のデータが上がっていて、
去年の12月はそれほど・・・1オーダー低い状態だったということですから、
この間のどこかでという事がよく分からないというのがございますので、
えー。しからば何時かというのを決めかねましたので、
2年前までさかのぼって評価はさせていただいたという事でございます。

朝日:トレンチのほぼ閉塞が出来たのは5月中旬でしたっけ?

尾野:
ちょっと正確に覚えておりませんけど、
えーー、そうですね、全部できたのは6月までかかったようですが、
ま、ほぼほぼ5月に動いておりますので、5月まで枠として取ったという事です。

朝日:
あー、なるほど。
そうすると、そうした海水の交換率なんですけど、
これもちょっと根拠を少し噛み砕いて教えて頂けますでしょうか?

尾野:
はい、海水の交換率は、あのー、非常に不覚性が高い数字かと思っておりますが、
今回評価しておりますのは50%という事で半分という事で考えてございます。
本来はこれは、港湾内の流動解析をしっかりやらないと正確に出せないものなんですけれども、
開渠の深さというのが大体平均5mというふうに考えてございます。
それで、水位変動というのが潮汐による水位変動というのが大潮小潮によって違うんですけれども、
大きいところで大体1m位の変動という事ですので、
ま、2割方変動していると。
で、潮汐による変動分が全部入れ替わるというふうに考えると、
1回の潮汐変動で2割入れ替わるということになります。
で、入れ替わって入ってくる水が
全く何も入っていないきれいな水であるというふうに仮定すると2割入れ替わると。
大体潮汐の変化が一日2回ありますので、それで4割入れ替わるというふうに考えて、
これで交換率0.4というところになります。
あとの0.1はなにか?ということでございますが、
これはあの、そのまま足してしまうというのが適切かどうか分からないんですけれども、
5,6側で5.6号側で冷却のためにポンプを回して海水を吸い上げているということがありますので、
この影響がなんらかあるとしてという事を、えー、評価しかねる部分がございますので、
その影響が丸ごと効いていると思った時に、どのくらいの影響があるか?という事で、
港湾の総体積に対してそのポンプが一日当たりくみ出すものの量というのが、
大体1割という事に相当しますので、
その1割分と同じ影響が、ポンプが付いていない側の開渠内にも同じように及んでいると、
実際にはそういう事ではないと思いますが、同じように及んでいると考えたら
さらに交換率を1割増すという事がいいだろうという事で、
合わせて0.5という交換率を設定したものです。
・・・あの、ま、そういった…その、
十分な評価条件というのを整えていくにはなかなか難しい中でございますので、
えー、かなり大くくりな過程で評価をしてございます。

朝日:
今後の計画のところなんですけれども、
周辺海域のモニタリングを強化する」という記載があるんですけれども、
この「強化」というのをもう少し教えていただけますか?

尾野:
「強化」というところにつきましては、
現在測定しているポイントの頻度を増強するという事であったり、
あるいは今測定していないポイントについて、
新たに測定点を加えるという事が考えられるわけでございますけれども、
我々としてできるところはなるべく早くプランとして進めていきたいというふうに思ってございますが、
どういったところを取るのがいいのかということも、
少し専門の方にも伺ってみたいなというふうに思っておりまして、
まずはできるところから始めていくというようなところで検討しているというところでございます。

朝日:それは東電さんとしてのグランドデザインとか具体的なものは何も決まってないんですか?

尾野:
えー、それは多分早急にお示ししていくことになると思います。
今日委員会を行なわれていますので、これは地下水側の議論というものでございまして、
海の側の議論は別途専門の先生を入れた委員会を立ち上げさせるというような事で聞き及んでおりますので

ま、そうした中でのご意見なども踏まえて、最終的には練っていく必要があると思っておりますが、
ま、我々的にできるところについては早めに動きだしたいと思って検討しているところです。

朝日:
わかりました。
あと評価結果にちょっと戻るんですけれども、
結局これは
福島第一原発のトリチウムの年間放出量基準とほぼ変わらない」という結論だと思うんですけれども、
そうすると、トリチウムに関しては「別に大したことないんですよ」という事を言いたいんですか?


尾野:
決してそういう事ではございませんで、
先程ご質問もありましたが、管理できている状態と自分たちの・・・ただあの、
確かに10の何乗と言っても
全く程度感、イメージというのが分からないというのはおっしゃる通りでございまして、
ま、そういう意味で参考としてつけさせていただいたものになります。

朝日:
東電さんの評価としては結局どうなんですか?
この位のトリチウムが出ている。ま、管理しているかどうかは別として、
「大したことありませんよ」という事ですか?

尾野:
えっと、なかなか物の言い方が難しいご質問かと思うんですけれども、
あのー、環境影響というのを考えた時に
直ちにこういた値という事が影響を及ぼすようなレベルであるかどうかというところから申し上げますと、
あのー…、要は、通常時と大きな差のない範囲の中に、
通常時の管理の幅と大きな差が無い中に、まだ幸い入っている
という事かと思います。
ただ、その事を持ってして問題が無いという事を申し上げるつもりはございません。

朝日:というのは、年間とそんなに変わらないなら大したことないんですか?

尾野:・・・・そうですね・・・

朝日:別に意地悪で言っているわけでは無いんですけど、その辺の東電さんの許可が

尾野:
あの・・・要は心配という事で、えー…、申し上げますと、
あの・・・物理的なものとしての心配の程度というのは、
えー、リスクという言い方のほうがいいんですかね、
リスクの程度が大きくなるようなところまでは行ってないだろうというふうに思って…、
ま、あの、言葉を変えて言えば、
ま、(朝日が)おっしゃるようなところというのも見方としてはあると思います。

朝日:じゃ、これは当然、漁連関係者などにも同じような説明をされる訳ですね。

尾野:
そうですね、こういった事をご説明してまいりたいと思います。
・・・・・
ただあの、くどいようでございますけれども、
あのー、セシウムであったりストロンチウムであったりという事で、
その他に着目すべき物もございますし、それから、あの、
そうしたものの評価はある意味比較的水と一緒に動いてしまうので、
こういう単純な計算をしておりますトリチウムと同じに考えていいかというと
ちょっとおかしいところがございますので、
そこはしっかり考えないといけないので、
今の段階でどうであるこうであると軽々に申し上げる段階ではないと思っております。

朝日:
むしろそういう他の核種の方が難しいからこそ、
むしろ人体に溜まったりとかね、ストロンチウムは骨に溜まったりとかいうのがあるわけですから、
そういうのをきちんと暫定値でいいから早く出さないといけないんじゃないですか?


尾野:あの

朝日:
むしろトリチウムのこれ見ると、言葉は申し訳ないけど
「大したことない」というふうにとられませんか?

で、複雑な動きはもちろんするんですけれども、
むしろそういう影響がある核種についてきちんと暫定値を出さないといけないんじゃないですか?


尾野:そういう意味からいうと、あの、暫定評価をしていくというのはなかなか難しい面があるので、

朝日:それはもちろんそうですよ。

尾野:
あのー、したがってモニタリングという事が、
要は直接今見えている、測定出来ているものがどの程度の濃度なのかという事を見ていくという事が、
あのー、・・・・・ま、そういうことも重要だという事で、
えー、モニタリングの強化という事はしていこうとしていますし、
それからあの、これからもモニタリングは海域港湾内等してございますけれども、
ま、そうしたところで見ていきますと、
貯水口の開渠の状況と、港湾の中の状況、開渠の外側の港湾の中ですね、
大分あの、1オーダー2オーダー状況が違うようでございますし、それから港口外側になってくると、
どんどんNDという事になってまいりますし、
沖合3km近辺のところで見ていきますと、こちらはあの、ほとんどトリチウム全ベーター等出ていないと、
セシウムについては低レベルで継続的に見えているという所がございますけれども、
この値自身もそう…、以前からずっと継続しているようなレベルであるという事でございますので、
今の段階で外洋側に影響が出ているのかという状況には、
データ的には見てとれていないというのもご絶命させていただいている通りです。
いずれにしてもモニタリングですね、というのをしっかりとやっていくというのが
えー、進めつつ、評価についてはしっかりやっていきたいとおもいます。


朝日:
評価というのはいつごろ出すんですか?
またモニタリングのデータをずっと1ヶ月ぐらい測ってからというのでは多分遅いような気がしますけれど。
どうなんでしょうか?

尾野:
これはですね、ちょっと今すぐに申し上げられるようなところではございませんので、
また

朝日:漁師さんにとってはでもそっちの方が重要じゃないんですか?

尾野:ま、そこもまた非常に大事なとこでございますね。

朝日:そうですよね。

尾野:
はい、ですので我々としても進めたいと思っておりますが、
いずれにしましてもまずはすぐにできるモニタリングというところで見ていくというところでスタートしつつ、
当然のことながら評価についても努力していきたいと思います。

朝日:また発表が遅いと言われるのがすごい目に浮かぶようなんですけど。

尾野:ま、いずれにしましてもしっかり進めていきたいと思います。

朝日:
当事者にとってはそれが一番重要じゃないんですか。
暫定値、非常に測定が難しいという事はわかるんですけれども、
こういうトリチウムの測定しやすいものだけパッと出されてもですね、
分かりますよね?私の言っている事。

尾野:
ええ、おっしゃっていることはよく分かりますし、
私どももできる事をできるだけ早くやるという事で努めてまいりたいと思っております。

朝日:大まかなメドをちょっと教えていただけますか?

尾野:
現時点でメドを申し上げられるところにまで行っていませんので、
そうした事をできるだけ的確に迅速に行っていかれるよう努めて参りたいと思います。

朝日:尾野さん、それまた1ヶ月2ヶ月先で「整いました、評価します」じゃちょっと遅いと思いますけどね。

尾野:
あの、おっしゃることはよく分かりますが、
いずれにしてもストロンチウムというのは測定等にも時間がかかるし、
大体ひと月ぐらいかかるような核種でございまして、
ある程度概略の評価につきましてもそれなりの整理という事をしていかなければいけないとおもいますので、
ま、そういう意味で、あのー、
専門家の委員会などもどんどん立ち上がってまいりますからご意見を承って、
早急にできる範囲の事をしていきたいというふうに思っております。

朝日:そういう分析の作業というのは着手されているんですか?まだですか?

尾野:
検討は着手しておりますが、なかなかあのいろいろ難しいところもございますので、
あのー、先生方のご意見等も伺いながらしっかりやりたいとおもっております。

朝日:それはまず事業者としてきちんと、示すべきじゃないんですか?

尾野:
ま、あのー、そういうところも含めてではございますが、おっしゃっているところについては、あのー、
我々としてもよく考えさせていただきたいと思います。

朝日:むしろ着手していないという事の方が問題なんですけれど。

尾野:ありがとうございます。

http://youtu.be/Y9_iQyvW__c?t=1h6m41s 





資料56,57ページ

(6)福島第一原子力発電所1~4号機 地下水からのトリチウムの流出量の試算について(暫定)
1.推定方法及び評価データ
<推定方法>
○陸側からの流出量を元にした評価
・ トリチウムを含んだ地下水が一定速度で護岸地中に移行し、護岸から港湾内に流出すると仮定。
○1~4号取水路開渠部の海水中トリチウム濃度等から評価
・ ①から②へ流出する海水と同量の地下水が、③から①へ流出していると仮定。
・ ①と②の海水量交換率は潮汐による水位変化等を考慮。
・ これによって得られた①から②への流出率に、推定流出期間を乗じた海水量を当該期間の流出量とする。

20130804301.jpg

<評価データ>
○陸側からの流出量を元にした評価
・ ④の地下水のトリチウム濃度:50 万(Bq/L)(④の地下水の最大トリチウム濃度)
・ 地下水の浸透水量率:約 400(m3/日)(①への流出量)
・ ③の長さ:約 430(m)
・ ④の長さ:約 100(m)
・ 2,3号取水路間地下水中トリチウム濃度は最大 740(Bq/L)、
  3,4号取水路間地下水中トリチウム濃度は 3,200(Bq/L)

【計算式】
2,3号機間取水路地下水と3,4号機間取水路地下水中トリチウム濃度は、
④地下水に比べて極めて低いので、④からのトリチウム移行量を代表して評価。
400(m3/日)×100(m)/430(m)×50 万(Bq/L)×1,000(L/m3) =5×1010(Bq/日)


○海側の測定データを元にした評価
・ 漏えい時期が不明のため,
  立坑の閉塞を実施した 2011 年5月以降に漏えいがあったものと仮定して評価を実施。
・ ①の海水量:160,000(m3)
・ ①における海水中濃度
> 2011 年 6 月 13日~2013 年 4 月 30 日:平均 300(Bq/L)
> 2013 年 5 月 13 日~7 月 28日:190(Bq/L)~1,300(Bq/L)
2013 年 5 月 13 日~7 月 28 日の①北側の平均値 1,300(Bq/L)と
2013 年 6月 27 日~7 月 29 日の①東波除堤北側の平均値 190(Bq/L)
・ ①における海水の交換率:0.5(回/日)

【計算式】
・2011年6月~2013年4月:300(Bq/L)×160,000(m3)×1,000(L/m3)×0.5(回/日) =2×1010(Bq/日)
・2013 年 5 月 13 日~7 月 28 日:
190(Bq/L)×160,000(m3)×1,000(L/ m3)×0.5(回/日)=2×1010(Bq/日)
1,300(Bq/L)×160,000(m3)×1,000(L/ m3)×0.5(回/日)=1×1011(Bq/日)

20130804302.jpg

漏えい時期が不明のため、
立坑の閉塞を実施した2011年5月以降に漏えいがあったものと仮定して評価を実施した結果、
2011 年 5 月から 2013 年 7 月におけるトリチウムの流出量は、約 1013オーダー(Bq)と推定した。

(参考)平常運転時の福島第一原子力発電所のトリチウム年間放出基準値:
2.2×1013Bq(3.7×1012Bq/基×6基)

3.今後の計画
・ 国の専門家による会議等へ報告し、その中で評価して頂き、適宜、評価精度の向上に努める。
・ 周辺海域のモニタリングを強化し、海水や魚介類への影響を調査する。
・ 流出防止対策実施後の流出量を別途試算する。
・ 流出防止対策の進捗状況は、来週中に取りまとめて報告する。
・ ストロンチウムの挙動は、専門家の意見を踏まえて別途試算する。
以 上



8月2日の記者会見その他の書き出し

<それは平常時放出量の半分以下>
2011年5月~2013年7月までに出たとされるトリチウムの量は最低で10兆ベクレル。
8/2(東京電力記者会見文字起こし)



「ガラスの壁の上段を超えて水が外側に出ている可能性については否定できない」
8/2東京電力記者会見(内容書き出し)


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はじめまして、流れ流れてたどり着きました。とても貴重な内容を継続して出してくださっていて、本当に勉強になります。ありがとうございます。
これからも引き続き読ませていただきます。感謝いたします。