4.「これほどおかしなことが行われている。みんな狂っています」吉原毅氏(城南信用金庫理事長)8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)

2013/08/06
シンポジウム「未来への福島、そして脱原発」


Video streaming by Ustream

出演:坂本龍一 / 桜井 南相馬市長 / YAE / 吉原毅 城南信用金庫理事長 / 藤波心 / 広瀬隆 / スイスより政治家を含む60人の福島視察団 / (財)グリーンクロスジャパン&スイス /

1:19:44

みなさんこんにちは。
大勢の方々に来ていただきました本当にありがとうございます。
本日は広瀬先生、そして市長と、本当に深刻なお話を頂きまして、
私も言葉を失うような気持でございます。
そしてまた今日はスイスからグリーンクロスの皆様、
大勢お越しいただきましてありがとうございます。
この福島の現実、そして日本の状況をですね、是非皆さんと一緒に質疑応答しながら、
みんなでこれをどうやって解決していけばいいか考えていければと思います。

私はお二人のお話を聞いておりまして、「誰が悪いんだ」という事を言いだすときりがない。
でも私は思うんです。
これほどにおかしなことが行われている事、
あの聡明なエリートであるはずの政府の方々、そしてお役所の方々、学者の方々、
みんなですね、狂ってます


2013081812.jpg


ハッキリ言って狂っています。

こんなの誰が考えたっておかしい事だっていうのは、
今日の広瀬先生のお話を聞けば絶対にわかるはずです。
まして、今市長からもお話がありましたけれども、
こんなことが将来の日本の子どもたち、
そしてこの今の日本をつくって下さったご先祖様に対して恥ずかしい、顔向けならないという事はですね、
まともな常識ある人間ならだれでも考えます


これが、さっきドイツのビデオでもありましたけれども、
サステイナブル((環境的に)持続可能)、倫理的に正しい。
エシックス(倫理)、そういった問題って何か?持続可能性という事、つまり倫理性という事なんですね。
ご先祖様から受け継いで、それを子どもたちにちゃんと後を引き継いでいく。
こういうことが道徳的な事なんです。
そしてそれが経済よりももっと優先されるべき事なんです。
そういう事が分かっていない。


でも、もうひとつ問題、経済的にも全く正しくないんです。
それはさっき広瀬先生がおっしゃっていました。

こんなことは実はみんなは分かっているんです。
私は経済学部卒業で、私の先生は慶応義塾大学の名誉教授で、
日本の歴代自民党政権のブレーンを努めていらっしゃいました加藤寛(かとう ひろし)先生です。

加藤先生だけではなくて、経済学者、マルクス経済なら、
近代経済だったらケインズ派からいろんな方がいらっしゃいますけれども、
まともな経済学者ほとんどの方がみんな原発は反対です。

つまり、経済の専門家である、まさに経済学者の方々は、
この原発が止まらない理由がひとえに経済問題ではなくて、
権力の癒着の問題だという事が分かっているんです。


これを経済学では「独占の問題」もしくは、
公共選択論という学問では専門にこれを研究していますけれども、
「政官財のトライアングル」という言葉で言っています。

しかし、政官財。
政治家、それから官僚、そして財界だけじゃないですね。
今回はそれにマスコミと、それから学会。特に自然科学、物理学会。
こういったものが全部お金に取り込まれています。


これがお金に取り込まれてみんなで、自分の目先の利益に追われている。
こういう状況があります。

そのバックには何があるか?って私は思うんですけれども、
お金に目を奪われた現代の日本社会というものがあると思います。

それが、自分さえよければ。
自分の生活さえよければ。
自分の出世のために組織で働き、そして自分の保身を取り、そして自分の評価と。
自分がいい目を見るために仕事をするようなそういう風潮。
これが世の中の企業は当たり前だとみんな思っていて、疑問に思わない。
それが今度は官庁へ行って官僚主義を生む。
み―んな、サラリーマン主義になっているんですね。

自分さえよければ。
これが今、丸の内・霞が関、みんな巣食っています。

これが根本の問題なんです。

それは我々が日々、自分の生き方、生活が狂っているからじゃないでしょうか?
そういう事を言い暮らして、
「だってしょうがない」
そういう事を言って、今自分のことで精いっぱい、いい暮らしがしたい、豊かな暮らしがしたい、
そんな事を言って戦後やってきた方向が、本当に正しかったのか?
そんな気さえしないではありません。

2013081813.jpg

その結果私たちは大切な日本の故郷を失っているんです。
そういった甚大な問題があるにもかかわらず、だれも責任を取ろうとしない。
無責任社会です。
こういった問題はどこに原因があるか?
これはこの間私は本に書いたんですが、全てはお金の弊害だと思います。

お金というのは人の心を狂わせ暴走させる
これは私ども城南信用金庫の第3代理事長である小原鐵五郎(おばら てつごろう)が言っていました。

お金は麻薬だ。
だから、お金は人の心を狂わし暴走させるんだから、
金融機関はよっぽど心してそういう事が起こらないように、
みんなが健全で幸せな社会をつくる。

そういうためにお金をご融資して利用していただかなければいけない。

という事を言っていました。
これはイギリスから伝わった、大切な金融の哲学です。

ところがそういった考えがどんどん、どんどん失われた現代社会になっています。
それが今の状況になっている。

私はこの1年間、2年間、ずっと活動してきて分かりました。
マスコミの方々、いろんな方々とお話ししてても分かりました。
全部自分の立場、出世、お金。
官僚の方々もそうです。
一人一人はみんなわかるんです。
財界の方で言われる方も、結局自分のところで赤字にするわけにいかない。
だから嘘で固める。
もう、嘘を平気で言えるような人たちが、日本の中枢を占めているんです。


それで、毎日新聞を見ていると嫌になっちゃいますよね。
もう本当に気が狂ってしまいそうな思いですけれども、
こういう事が起きているのは日本だけではないかもしれません。
その辺もぜひ後でお聞きしたいんですけれども、
私たちは本当の日本を指導していかれるエリートの方々に是非目を覚ましていただきたいんです。
今日も復興大臣に来ていただきましたけれども、安倍首相もそうです。
いろんな政治家の方々、今、日本の、
「日本を取り戻す」って安倍さんはおっしゃっていました。
是非取り戻していただきたい。
日本の伝統を、日本の良さを本当に取り戻したいとおっしゃるならば、
いま原発なんて動かすのは愚の骨頂ですよね。


なんでわかんないんだろう?

今回、参議院選挙がありまして、
東京では自民党・民主党・公明党、みんな有能な政治家がいっぱいいます。
とっても無理だと思っていたら、山本太郎さんが入りました。
奇跡です。
みんなやっぱり山本さんに期待しているんですね。
本当は3人入って欲しかったんですけれども、
でも山本さんからメッセージを頂いています。

去年からいろいろと私も一緒にお仕事させていただいていますけれども、
みなさんと離れているけれども心は一緒です。
ぜひみなさんに熱烈なラブコールを送ります。
みんなで一緒に頑張りましょう。

メッセージを頂きました。

それからこれはですね、やっぱり参議院選挙で落っこっちゃいましたけれど、
ロックミュージシャンで、若者の心を捉えて、沖縄の方から頑張っていた三宅洋平さん。
今日、本当は来ていただく予定だったんですけど、ちょっと体調不良で申し訳ない。

せっかくの機会を頂きながら欠席なんて申し訳ない。
多くの方と力を合わせて日本をよくしていきましょう。
広島に原爆が落とされた日。
平和を祈って行動する。

こういうメッセージもいただいています。

こういういろんな動きがあります。
財界もみんな・・・私は分かります、メガバンクとの取引もあります。
メガバンクはいっぱいお金を貸しているから不良債権になるのが嫌なのはわかりますけども、
これは不良債権なんですから、諦めて償却するしかないんです。

大丈夫です。
メガバンクは力がありますから、メガバンクを潰すはずがありません。
前に、あんなに多赤字があってもですね、日本はちゃんと公的資金で支えるんです。
だから、貯金が戻ってこなくなるなんていう事は絶対にあり得ません。
だから大丈夫なんです。

大企業の方は是非そういう点で目を覚ましていただきたい。

それからですね、中小企業の方はみんなハートがあります。
なぜか?
自分たちの財産かけて、命をかけてやってきています。
ですからみんな「世のため人のために貢献したい」という中小企業の方々はいっぱいいらっしゃいます。

その代表的な方として“鈴廣かまぼこ”の鈴木さんが始められまして、1年前。
「エネルギーから経営を考えるネットワーク」
いま、数100社の方々が全国で加盟して、
自分たちで電力をつくっていこうという運動をはじめています。
いろんな方々がみんなハートを持って動いていらっしゃいます。
みんなで力を合わせてですね、やっていきたい。

安倍さんが、自民党が支持を受けたのは経済の点です。
わたしも、金融経済政策は間違いじゃないと思います。
正しいと思います。
ただ、原発を開放するという事で選挙に勝ったんじゃないっていう事は
自民党だってわかっているはずです。
ですから私たちは「それだけはね」という事だけはですね、
みんなで一致して言い続ける事が大事だと思います。
今日はよろしくお願いいたします。

1:28:49






【送料無料】信用金庫の力 [ 吉原毅 ]

【送料無料】信用金庫の力 [ 吉原毅 ]
価格:588円(税込、送料込)



【内容情報】
信用金庫は小規模な銀行と思われがちだ。
しかし、その歴史を紐解くと、お金のもたらす弊害を防ぎ、人の暮らしや地域を豊かにする崇高な理念が浮かぶ。
市場や金融が力をもち、経済格差が拡大する現在、信用金庫だからこそできることがある。
3・11以降、脱原発へ向けた取り組みなどで注目を集める城南信用金庫の理事長が、
信用金庫の意義と未来を語る。

【目次】
はじめに 信用金庫とは
第1章 お金が暴走する時代に
第2章 株式会社に欠けているものー協同組合運動の意義
第3章 お金の弊害にどう対抗するか
第4章 効率だけでは企業は成り立たない
第5章 原発に頼らない社会に向けて
おわりに 信用金庫の原点に戻って

【著者情報】
吉原毅(ヨシワラツヨシ)
1955年東京都生まれ。1977年慶應義塾大学経済学部卒業。同年城南信用金庫入職。
1983年企画部配属。1992年理事・企画部長。1996年常務理事。
2000年専務理事。2006年副理事長。
2010年11月理事長就任後、協同組織としての原点回帰の方針を打ち出し、
理事長の年収を支店長以下の1200万円に抑え、
任期を理事長・会長の通算で最長4年、定年を60歳とするなど、
コーポレートガバナンスを目的とした異色の改革を断行
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




企業として「脱原発」をかかげるにいたった信念や、実際に取り組んできた試みを紹介。
さらにいきづまった日本の経済や社会とお金の関わりまでを考える。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに 全原発が停止しても、問題は何も起きなかった
第1章 金融機関が脱原発?
第2章 原発を止めるための第一歩
第3章 脱原発と脱拝金主義
第4章 Q&A質疑応答





未来への福島、そして脱原発2013年8月6日 文字起こしのブログ↓
1.原発をどうやって止めるか
「私は多分招かざる客だと思いますが…」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


2.原発をどうやって止めるか
「 ゴーストタウン・福島の汚染地帯」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


3.「私は逃げた事がありません。1日も役所を閉鎖することがありませんでした」
桜井勝延南相馬市長8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


4.「これほどおかしなことが行われている。みんな狂っています」
吉原毅氏(城南信用金庫理事長)8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


5.「あれと同じものがまだ50基、事故が起きるのを待っているかのように日本中にある」
坂本龍一・藤波心8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


6.藤波「同世代の関心というのはすごい、薄い」・
吉原「TPPは“のび太・ジャイアン式システム”」8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)








関連記事

コメント

非公開コメント

No title

色付きの文字すばらしい!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

再稼働反対

原発がないと経済成長ができない?
経済成長は幸福になるための手段であって、目的ではないですよ。
無理な経済成長を求める事は、世界中で弊害をもたらしています。