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5.「あれと同じものがまだ50基、事故が起きるのを待っているかのように日本中にある」坂本龍一・藤波心8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)

2013/08/06
シンポジウム「未来への福島、そして脱原発」

出演:坂本龍一 / 桜井 南相馬市長 / YAE / 吉原毅 城南信用金庫理事長 / 藤波心 / 広瀬隆 / スイスより政治家を含む60人の福島視察団 / (財)グリーンクロスジャパン&スイス /



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2:13:05~
2013081817.jpg

坂本龍一:
震災の前にストップ六ケ所という、
青森県の六ケ所村の放射性廃棄物のリサイクルプラントについて沢山の人に知ってもらおうという、
ま、止めようと。
そういうストップ六ケ所というのを、主にインターネット上でそういうキャンペーンをやっていたんですね。

吉原毅 :2006年でございましたね

坂本:
そうですね。
それ以前は普通のみなさんと同じように、ま、チェルノブイリの記憶もありますから、
「よくないな」「原発は嫌だな」とか、「良くないな、危険だな」程度の認識でしたけれども、
再処理工場の事を知った事で、
今の日本の原発政策の一番頂上にある、位置するリサイクルのプログラムですよね。
だからそこで、
普通の原発も大変に問題だけれども、
やっぱり究極的には放射性廃棄物。
もう、廃棄の仕方がないと。
人間には廃棄できないと。
どこかに埋めちゃうしかないとか、という事がハッキリ分かって、
まぁ、子どもでもわかる事ですけれども、
根本的に廃棄できない毒性の物を環境中に作りだしてしまうというのは、
非常に非倫理的だし、しかもそれの毒性が、何十、何百世代も存在し続ける。
そうやって未来世代に負荷を与え続ける。

そしてそれを得られるのはこのたった非常に短い今日の電気という、
自分たちの豊かな生活を謳歌するために
未来の何百世代にそういう最悪を残してしまうという、
根本的に、非人道的な物だなという認識が深まってきました。

2013081818.jpg

吉原:はい。
今、六ケ所という事を先生がおっしゃいましたけれども、
六ヶ所村ということに対して、皆さんまだあんまり認識が無い方が多いんですけれども、
私が聞いたところによりますと、今福島は大変な問題になっていますけれども、
六ヶ所村の再処理工場というのは、名前が何やっているのかピンとこないんですけれども、
何かとてつもない汚染が進んでいるという事を先生がお気づきになったのが2006年と。

坂本:そうですね。

吉原:再処理とはどんな事でございましょうね?

坂本:
確かグリンピースのウエブサイトだったと思いますけれども、
この再処理工場からは、通常の原発が排出する廃棄物の1年分が1日で出るというような、

吉原:1年分が1日というと、何百倍という・・・

坂本:
ま、365倍は出るという。
もちろん、「約」ということで、正確ではないんですけれども、
考え方によってはもっと高いかもしれないんですけれども、
通常に「リサイクル」という言葉でごまかされているんです

何か良い事をしているかのようですが、
使用済みのウランからプルトニウムを取り出すために、一度使った放射性廃棄物を
ま、もう一度壊してですね、
切り刻んで、いろいろな過程を経てプルトニウムを抽出するわけですけれども、
その過程で余計にまた放射性廃棄物が出ちゃうと。
それはもう捨て場所が無いので、太平洋と大気中にどんどん捨てると。
その出る量が、原発からも沢山出ている訳ですけれども、それの何百倍も出ちゃうという事で、

まず、その出ているものを運用するっていう事が、
これはつまり、たとえば日本にはもう何十年も前から「公害」というのがあって、
非常に、病気になったり大きな問題で、
それをいろんな技術で改良して、今はだいぶ減ってきたという過程がありますよね。

その公害で病気になれば、公害を引き起こした企業なり、社会っていうのが糾弾されて、
それで改善されてきた
わけですけれども、
解決しようのない、こういう放射性廃棄物を国が出そうとしていることに対して、
糾弾しないといけないと思うんですけれども、
あまりにもこの情報が知られていない
事に私自身も驚いて、
こういうキャンペーンを始めたという事ですね。


吉原:
今伺ってびっくりしたんですけれども、
使用済み核燃料を切り刻んで、それを空中、煙突高くで流したり、とか、
あるいは海の深いところへどんどん流しているというのが本当は実態で



坂本:そういうことですね。

吉原:
つまり、利用できるもの以外は全部ダダ漏れで流しているというのが、
六ケ所村の再処理工場の実態だ
という事を・・・ま、本当に我々は知らないんですけれども、
先生はそれを2006年の段階でお知りになって、

YAE:ねー、だから地震が起きなくても放射能は漏れているんだという、

坂本:
そうですね。
それで今回の大変残念な福島の原発事故で僕たちが分かったのは、
たとえね、原発が爆発して壊れなくてもですね、
通常の原発にも放射性廃棄物が、あるいは未使用の放射能の燃料が置いてある
わけですよね。
だから今の事故を起こした福島原発でも、
4号機というのが大変危ないというのがずーっと事故直後から言われているけれども、
あれと同じ物が日本にまだ50基あるわけですよね。
それで少し大きな地震でも、あるいはテロの攻撃でもあれば、大変な最悪を引き起こすと。
それを、まるでなにか次の事故が起きるのを待っているかのように日本中にあると。

非常に危険な状態だな」と思いますね。


YAE:そこにミサイルを一発もし入れられたとしたら、大変なことに

坂本:
それと、福島の事故の悲しい過程というものが、どうもまだはっきりしませんよね。
それで津波より前に地震で配管が壊れていたんじゃないかという疑問が常にまだ残っている訳ですよね。
そこで事故を調べる三つの事故調があってやりましたけども、
それでもはっきりしないということがありますけれども、
現場の働いていた方などの証言を見るとですね、
「どうも地震で壊れてしまったんではないかという事が考えられる」と。
とすればもちろん、使用済み核燃料が単純に置いてあるということも問題ですけれども、
えー、「わりと原発というのは簡単に壊れてしまうものなのかな」というのをね、
地震国なだけにね。とても心配で、
テロでミサイルといいましたけれども、ミサイルの様な高いものを使わなくてもですね、
ハンマー1本で配管をポンッ!てやれば壊れるわけですよね。

じゃないかと思わされる事故の形なので、
そういうことも心配ですよね。


吉原:
今先生がですね、事故調の話をされましたけれども、
国会が中立的な方々にまっキンゼイのコンサルタントの宇田さんとか、政策院大学の黒川先生とかですね、
自民党民主党みんなの国会議員が国会で初めて国会事故調をつくって、徹底的に調べたら、
その報告書の中で今先生がおっしゃったように、地震の衝撃でもうすでに壊れていて、
その配管やなんかが全部損傷していたんじゃないかという可能性を極めて色濃くやったら、
それから国会が事故調のメンバーを逆に呼ばなくなってしまったという問題がありました。
つまり本当の事だからそれは言ってほしくない。んではないかと。

でなかったら、今回の汚染水問題もそうなんですけど、
「なぜ汚染水が漏れてしまうか」というと、
配管が先に壊れていたから冷やせなかったし、
それで「爆発したのは後なんじゃないの」という話がありますですね?


坂本:ありますねー。

吉原:そういう先生のお話なんですよ。


YAE:あの、藤波さんはちなみに地震の日はどうされてたんですか?

藤波心:
地震の日はですね、私は普段兵庫県に住んでいて、関西に住んでいるんですけれども、
向こうは揺れなかったので、当日私は塾に行ってて、
地震の起こった事とかも全然知らなくって、
普通に勉強が終わって家に帰ったら、家族が泣きながらテレビを見てて、
最初はちょっと不謹慎なんですけど、「映画かなんか見て泣いているのかな」位だたんですけれども、
私もテレビを見たらもう、被災地の方の町が津波でのみ込まれていく映像とかが映し出されていて、
私は今16歳で、阪神淡路大震災を経験をギリギリしていないんですけど、
私の両親とかは結構被害の大きかった地域に住んでいたので、
それにプラス津波となったらもうすごい大変だから、
自分たちに何ができるんだろうかというのをすごいその日、話し合ったりはしましたね。


YAE:原発事故っていうのはニュースで見られてどんなふうに感じました?

藤波:
あの、今となってはすごい恥ずかしいんですけれども、
震災以前は、もう電気の事とかなんにも考えた事が無くて、
原発のことももちろん知らなかったし、
本当に普通に電気を何も考えずジャブジャブ使っているような中学生だったので、
原発が爆発したっていう報道を見た時に、すぐにはピンと来なくて、
原子力発電所だから、ま、電気をつくるんだろうけど爆発したらどうなるんだろう?
それぐらいの感じで、そこからいろいろと自分で疑問を持って調べるようになりましたね。

YAE:
そうですか。
あの、今日実は8月6日っていう日なんですよ。
日本は広島に原爆が落とされた日で、
今日朝、記念式典をテレビで見させていただいたんですけれども、
68年前に沢山の方が亡くなった原子力爆弾。
それを平和利用という事で原発っていうものが今あるっていうふうに
私の中では認識があるんですけれども。


坂本:そうね…、
ま、被ばくされた広島や長崎の方々、またそれ以外の方もね。
負の益としての核兵器にやられたと。
なのでそのエネルギーをプラスにポジティブに平和のために使って欲しいと
余計、被ばくしてきた人たちが思ったという悲劇にね、本当に悲しくなるわけですけれども、そのことに。
で、日本という国を考えると、
広島・長崎で核兵器の被害を受けて、
また、核エネルギーによって大きな被害を受けているという、
それは、3度目の福島は自分たちの手で起こしたようなものですけれども、
ちょっと世界を見渡してもこんな国はないので、
未来のためにはいい見本に是非なって、これを乗り越えて、なって欲しいものだと思いますけれども、
現状を見ていると「難しそうだな」と思いますけれどもね。
是非長い目で見ればこの苦難をですね、
未来世代に、あるいは世界のためにね、乗り越えて欲しいっていうか、
僕たちも一緒にやらなければいけないと思いますけどね。


吉原:
先生、今よい社会、あるいは人道的というお話を先ほどいただきましたけれども、
やはり人道的に考えれば、もう原発というのはおかしな技術であるというにも拘らず、
止まらないことについてですね、
なんか、みんな止めようとしない方々がいらっしゃいましてですね、
あれについてはどうしてこうなるのか?っていうのは先生どうお考えになられますか?


坂本:
そうですね、
これだけの事故を目の当たりにしても
未だに「原発というものが科学技術の進歩の象徴だ」と思っていたり、
あるいはもっとひどいことになると、「原発が無くなると電気が止まる」とかですね、
そういう、まさに神話を信じている人がまだいると。
で、その、…なんでしょうね、原発というものが大量に電気をつくって大量に都会に送るという、
その大量生産神話っていうんですかね、
それが、ま、マッチョな男性的な、
しかもこのグローバル経済の競争を生き抜いていくマッチョな経済戦士たちがまだいるわけですけれども、
そういう心情とどうも結びついているんじゃないかなと。
そういう象徴として、まだ、「原発は良いもんだ」と思っているような人たちがいると。
で、そんなんでいろんなバリエーションがあって、
「原発が無いと日本の経済がダメになる」とか、そんな伝説がまかり通っていたり、
そういう事をまだ信じる人も、どうも少しいるようですよね。
大変残念なことだと思いますね。

それは、思いこみなのであって、
そのマインドセットを変えればその神話から脱することはできると思うんですけれども、
一つそれが難しいのは、
先ほどのみなさんのお話しの中で、
たとえば東京だとエアコンが効きすぎていて、暑かったり寒かったりという話が出ていましたけど、
東京の様な都市というのは、こう見渡してもですね、ほぼ完璧に人工的な環境ですよね。
ま、自然が無いわけですよね。
外に行けば木の数本ぐらいはあるかもしれませんけれど、
それでもほぼ100%近く人工的な環境で。
その人工的な環境をそとしというものをランニングする、
動かすというためにはどうしても電気が必要になる。
電気だけではありませんが、電気がとても必要だという事で、
そういう環境に生きている人達は電気があるのは当たり前だし、
無くなったらその環境で、仕事も生きていくこともできないので困るんだという、
非常に強い恐怖感が潜在意識の中に入っているんだと思います。
僕も含めてですけど。
ただその桜井市長のように自然が豊かな環境で住んでおられるかたは、
「電気が無くても何とかなるさ」という、
電気が無くても水が流れているし、食べ物が無くても、
ま、福島の川の魚を食べていいかはちょっと疑問ですが、食べるものもあるということで、
そういう恐怖感は比較的少ないんじゃないかなと思います。
なんていうのかな「電気欠乏恐怖症」みたいなものに、
都市で生きている人間は陥っているんじゃないかなと思います。

3.11の経験を経てね、自分たちがそういう恐怖感に陥っているということも自覚して、
少し、自分としてのマインドセットを変えるという事は出来るんじゃないかと思いますね。


ーーつづく








未来への福島、そして脱原発2013年8月6日 文字起こしのブログ↓
1.原発をどうやって止めるか
「私は多分招かざる客だと思いますが…」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


2.原発をどうやって止めるか
「 ゴーストタウン・福島の汚染地帯」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


3.「私は逃げた事がありません。1日も役所を閉鎖することがありませんでした」
桜井勝延南相馬市長8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


4.「これほどおかしなことが行われている。みんな狂っています」
吉原毅氏(城南信用金庫理事長)8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


5.「あれと同じものがまだ50基、事故が起きるのを待っているかのように日本中にある」
坂本龍一・藤波心8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)


6.藤波「同世代の関心というのはすごい、薄い」・
吉原「TPPは“のび太・ジャイアン式システム”」8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)






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コメント

非公開コメント

いつも読ませていただいています

いつも読ませていただいています。
ありがとうございます。

原発事故が起こるまで、あまり深く原発の事を考えたことがありませんでしたが、非常に根深い問題を抱えていることを皆さんのブログその他で知るようになって来ました。
皆が深く考えて、今後の未来が少しでも良くなるよう注意深く行動していかなければならないと痛切に感じています。

政治に対する意識や味方も大幅に変わりました。
国は守ってくれない、情報も信じられない。
自分たちで判断し、行動していかなければならないのですね・・。
子供達に良い未来を残せますように!!
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