08.21
Wed
タンク汚染水漏れ レベル3に引き上げへ 規制委、評価見直し
東京新聞 2013年8月21日 夕刊

東京電力福島第一原発のタンクから三百トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、
原子力規制委員会は21日の定例会で、
国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル1としていた暫定評価を、
レベル3に二段階引き上げる可能性があるとの見解を示した。
規制委は、汚染水にベータ線を出す放射性ストロンチウム90(法定基準は一リットル当たり30ベクレル)
などが一リットル当たり8000万ベクレルと、
放出が認められる濃度限度の数百万倍に達する極めて高い濃度であり、
三百トンの漏出量から数千テラベクレル規模(テラは一兆)の漏出があると推定。
規制委事務局は放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当するとしている。
汚染水漏れが発覚した十九日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、
規制委は暫定的にレベル1と評価していた。
その後、東電が漏れた量を三百トンと推定したことから、評価を見直すことにした。
ただし、国際基準は通常の原発での事故を評価対象にしている。
すでに福島第一原発事故自体は最悪のレベル7と認定されており、
それに関連して起きた今回のタンク事故を個別に評価することが適切なのか、
基準を所管する国際原子力機関(IAEA)に確認するとしている。
国内でのレベル3事故は、1997年に起きた動力炉・核燃料開発事業団(当時)
東海アスファルト固化処理施設爆発事故がある。
国際評価尺度(INES)
原発など原子力施設で発生したトラブルの規模や深刻度を示す世界共通の物差し。
国際原子力機関(IAEA)などが設定した。レベル1~3は「異常な事象」、
レベル4~7は「事故」に区分。
評価基準は施設内の汚染度合いや安全設備の状態などで、
レベル2は相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、
レベル3は数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。
最終的な判断は、IAEAに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する。
原子力規制委員会 定例記者会見 (平成25年8月21日)
田中俊一委員長

文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=3m52s
レベル3の意味

テレビ朝日村田:
分かりました、もうひとつだけ。
今日のこの議題の報告の中で、規制庁が試みに評価したものでレベル3、
数評価のレベル3という評価自体について、更田委員から疑問の声が出ています。
つまりレベル7の事故を超した施設で、
それが終わってレベル7という話ではないという表現をされましたけれども、
4:30
このレベル3という事自体を目にしたり聞くと、我々はそれを大変な事だと、
重大な異常事象だという形で報じてしまいますけれども、
これについて委員長はどういう受け止め方をするのが正しいのか教えて下さい。
田中委員長:
えーっと、INES(アイネス)の趣旨をどうとらえるか?という事かと思うんですが、
INESというのがIAEAで国際的な取り決めが出来たのは、
チェルノブイリみたいに国境をまたがるような事故が起きた時に、
「隣の国でなにが起きたか、どの程度の事故が起きたか分からない」
という事があると困るということもあって、
アイネスにレベル2以上は国際IAEAを通して加盟国にするように、
ま、そういう仕組みが出来あがったわけですね。
そこで一つの、レベルを決める時に判断が、一種の基準メルクマールみたいなのがあるんですよ。
だから今回のレベル3というのは、
あそこが非管理区域だとして、そこに出た放射能の量で評価すると、「その位になるかな」という事で、
多分レベル3って決めたんですよね。
ですから、そういうことなんですが、
更田さんが言うのは、
「もともとあそこは非管理区域だなんてないでしょ」ということなんですよ。
あの、暗に言うのは。
1F(福島第一)の敷地自体がもう全部汚染地域になってて、
「そういう意味で本当にそういう事が意味があるのか」という事を含めてもう少し…、
今だからそういう事でIAEAの方ともよく相談して、
どういう通報体制にしたら一番いいのかという事も含めて相談するという事になています。
ですから、レベル1とか2とか3というのは、そういう一種の、ま、基準ですね。
液体ならモリブデン救急のイクイバレントの量にするとか、
気体ならヨウ素131とか、
そういう事で決めているというふうに聞いていますけれども、
あの、そういう事かと思います。
文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=12m9s
田中:
ま、宮嶋さんが何時もおっしゃるけれども、それも限度があると思います。
本当に事故調査をやるんだったらもっと大勢をつくりなおしてやらなければならないし、
今起こっている事態をどういうふうに認識して、そのリスクというか、
危険度を測ってどう対処するかっていう事を判断するための、
ま、活動ぐらいしか、こういう場合にはできないと思いますけどね。
1Fに対する管理体制

FACTA 宮嶋:
そこは私と全く意見が違うところで、
いわゆるそれであるならここの組織の設置法上も、
事故が起こったらその原因を調査したり、立ち入り調査権があったり、
権限に基づくところが動かずして何を守るんだ?という議論があって、
それについての組織・定員が足りないという事について、
私は以前から問題だという事は応援しているつもりなんですけれど、
基本的にこういう事態があったら、その11人で出来るのかどうかという事を含めて本当に問われているし、
それならば何ですか、対策官というようなえらい方もおられる訳ですから現場に出してもいいし、
要するに今現在も漏れ続けている訳なんですよね。
で、どこから漏れているかもわからない。
それをどこまでやるのかという議論もあるけど、
「じゃあ一体規制庁は何をしているんだ?」って言うと
結局、「東京電力まかせ」という事以外にないんじゃないかと。
その点についてはですね、率直に今おっしゃったことは
「組織・体制が無いから出来ない」と言う事でよろしいんですか?
田中:
いやそうじゃなくて、宮嶋さんがおっしゃる東京電力の出してくる資料データについて、
あの、一応それのどういうのを取るかという事については、いろいろと意見も言っていると思いますし、
それが不十分か充分かというところはあろうかと思いますけれども、
一応現段階でいろんな調査は進んでいると。
あ、その、どこから漏れているかとかどれ位出たのかという事について、
東京電力が、あー・・・、も出して、
いや、ま、実際は東京電力の人達がやっているんだけど、
私どもも一緒に現場ではそれを確認しているということですので、
あの、そこは、ま、その状況によるんだと思います。
「全部が全部独立してやれるか」と言ったらそうはいかないと思います。
宮嶋:
委員長は昔から「1Fは戦争だ」とおっしゃって、「水戦争」だとおっしゃっているわけですから、
やはりそういう、そこで戦争が勃発した時にどういう動きをするかという事については
やっぱり問われるものがあると。
現場の機動力において、なにをするべきかといえばですね、
東京から派遣するなりなんなりやるという姿勢は僕は今でも一緒だと思っています。
ちょっと話を変えますがそれからもうひとつ、これは事故が起こる前の話ですけれど、
そもそも、ようするに1Fに対する管理体制。
9人か8人だったのが今は10人になっていますけど、
これが今度レベル3という事になるのかもしれませんけど、国際的信用も含めて、
わずか10人ぐらいの人間でこれを見ているという事がですね、
田中委員長はこの職責にありましてね、
やはり本来1Fというのは、日本国としてどういう形であらま欲しい姿で監視すべきだと思っているのか、
それは予算的な問題もあると思うんですけど、
このままだったらさっきの質問のように次々と同じ事が起こって来た時、結局そこにかえってくるんですよね。
だから、やっぱり国民の代表として選ばれている訳ですから、
今の1Fの管理体制としてですね、
あらま欲しき姿ぐらいはおっしゃっていただいてもよろしいんじゃないでしょうか、そろそろ。
これ、次に必ず同じ事が起こるとわたくし思うものですから、
この問題は私は半年以上前からですね、しつこく申し上げているんですけど、
1Fをどうしたいとか、規制庁のトップとしてどう思われているのか?
それを伺いたい。
田中:
あの、監視体制を強めたら事故が、あ、ま、起きないかというと、
今、そういう状況でもないんですよね。
本当に予測・・・ん、ま、・・・わたしの言い方はあまり適切じゃないかもしれないけれども、
「お化け屋敷」みたいに次から次といろんな事が、ここでも申し上げましたけれども、
「いろいろ起こりますよ」と、
だからそれを、あのー、ま、フェイタルな重大な事故にならないようにどうやって防ぐのかという事を、
合わせてとにかくリスクを下げることをやっていかなければいけないんだということで、
そういう意味ではかなり踏み込んで、
規制委員会としては、規制庁としては踏み込んでやっているつもりなんですけれども、
えっと、全ての責任を持ってこられても、これは限界があるんですよ、ご存じのように。
だから、あのー、
おっしゃる「心」はよく分かります。
分かりますし、実際に1Fのことをきちっと出来ないようでは、
いろんなこれから他の事についても、あのー、先に進めないんだろうという事は、
前々から私は申し上げていますし、
あのー、最も重要な課題であることはずーっと悩、あのー、ん、ま、
私はここに来る前からそう思って増したけれども、あの、そういう、い、意識は変わらない。
だから今日も、そういう意味で、各委員ともそういう思いは持っていますので、
ま・・・ま、ヴ・・とにかくそういう気持ちを、う・・ん、く、組んでいただいて、
あのー、「引き続き応援していただく以外ないかなぁ」と思うんですが。
~18:04
ーーー
福島第1原発:汚染水「海に流出の可能性」…東電
毎日新聞 2013年08月21日 22時23分(最終更新 08月21日 22時32分)
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含んだ汚染水が漏れた問題について、
東電は21日、汚染水が近くの排水溝を通じ外洋に流出した可能性があることを明らかにした。
原子力規制委員会は同じタイプのタンクからの漏えいも考えるべきだとして、
汚染水を別の場所に移すことを検討するよう東電側に求めた。
タンク内の水には1リットル当たり8000万ベクレルの放射性物質が含まれ、300トンが漏えいした。
タンクから海までの距離は直線で約500メートルで、タンク群の脇には、雨水を外洋に流す排水溝がある。
U字形でふたがなく、常に水が流れている状況ではないという。
東電によると、タンクからの汚染水漏れが見つかった19日に排水溝脇で空間の放射線量を測定したところ、
最大で1時間当たり96ミリシーベルトの高い値を観測したほか、
放射性物質の性質がタンク内の汚染水と一致した。
排水溝内でも最大毎時6ミリシーベルトを検出。
相沢善吾副社長は21日、
「絶対に(海に)流出していないとは言えない。事故から2年が経過するが、今も心配をかけ、おわびする」
と謝罪した。
東京新聞 2013年8月21日 夕刊

東京電力福島第一原発のタンクから三百トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、
原子力規制委員会は21日の定例会で、
国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル1としていた暫定評価を、
レベル3に二段階引き上げる可能性があるとの見解を示した。
規制委は、汚染水にベータ線を出す放射性ストロンチウム90(法定基準は一リットル当たり30ベクレル)
などが一リットル当たり8000万ベクレルと、
放出が認められる濃度限度の数百万倍に達する極めて高い濃度であり、
三百トンの漏出量から数千テラベクレル規模(テラは一兆)の漏出があると推定。
規制委事務局は放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当するとしている。
汚染水漏れが発覚した十九日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、
規制委は暫定的にレベル1と評価していた。
その後、東電が漏れた量を三百トンと推定したことから、評価を見直すことにした。
ただし、国際基準は通常の原発での事故を評価対象にしている。
すでに福島第一原発事故自体は最悪のレベル7と認定されており、
それに関連して起きた今回のタンク事故を個別に評価することが適切なのか、
基準を所管する国際原子力機関(IAEA)に確認するとしている。
国内でのレベル3事故は、1997年に起きた動力炉・核燃料開発事業団(当時)
東海アスファルト固化処理施設爆発事故がある。
国際評価尺度(INES)
原発など原子力施設で発生したトラブルの規模や深刻度を示す世界共通の物差し。
国際原子力機関(IAEA)などが設定した。レベル1~3は「異常な事象」、
レベル4~7は「事故」に区分。
評価基準は施設内の汚染度合いや安全設備の状態などで、
レベル2は相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、
レベル3は数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。
最終的な判断は、IAEAに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する。
原子力規制委員会 定例記者会見 (平成25年8月21日)
田中俊一委員長

文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=3m52s
レベル3の意味

テレビ朝日村田:
分かりました、もうひとつだけ。
今日のこの議題の報告の中で、規制庁が試みに評価したものでレベル3、
数評価のレベル3という評価自体について、更田委員から疑問の声が出ています。
つまりレベル7の事故を超した施設で、
それが終わってレベル7という話ではないという表現をされましたけれども、
4:30
このレベル3という事自体を目にしたり聞くと、我々はそれを大変な事だと、
重大な異常事象だという形で報じてしまいますけれども、
これについて委員長はどういう受け止め方をするのが正しいのか教えて下さい。
田中委員長:
えーっと、INES(アイネス)の趣旨をどうとらえるか?という事かと思うんですが、
INESというのがIAEAで国際的な取り決めが出来たのは、
チェルノブイリみたいに国境をまたがるような事故が起きた時に、
「隣の国でなにが起きたか、どの程度の事故が起きたか分からない」
という事があると困るということもあって、
アイネスにレベル2以上は国際IAEAを通して加盟国にするように、
ま、そういう仕組みが出来あがったわけですね。
そこで一つの、レベルを決める時に判断が、一種の基準メルクマールみたいなのがあるんですよ。
だから今回のレベル3というのは、
あそこが非管理区域だとして、そこに出た放射能の量で評価すると、「その位になるかな」という事で、
多分レベル3って決めたんですよね。
ですから、そういうことなんですが、
更田さんが言うのは、
「もともとあそこは非管理区域だなんてないでしょ」ということなんですよ。
あの、暗に言うのは。
1F(福島第一)の敷地自体がもう全部汚染地域になってて、
「そういう意味で本当にそういう事が意味があるのか」という事を含めてもう少し…、
今だからそういう事でIAEAの方ともよく相談して、
どういう通報体制にしたら一番いいのかという事も含めて相談するという事になています。
ですから、レベル1とか2とか3というのは、そういう一種の、ま、基準ですね。
液体ならモリブデン救急のイクイバレントの量にするとか、
気体ならヨウ素131とか、
そういう事で決めているというふうに聞いていますけれども、
あの、そういう事かと思います。
文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=12m9s
田中:
ま、宮嶋さんが何時もおっしゃるけれども、それも限度があると思います。
本当に事故調査をやるんだったらもっと大勢をつくりなおしてやらなければならないし、
今起こっている事態をどういうふうに認識して、そのリスクというか、
危険度を測ってどう対処するかっていう事を判断するための、
ま、活動ぐらいしか、こういう場合にはできないと思いますけどね。
1Fに対する管理体制

FACTA 宮嶋:
そこは私と全く意見が違うところで、
いわゆるそれであるならここの組織の設置法上も、
事故が起こったらその原因を調査したり、立ち入り調査権があったり、
権限に基づくところが動かずして何を守るんだ?という議論があって、
それについての組織・定員が足りないという事について、
私は以前から問題だという事は応援しているつもりなんですけれど、
基本的にこういう事態があったら、その11人で出来るのかどうかという事を含めて本当に問われているし、
それならば何ですか、対策官というようなえらい方もおられる訳ですから現場に出してもいいし、
要するに今現在も漏れ続けている訳なんですよね。
で、どこから漏れているかもわからない。
それをどこまでやるのかという議論もあるけど、
「じゃあ一体規制庁は何をしているんだ?」って言うと
結局、「東京電力まかせ」という事以外にないんじゃないかと。
その点についてはですね、率直に今おっしゃったことは
「組織・体制が無いから出来ない」と言う事でよろしいんですか?
田中:
いやそうじゃなくて、宮嶋さんがおっしゃる東京電力の出してくる資料データについて、
あの、一応それのどういうのを取るかという事については、いろいろと意見も言っていると思いますし、
それが不十分か充分かというところはあろうかと思いますけれども、
一応現段階でいろんな調査は進んでいると。
あ、その、どこから漏れているかとかどれ位出たのかという事について、
東京電力が、あー・・・、も出して、
いや、ま、実際は東京電力の人達がやっているんだけど、
私どもも一緒に現場ではそれを確認しているということですので、
あの、そこは、ま、その状況によるんだと思います。
「全部が全部独立してやれるか」と言ったらそうはいかないと思います。
宮嶋:
委員長は昔から「1Fは戦争だ」とおっしゃって、「水戦争」だとおっしゃっているわけですから、
やはりそういう、そこで戦争が勃発した時にどういう動きをするかという事については
やっぱり問われるものがあると。
現場の機動力において、なにをするべきかといえばですね、
東京から派遣するなりなんなりやるという姿勢は僕は今でも一緒だと思っています。
ちょっと話を変えますがそれからもうひとつ、これは事故が起こる前の話ですけれど、
そもそも、ようするに1Fに対する管理体制。
9人か8人だったのが今は10人になっていますけど、
これが今度レベル3という事になるのかもしれませんけど、国際的信用も含めて、
わずか10人ぐらいの人間でこれを見ているという事がですね、
田中委員長はこの職責にありましてね、
やはり本来1Fというのは、日本国としてどういう形であらま欲しい姿で監視すべきだと思っているのか、
それは予算的な問題もあると思うんですけど、
このままだったらさっきの質問のように次々と同じ事が起こって来た時、結局そこにかえってくるんですよね。
だから、やっぱり国民の代表として選ばれている訳ですから、
今の1Fの管理体制としてですね、
あらま欲しき姿ぐらいはおっしゃっていただいてもよろしいんじゃないでしょうか、そろそろ。
これ、次に必ず同じ事が起こるとわたくし思うものですから、
この問題は私は半年以上前からですね、しつこく申し上げているんですけど、
1Fをどうしたいとか、規制庁のトップとしてどう思われているのか?
それを伺いたい。
田中:
あの、監視体制を強めたら事故が、あ、ま、起きないかというと、
今、そういう状況でもないんですよね。
本当に予測・・・ん、ま、・・・わたしの言い方はあまり適切じゃないかもしれないけれども、
「お化け屋敷」みたいに次から次といろんな事が、ここでも申し上げましたけれども、
「いろいろ起こりますよ」と、
だからそれを、あのー、ま、フェイタルな重大な事故にならないようにどうやって防ぐのかという事を、
合わせてとにかくリスクを下げることをやっていかなければいけないんだということで、
そういう意味ではかなり踏み込んで、
規制委員会としては、規制庁としては踏み込んでやっているつもりなんですけれども、
えっと、全ての責任を持ってこられても、これは限界があるんですよ、ご存じのように。
だから、あのー、
おっしゃる「心」はよく分かります。
分かりますし、実際に1Fのことをきちっと出来ないようでは、
いろんなこれから他の事についても、あのー、先に進めないんだろうという事は、
前々から私は申し上げていますし、
あのー、最も重要な課題であることはずーっと悩、あのー、ん、ま、
私はここに来る前からそう思って増したけれども、あの、そういう、い、意識は変わらない。
だから今日も、そういう意味で、各委員ともそういう思いは持っていますので、
ま・・・ま、ヴ・・とにかくそういう気持ちを、う・・ん、く、組んでいただいて、
あのー、「引き続き応援していただく以外ないかなぁ」と思うんですが。
~18:04
ーーー
福島第1原発:汚染水「海に流出の可能性」…東電
毎日新聞 2013年08月21日 22時23分(最終更新 08月21日 22時32分)
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含んだ汚染水が漏れた問題について、
東電は21日、汚染水が近くの排水溝を通じ外洋に流出した可能性があることを明らかにした。
原子力規制委員会は同じタイプのタンクからの漏えいも考えるべきだとして、
汚染水を別の場所に移すことを検討するよう東電側に求めた。
タンク内の水には1リットル当たり8000万ベクレルの放射性物質が含まれ、300トンが漏えいした。
タンクから海までの距離は直線で約500メートルで、タンク群の脇には、雨水を外洋に流す排水溝がある。
U字形でふたがなく、常に水が流れている状況ではないという。
東電によると、タンクからの汚染水漏れが見つかった19日に排水溝脇で空間の放射線量を測定したところ、
最大で1時間当たり96ミリシーベルトの高い値を観測したほか、
放射性物質の性質がタンク内の汚染水と一致した。
排水溝内でも最大毎時6ミリシーベルトを検出。
相沢善吾副社長は21日、
「絶対に(海に)流出していないとは言えない。事故から2年が経過するが、今も心配をかけ、おわびする」
と謝罪した。
普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど・・・、
NHKニュース 6月5日
その新しいタンクで水漏れが起きたのです。
汚染水の移送は今日のトラブルでストップしました。
東京電力によりますと、タンクの継ぎ目から汚染水が漏れたトラブルはこれまでにも3件あり、
専門家からは構造上の問題が指摘されています。
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コメント
きーこさんの言う
「普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど・・・、」ですが、
写真ではよく分りませんが、正解かもしれません。
ゴムを挟んで締め込みシールする構造では、ゴムをいくらでも締め込める(スキマ0mmまで)仕様では、締めつけ力(トルク・軸力)をゴムだけで受けているため、ゴムが少しでもへたれば、とたんに締めつけ力(軸力)がなくなり漏れがおきる可能性があります。
基本的に、ゴムを必要な分へたらせてシールし、それ以上は金属で
ボルトの締めつけ力(トルク・軸力)を受けるようにしないといけません。
以前、漏れが発生した時に、
「東京電力がボルトを締め直し、汚染水の一部を別のタンクへ移した結果、水漏れは止まったという事です。」
という対応をみると、その可能性が高い気がします。
という事は、この仕様のタンク(4割)は全て漏れるでしょう。
頻繁にボルトの増し締めをやれば、水漏れは減るでしょうが、
次はゴムシールの切れによる漏れが発生するでしょう。
「普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど・・・、」ですが、
写真ではよく分りませんが、正解かもしれません。
ゴムを挟んで締め込みシールする構造では、ゴムをいくらでも締め込める(スキマ0mmまで)仕様では、締めつけ力(トルク・軸力)をゴムだけで受けているため、ゴムが少しでもへたれば、とたんに締めつけ力(軸力)がなくなり漏れがおきる可能性があります。
基本的に、ゴムを必要な分へたらせてシールし、それ以上は金属で
ボルトの締めつけ力(トルク・軸力)を受けるようにしないといけません。
以前、漏れが発生した時に、
「東京電力がボルトを締め直し、汚染水の一部を別のタンクへ移した結果、水漏れは止まったという事です。」
という対応をみると、その可能性が高い気がします。
という事は、この仕様のタンク(4割)は全て漏れるでしょう。
頻繁にボルトの増し締めをやれば、水漏れは減るでしょうが、
次はゴムシールの切れによる漏れが発生するでしょう。
タック | 2013.08.22 07:32 | 編集
漏れが発生している組み立て式のタンクは、設置の容易さよりも
撤去の事(移設含む)を想定した仕様なんでしょうね。
設置の事で言えば、大変さは溶接式でもそんなにかわりませんので。
撤去の事(移設含む)を想定した仕様なんでしょうね。
設置の事で言えば、大変さは溶接式でもそんなにかわりませんので。
タック | 2013.08.22 07:43 | 編集
いつも、文字おこしを読ませていただいています。山本太郎議員がYouTubeで公開している、官僚による東電汚染水についてのレクチャーを文字おこししていただければ、誰も責任をとらない汚染水問題という事が、きーこさんのブログの読者の方に広く伝わると思い、お願いのコメントを投稿いたしました。聞き取りにくい部分もあるのですが、当初の官僚たちの説明部分は、報道されていることと、ほとんど変わらないのですが、おしどりマコさんらの質問に対する応答が、現在の状況を生み出した全てを現わしていると感じました。よろしくお願い申し上げます。
きーこ様、いつも貴重な情報をありがとうございます。
フクイチのことをお化け屋敷・何が出てくるか分からない、というような田中委員長。
それってつまり、お手上げって言っているわけですよね。
そんな原子力規制委員会が、他の原発の再稼働を判断するようですが、他の原発でも、事故したらお手上げってことですよね。
いざとなったら、原発はお化け・怪物になって人の手に負えないと、田中委員長は暗におっしゃっていると、私は受け取りました。
田中委員長には、勇気をもって、原発の再稼働はしないという判断をしてほしいと、切に思いました。
色々しがらみもあるでしょうが、勇気をもって日本の国土を守る判断をしてほしいと思います。
フクイチのことをお化け屋敷・何が出てくるか分からない、というような田中委員長。
それってつまり、お手上げって言っているわけですよね。
そんな原子力規制委員会が、他の原発の再稼働を判断するようですが、他の原発でも、事故したらお手上げってことですよね。
いざとなったら、原発はお化け・怪物になって人の手に負えないと、田中委員長は暗におっしゃっていると、私は受け取りました。
田中委員長には、勇気をもって、原発の再稼働はしないという判断をしてほしいと、切に思いました。
色々しがらみもあるでしょうが、勇気をもって日本の国土を守る判断をしてほしいと思います。
ナウ | 2013.08.22 21:29 | 編集
いつもいつも、丁寧な書き出し、ありがとうございます。
「汚染水タンクの漏えい」によって、いよいよ海洋汚染が顕在化しました。被害ははっきりと世界中に及ぶことになりました。
ところで、「普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど・・・、」とのご指摘、ほんとうにそのように思います。
「パッキンの経年変化」「高温による劣化」「放射線による劣化」などいろいろな見方で云々されています。
この欄の「タック」さんのコメントでも、「適切な変形量に止めて、液体をシール」し、余剰の応力は「金属」で受ける、という基本的な見方が示されています。そうだと思います。
ただ、頻繁に余震が続いてます。約1000トンの汚染水を入れたタンクは、地震の度に水平方向のせん断力を受けます。
ボルトの拘束力は垂直方向です。
実際のタンクの構造図は知りませんが、水平方向の応力を拘束する術が無いように見えます。
基本的な構造に起因する漏れであれば、林立する多数の組立タンクが軒並み漏れだすと大変なことになります。
タンクは「バカタンク」といわれるほど他の機器に比べて簡単なものとみられています。
しかし、手抜きをしすぎのように見受けます。
「汚染水タンクの漏えい」によって、いよいよ海洋汚染が顕在化しました。被害ははっきりと世界中に及ぶことになりました。
ところで、「普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど・・・、」とのご指摘、ほんとうにそのように思います。
「パッキンの経年変化」「高温による劣化」「放射線による劣化」などいろいろな見方で云々されています。
この欄の「タック」さんのコメントでも、「適切な変形量に止めて、液体をシール」し、余剰の応力は「金属」で受ける、という基本的な見方が示されています。そうだと思います。
ただ、頻繁に余震が続いてます。約1000トンの汚染水を入れたタンクは、地震の度に水平方向のせん断力を受けます。
ボルトの拘束力は垂直方向です。
実際のタンクの構造図は知りませんが、水平方向の応力を拘束する術が無いように見えます。
基本的な構造に起因する漏れであれば、林立する多数の組立タンクが軒並み漏れだすと大変なことになります。
タンクは「バカタンク」といわれるほど他の機器に比べて簡単なものとみられています。
しかし、手抜きをしすぎのように見受けます。