09.02
Mon
Youtube↓文字起こし部分から
http://youtu.be/Po9RHyud_zU?t=29m26s
そういう体制そのものが、全体として問題があるという中で起きている、
今現在44人という数が、悪性及び悪性疑いという事で公表されていて、
実際に手術を行って「悪性です」というふうに言われた人たちの方が、
どちらかというとマスコミの報道ではされていますけれど、
乳頭がんが18例。
ここで、注意していただきたいのが、「悪性ないし悪性疑い」なんですね。
これはこの間の、また木野さんの質問の引用で申し訳ないんですけど、
実は甲状腺検査の甲状腺専門委員会という中で、
この二次判定の細胞診というのがここに穴をあけて細胞をピュッ!と採ってですね、

プレパラートで薬品をのっけて調べる方法ですけれども、
それの診断というのは、「悪性」と「悪性疑い」、「良性」というふうにもっと細かく、
癌というのはそういうふうな診断になっているのはみなさんご存じだと思うんですけれども、
細胞診をやった時にはそういう診断がつくわけですね。
だから、「悪性または悪性疑い」という微妙なもんじゃなくて、
「悪性」と「悪性疑い」は別物として実際にあって、
そしてきちんと、もしかしたら次の田島さんのお話にあるかもしれないんですけど、
「甲状腺がん」の場合には10%で、もちろん診断がつかないケースというのもあるんですけれども、
基本的には、特に「悪性」の場合には判断がそんなに難しくないという事で、
いま報道で、「悪性ないし悪性疑いで44例」というふうに報道されていませんけど、
これがもし、通常の状態だったら、「44人が甲状腺がん」というふうに報道されるというか、
一般的にはそうなるであろう内容を、なんとなく「悪性疑い」というような形で一緒にしている。
そういう判断の診断じゃないと思うんですね。
親御さんには「悪性」というふうに伝えているというふうに思う。
そういう事例を「悪性疑い」というふうに発表では使っているというふうに思っていただいて、
たまたまですね、良性結節が一人いたんですね。
だからすごく鈴木先生は喜んじゃって、
「なんか珍しいケースがあったんですよ」とか言って前回喜んでいましたけれど、
たまたま1例の方はそうだったかと思うんですけれど、
ほとんど全員が残念ながら甲状腺癌なんだろうというふうに思われます。
今回それだけ増えている中でですね、「多発かどうか」という事が検討されなければならないんですけれども、
2月に甲状腺がんが発見されてからずーっと
「チェルノブイリでは5年経ってからじゃないと甲状腺がんが出てない」というような理由で、
検討を全くしていません。
それが前回の検討会後の記者会見で、私が
「チェルノブイリでは4~5年前もこういったスクリーニング検査はしていたんですか?」
というような質問をさせていただきました。
それは鈴木先生が私との、会見じゃないやり取りの中で、
「4~5年までは検査していなかった」と言ってたからなんですけれども、
うやむやな答えをしていて「いやなんだかわからないんです」みたいな回答をされていましたが、
実際のところ、そんなに大がかりなスクリーニング検査が
チェルノブイリで、4~5年より前に行われていたのではない、という事だと思いますので、
やっていなかったので出てこなかったという事ですね。
というふうに言えるんじゃないかと思います。
ここに書いてあるのは岡山大学の津田先生の説明すると長くなるんですけれども
「多発」というふうに疫学の専門家も言っていて、
それから小児科の吉田均先生という、その先生は普通の小児科の先生で専門医じゃないんですけど、
非常にユニークな方法で「多発なんじゃないか」と言っています。
それはどういう事かと言いますと、
国立がんセンターは毎年癌が発症している人たちの数を積算して
100%じゃないんですけど推定で出しているんですね。
これは、まぁ日本は先進国なので、民主的な国なのでそんなにウソじゃないはずで、
彼がやっているのは10万人に何人発症しているかというのを全部積算して、
いまの人数が、むこう30年間全部見ても、
30年をオーバーしちゃうだけの癌が発生しているという事なんですね。
10万人に対して、むこう30年間で、
つまりいまの子どもたち平均年連15歳と言っていますので、
癌を発症している15歳の子がいうなれば45歳になるまでに出る癌の数を超えている。
「すでにその数を超えている」というような事をおっしゃっています。
癌というのは育っていきますので、
育っていく速度と癌の状態というのを研究してそういうことをおっしゃっているので、
だから、逆に言うと今これだけの沢山の甲状腺がんが出ているという事は、
「むこう45年は一人も甲状腺がんが出ない!」かどうか…そういう事になるんじゃないか。
「早めに見つかっちゃった」っていうんだったらそういう事だろう。
それから、実は一番最初から私が気にしているのはですね、
山下先生というのはこの分野の本当に先駆者で、
チェルノブイリでは、もちろん血液検査もきっちりしているとか、
という事はみなさんご存じだと思うんですけれども、
この、なんて読んだらいいのか、私は専門家じゃないから分からないんですけれども、
LETCBT再配列、細胞診をした細胞を見れば、放射線由来かどうかが分かるわけなんですよね。
これに関しては県立医大の鈴木先生も初期の頃なんですけれども、
2011年の6月7月ごろは、これをやるかどうかということを検討されていました。
ですけれども、結局今現在「やっていない」と。
「やってない」と言っていますが、もしかしたらやっているかもしれない。
ただ、少なくても私の質問に対しては、「やってません」と。
なぜなら、
「チェルノブイリでは4~5年まではそういう事が無かったので、今とは事情が違うのでやる必要が無い」
という、意味が分からないんですけど、そういうふうにお答えになっているので、
やっぱり一度ですね、一定程度調べられる、100%では無いんですよ。
100%では無いんですけど、一定程度調べられる技術があるので、
これだけデータがそろってきているので一度やっぱり調べる、
細胞診をみんなやっているので、調べることは簡単ということで、
こういう事をしていないというのは非常に懸念される事項かなというふに思います。
「情報公開が無い」という事が、一番懸念材料なんですけれども、
実際にいろいろこう、データが出ています。
で、これは実は私がまとめたデータなんですね。
県がまとめたデータというのはいくつか分散してしまって、
一番分かりにくいのが、たとえば郡山市などを見ていただくと、
まだ二次検査を終えた人たちの数が圧倒的に少ないんですね。
二次検査の対象者が443人なんですけれども、受診をして終了している方は90名という事で、
残りまだまだ、終了するまで人数がある。
なので一次検査に対する悪性割合が非常に少ないんですけれども、
今後それがどういうふうになるのかというのが見えにくいので、
二次検査の修了者でどれくらいいるのかっていうので出しているんですけど、
二次検査の修了者だけで見るとですね、大玉村と本宮市、
人口が少ないところは一人でも出ると大きくなってしまうんですけれども、そのあたりが多いと。
それから郡山市に関しては、まだ二次検査終了者が多くないので、
今後どうなるか分からないというような感じになっています。
実際に人口比で見ますと、
ちょっとこの後どうなるかは分からないんですけど、非常に、人数が多すぎる。
実際に多すぎるんじゃないかというのが印象で、
次回の開催は11月なんですけれども、
いわき市などの数が、まだ二次検査はそんなに出てこないと思うんですけれども、
それでも事故検査の数が出てくると、
実際に福島県全体でどのくらい出てしまうのかという事がやっぱり懸念されるという事と、
さっきのようにですね、
吉田先生がおっしゃるとようにむこう45年間福島県から一人も甲状腺がんが出なければ、
それはいいんですけれども、「本当にそうなのか?」と。
津田先生がおっしゃっているようにですね、
これがもし、
事故の影響と何らかの関係がある数が一定程度含まれているという事で「多発」だとするとですね、
やはりその、福島県はもちろんなんですけれども、非常に広い地域、東京など、関東を含めてですね、
やはり非常に懸念されるだろうと思っていて、
最近私がOurPlanetTV にアップさせていただいた動画で、
ウクライナのお父さんの動画を挙げているんですけれども、
その方はチェルノブイリ原発から600km離れた、
600kmっていうとムチャクチャ遠いんですけど、日本の感覚で言うと。
600km離れていて、ただ、600km離れている割にはホットスポットで、
年間1ミリシーベルト前後の町なんですけれども、
息子さんが4歳の時に事故が起きて、13歳の時に甲状腺癌になって、
その後4回手術をして、1回はよくなって、お仕事なんかもされていたんですけれども、
28歳の時に、7歳かな?再発というか、転移して、去年7月に31歳でお亡くなりになって、
あまりにも最後の3年間の闘病生活が大変で、
お母さんだった奥さんが息子さんよりも先に命を絶ってしまったというような話を伺いました。
甲状腺癌は予後がいいというふうに鈴木先生はおっしゃるんですけれども、
やはりケースによってはいろいろと転移とか再発とか、
やっぱり癌は癌なので、慎重にみていかないといけませんし、
その方の場合は1回目の時に「良性だから大丈夫」って言われたそうなんですね。
そこから再発していくというようなマイナスのプロセスを経ているので、
やはり診療体制とか、今の体制でいいのか?というのは
問い直さないといけないんじゃないかなというふうに、思っているところです。
ー;今の方はウクライナの公式統計ではカウントされているんですか?
カウントされていないんじゃないですかね、最近で。
私思うんですけれども、癌というのは普通余命5年でカウントしますよね。
10年でも、ま、「5年生きればよし」みたいな、なので。
長年生きてて、そこで再発した事が、公式統計の中に含まれているか?というと疑問なんですね。
ただし、認定は受けています。甲状腺癌の。
ー:甲状腺癌の認定というのはチェルノブイリ由来の甲状腺癌という意味ですね?
はい、そうです。
「チェルノブイリ障害者としての認定を受けています」という事です。
ちなみにその町は600km離れている町なんですけれども、
他のお子さんもいろいろな病気が出ているというふうに彼はおっしゃっていたので、
いま、「子ども被災者支援法がひどい」というお話をしているんですけれども、
そういう意味では、今の状態は大変懸念されるというように思っていますが、
ただ、私は独立系のインターネットメディアですけれども、
既存のメディアの記者で、
「これが本当に多発である可能性があって心配だ」っていうふうに思っている記者が本当に少ないです。
ー:ええっ!!ハーっ・・・
ですので、アンスケア(UNSCEAR)などが出している情報で、
「福島では健康被害は出ない」という報告が9月にね、国連で提出されますけど、国連総会で。
それは多分大々的に報じられると思いますし、
WHOが1月に「癌が増える」っていうふうに報告を出した時に、
思いっきり政府が否定してマスメディアもそれについて批判的な態度をとっておりましたけれども、
そういう意味では「庶民感覚としてはおかしいだろ」っていうふうに、
だから裸の王様的な感じなんですけれども、
どうもですね、とりわけ科学部の記者の方は、政府あるいは権威ある先生方が言っている事に対して、
本当に疑うというふうな気持ちは、どうも1mmも無いみたいで、
で、ですね、よっぽどなんか、もう決定的だっていうなんかそういう・・・
私から見るとすごく多いと思いますけれど、庶民感覚と違うので、
とにかくしばらくは、「被害は全くない」と信じている報道は引き続き続くだろう
というふうには感じております。
ー:科学部の方が、今発表されている数値の甲状腺がんが原発事故の影響では無く、普通にある水準で、
福島の問題で、私たちには影響が無いと肌感覚で思っているんですかね?
肌感覚があるかどうかが微妙なんですけど、
福島県とか県立医大が説明している通りだというふうには信じている。
特に科学部の記者の方は、
本当に心から鈴木先生の言っていることを信頼しています。
ー:じゃ結局、自分で、事故前に甲状腺癌というのはいくらぐらいで発症していたのか?という事を
調べて書いている訳じゃないんですね。
あんまり細かくデータを見ていないとは思うんです。
ー:この間NHKで、「これが福島由来かどうかはわからない」っていう事で、
新しく検討委員会をつくるという事を言ってましたね。
あれについては先ほど言って内密にしている、バックボーンにいるんだっていう
その人たちを出してくるつもりでいるんでしょうか?あの人達は。
っていうのはですね、実際には市民の中で、
市民が学ぶ甲状腺検査の会とか、たらちねとか、
実際にはそうやって公式にやっている医者達がいるわけですよね。
あるいは西尾先生もそうだし松崎先生も。
でもそういった人たちが入ったところで、そこが生きるのかどうかというのが分からないんですよ。
つまり、これが福島由来かどうかっていうのだと
もっと物理学的な見地からそれを調べなきゃいけないのかとか、
そういうふうな検査ができる先生方を読んで行かなければいけないのかとか、
そこが良く分からないので、私たちは市民運動としてどう動いたらいいのかが分からないんですね。
死に票を活かす会というのも作ったんですけど、
福島で出来ているんです、もうそれが。どうやって動いていけばいいんでしょうか。
今度出来る、星先生が声をかけて春日さんが言いだしたっていう、
その会というのは一定程度期待はできると思いますね。
潰されない限りは。
目標はハッキリ言うと今やっている県立医大のやり方に不審を感じていてたちあげます。
それから重要なことは「生きるデータにアクセスさせろ」と、
しかも全部それを公開させろと、いう事を言っているので、
ただし、だから一定程度星先生にアクセスできる方は「こういう先生を委員にして下さい」っていうふうに、
やっぱりラブメッセージは送った方がいいと思うんですね。
「この方はいい方ですよ」とか、
あるいは星先生はオープンなので、ただ要求するというよりは、お話しするっていう形で、
で、星先生自体はね、あんまり実は健康被害について疑っていない方なんですけど、
疑っていない方なんですよ。
それでも県立医大はヤバいっていうふうに思っている方なので、
対話をして、「こういう先生がいますよ」とか、「こういうデータもありますよ」とか、
「ここも問題ですよ」というふうな事とか、意見交換をする事があったり、
あるいは「この先生はどうですか」っていう事は出来ると思うんですね。
ただ、どうもその星先生が、引きずりおろされそうという噂があってですね。
ー:ああ、やっぱり
だから、その会がずっと正当なものであり続けるようにウオッチしたり、
あるいは県とかにプレッシャーをかけたりっていうようなことは、
やっぱりやっていった方がいいんじゃないかなっていうような感じですね。
47:52白石さんの方からもうちょっとありますか?
私の方は以上です。
ー:すみません、もうひとつ。
電子カルテというのは今後導入する予定はないんでしょうか、福島県というのは。
電子カルテというのは映像でも電子としてとっていくことができて、
しかもどの医者からもアクセスする事が出来るような、
もうそういうシステムが日本の中にあるんですけど。
日本の会社が作っているんですよ。もう、癌センターとか一部しれが出来ているんですよね。
写真ではなくて映像で。
多分、大きな病院はみんなそんな感じになっているとは思うんですけれども、
システム的に今現状・・えっと、変わるかどうかというのは分からないんですね。
ただ、いますごい、
実はですね、大津留さんという長崎医大から来ている山下さんの秘蔵っ子みたいな人が今福島県立医大にいて、
彼が今開発中なのは、「人間無しに一次検査ができる」っていうシステムで(笑)
なんか、あまりにも人数が多すぎるから、人間よりも、なんか、機械でヒュッと簡単にできちゃいみたいな、
いま何か開発中らしくて、
ー:米の検査じゃないの?
お米の検査じゃなくて、(笑)
お米の検査でもありますけれどもね、
なんか今、西尾先生もおっしゃっているらしくて、
西尾先生でも1日中(検査を)やり続けると頭がおかしくなるらしいんですよ。
100人とかやると。
で、これは人間としてやっぱりまずいと。
それを毎日やっていると人間として壊れるということもおっしゃっていて、
「だったら機械にやらせた方がいい」って西尾先生も言っているらしくて、
なんか「人間が5班で死にそうでミス沢山でやっているよりは機械の方がまし」という、
非常に怖いんですけど、そういう話が一方であります。
ただね、私の考え方としては
やっぱり近所のお医者さんでどこでもできるっていう感じで、
それが無料になって、しかも、心配だったら繰り返し行けるとか、
そういうようなやり方をとってね。
で、癌か、癌じゃないか、っていうレベルになってくれば当然お医者さんは甲状腺だったら分かりますので、
そういう、なんていうのかな、
いわゆる調査っていう形でマス的にスクリーニングするやり方がいいのかどうかっていうのを、
なんか見直した方がいいのかなっていう気がしています。
なんかこう、今の一律にダーッってやればいいっていうんじゃなくて。
ーーつづく
50:40
http://youtu.be/Po9RHyud_zU?t=29m26s
そういう体制そのものが、全体として問題があるという中で起きている、
今現在44人という数が、悪性及び悪性疑いという事で公表されていて、
実際に手術を行って「悪性です」というふうに言われた人たちの方が、
どちらかというとマスコミの報道ではされていますけれど、
乳頭がんが18例。
ここで、注意していただきたいのが、「悪性ないし悪性疑い」なんですね。
これはこの間の、また木野さんの質問の引用で申し訳ないんですけど、
実は甲状腺検査の甲状腺専門委員会という中で、
この二次判定の細胞診というのがここに穴をあけて細胞をピュッ!と採ってですね、

プレパラートで薬品をのっけて調べる方法ですけれども、
それの診断というのは、「悪性」と「悪性疑い」、「良性」というふうにもっと細かく、
癌というのはそういうふうな診断になっているのはみなさんご存じだと思うんですけれども、
細胞診をやった時にはそういう診断がつくわけですね。
だから、「悪性または悪性疑い」という微妙なもんじゃなくて、
「悪性」と「悪性疑い」は別物として実際にあって、
そしてきちんと、もしかしたら次の田島さんのお話にあるかもしれないんですけど、
「甲状腺がん」の場合には10%で、もちろん診断がつかないケースというのもあるんですけれども、
基本的には、特に「悪性」の場合には判断がそんなに難しくないという事で、
いま報道で、「悪性ないし悪性疑いで44例」というふうに報道されていませんけど、
これがもし、通常の状態だったら、「44人が甲状腺がん」というふうに報道されるというか、
一般的にはそうなるであろう内容を、なんとなく「悪性疑い」というような形で一緒にしている。
そういう判断の診断じゃないと思うんですね。
親御さんには「悪性」というふうに伝えているというふうに思う。
そういう事例を「悪性疑い」というふうに発表では使っているというふうに思っていただいて、
たまたまですね、良性結節が一人いたんですね。
だからすごく鈴木先生は喜んじゃって、
「なんか珍しいケースがあったんですよ」とか言って前回喜んでいましたけれど、
たまたま1例の方はそうだったかと思うんですけれど、
ほとんど全員が残念ながら甲状腺癌なんだろうというふうに思われます。
今回それだけ増えている中でですね、「多発かどうか」という事が検討されなければならないんですけれども、
2月に甲状腺がんが発見されてからずーっと
「チェルノブイリでは5年経ってからじゃないと甲状腺がんが出てない」というような理由で、
検討を全くしていません。
それが前回の検討会後の記者会見で、私が
「チェルノブイリでは4~5年前もこういったスクリーニング検査はしていたんですか?」
というような質問をさせていただきました。
それは鈴木先生が私との、会見じゃないやり取りの中で、
「4~5年までは検査していなかった」と言ってたからなんですけれども、
うやむやな答えをしていて「いやなんだかわからないんです」みたいな回答をされていましたが、
実際のところ、そんなに大がかりなスクリーニング検査が
チェルノブイリで、4~5年より前に行われていたのではない、という事だと思いますので、
やっていなかったので出てこなかったという事ですね。
というふうに言えるんじゃないかと思います。
ここに書いてあるのは岡山大学の津田先生の説明すると長くなるんですけれども
「多発」というふうに疫学の専門家も言っていて、
<甲状腺がん>
原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)
それから小児科の吉田均先生という、その先生は普通の小児科の先生で専門医じゃないんですけど、
非常にユニークな方法で「多発なんじゃないか」と言っています。
それはどういう事かと言いますと、
国立がんセンターは毎年癌が発症している人たちの数を積算して
100%じゃないんですけど推定で出しているんですね。
これは、まぁ日本は先進国なので、民主的な国なのでそんなにウソじゃないはずで、
彼がやっているのは10万人に何人発症しているかというのを全部積算して、
いまの人数が、むこう30年間全部見ても、
30年をオーバーしちゃうだけの癌が発生しているという事なんですね。
10万人に対して、むこう30年間で、
つまりいまの子どもたち平均年連15歳と言っていますので、
癌を発症している15歳の子がいうなれば45歳になるまでに出る癌の数を超えている。
「すでにその数を超えている」というような事をおっしゃっています。
<甲状腺がん>
「じゃあ、それを彼ら(山下ら)が言うデータを基に考えてみたいと思います」
吉田均 小児科医7/15いわき市(内容書き出し)
癌というのは育っていきますので、
育っていく速度と癌の状態というのを研究してそういうことをおっしゃっているので、
だから、逆に言うと今これだけの沢山の甲状腺がんが出ているという事は、
「むこう45年は一人も甲状腺がんが出ない!」かどうか…そういう事になるんじゃないか。
「早めに見つかっちゃった」っていうんだったらそういう事だろう。
それから、実は一番最初から私が気にしているのはですね、
山下先生というのはこの分野の本当に先駆者で、
チェルノブイリでは、もちろん血液検査もきっちりしているとか、
という事はみなさんご存じだと思うんですけれども、
この、なんて読んだらいいのか、私は専門家じゃないから分からないんですけれども、
LETCBT再配列、細胞診をした細胞を見れば、放射線由来かどうかが分かるわけなんですよね。
これに関しては県立医大の鈴木先生も初期の頃なんですけれども、
2011年の6月7月ごろは、これをやるかどうかということを検討されていました。
ですけれども、結局今現在「やっていない」と。
「やってない」と言っていますが、もしかしたらやっているかもしれない。
ただ、少なくても私の質問に対しては、「やってません」と。
なぜなら、
「チェルノブイリでは4~5年まではそういう事が無かったので、今とは事情が違うのでやる必要が無い」
という、意味が分からないんですけど、そういうふうにお答えになっているので、
やっぱり一度ですね、一定程度調べられる、100%では無いんですよ。
100%では無いんですけど、一定程度調べられる技術があるので、
これだけデータがそろってきているので一度やっぱり調べる、
細胞診をみんなやっているので、調べることは簡単ということで、
こういう事をしていないというのは非常に懸念される事項かなというふに思います。
「情報公開が無い」という事が、一番懸念材料なんですけれども、
実際にいろいろこう、データが出ています。
で、これは実は私がまとめたデータなんですね。
県がまとめたデータというのはいくつか分散してしまって、
一番分かりにくいのが、たとえば郡山市などを見ていただくと、
まだ二次検査を終えた人たちの数が圧倒的に少ないんですね。
二次検査の対象者が443人なんですけれども、受診をして終了している方は90名という事で、
残りまだまだ、終了するまで人数がある。
なので一次検査に対する悪性割合が非常に少ないんですけれども、
今後それがどういうふうになるのかというのが見えにくいので、
二次検査の修了者でどれくらいいるのかっていうので出しているんですけど、
二次検査の修了者だけで見るとですね、大玉村と本宮市、
人口が少ないところは一人でも出ると大きくなってしまうんですけれども、そのあたりが多いと。
それから郡山市に関しては、まだ二次検査終了者が多くないので、
今後どうなるか分からないというような感じになっています。
実際に人口比で見ますと、
ちょっとこの後どうなるかは分からないんですけど、非常に、人数が多すぎる。
実際に多すぎるんじゃないかというのが印象で、
次回の開催は11月なんですけれども、
いわき市などの数が、まだ二次検査はそんなに出てこないと思うんですけれども、
それでも事故検査の数が出てくると、
実際に福島県全体でどのくらい出てしまうのかという事がやっぱり懸念されるという事と、
さっきのようにですね、
吉田先生がおっしゃるとようにむこう45年間福島県から一人も甲状腺がんが出なければ、
それはいいんですけれども、「本当にそうなのか?」と。
津田先生がおっしゃっているようにですね、
これがもし、
事故の影響と何らかの関係がある数が一定程度含まれているという事で「多発」だとするとですね、
やはりその、福島県はもちろんなんですけれども、非常に広い地域、東京など、関東を含めてですね、
やはり非常に懸念されるだろうと思っていて、
最近私がOurPlanetTV にアップさせていただいた動画で、
ウクライナのお父さんの動画を挙げているんですけれども、
その方はチェルノブイリ原発から600km離れた、
600kmっていうとムチャクチャ遠いんですけど、日本の感覚で言うと。
600km離れていて、ただ、600km離れている割にはホットスポットで、
年間1ミリシーベルト前後の町なんですけれども、
息子さんが4歳の時に事故が起きて、13歳の時に甲状腺癌になって、
その後4回手術をして、1回はよくなって、お仕事なんかもされていたんですけれども、
28歳の時に、7歳かな?再発というか、転移して、去年7月に31歳でお亡くなりになって、
あまりにも最後の3年間の闘病生活が大変で、
お母さんだった奥さんが息子さんよりも先に命を絶ってしまったというような話を伺いました。
「甲状腺がんの転移で息子を亡くしたウクライナの父」
原発から600km年間1ミリシーベルトを超えるか超えないかの地域 OurPlanetTV (文字起こし)
甲状腺癌は予後がいいというふうに鈴木先生はおっしゃるんですけれども、
やはりケースによってはいろいろと転移とか再発とか、
やっぱり癌は癌なので、慎重にみていかないといけませんし、
その方の場合は1回目の時に「良性だから大丈夫」って言われたそうなんですね。
そこから再発していくというようなマイナスのプロセスを経ているので、
やはり診療体制とか、今の体制でいいのか?というのは
問い直さないといけないんじゃないかなというふうに、思っているところです。
ー;今の方はウクライナの公式統計ではカウントされているんですか?
カウントされていないんじゃないですかね、最近で。
私思うんですけれども、癌というのは普通余命5年でカウントしますよね。
10年でも、ま、「5年生きればよし」みたいな、なので。
長年生きてて、そこで再発した事が、公式統計の中に含まれているか?というと疑問なんですね。
ただし、認定は受けています。甲状腺癌の。
ー:甲状腺癌の認定というのはチェルノブイリ由来の甲状腺癌という意味ですね?
はい、そうです。
「チェルノブイリ障害者としての認定を受けています」という事です。
ちなみにその町は600km離れている町なんですけれども、
他のお子さんもいろいろな病気が出ているというふうに彼はおっしゃっていたので、
いま、「子ども被災者支援法がひどい」というお話をしているんですけれども、
そういう意味では、今の状態は大変懸念されるというように思っていますが、
ただ、私は独立系のインターネットメディアですけれども、
既存のメディアの記者で、
「これが本当に多発である可能性があって心配だ」っていうふうに思っている記者が本当に少ないです。
ー:ええっ!!ハーっ・・・
ですので、アンスケア(UNSCEAR)などが出している情報で、
「福島では健康被害は出ない」という報告が9月にね、国連で提出されますけど、国連総会で。
それは多分大々的に報じられると思いますし、
WHOが1月に「癌が増える」っていうふうに報告を出した時に、
思いっきり政府が否定してマスメディアもそれについて批判的な態度をとっておりましたけれども、
そういう意味では「庶民感覚としてはおかしいだろ」っていうふうに、
だから裸の王様的な感じなんですけれども、
どうもですね、とりわけ科学部の記者の方は、政府あるいは権威ある先生方が言っている事に対して、
本当に疑うというふうな気持ちは、どうも1mmも無いみたいで、
で、ですね、よっぽどなんか、もう決定的だっていうなんかそういう・・・
私から見るとすごく多いと思いますけれど、庶民感覚と違うので、
とにかくしばらくは、「被害は全くない」と信じている報道は引き続き続くだろう
というふうには感じております。
ー:科学部の方が、今発表されている数値の甲状腺がんが原発事故の影響では無く、普通にある水準で、
福島の問題で、私たちには影響が無いと肌感覚で思っているんですかね?
肌感覚があるかどうかが微妙なんですけど、
福島県とか県立医大が説明している通りだというふうには信じている。
特に科学部の記者の方は、
本当に心から鈴木先生の言っていることを信頼しています。
ー:じゃ結局、自分で、事故前に甲状腺癌というのはいくらぐらいで発症していたのか?という事を
調べて書いている訳じゃないんですね。
あんまり細かくデータを見ていないとは思うんです。
ー:この間NHKで、「これが福島由来かどうかはわからない」っていう事で、
新しく検討委員会をつくるという事を言ってましたね。
あれについては先ほど言って内密にしている、バックボーンにいるんだっていう
その人たちを出してくるつもりでいるんでしょうか?あの人達は。
っていうのはですね、実際には市民の中で、
市民が学ぶ甲状腺検査の会とか、たらちねとか、
実際にはそうやって公式にやっている医者達がいるわけですよね。
あるいは西尾先生もそうだし松崎先生も。
でもそういった人たちが入ったところで、そこが生きるのかどうかというのが分からないんですよ。
つまり、これが福島由来かどうかっていうのだと
もっと物理学的な見地からそれを調べなきゃいけないのかとか、
そういうふうな検査ができる先生方を読んで行かなければいけないのかとか、
そこが良く分からないので、私たちは市民運動としてどう動いたらいいのかが分からないんですね。
死に票を活かす会というのも作ったんですけど、
福島で出来ているんです、もうそれが。どうやって動いていけばいいんでしょうか。
今度出来る、星先生が声をかけて春日さんが言いだしたっていう、
その会というのは一定程度期待はできると思いますね。
潰されない限りは。
目標はハッキリ言うと今やっている県立医大のやり方に不審を感じていてたちあげます。
それから重要なことは「生きるデータにアクセスさせろ」と、
しかも全部それを公開させろと、いう事を言っているので、
ただし、だから一定程度星先生にアクセスできる方は「こういう先生を委員にして下さい」っていうふうに、
やっぱりラブメッセージは送った方がいいと思うんですね。
「この方はいい方ですよ」とか、
あるいは星先生はオープンなので、ただ要求するというよりは、お話しするっていう形で、
で、星先生自体はね、あんまり実は健康被害について疑っていない方なんですけど、
疑っていない方なんですよ。
それでも県立医大はヤバいっていうふうに思っている方なので、
対話をして、「こういう先生がいますよ」とか、「こういうデータもありますよ」とか、
「ここも問題ですよ」というふうな事とか、意見交換をする事があったり、
あるいは「この先生はどうですか」っていう事は出来ると思うんですね。
ただ、どうもその星先生が、引きずりおろされそうという噂があってですね。
ー:ああ、やっぱり
だから、その会がずっと正当なものであり続けるようにウオッチしたり、
あるいは県とかにプレッシャーをかけたりっていうようなことは、
やっぱりやっていった方がいいんじゃないかなっていうような感じですね。
47:52白石さんの方からもうちょっとありますか?
私の方は以上です。
ー:すみません、もうひとつ。
電子カルテというのは今後導入する予定はないんでしょうか、福島県というのは。
電子カルテというのは映像でも電子としてとっていくことができて、
しかもどの医者からもアクセスする事が出来るような、
もうそういうシステムが日本の中にあるんですけど。
日本の会社が作っているんですよ。もう、癌センターとか一部しれが出来ているんですよね。
写真ではなくて映像で。
多分、大きな病院はみんなそんな感じになっているとは思うんですけれども、
システム的に今現状・・えっと、変わるかどうかというのは分からないんですね。
ただ、いますごい、
実はですね、大津留さんという長崎医大から来ている山下さんの秘蔵っ子みたいな人が今福島県立医大にいて、
彼が今開発中なのは、「人間無しに一次検査ができる」っていうシステムで(笑)
なんか、あまりにも人数が多すぎるから、人間よりも、なんか、機械でヒュッと簡単にできちゃいみたいな、
いま何か開発中らしくて、
ー:米の検査じゃないの?
お米の検査じゃなくて、(笑)
お米の検査でもありますけれどもね、
なんか今、西尾先生もおっしゃっているらしくて、
西尾先生でも1日中(検査を)やり続けると頭がおかしくなるらしいんですよ。
100人とかやると。
で、これは人間としてやっぱりまずいと。
それを毎日やっていると人間として壊れるということもおっしゃっていて、
「だったら機械にやらせた方がいい」って西尾先生も言っているらしくて、
なんか「人間が5班で死にそうでミス沢山でやっているよりは機械の方がまし」という、
非常に怖いんですけど、そういう話が一方であります。
ただね、私の考え方としては
やっぱり近所のお医者さんでどこでもできるっていう感じで、
それが無料になって、しかも、心配だったら繰り返し行けるとか、
そういうようなやり方をとってね。
で、癌か、癌じゃないか、っていうレベルになってくれば当然お医者さんは甲状腺だったら分かりますので、
そういう、なんていうのかな、
いわゆる調査っていう形でマス的にスクリーニングするやり方がいいのかどうかっていうのを、
なんか見直した方がいいのかなっていう気がしています。
なんかこう、今の一律にダーッってやればいいっていうんじゃなくて。
ーーつづく
50:40
白石草さんの今回のお話の書き出し
動画はこちらにあります↓
福島県の甲状腺検査はちゃんと行われているのだろうか?白石草さん8/29(文字起こし)
甲状腺がんは「多発」じゃないのか?白石草さん8/29(文字起こし)
「大人もきちっと検査をしていかなければいけない」白石草さん8/29(文字起こし)
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コメント
福島のデータを分析したものを下記にコメントしました。参考になれば嬉しいです。
http://onodekita.sblo.jp/article/72985733.html#comment
http://onodekita.sblo.jp/article/72985733.html#comment
DrX | 2013.09.17 17:45 | 編集