佐藤和良氏(いわき市議会議員)
どうもみなさん、只今ご紹介にあずかりましたいわき市議会議員の佐藤和良です。
暑い中、こんなに沢山、
2000人になろうかと思われる方に集まって頂いて、本当にありがとうございます。
先ほど鎌田さんが、今日は関東大震災から90年目の年であると、
その日であるという事をおっしゃいました。
当時の日本人がさまざまな民族的な過ちを犯した話もされました。
いま、このスローガン
繋がろう福島 そして繰り返すな原発震災
このスローガンを見ますと、90年前は原子力発電所はありませんでした。
いま全国にある原子力発電所
あの3月11日、2011年の3月11日の原発震災以降、再び関東大震災がこの地を襲えば、
今回こそ放射能のプルームが、この首都圏を直撃するだろうというふうにおもいます。
そういう意味で今日の集会は決して福島や浜岡や柏崎の事ではなくて、
この首都圏こそが原発の現地になり得るという想像力を働かせてお聞きいただければと思います。
今日お集まりのみなさんは多くの方が脱原発を目指している方かと思います。
多くのみなさんが福島に足を運んでいただいたかと思います。
今福島では、今なお15万人を超す人々が故郷を追われ、自らの家を追われ、
生業を追われ、家族を分断され、地域のコミニティーを破壊され
本当に心因する毎日を送っています。
ある心理療法士の方が、ある地域に入りました。
仮設を周りました。
そうしますと、その仮設に住まわれている方の殆どが抑うつ状態だったと言われました。
あの震災で、お二人の東電の社員の方が直後に亡くなりました。
建屋の中で命を失っています。
それ以降、1,3号機の爆発、4号機の爆発、
そうした中で多くの人が放射能から逃れるために、避難すると上で、双葉病院の50名の方をはじめ、
私の肉親でさえもが、あの津波の中で次の日から捜索をできずに
2カ月後のDNA鑑定という方々がいっぱいいるんです。
そうした無念の死を迎えた方が、
関連死と言われるだけでも、福島県内1400を超している訳です。
この、累々たる無念の死に対して、私たち生かされているものが、
そして日々被ばくをさせられている、強制されている私たちが次に何を繋いでいくのか。
命を繋いでいくためには何をしていけばいいのか。
そういう事がいま問われていると思います。
そういう意味で福島現地で今起きていることは、
15万人の故郷を追われた人々。
全国に散らばった避難している家族。
母子避難もあれば、様々な形で全国に本当に散らばった、この自主避難者の無念。
この人達が本当に新しい道を歩む。
さらには命を繋いでいく。
そういう事をいま真剣に考え、かつ行動しております。
現地では、先程からもありますように、
高濃度汚染水の問題が大きな問題になっております。
しかし、良く考えてほしいんです。
これこそ東京電力と国がいままでやってきた手口ではありませんか。
2年4ヶ月も彼等がしてきたことを認めなかった。
そうして参議院選挙が終わった翌日、垂れ流しを認めたんです。
汚染水はそこまでは出ていなかったんですよ。
彼等によれば。
しかし、選挙に勝った途端に7月22日に、汚染水を海洋に流出させる、出しているということを認めました。
以来どうでしょうか。
昨日までは「タンクから12リットル漏れていた」と言った次の日に、
「いや、実は300トン漏れていたんだ」と。
タンク1基から漏れていたと言えば、1週間ほどすれば後3基から漏れていたんだ。
こうしてどんどんどんどん汚染水が漏れ出している。
そう言った実態が、実態を上手くトリックを使って「仕方がないんだ」と、
「この処理は海洋に放出するしかないんだ」と、
「東京電力は当事者能力が無いんだ」と、
「国が少しずつ前に出ていくけれども、責任は取れないんだ」と、
そういう事を国民に刷り込んででいるんじゃありませんか!今やっていることは!!
これは最初から出来レースなんです。
太平洋に汚染水を放出するための出来レースを
2年4カ月かかって国と東電がやってきたっていう事なんですよ。
こんな犯罪を許せますか!?
私たちは、本当に沿岸の漁民の姿、
生業を奪われて、海に震災で流された、
津波で流されたがれきの海からの撤去作業をやって日々つないできた、
そうした現状の中で試験操業をやろうとした瞬間に、いわきの漁民たち、
この高濃度汚染水の放出を認めるという事になったんですね、東電、国は。
ですから、沿岸漁民はもとより、
各国のみなさんも、この極東、太平洋の汚染について、本当に警鐘を鳴らしている。
しかしこれは、IAEAを始めとする国際原子力マフィアがですね、
海洋投棄をずるずると認めさせていくんではないかという事を危惧しております。
その位のことをやってきたのが、国際的な原子力マフィアです。
しかしその一方、今言いましたように
漁民たちが生業を奪われ、命を繋いでいく、その心根をへし折られようとしている。
そこに私たちはこのまま涙を飲むわけにはいかないという事であります。
実は先週はいろんな事が起きております。
私どもは先週の26日(2013年8月)の月曜日に、
「原発事故被害者の救済を求める全国運動」というのを立ち上げました。
その記者会見をやりました。
何をやる全国運動か?と言いますと、
去年の6月22日に「原発事故 子ども・被災者支援法」というのが国会議員の議員立法。
超党派の議員立法で成立しました。
しかも、全会一致で成立したものであります。
これが1年間店晒しになっていた。
ご案内のとおり、あの水野さんという復興庁の参事官ですね。
これは私たちも何度となく彼に要望書を提出したり、日常に話しあったりしてきた人だったんです。
その人の暴言ツイートということが明らかになりました。
その中で結局白黒は後の参議院選挙まではつけないという事で、
ずーっと復興庁政府の不作為で塩漬けにされ、店晒しにされてきた。
その支援法の基本方針を策定させる、予算を付けさせるという事で、
その全国運動の一つの柱にする。
それから、損害賠償請求権の3年消滅時効という問題が来年の3月に迫っております。
多くの被害者は損害賠償請求をせずに、いま泣き寝入りさせられようとしています。
このためになんとしても国会で特別立法を制定させたい。
この事が二つ。
この二つを実行するために全国的に国会請願署名をやろうということで、
このキックオフの集会を6月26日にやりました。
これをまた進めてまいりますので、どうぞ皆さんよろしくお願いしたいと思います。
そうしたらどうでしょう。
立ちあげた瞬間に29日に各新聞に出ました。
基本方針案が30日に復興庁から公表されると。
で、この公表された基本方針案。
なんと、まぁひどい!
100ミリシーベルト安全論と同じですね。
年間の空間線量が20ミリシーベルト以下のところについては
「いろんな議論があってそこでは決められない」と。
この支援対象地域は、私たちの要求は
追加被ばく線量が年間で1ミリシーベルト以上になるところは、全国どこでも支援対象地域にして、
これは避難する人も、残る人も、戻る人も、全ての人々の自己選択によって、
きちんと生活が成り立っていける、健康管理がきちんと保障される、
そういうものとして支援立法を求めてきたわけであります。
ところが何一つとして、
「20ミリ以下はいろいろな議論があるから、一定の範囲という事については決めずに、
避難区域を除いた福島県内の浜通り中通りの33市町村を指定する」
会津地方は入っていないんです。
千葉県の柏も入ってない。
首都圏で多くの追加線量1ミリを超える地域が外されている。
まことに、最初から差別と分断の基本方針案を出してきたのであります。
許せません!
このような基本方針案は撤回あるのみであります。
どうかぜひ、この全国請願署名
1ミリ以上の追加線量被ばく地域を全て支援対象地域にするという、
この請願署名に、皆さんの手で広げていただきたいと思います。
10月中旬から始まるという臨時国会に提出します。
10月11月と毎月集約していきます。
なんと、500万署名が目標なんです。
500万ですよ、一瞬皆さん沈黙しましたね。
皆さんいろいろと経験しているので「集まるわけないんじゃないか」と思うんではないかと思いますが、
私たちとしては気合を入れて頑張っていかなければ、
この安倍内閣の再稼働原発輸出の反動化路線に対立出来ないと思います。
ここは、戦力を振り絞ってこの難局を突破していく時だというふうに思います。
先週の話はあと、29日に鮫川村に放射性廃棄物の焼却施設。
これがひどいんです。
環境アセスをしなくてもいいということを、環境省が法の抜け道をつくって、
自ら住民の反対を押し切って稼働させた焼却施設があるんです。
そしたらこれが爆発したんですよ、実は。29日に。
コンベアーの部分がですね、まだ原因を環境省も発表していませんけど、
3mにわたって、ステンレス製の砲艦が爆裂して裂けてしまいました。
あれだけ住民、これは鮫川村の地権者も反対をした。
あるいは北茨城市の市長さんも反対した。
我々いわき市議会も「おかしい」ということで問題にしてきた。
そういう周辺住民の声を押し切って環境省がそういう事を今福島県内でやっております。
それが爆発しました。
これこそ見過ごすわけにはいきません!
稼働を中止に追い込む。
そのために、首都圏のみなさんにご協力をお願いしたいということであります。
お願いばかりなんですけれど。
後1分という事ですので、最後のお願いです。

これは福島原発告訴団が実は昨日発行した
「これでも罪を問えないのですか!」という福島原発告訴団50人の陳述書です。
7歳の子どもさんから、高齢になる方までの陳述書。
本当に心からの叫びがここに集約されております。
今日おいでの方も、告訴告発人になられている方が多数おられると思います。
本当にありがとうございます。
しかし!
福島地検、東京地検はいま、朝日新聞の報道のように、
「全員不起訴を狙っている」という報道があります。
これだけの事故を起こして、世界史上まれにみる公害犯罪を起こしていながら、
誰一人として刑事罰が適用されない。
誰一人として責任が問われないとしたら、この国はどうなるんでしょうか?
法治国家でしょうか!?
どうかみなさん、やはり私たち市民一人一人の声が、
この検察の固い扉を開いていくんだろうと思います。
この、告訴団のブックレットを手に取って、是非お読みください。
血の叫び、心からの願いがここにあります。
そしてこれを広めていただきたいんです。
わたしたち、
私も実は告訴団の副団長をやらせていただいています。
今日は告訴団の団長も表で、このブックレットの販売に、
皆さんにお目にかかるために福島から参っております。
どうぞこれをお手に取って頂いて、広めていただければと思います。
私たち被害者は絶対にあきらめません!
諦めてなるものか!
どうかみなさん、一緒に繋がって、繋がった手を離さないでください。
よろしくお願いします。
署名についての詳細はこちら↓
【請願署名】「原発事故被害者の救済を求める全国運動」キックオフ
署名用紙のダウンロード PDF
ブックレット「これでも罪を問えないのですか!」を発刊します!
福島原発告訴団・編
これでも罪を問えないのですか! 福島原発告訴団50人の陳述書
版形:ブックレットサイズ約130ページ 定価:840円(本体800円)送料無料
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アルミ溶接部裂ける 鮫川の仮設焼却施設停止
福島民報 2013/08/31 09:23

放射性物質で汚染された稲わらなどを処理する鮫川村青生野の仮設焼却施設で
29日に異音が発生し、運転を停止した問題で、
「主灰コンベヤー」と呼ばれる装置を覆っているアルミ製ケースの溶接部分が
約3メートルにわたって裂けたことが30日、環境省の調査で分かった。
同省によると、異音は断続的に2回発生した。
この際、溶接部分に亀裂が入ったとみられる。
主灰コンベヤーは炉内の灰を灰固形化施設に運ぶ装置で、
同施設で灰にセメントを混ぜて固める仕組みになっていた。
施設内と周辺の空間放射線量に異常は見られないとしている。
同省は30日、原因調査を行い、棚倉署と棚倉消防署鮫川分署も施設内の状況を確認した。
同省は
「地域住民に心配と迷惑を掛け申し訳ない。原因究明を急いでおり、原因が特定されるまで運転は再開しない」
とし、31日も引き続き調査を行う。
同施設は7月に完成し、確認(試験)運転を経て今月19日に本格運転を開始したばかりだった。
鮫川村の大楽勝弘村長は
「事故が発生し心配をお掛けしている。環境省には原因究明と情報公開を求めている」とコメントした。
「9.1さようなら原発講演会」の文字起こし
動画はこちらにあります↓
「みなさん、これは民主主義と言えますか?」内橋克人氏9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「人間の命としても明日の保障はないですね」澤地久枝さん9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「このまま、このまま、死ねないよね」落合恵子さん9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
小出裕章氏講演↓
前半・「そして今彼らは、この事故をなかった事にしようとしています」
小出裕章氏9.1さようなら原発講演会(動画・文字起こし)
後半・
「原子力というのは核です。 核兵器そのものなのです。力の論理で平和が築ける筈はないのです」
小出裕章氏9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
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コメント
鮫川村仮設焼却炉の件については、下記のサイトが参考になると思いますので、見てください。
http://wonderful-ww.jugem.jp/?day=20130903
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/c69e0d286fd8d130aa21154febf0d766
http://wonderful-ww.jugem.jp/?day=20130903
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/c69e0d286fd8d130aa21154febf0d766
樗木 | 2013.09.06 09:06 | 編集