2013年9月4日放送 TBS
みのもんたの朝ズバッ!
どうする?汚染水漏れ

相澤善吾東京電力副社長:
それから、それ以外の原子力発電所につきましてもわたくしの担当という事になります。
みのもんた:想像していた以上ですか?
相澤:
え、もう、マスコ…ま、一言で言えば自然との闘い、地下水との戦いという事でございまして、
一言で言えば想像以上のものであったという、ふうに言っていいんじゃないかなと思います。
みの
これ、1号2号3号4号5号6号とありますよね。
4つのうち一番問題なのはどれとどれとどれですか?
相澤:
1号機から4号、とりわけ1号から3号が原子炉の中に燃料がございますので、
この1から3号というのが一番。
みの:(4号機は)一番建屋が飛んじゃってる。
相澤:1,3,4の建屋が飛んでいることでございます。
みの:現状、1,2,3はどんな状態なんですか?今。
相澤:えーっとですね、原子炉の温度は安定していまして、
みの:この1,2,3が?
相澤:
はい。
で、使用済み燃料が入っている燃料プールというのがございますが、
そこも安定した状態を維持しております。
あのーー、それ以外の今、問題はやっぱり汚染水という事で、
え、地下水の汚染、さらに本当に申し訳ないんですが、
えーー、タンクからの漏えいという事が、今最も重要な。
これは経営上の危機であるという事で、
我々といたしましても社長以下経営陣前面に立ってやらせていただいている大問題です、大きな課題です。
大問題であります。
みの:
これは副社長ね、
海へ流出という大変大きな事実は、いつ把握なさっていたんですか?
相澤:えー、
みの:最初発表されなかった。
相澤:ええ。まぁ、あのー、そういうことでございますね。あの、海に出て
みの:それは抑えていたんですか?
相澤:
そういう事ではないんですが、あの、前にも少し議論があって、
我々もいろいろ、ウ―あーの―、ご指摘いただいて教訓にしておりますが、
やはり、その・・・重大な問題ですから、
あの、ついつい、たしかにその、
雨、雨水の中にも確かにその、放射能に汚染された部分というのは、ある程度薄いけれどもあるわけで、
それと、今回地下水からの汚染から来ているものとの、積み上げというものに少し、慎重になり過ぎた。
で、え・・、こん、今後はですね、そういう可能性がある場合には、
すぐに、いー、みなさんに、報告して、
リスクという……顕在化する前のリスクということにつきましても、
出来るだけ早く皆さんにお知らせしていかなきゃいけないと
みの:
でも副社長、私は何度も、この2年半、事故が起きてからこの福島原発に行って、
東京電力さんにも協力いただいたし、やらさせていただいて感じるのは、
絶えず記者会見や記者発表がございますね。
あの時に、すでに今のような状態というのは、2年半前に察知というか、分かってたんじゃないですか?
相澤:いやぁそれは・・・、そんなことは…、なかったですね。
みの:この地下水の汚染の問題ですか?
相澤:はい。地下水の汚染水の問題。
みの:「あり得ない」と思ってたんですか?
相澤:
いや、あり得ないという事は御座いませんでした。
あの、事故が起こりまして、それで当時はですね、
えー、どんどんどんどん、この建屋の中に、汚染水が増えてったんですね。
それが、「冷やさなきゃいけない」って、どんどん原子炉の中に水を入れました。
合わせて地下水もどんどん入ってきました。
で、どんどんどんどん、この、汚染水のレベルが上がってきました。
「大変だ」という事で、
「ともかく早くタンクをつくろう」
で、タンクに入れるにも建屋の下にたまった汚染水というのは、ちょっと濃度が濃いんで、
なかなか容易ではないという事で、
「まずはセシウムを取る装置をつくろう」と。
で、それがサリーという事に、今そういうふうに呼ばれて、
あの、キュリオンとかサリーとかがそうです。
その「キュリオンをまずつくろう」と。
で、「汚染水を入れるタンクをつくろう」ということで、
そちらにば(かり)、あ、全精力を注ぎ込んでおりまして、
みの:あのー、
相澤:夏の終わりぐらいにできたと。
みの:いつの夏?
相澤:えっと、その、事故があった年の
みの:事故があった年の、2年半前ですね?
相澤:そうですね、はい。
みの:
そうするとその時にですね、僕が何でこんな質問をするかというと、
我々はよくテレビの中継なんかで、
「冷やさなきゃいけない」って言って、水をかける、入れる、注入する。
その水が溜まる溜まらない、汚染されるされないということが、
大変大きな問題になると思っていたんです。
その時すでに地下水の問題もあったんですか?
相澤:えっ、それでですね、先ほどのちょっと話の続きになりますが、
みの:はい
相澤:ちょっと失礼しますね(立つ)
あのー、この建物の中の水を、どんどん水が増えてきたんで、
「何とか抜いて、で、浄化してタンクに溜める」とこういう事をしました。
その時に、同じようにこの、トレンチというのがあるんです。

各ユニットに、最近よくお耳にするんじゃないかと思います。
トレンチの中にも水が溜まってた。
で、タービンと原子炉建屋の水というのは、ま、浄化をするようになって、
だんだんだんだん、濃度が薄くなってきました。
で、ところが、一番最初の水がトレンチにも流れ込んでいまして、
で、このトレンチの水っていうのは相当…、最初のままの、状態で残っているので、
「これは危ない」と。
なんとか抜かなきゃいけないという事で、当時からいろいろ検討はしてたんですが
みの:それは、その時も海に流出
相澤:その可能性はゼロではありません。
で、その時に、その一部がですね、
・・・とー、たとえばなんですか、親指大で海に流れているというのが2年ぐらい前にありましたね。
それも結局そのトレンチにたまった水が流れていたんですね。
で、その時に、ま、あの、その時にできることを最大限にやりまして、
水ガラスというのを入れて、で、止めたんですね。
で、その時は止まりましたが、
まだトレンチの中に汚染水が溜まっているというのは分かってまして、
建物の中はぐるぐる浄化をしてたんで、少しずつ綺麗になっていますから、
トレンチは汚い。
「このトレンチを抜こう」と、「抜かないとリスクがこん中に内在されている」
こういう話を、ま、我々の中でも何度も議論したんですが、
「トレンチの水を抜く」という事は、なかなかいろいろな技術がいりまして、
また、ハードルが高くて、ま、今日に至ってしまった。
で、いま
みの:ちょ、ちょ、ちょっと、
そのトレンチの水の問題と、その水の問題と一緒に地下水の問題はその時すでに把握されてたんですか?
相澤:
はい、トレンチの水が汚れていますから、もしもトレンチの水が外に漏れていると、その時に地下水が
みの:にじみ出ているとかいろんな
相澤:そういう可能性がある。
「その時に地下水が汚れるんではないか」というリスクがあったんで、
非常に気にはしてました。
みの:
でもその時にその汚染された水が、トレンチの水が、
地下水と混ざって地下水を汚染するんじゃないか。
でも、今問題になっているのは、地下水がどんどん流れてくる
この建屋の下にどんどんどんどん。
「それがこの中(建屋)に流れ込んで行って汚染されるんじゃないか」
その問題は何時から?
相澤:それはもう、当初から
みの:当初からですか!?
相澤:
ん、トレンチの中に水が溜まっているという事は
イコール山側から流れてくる地下水を汚染する可能性があるということで、
最大の課題としてリスクとして考えています。
みの:
そうすると、その地下水。
流れ込んでくる、下に溜まってくる、その地下水の流れというのは、
水の流れというのはここに(原発を)つくる時にすでに、土木調査、その他で分かっていた
相澤:
ええ、もちろん、でございます。
で、あの、あの、こういう大きな建物をつくりますと、基礎も深くなることになる。
建物の下の方には、必ずしも全部密閉されている訳じゃなくて、
配管の貫通部分もあれば、接続部もあります。
そういうところからどうしても地下水がも(れる)、入ってくるんですね。
それから、どんどん入ってくる地下水がこの建物の前で溜まってしまうと、
建物を浮かしてしまうという危険があります。
一方で漏れてくれば中の機器がやられてしまう状態にある。
という事で、建物の周りにはサブドレンと言いまして、地下水をくみ上げて、
ドレン抜きで海へ捨てるということで、
当初から800から850トン位に地下水を海へ出していたんです。

みの:
じゃあ、次の質問に移りたいんです。
ここに沢山のタンクを作りました。
このタンクの中に、どこの水を入れようとしてたんですか?最初は。
相澤:
えーっと、このタンクの中にはですね、
先ほど言いましたここにどんどんどんどん溜まってくる汚染水、建屋の中に溜まってくる。
これを、当初はキュリオン、後にも同じような設備を、も…も…もうひとつ作りまして、サリ―。
そのキュリオン、サリーでセシウムを取り除いて、
それでま、ガンマ線というのを出来るだけ少なくした状態で、えー、このタンクに貯蔵すると。
いう事で、このタンクを作ったんですね。
だから、その先ほど言いました事故の夏から秋にかけて、
もう、(建屋から)溢れ出んばかりになって、
なんとか間に合わせなければいけないと言って作ったのが、このタンク。
それから、キュリオン、その後サリー、と、こういう事になるわけです。
みの:
その溜めたタンクがタンクのから漏れ出ていたと。
それはでも、もしかしたら溶接でやらない限り、
ビス止めだから緩んできたりして漏れるだろうということは、
当然、専門家の集団達としてはわかってた
相澤:
え、あの、ボルト締めのタンクというのは、普通は5年位は持つといっています。
はい、5年は。
ですから我々としても5年に向けて、
こういったボルト締め型のタンクを今後どうやってメンテナンスしていくか、
あるいは必要によったら取り替えていくと、いうことも計画をし始めたところだった。
ところが、これはまだ2年位だったんですが、漏れてしまいました、
本当に申し訳ありません
みの:
いまあれですよね。
漏れてたのが「監視が十分じゃなかった」「監視員が少なすぎた」
そういう問題が今出てきておりますけれども、
相澤:
え、そうですね、ま、基本的にはえー、「もっとしっかりと監視するべきだった」と、
これも我々の反省でありまして、
みの:それはやっぱり甘かったんですか?
相澤:えー、
みの:「たぶん大丈夫だろう」
相澤:
あの、パトロールは全部してました。
たとえばこの一つずつのタンク、全ての、1メーターぐらいまで、あの、寄るということで、
全てのタンクの1m位まで寄るようなパトロールをしてたんですけど、
みの:少し甘かったと
相澤:という事になると思いますね、はい。
みの:ここにある沢山のタンク、他からもどんどん漏れる可能性は多分にあるわけですよね。
相澤:ええ。
みの:あーー。
相澤:
先ほど申し上げました、まず原因をですね、突き止めなきゃいけない。
で、5年位平均的に持ってたはずが2年でダメだったというのは、
それは、出来不出来がありますから、若干の部分があるとしても、ちょっと2年は早いという事で、
いろいろと今調べているところですが、
その中で漏れたタンク一つの、3つのタンクが、一番最初H1エリアで、
えーーっとですね、ちょっとここでは見えませんが、
一番最初に作ったタンクであったという事が分かってまいりました。
一番最初に作った時には、とにかく大忙しで、
「あふれ出る汚染水を何とかしなければいけない」という事がありまして、
普通でしたら、その、地盤。
そのタンクの設置場所の土壌の状態。
「どのくらい強いものかどうか」というのをボーリングで調べるんですが、
その時間すら、もう「惜しい」ということで、
大体この位の強度があるんだろうから、この位強化すればいいだろうといって、

みの:今も漏れている可能い性があるんですよね、これ。
相澤:それが今はパトロールを昨日から強化してまして、90人体制でパトロールしている
みの:後は止まっていますか?
相澤:え、いま漏れているものはありません。
みの:漏れているものはない。
相澤:
漏れた痕跡があるものは少し出ました。
ただ、これが、本当に漏れているのか、
それとも、実はこのボルト締めというのは、
金属と、部品をこうつないで、こういう板のものに、ここにボルトを通すわけですね。
それで繋げるわけです。
この間にパッキンというものを入れます。
このパッキンというものが水が染み込むと、キュッ!と膨らんで、その止水を水を止める機能が強くなる。

みの:
そういう仕組みっていうのは非常にわかるんですが、
これから東京電力さんは、沢山の人数で監視をする。
漏れないようにする。
そこまでは当たり前ですよね?
しかし、お国の方は400億打500億だのお金を出して、
「国でやろうじゃないか」って、なんか安倍さんがおっしゃっているんですけれども、
その辺は、東京電力との話し合いはどうなっているんですか?
相澤:あの、それはあの・・、
みの:どうぞおかけ下さい。
ーーつづく
4時間浴び続けると確実に死亡する180万マイクロシーベルト・追記「2200ミリシーベルト」
韓国の水産物店
「最近、放射能のせいで売り上げが悪いわ。見向きもしない。日本産だと思っているから」
・追記「韓国8県の水産物 全面禁輸」
みのもんたの朝ズバッ!
どうする?汚染水漏れ

相澤善吾東京電力副社長:
それから、それ以外の原子力発電所につきましてもわたくしの担当という事になります。
みのもんた:想像していた以上ですか?
相澤:
え、もう、マスコ…ま、一言で言えば自然との闘い、地下水との戦いという事でございまして、
一言で言えば想像以上のものであったという、ふうに言っていいんじゃないかなと思います。
みの
これ、1号2号3号4号5号6号とありますよね。
4つのうち一番問題なのはどれとどれとどれですか?
相澤:
1号機から4号、とりわけ1号から3号が原子炉の中に燃料がございますので、
この1から3号というのが一番。
みの:(4号機は)一番建屋が飛んじゃってる。
相澤:1,3,4の建屋が飛んでいることでございます。
みの:現状、1,2,3はどんな状態なんですか?今。
相澤:えーっとですね、原子炉の温度は安定していまして、
みの:この1,2,3が?
相澤:
はい。
で、使用済み燃料が入っている燃料プールというのがございますが、
そこも安定した状態を維持しております。
あのーー、それ以外の今、問題はやっぱり汚染水という事で、
え、地下水の汚染、さらに本当に申し訳ないんですが、
えーー、タンクからの漏えいという事が、今最も重要な。
これは経営上の危機であるという事で、
我々といたしましても社長以下経営陣前面に立ってやらせていただいている大問題です、大きな課題です。
大問題であります。
みの:
これは副社長ね、
海へ流出という大変大きな事実は、いつ把握なさっていたんですか?
相澤:えー、
みの:最初発表されなかった。
相澤:ええ。まぁ、あのー、そういうことでございますね。あの、海に出て
みの:それは抑えていたんですか?
相澤:
そういう事ではないんですが、あの、前にも少し議論があって、
我々もいろいろ、ウ―あーの―、ご指摘いただいて教訓にしておりますが、
やはり、その・・・重大な問題ですから、
あの、ついつい、たしかにその、
雨、雨水の中にも確かにその、放射能に汚染された部分というのは、ある程度薄いけれどもあるわけで、
それと、今回地下水からの汚染から来ているものとの、積み上げというものに少し、慎重になり過ぎた。
で、え・・、こん、今後はですね、そういう可能性がある場合には、
すぐに、いー、みなさんに、報告して、
リスクという……顕在化する前のリスクということにつきましても、
出来るだけ早く皆さんにお知らせしていかなきゃいけないと
みの:
でも副社長、私は何度も、この2年半、事故が起きてからこの福島原発に行って、
東京電力さんにも協力いただいたし、やらさせていただいて感じるのは、
絶えず記者会見や記者発表がございますね。
あの時に、すでに今のような状態というのは、2年半前に察知というか、分かってたんじゃないですか?
相澤:いやぁそれは・・・、そんなことは…、なかったですね。
みの:この地下水の汚染の問題ですか?
相澤:はい。地下水の汚染水の問題。
みの:「あり得ない」と思ってたんですか?
相澤:
いや、あり得ないという事は御座いませんでした。
あの、事故が起こりまして、それで当時はですね、
えー、どんどんどんどん、この建屋の中に、汚染水が増えてったんですね。
それが、「冷やさなきゃいけない」って、どんどん原子炉の中に水を入れました。
合わせて地下水もどんどん入ってきました。
で、どんどんどんどん、この、汚染水のレベルが上がってきました。
「大変だ」という事で、
「ともかく早くタンクをつくろう」
で、タンクに入れるにも建屋の下にたまった汚染水というのは、ちょっと濃度が濃いんで、
なかなか容易ではないという事で、
「まずはセシウムを取る装置をつくろう」と。
で、それがサリーという事に、今そういうふうに呼ばれて、
あの、キュリオンとかサリーとかがそうです。
その「キュリオンをまずつくろう」と。
で、「汚染水を入れるタンクをつくろう」ということで、
そちらにば(かり)、あ、全精力を注ぎ込んでおりまして、
みの:あのー、
相澤:夏の終わりぐらいにできたと。
みの:いつの夏?
相澤:えっと、その、事故があった年の
みの:事故があった年の、2年半前ですね?
相澤:そうですね、はい。
みの:
そうするとその時にですね、僕が何でこんな質問をするかというと、
我々はよくテレビの中継なんかで、
「冷やさなきゃいけない」って言って、水をかける、入れる、注入する。
その水が溜まる溜まらない、汚染されるされないということが、
大変大きな問題になると思っていたんです。
その時すでに地下水の問題もあったんですか?
相澤:えっ、それでですね、先ほどのちょっと話の続きになりますが、
みの:はい
相澤:ちょっと失礼しますね(立つ)
あのー、この建物の中の水を、どんどん水が増えてきたんで、
「何とか抜いて、で、浄化してタンクに溜める」とこういう事をしました。
その時に、同じようにこの、トレンチというのがあるんです。

各ユニットに、最近よくお耳にするんじゃないかと思います。
トレンチの中にも水が溜まってた。
で、タービンと原子炉建屋の水というのは、ま、浄化をするようになって、
だんだんだんだん、濃度が薄くなってきました。
で、ところが、一番最初の水がトレンチにも流れ込んでいまして、
で、このトレンチの水っていうのは相当…、最初のままの、状態で残っているので、
「これは危ない」と。
なんとか抜かなきゃいけないという事で、当時からいろいろ検討はしてたんですが
みの:それは、その時も海に流出
相澤:その可能性はゼロではありません。
で、その時に、その一部がですね、
・・・とー、たとえばなんですか、親指大で海に流れているというのが2年ぐらい前にありましたね。
それも結局そのトレンチにたまった水が流れていたんですね。
で、その時に、ま、あの、その時にできることを最大限にやりまして、
水ガラスというのを入れて、で、止めたんですね。
で、その時は止まりましたが、
まだトレンチの中に汚染水が溜まっているというのは分かってまして、
建物の中はぐるぐる浄化をしてたんで、少しずつ綺麗になっていますから、
トレンチは汚い。
「このトレンチを抜こう」と、「抜かないとリスクがこん中に内在されている」
こういう話を、ま、我々の中でも何度も議論したんですが、
「トレンチの水を抜く」という事は、なかなかいろいろな技術がいりまして、
また、ハードルが高くて、ま、今日に至ってしまった。
で、いま
みの:ちょ、ちょ、ちょっと、
そのトレンチの水の問題と、その水の問題と一緒に地下水の問題はその時すでに把握されてたんですか?
相澤:
はい、トレンチの水が汚れていますから、もしもトレンチの水が外に漏れていると、その時に地下水が
みの:にじみ出ているとかいろんな
相澤:そういう可能性がある。
「その時に地下水が汚れるんではないか」というリスクがあったんで、
非常に気にはしてました。
みの:
でもその時にその汚染された水が、トレンチの水が、
地下水と混ざって地下水を汚染するんじゃないか。
でも、今問題になっているのは、地下水がどんどん流れてくる
この建屋の下にどんどんどんどん。
「それがこの中(建屋)に流れ込んで行って汚染されるんじゃないか」
その問題は何時から?
相澤:それはもう、当初から
みの:当初からですか!?
相澤:
ん、トレンチの中に水が溜まっているという事は
イコール山側から流れてくる地下水を汚染する可能性があるということで、
最大の課題としてリスクとして考えています。
みの:
そうすると、その地下水。
流れ込んでくる、下に溜まってくる、その地下水の流れというのは、
水の流れというのはここに(原発を)つくる時にすでに、土木調査、その他で分かっていた
相澤:
ええ、もちろん、でございます。
で、あの、あの、こういう大きな建物をつくりますと、基礎も深くなることになる。
建物の下の方には、必ずしも全部密閉されている訳じゃなくて、
配管の貫通部分もあれば、接続部もあります。
そういうところからどうしても地下水がも(れる)、入ってくるんですね。
それから、どんどん入ってくる地下水がこの建物の前で溜まってしまうと、
建物を浮かしてしまうという危険があります。
一方で漏れてくれば中の機器がやられてしまう状態にある。
という事で、建物の周りにはサブドレンと言いまして、地下水をくみ上げて、
ドレン抜きで海へ捨てるということで、
当初から800から850トン位に地下水を海へ出していたんです。

みの:
じゃあ、次の質問に移りたいんです。
ここに沢山のタンクを作りました。
このタンクの中に、どこの水を入れようとしてたんですか?最初は。
相澤:
えーっと、このタンクの中にはですね、
先ほど言いましたここにどんどんどんどん溜まってくる汚染水、建屋の中に溜まってくる。
これを、当初はキュリオン、後にも同じような設備を、も…も…もうひとつ作りまして、サリ―。
そのキュリオン、サリーでセシウムを取り除いて、
それでま、ガンマ線というのを出来るだけ少なくした状態で、えー、このタンクに貯蔵すると。
いう事で、このタンクを作ったんですね。
だから、その先ほど言いました事故の夏から秋にかけて、
もう、(建屋から)溢れ出んばかりになって、
なんとか間に合わせなければいけないと言って作ったのが、このタンク。
それから、キュリオン、その後サリー、と、こういう事になるわけです。
みの:
その溜めたタンクがタンクのから漏れ出ていたと。
それはでも、もしかしたら溶接でやらない限り、
ビス止めだから緩んできたりして漏れるだろうということは、
当然、専門家の集団達としてはわかってた
相澤:
え、あの、ボルト締めのタンクというのは、普通は5年位は持つといっています。
はい、5年は。
ですから我々としても5年に向けて、
こういったボルト締め型のタンクを今後どうやってメンテナンスしていくか、
あるいは必要によったら取り替えていくと、いうことも計画をし始めたところだった。
ところが、これはまだ2年位だったんですが、漏れてしまいました、
本当に申し訳ありません
みの:
いまあれですよね。
漏れてたのが「監視が十分じゃなかった」「監視員が少なすぎた」
そういう問題が今出てきておりますけれども、
相澤:
え、そうですね、ま、基本的にはえー、「もっとしっかりと監視するべきだった」と、
これも我々の反省でありまして、
みの:それはやっぱり甘かったんですか?
相澤:えー、
みの:「たぶん大丈夫だろう」
相澤:
あの、パトロールは全部してました。
たとえばこの一つずつのタンク、全ての、1メーターぐらいまで、あの、寄るということで、
全てのタンクの1m位まで寄るようなパトロールをしてたんですけど、
みの:少し甘かったと
相澤:という事になると思いますね、はい。
みの:ここにある沢山のタンク、他からもどんどん漏れる可能性は多分にあるわけですよね。
相澤:ええ。
みの:あーー。
相澤:
先ほど申し上げました、まず原因をですね、突き止めなきゃいけない。
で、5年位平均的に持ってたはずが2年でダメだったというのは、
それは、出来不出来がありますから、若干の部分があるとしても、ちょっと2年は早いという事で、
いろいろと今調べているところですが、
その中で漏れたタンク一つの、3つのタンクが、一番最初H1エリアで、
えーーっとですね、ちょっとここでは見えませんが、
一番最初に作ったタンクであったという事が分かってまいりました。
一番最初に作った時には、とにかく大忙しで、
「あふれ出る汚染水を何とかしなければいけない」という事がありまして、
普通でしたら、その、地盤。
そのタンクの設置場所の土壌の状態。
「どのくらい強いものかどうか」というのをボーリングで調べるんですが、
その時間すら、もう「惜しい」ということで、
大体この位の強度があるんだろうから、この位強化すればいいだろうといって、

みの:今も漏れている可能い性があるんですよね、これ。
相澤:それが今はパトロールを昨日から強化してまして、90人体制でパトロールしている
みの:後は止まっていますか?
相澤:え、いま漏れているものはありません。
みの:漏れているものはない。
相澤:
漏れた痕跡があるものは少し出ました。
ただ、これが、本当に漏れているのか、
それとも、実はこのボルト締めというのは、
金属と、部品をこうつないで、こういう板のものに、ここにボルトを通すわけですね。
それで繋げるわけです。
この間にパッキンというものを入れます。
このパッキンというものが水が染み込むと、キュッ!と膨らんで、その止水を水を止める機能が強くなる。

みの:
そういう仕組みっていうのは非常にわかるんですが、
これから東京電力さんは、沢山の人数で監視をする。
漏れないようにする。
そこまでは当たり前ですよね?
しかし、お国の方は400億打500億だのお金を出して、
「国でやろうじゃないか」って、なんか安倍さんがおっしゃっているんですけれども、
その辺は、東京電力との話し合いはどうなっているんですか?
相澤:あの、それはあの・・、
みの:どうぞおかけ下さい。
ーーつづく
2013年9月4日放送 TBSみのもんたの朝ズバッ! 文字起こしブログ
どうする?汚染水漏れ「いま漏れているものはありません」
東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし)
470億円国費投入。でも最終的にはやっぱり海へ流すんですよね?
「タンクの汚染水はえー、セシウムしか取り除いてございません。ストロンチウム等多核種62種類」
東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし)
「出来るだけ早い段階で、柏崎刈羽原子力発電所の安全審査の申請をさせていただければ」
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4時間浴び続けると確実に死亡する180万マイクロシーベルト・追記「2200ミリシーベルト」
韓国の水産物店
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「 見え見えじゃない安倍さんも。オリンピックがなかったら、470億出さないのかい?」
みのもんた9/7ラジオ文字起こし
次男逮捕直前9月7日TBSラジオみのもんた発言文字起こし
日刊ゲンダイ深まる謎…みのもんた次男は本当に盗みをはたらいたのか 2013年9月14日 掲載
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コメント
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| 2013.09.10 14:12 | 編集
Kiikoさん おはようございます。ずっとウォッチ、書き起こし継続していただいて本当に感謝しております。バンダジェフスキー氏の講演会の内容を知り合いに伝えようと真似してまとめようとしましたが、とても苦労したしセンスもないしボロボロでしたので、Kiikoさんの記事のありがたみやご苦労を痛いほど感じています。ほんとうにありがとうございます。
前置きが長くなりました。
東電の会見を時々拝見していて、納得いっていないことがありました。この副社長の話で明確になりました。
ボルト式とかなんとか、東電、マスコミともこだわってるんですけど、その前に放射性物質に対応できる材質ではない汎用品であることが、はなから問題にされていない。ほんとうはここのところが何よりこだわらないといけないはずなのに。ここはさらっと流していく。
瓦礫焼却のときもバグフィルターの仕様について環境省の99.99%漏らさないという嘘が堂々とまかり通ったわけですが(そして本来、暮らせる場所も汚染されてしまったことは悔しくて涙が出る)、あれもまた、メーカーによって放射性物質に対応できないことが燃やす前から明らかでした。
高濃度の汚染水が保管されるタンクの仕様が汎用品とは、素人にだって問題があるのはわかります。強力な放射線によってタンク材の傷みは格段に進みます。汎用品で2年ならまだもった方なのかと。
福島の除染土を詰めるフレコンバッグだって同じこと。屋外に置いておけば何年もつのでしょうか。集積された除染物から放たれる放射線量による外部被曝すらおそろしいですが、破れたバッグから再び外界に出てその地で循環するなかでさらなる内部被ばくを重ねていくことを住民の方たちに知ってほしいです。
もういい加減、一般人も、専門家のごまかしを見抜き指摘できるようにならないと、どんどんやられていきます。
放射性物質の性質や挙動を学べば、あとは主婦感覚でだってこういうことはわかります。ずっと屋外にプラスティック製品を置いておけば数年すると風雨や太陽光でぼろぼろになることは実感として知っていますから。デスクや実験室でしかものを考えないひとたちの浅はかさが今の対応に表れているとしか考えられません。
タンクに表れる収束対応の甘さを正すことからやり直すように呼びかけましょう。福島に住んでおられる方たち、タンクの破損は際限ない除染の一つの表れです。生きている間ずっとこんなことが繰り返されるのですがわたしには厳しすぎると思えます。
前置きが長くなりました。
東電の会見を時々拝見していて、納得いっていないことがありました。この副社長の話で明確になりました。
ボルト式とかなんとか、東電、マスコミともこだわってるんですけど、その前に放射性物質に対応できる材質ではない汎用品であることが、はなから問題にされていない。ほんとうはここのところが何よりこだわらないといけないはずなのに。ここはさらっと流していく。
瓦礫焼却のときもバグフィルターの仕様について環境省の99.99%漏らさないという嘘が堂々とまかり通ったわけですが(そして本来、暮らせる場所も汚染されてしまったことは悔しくて涙が出る)、あれもまた、メーカーによって放射性物質に対応できないことが燃やす前から明らかでした。
高濃度の汚染水が保管されるタンクの仕様が汎用品とは、素人にだって問題があるのはわかります。強力な放射線によってタンク材の傷みは格段に進みます。汎用品で2年ならまだもった方なのかと。
福島の除染土を詰めるフレコンバッグだって同じこと。屋外に置いておけば何年もつのでしょうか。集積された除染物から放たれる放射線量による外部被曝すらおそろしいですが、破れたバッグから再び外界に出てその地で循環するなかでさらなる内部被ばくを重ねていくことを住民の方たちに知ってほしいです。
もういい加減、一般人も、専門家のごまかしを見抜き指摘できるようにならないと、どんどんやられていきます。
放射性物質の性質や挙動を学べば、あとは主婦感覚でだってこういうことはわかります。ずっと屋外にプラスティック製品を置いておけば数年すると風雨や太陽光でぼろぼろになることは実感として知っていますから。デスクや実験室でしかものを考えないひとたちの浅はかさが今の対応に表れているとしか考えられません。
タンクに表れる収束対応の甘さを正すことからやり直すように呼びかけましょう。福島に住んでおられる方たち、タンクの破損は際限ない除染の一つの表れです。生きている間ずっとこんなことが繰り返されるのですがわたしには厳しすぎると思えます。
マツダマツコ | 2013.09.14 09:31 | 編集
文字おこし,お疲れさまでした.心から感謝いたします.
みのさん,9月4日に多少は突っ込んで聞いているけれど,
いずれにしても根本的に解決する問題には触れないんだよな.
そこを突いたら,すべてが崩れてしまうんで,怖いのだろう.
だから,視聴者の不安や懸念を多少代弁して,
彼独特の話術を使って,お茶を濁しているんだ.
やっぱりガス抜きか,または何かある.
最近の(といってもセクハラ発覚前の時点だが)みの氏の発言.
みのさん,9月4日に多少は突っ込んで聞いているけれど,
いずれにしても根本的に解決する問題には触れないんだよな.
そこを突いたら,すべてが崩れてしまうんで,怖いのだろう.
だから,視聴者の不安や懸念を多少代弁して,
彼独特の話術を使って,お茶を濁しているんだ.
やっぱりガス抜きか,または何かある.
最近の(といってもセクハラ発覚前の時点だが)みの氏の発言.
yachang | 2013.09.17 06:30 | 編集