TBS 報道特集
どうなる五輪開催地・・・東京の最大の弱み
(2013年9月7日 放送)
汚染水問題は最大の焦点に浮上している。

安倍:えー、抜本的な、あー、措置を、おー、最大限に、断固たる措置で、講じて、いる、ところ、で、
えーーー、7年後の2020年には、全く、え、問題はないと、
いう事をですね、良く説明をしていきたいと、思っています。
ナレーション:
全く問題が無いと言い切る総理とは対照的に、
日本に住む外国人ジャーナリストは状況をより深刻に受け止めている。

ディビット・マクニール氏(48)インデペンデント紙 東京支局長:
不可能だと思います。
我々が取材明日信頼できる専門家のほとんどは
「安倍首相の見立ては楽観的すぎる」と言っています。

イギリスの有力新聞インデペンデント紙の東京支局長デイビット・マクニール氏。
これまで10回にわたって現地福島を取材したマクニール氏は、
日本政府の対応は、「あまりにも場当たり的だ」と感じている。
ディビット・マクニール:
ここ数週間、五輪招致が失敗するかもしれないという事になって、
日本政府はようやく本腰を入れた印象があります。
皮肉な感じがします。
なぜ今になってやっているのか?
五輪招致失敗が怖いからなのか?
なぜ、1年、1年半前に出来なかったのか?
ナレーション:
40年とも言われる原発廃炉に必要な年月。
国と東京電力はオリンピックが開催される2020年をこう位置付けている。

福島第一原発の1号機から3号機はメルトする―を起こして核燃料が溶け落ちた。
工程表では溶け落ちた核燃料を取り出す作業を1号機と2号機は早ければ2020年度前半に。
3号機は2021年度後半にはじめられるとしている。
金平茂紀:
取り出せているというような、そういう工程表になっていますよね。
いわき市議会議員 佐藤和良議員(59):
それは「取り出したい」という願望であって、
現実性が無いんじゃないですか?
いわき市議会議員の佐藤和良さんに久しぶりに会いました。

佐藤さんらは今週の火曜日、汚染水の問題は必要な対策を先送りしたのが原因だとして、
東京電力と幹部の刑事責任を問う告発状を出しました。
現在のオリンピック招致はある思惑のもとで進められているのではないか。
佐藤さんはぬぐいがたい疑念にさいなまれています。

佐藤和良議員:
祝祭によって、負の側面からなんか、脱っしたいような、
あるいはそういう熱狂によって一つの方向性に結び付けたいというような、
下心でもあるのかなって思ってしまいますね。
加熱するオリンピック招致活動の陰で、進まない復興。
佐藤さんは被害者の気持ちをこう代弁していました。
佐藤和良議員:
“棄民”ということを強く感じているんじゃないですかね。
本音のところはね。
“棄民”
棄てられた民であると。
ま、東京に一斉に行けばまるで事故などなかったかのように世の中が動いていると。
それに対する、やっぱり深い絶望がみんな、ありますね。
(略)


日下部正樹:
あのー2週間近く私は北朝鮮にいてほとんど情報が入っていなくて、
それで日本に帰ってきて、
このオリンピック報道のね、盛り上がりぶり。
驚きました。
ちょっとついていけないような感じもしていますよね。
あと一つはやっぱり、原発事故ですよね。
「とにかく東京は安全だ」と繰り返す。
これにはちょっと違和感を覚えましたね。

金平茂紀:
あの、オリンピック招致委員会の竹田委員長がね、現地のブエノスアイレスの記者会見で、
「東京は福島から250km離れている」というふうに述べて、
ま、安全性を強調したわけなんですけれども、
福島県民の一部からは「東京が安全ならいいのか」という非常に反発の声が出ているんですね。
この汚染水の問題が語られている文脈というのを見るとですね、
とても不可解だと思う事があるんですけれども、
東京にオリンピックを招致する、邪魔になる阻害要因として、
まるで初めてこの汚染水の問題が浮上したようなね、そういう印象を受けるんですね。
総理の発言とか、あるいは招致委員会の幹部とかが、
先ほど「風評」と言っていましたけれども、都知事の発言何かを聞いているとね。
一体どっちが優先順位が高い事柄なんだろうか?という、
順番がひょっとして逆なんじゃないかというね、
そういう思いを、僕は福島県を取材してきた立場からは感じざるを得なかったんですけれども、
VTRの中に登場してきた鵜沼久江さんがね、言ってた言葉なんですけれども、
「オリンピックを招致している日本と、私たちが避難している国は別の国ではないか」
っていう言葉というのは、
招致活動の結果がどういうふうになってもですね、
僕らはきちんと受け止めなければならない言葉だと思いました。
ーーー
いわき市議
「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
オリンピックの汚染水
「つまり、健康問題については、今までも、現在も、そして将来も! 全く問題はない!!」
9/8IOC総会・安倍総理大臣原発事故発言のすべて文字起こし
「まず取り除かなければいけないのは”風評被害”なんです」
9/6五輪開催地決定直前!猪瀬都知事に聞く報道ステーション(文字起こし)
竹田理事長
「福島から250km離れているのでみなさんが心配するような危険性は東京には全くない」
内閣官房長官菅義偉の大嘘
「福島県の年間被ばく量は年間1ミリシーベルトの100分の1以下です
東京電力副社長が語る汚染水
470億円国費投入。でも最終的にはやっぱり海へ流すんですよね?
「タンクの汚染水はえー、セシウムしか取り除いてございません。ストロンチウム等々多核種62種類」
東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし)
どうする?汚染水漏れ「いま漏れているものはありません」
東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし)
どうなる五輪開催地・・・東京の最大の弱み
(2013年9月7日 放送)
汚染水問題は最大の焦点に浮上している。

安倍:えー、抜本的な、あー、措置を、おー、最大限に、断固たる措置で、講じて、いる、ところ、で、
えーーー、7年後の2020年には、全く、え、問題はないと、
いう事をですね、良く説明をしていきたいと、思っています。
ナレーション:
全く問題が無いと言い切る総理とは対照的に、
日本に住む外国人ジャーナリストは状況をより深刻に受け止めている。

ディビット・マクニール氏(48)インデペンデント紙 東京支局長:
不可能だと思います。
我々が取材明日信頼できる専門家のほとんどは
「安倍首相の見立ては楽観的すぎる」と言っています。

イギリスの有力新聞インデペンデント紙の東京支局長デイビット・マクニール氏。
これまで10回にわたって現地福島を取材したマクニール氏は、
日本政府の対応は、「あまりにも場当たり的だ」と感じている。
ディビット・マクニール:
ここ数週間、五輪招致が失敗するかもしれないという事になって、
日本政府はようやく本腰を入れた印象があります。
皮肉な感じがします。
なぜ今になってやっているのか?
五輪招致失敗が怖いからなのか?
なぜ、1年、1年半前に出来なかったのか?
ナレーション:
40年とも言われる原発廃炉に必要な年月。
国と東京電力はオリンピックが開催される2020年をこう位置付けている。

福島第一原発の1号機から3号機はメルトする―を起こして核燃料が溶け落ちた。
工程表では溶け落ちた核燃料を取り出す作業を1号機と2号機は早ければ2020年度前半に。
3号機は2021年度後半にはじめられるとしている。
金平茂紀:
取り出せているというような、そういう工程表になっていますよね。
いわき市議会議員 佐藤和良議員(59):
それは「取り出したい」という願望であって、
現実性が無いんじゃないですか?
いわき市議会議員の佐藤和良さんに久しぶりに会いました。

佐藤さんらは今週の火曜日、汚染水の問題は必要な対策を先送りしたのが原因だとして、
東京電力と幹部の刑事責任を問う告発状を出しました。
現在のオリンピック招致はある思惑のもとで進められているのではないか。
佐藤さんはぬぐいがたい疑念にさいなまれています。

佐藤和良議員:
祝祭によって、負の側面からなんか、脱っしたいような、
あるいはそういう熱狂によって一つの方向性に結び付けたいというような、
下心でもあるのかなって思ってしまいますね。
加熱するオリンピック招致活動の陰で、進まない復興。
佐藤さんは被害者の気持ちをこう代弁していました。
佐藤和良議員:
“棄民”ということを強く感じているんじゃないですかね。
本音のところはね。
“棄民”
棄てられた民であると。
ま、東京に一斉に行けばまるで事故などなかったかのように世の中が動いていると。
それに対する、やっぱり深い絶望がみんな、ありますね。
(略)


日下部正樹:
あのー2週間近く私は北朝鮮にいてほとんど情報が入っていなくて、
それで日本に帰ってきて、
このオリンピック報道のね、盛り上がりぶり。
驚きました。
ちょっとついていけないような感じもしていますよね。
あと一つはやっぱり、原発事故ですよね。
「とにかく東京は安全だ」と繰り返す。
これにはちょっと違和感を覚えましたね。

金平茂紀:
あの、オリンピック招致委員会の竹田委員長がね、現地のブエノスアイレスの記者会見で、
「東京は福島から250km離れている」というふうに述べて、
ま、安全性を強調したわけなんですけれども、
福島県民の一部からは「東京が安全ならいいのか」という非常に反発の声が出ているんですね。
この汚染水の問題が語られている文脈というのを見るとですね、
とても不可解だと思う事があるんですけれども、
東京にオリンピックを招致する、邪魔になる阻害要因として、
まるで初めてこの汚染水の問題が浮上したようなね、そういう印象を受けるんですね。
総理の発言とか、あるいは招致委員会の幹部とかが、
先ほど「風評」と言っていましたけれども、都知事の発言何かを聞いているとね。
一体どっちが優先順位が高い事柄なんだろうか?という、
順番がひょっとして逆なんじゃないかというね、
そういう思いを、僕は福島県を取材してきた立場からは感じざるを得なかったんですけれども、
VTRの中に登場してきた鵜沼久江さんがね、言ってた言葉なんですけれども、
「オリンピックを招致している日本と、私たちが避難している国は別の国ではないか」
っていう言葉というのは、
招致活動の結果がどういうふうになってもですね、
僕らはきちんと受け止めなければならない言葉だと思いました。
ーーー
いわき市議
「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
オリンピックの汚染水
「つまり、健康問題については、今までも、現在も、そして将来も! 全く問題はない!!」
9/8IOC総会・安倍総理大臣原発事故発言のすべて文字起こし
「まず取り除かなければいけないのは”風評被害”なんです」
9/6五輪開催地決定直前!猪瀬都知事に聞く報道ステーション(文字起こし)
竹田理事長
「福島から250km離れているのでみなさんが心配するような危険性は東京には全くない」
内閣官房長官菅義偉の大嘘
「福島県の年間被ばく量は年間1ミリシーベルトの100分の1以下です
東京電力副社長が語る汚染水
470億円国費投入。でも最終的にはやっぱり海へ流すんですよね?
「タンクの汚染水はえー、セシウムしか取り除いてございません。ストロンチウム等々多核種62種類」
東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし)
どうする?汚染水漏れ「いま漏れているものはありません」
東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし)
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