「抜けた乳歯は自宅で保存して下さい。 捨てないでください」乳歯保存プロジェクト代表藤野健正さん10/5(内容書き出し)

2012年9月にこのブログ抜けた乳歯を保存しよう!!で紹介させていただいた
乳歯を保存するプロジェクトの代表の先生のお話がありました。
乳歯は集まっているのかな?
集めた乳歯はどうなっているんだろう?
測定の結果は出ているのかしら?
そんなふうに時々考えていたので、タイミング良くお話を聞く事が出来てとてもよかったと思います。




乳歯を保存するプロジェクト

いまからできること 放射線と歯のはなし
2013年10月5日



文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/_yEf3Ld5wFU?t=1h38s

乳歯保存運動の意義と取り組みの現状/藤野健正さん(乳歯保存プロジェクト代表)
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私の方からは乳歯保存プロジェクトがどういう活動をやっているのか、
そういうところをお話したいと思います。
それで、ここに今まですでに乳歯を預けた方、いらっしゃいますでしょうか?
そしてこれから預けよう、今日持ってきたという方、いらっしゃるでしょうか?
ありがとうございます。
その方達にちょっとお聞きしますけれども、
この乳歯を我々に預けたなら、
その「お子さん、あるいはお孫さんの今の内部被ばくが分かる」と思って預けられようと思っている方、
いらっしゃいますでしょうか?
そうでしょうね。
申し訳ございません、最初にちょっと謝ります。
現在預けていただいている乳歯はですね、
正直言いまして3月11日以降の原発で出てきた放射線が、仮に内部被ばくしていても、
その乳歯からはですね、その乳歯からは正確にひかれないだろうと、今私どもは思っています。

私どもも最初の頃は、
私たちも不勉強で、即それで「調べれば出る」と思っていたんです。
表現的にも、なんかそれがすぐ出るように言ったかもしれませんけれども、
現実的に私たちはそれなりに勉強しました。

そうするとですね、なかなかそう簡単ではないが、
いろいろと調べるのも大変だなということもわかりながらですね、
今日お話をさせていただきたいと思います。

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これは、私どもの診断で出した、5歳の女の子の口蓋のエックス写真です。
5歳ですから乳歯はまだ、お口の中にそのまんまあります。
そして、その下にポツポツポツと、いろいろありますね。
これが永久歯です。
これで見ますと、大きな歯がありますけれども、
あれは第一大臼歯、いわゆる6歳臼歯と言われるやつですけれども、
5歳児のお子さんですから「もうそろそろ顔を出そうかな」というところなんですけれども、
すでに、歯は出来上がっています。

当然乳歯はもうとっくの昔に出来あがってしまっていて、
私どもが預けていただいて調べようと思っておりました、ストロンチウム90というものはですね、
いわゆる、歯の固いエナメル質というところに取り込まれるだろうというところで、
それを分析しようと思って保存運動、そして提供を呼びかけたんですけれども、
こういうのが現実ですというのをまずお伝えして、

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では、乳歯はいつごろ、そういう歯が出来上がっていくんだろうか?というと、
歯が出来始めるのは妊娠直後のすぐからでき始めているんです。
その中でですね、今一番問題となる歯の一番固いエナメル質というものは、
生後3カ月頃からでき始めるて6か月目にはほとんどの乳歯のエナメル質は出来上がってしまう
ですから、私たちが今調べようとしているストロンチウム90は、
カルシウムと非常に似た性質を持っていまして、
カルシウムが沈着して出来上がる時に間違って一緒に取り込んでしまうという事で、
乳歯も生成の時に内部被ばくをしておればそれが沈着するだろうという事で、
私たちは取り掛かっておりますので、
実は乳歯の、ストロンチウム90がもしも仮に出るとすれば、
おなかの中にいる時にお母さんが内部被ばくをされた時に形成されてしまうだろうと思っておりますので、
当然、現在出ている歯はすでに完全に出来上がってしまっていますので、
仮に出てきたとしても別の側面で引っかかって出てくるという事があるかもしれない、ということを
まず最初にお伝えしておきたいと思っています。


それでは、今私たちがこの運動をしていて、
現在全然意味は無いのか??
決してそうじゃないんですよね。
その後お母さんが妊娠されて、弟妹が出来る可能性があります。
その子の乳歯を実際に調べることができましたら、
その子に仮に一定量が入ったり、あるいは全然入っていなければ、
その兄弟、あるいはお父さんお母さんも、内部被ばくしていないだろうという事が想像できる。
対照群としては非常に役に立つし、
今後いろんな側面で役に立つので、決して「無駄だった」というふうに思わないでいただきたい。


いま、福島原発事故が起こって2年経ちました。
毎日汚染水が垂れ流されている。
多くは空中から吸い込む内部被ばくが多いんでしょうけれど、
もう一方で海の方へ大分流されているという事がわかっています。
こういうものが食物連鎖でまた皆さんの口の中に入って内部被ばくすることも考えられます。
ただしこれは証拠がまだありません。

ありませんけれどもこの中においてはこれも十分考えられるだろうと思っております。
その中で一番大事なのは、
お子さんが内部被ばくをして、あるいは、いろんな病気を起こす可能性があるのなら、
一番はお子さんですので、そういう事を防ごうとするのが私たちの責任だろうと思って、
この運動を立ち上げました。

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先ほど言いましたように、骨は常にカルシウムが溶けたり、取り込まれたり、再生されたりしています。
歯だけではありません。
歯は骨と同じようにストロンチウムをカルシウムと勘違いして取り込みます。
特に、乳歯形成期に確実にこれが起こるだろうと思います。

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ストロンチウムの分布ですけれども、
当初、さきほどもありましたが、政府発表ではなかなかデータを出してくれません。
最初の頃は、ストロンチウムあるいはプルトニウムは比重が重いものですから、
「仮に出ても50km圏外には飛ばない」というふうに言っておりました。
このデータは、昨年の9月に発表した第二次調査の時の報告です。
これはストロンチウムの調査をしております。
1年半ぐらい経って出したやつですけれども、

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ここにもしっかりとストロンチウム90が飛んでいるというデータであります。
これは政府が測ったのもです。


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これはですね、1960年代。
実は日本のお子さんの乳歯を調べているんです。
何故かというと、ちょうどこの前にビキニ環礁で大気圏内核実験があって、
日本の第二福竜丸が巻き込まれて大事件になりました。
その頃は社会問題となって、獲れたマグロをどんどん海に捨てたというのが出ているようです。
この時に、実は乳歯を調べています、日本の政府の方で。
この時には、ひとりあたり高いので10ピコキュリー/グラムあたり。
今のベクレルで言うと、0.5ベクレル位だと思うんです。
やはり線量が高くなると歯には出るんだという事を国は出されている。
これは、母乳と粉ミルクを飲んだお子さんとして分けておりますけれども、
この時には粉ミルクを飲んだお子さんの方に沢山出ているという、報告がされています。

実はこのデータを見て、私達は「乳歯を調べれば内部被ばくしたかどうかが分かるんだ」ということで、
出てきた資料です。
これは私たちにとって非常に重要な資料だと思います。

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そういう事で私たちは乳歯を保存して下さい、提供して下さい、
そして調べます、あるいは保存しますという事で呼びかけましたら、
現在までで300人以上のお子さん、そして歯の数として350本以上私どもの方へ提供していただきました。

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これを都道府県ごとにしてみますと、
東京都が一番多いんですけれども、後は千葉、埼玉、神奈川、そして福島の方もあります。

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私どもはその集まった乳歯をなんとか調べることはできないかと、
当初は簡単に思っていました。
いろんなところですぐに調べてくれるだろう、と。
セシウムあたり、たとえばみなさん調べられなかったけれど、
機械をちょっと買えば調べられるというのが分かりましたから、
ストロンチウムはそう簡単じゃなけれども、
調べてくれるところはいくらでもあるだろうと思ったのは事実ですけれども、
現実は決して甘くありませんでした。
ほとんど調べてくれるところはなかった。
これがその時の感想です。

それで大学に協力をお願いいたしました。

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岡山理科大学、東北大学と連携をし、
これで今200ほど出ている
そして同時に松井先生の紹介でスイスのバーゼル放射線研究所に出かけてきました。
ここに80本ほどの歯をもって行きまして、お願いしました。

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現在24本の結果がかえってきております。
この中から4本ほど放射性物質が測定できましたという結果です。
あとは放射線の測定限界以下です。

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これ見て、「それみろ出た!」と思ったらちょっと早とちりで、
実はこの線量というのは背景放射線、
今ほ日本の国民すべてに入っているだろう、昔の核実験のがいろんな形で入っていて、
それがお子さんの乳歯に入っているというかたちですが、
このやり方でやれば今の乳歯には無くても
必ずストロンチウム90が歯の中に取り込まれるという事がハッキリわかるひとつのデータだとおもいますので、
これから集める歯の中によっては必要な経験だったと思います


乳歯保存プロジェクトの目的
1)倫理的に取得できる唯一の石灰化生物組織
2)子どもの歯の内部被ばく量の検査
3)将来、疾患が出た時のために、被ばくの証拠として保存
4)内部被ばくと疾病の関係を30年後どころか100年後に及ぶ長期・研究


この中で一番大切なのが、倫理的に、
この乳歯は預かって取ってもらってもですね、なんら問題がない。
先ほど言われたように骨だとか、他のものは生きている方から貰う訳にはいきません。
後はなかなかできませんけれども、乳歯に関しては唯一の石灰化生物組織だという事が大事だという事です。

そしたら、30年後100年後に及ぶ調査でいったん取り込まれた奴が出ていきます。
半減期が30年で減っていくのは減っていきますけれども、
長いですから長期のやつにに耐えられます。


運動の方向性
1)国が責任を持って全国的な「子どもの歯」の調査する
2)ホットスポットのある自治体、原発のある自治体が調査に取り組む
3)歯科医師会、産婦人科学会、小児科学会、内科学会にも呼びかけ、
  国をあげて取り組むべき課題
4)安定した組織に委託し、さらに国や自治体の協力を得るとともに長期研究が必要



やはりこれはですね、私どもは集めることを中心にします。
そしてその内部被ばくをしたかどうかはわかりませんけれども、
仮にした人、しない人を含めてですね、どういう病気がそのお子さんたちにあるのかを
いろんな学会の方からそれぞれの形で
あわてていかなければ本当にそれが低線量内部被ばくで被害があるのかどうなのか、
癌が起こるのかどうなのかもわかりませんので、
そういう事に関しては国内のいろんな学会に協力

自宅での乳歯保存を訴える
・抜けた入試は自宅で保存
・登録サイトを立ち上げるので登録
・疾病記録
・1本「乳歯保存プロジェクト」に提供
・乳歯の放射線内部被ばくマップ作りに協力して下さい。



今日一つ、一番おねがいしたいことがあります。
まず、抜けた乳歯は自宅で保存して下さい。
捨てないでください。
下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下へ。
マンションではそれができませんので、捨てないでください。
必ず取っておいてほしいです。

そして私どもはこれから登録サイトを立ち上げたいと思っておりますので、
保存された方は登録して下さればこちらの方でも記録するようにいたします。
で、疾病記録は必ず取って下さい。
風邪ひとつでもとって頂くようにしていただくと、あとあと役に立つかと思います。
そして、出来れば1本は私どもの方に提供していただければ、と思っています。
私どもの方は、乳歯放射線内部被ばくマップ作りそ、
私たちの内部被ばくだけではなく全部津々浦々市町村から集めて、
全国の実態をいつでも調べられるような枠作りが出来ればというふうに思っております。

これはですね、チェルノブイリでは奇形の子どもが生まれていますけれども

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今のこの子たちに証拠がないんです。
原発のせいだというのがなかなか難しくて。
そういう意味では、証拠があるという意味では、
内部被ばくをしたかどうかというのも大事な事だと思います。
こういうお子さんは絶対に1人も出したくないと思います。

私の方のご報告を終わりたいと思います。

1:17:00
1:17:41~松井英介先生





ーーー

乳歯の検査についてヤブロコフ博士の話。
松井医師との質疑応答。

<郡山講演質疑応答>
「肝に銘じることは、ここで暮らし続けていくという事は福島の事故以前と同じ暮らし方をしてはいけない」
ヤブロコフ博士5/20(書き出し)
より一部抜粋

ヤブロコフ博士:
たとえば「がん」と診断された人に対して、
「あなたの癌というのは100%福島の事故で被爆したからです」という事は絶対に不可能な訳です。
もしかすると化学薬品工場の影響かもしれないし、
ただ単に太陽光線に長い時間さらされ続けたからかもしれないからです。
では何をするべきか?という事に関する私の全般的な印象、意見という事をお話したいと思います。

まず、現実のリスクというものがあるグループというものを判別しないといけないと思います。
つまりそれぞれに人々の臓器、
とにかく体の状態から見て非常に健康上リスクが高い人々であるというグループを、
きちんと認識し、確定する事です。

何で判定するか?と言いますと、講演の中でもいいましたが染色体をみるということですね。
安定的な異常が染色体に見られる人。
また、歯のエナメル質の構造に異常が見られる人
その異常の度合いについて判断できます。


松井英介医師:
もうひとつは同じ検査方法なんですけれども、
乳歯、小さい子どもの乳歯が抜けた、取れた、
その乳歯の中に含まれる各核種を直接調べるという事はすでに経験があると思うんですが、
その経験について・・・、
これも実際にやろうとするとなかなか・・・、そのガンマ線を測るのと違って、
たとえばストロンチウム90であれば、それを特定するための前措置がいろいろといると思うんです。
そういう点で、乳歯の検査というのはどういうふうにやられてきたのか?
というところをちょっと教えていただきたい。


ヤブロコフ博士:
では乳歯に移りたいと思います。
セシウムとストロンチウムの含有量というのを測るにはとてもいい材料です。

そして乳歯のそういった意味での検査というのは、研究者にとってはとても興味深い内容となっています。
ただ、アメリカの研究者の結果が表して、証明している事でありますけれども、

セシウム、そしてストロンチウムのいわゆる含有量が多い乳歯というのは、
正常に運転されていると言われている原子力発電所の周囲に住んでいる子どもに関しては
含有量が高いという結果が出ています。

ただ私が講演の中で話題にしておりました、歯のエナメル質のチェックという事に関してですけれども、
これはたとえばレントゲン検査で放射線を浴びたと、あるいはガンマ線を浴びたという事を全部含めてですね、
どれだけの被曝というものを人が一生涯受けてきたかという事を、
その分子の変化によってきちんと判定すると言えるからであります。

これはEPR、この線量メーター、線量測定方法と言われているものでありまして、
そのやり方というものを含めていくつかの方法論というものがあって、
世界的にも有名で、広く知られているものであります。
そして、確かに、そういった検査を行う回数が少ない場合は、
検査として高く付くと言われてはいますけれども、
しかし、日本できちんと体制を整えればですね、
1検査当たりの実際のコストは100ドルじゃなくて
もしかすると1ドルにまで抑えることが可能になるかもしれません。




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ありがとうございます。

きーこ様 

「乳歯を保存するプロジェクト」の川島と申します。
このたびは、講演会にご参加くださり、このように丁寧に文字起こしをしてくださり、どうもありがとうございます。
お礼を申し上げます。
(こちらのサイトは、バンビさんのFBでリンクを貼ってくださっていたことから知りました。)
講演会の日は、お話くださった先生方やゲストの方々が、沢山お話があったため、時間が押してしまい、会場からの質問をほとんど受け付けることができなかったことと、内部の手違いで、会場の撤去作業をすぐに始めてしまって、皆さんとの交流の時間が持てなかったことを、本当に申し訳なく思っています。
昨日、乳歯のプロジェクトのメンバーで集まりましたが、そのことが、大きな反省点として、皆から挙がりました。

今後も、皆さんと繋がって、この活動を全国的に広めていきたい所存ですので、どうぞお力添えを宜しくお願い致します。

乳歯保存プロジェクト

きーこ様

「乳歯を保存するプロジェクト」代表の藤野健正です。
早速の文字おこしを含むアップありがとうございます。
複数の新聞で報道してくれたり、やユーチューブ等にもアップしてもらいかなりの反響がありました。
不十分な点も多々ありましたでしょうがお許しください。今回のメッセイジで最も強調したかったのは、抜けた乳歯は捨てないで各ご家庭で永久保存してください!ということでした。これが日本国中(世界中)で当たり前になってくれることが、いずれ原発いらないよの世論作りずくりの証拠物になると確信しています。
これからもご協力よろしくお願いいたします。