<秘密保全法・前半>この法案の内容を表した名前は 「情報統制法」 「言論封殺法」 「私生活監視法」 「言論弾圧法」9/24山本太郎さん・矢崎暁子弁護士(内容書き出し)

「本当の事言って何か不都合でも?」
民主主義を破壊する秘密保全法とは?


公開日: 2013/10/06

この番組は2013年9月24日に放送されました。

ゲスト講師 矢崎暁子 弁護士


山本:
「本当の事言って何か不都合でも?」in名古屋
全国キャラバンの合間にこうやって名古屋でもゲストを迎えてお話を伺いたいと思います。
本日のゲストは弁護士をやっていらっしゃいます矢崎さんです、よろしくお願いします。

矢崎:よろしくお願いします、弁護士の矢崎暁子と申します。

山本:矢崎さんがいま取り組まれている問題というのはどういう事なんですか?

矢崎:
「秘密保全法に反対する愛知の会」というのが愛知にはあるんですね。
それは昨年2012年の4月に結成されたんですけど、
そこには弁護士と弁護士ではない市民の人達が沢山集まって、
昨年からずっと、だいたい2週間に一度のペースで
街頭宣伝をやったり、ニュースを歯こうしたり、チラシを撒いたり、
学習会に弁護士を講師として派遣したり、
そういう事をやったり、ブログを作ったり、ツイッターをやったり、
そういう事で、秘密保全法の危険性というのを全国民に知らせていこうというのを愛知でいまやっています。
力を入れています。

※中谷雄二弁護士が共同代表を務める。
秘密保全法に反対するために弁護士や市民が「秘密保全法に反対する愛知の会」を結成した。



山本:
はやくからありがとうございます。
秘密保全法というのは今年の秋の国会、これから始まる国会で通過するかもしれないと言われていますが、
これは名前が変わってきたんですか?秘密保全法というのが

矢崎:
そうですね、最初は2011年の8月の段階で、有識者会議の報告書というのが発表されたんですね。
その時には「秘密保全のための法制の在り方について」
「秘密保全のための法制」というような言い方をしていたので、
当時は「秘密保全法」という呼び方をしていたんですけど、
この9月の頭にようやく発表された法案の概要を見ると、
「特定秘密の保護に関する法律」というような言い方をしていたので、
「特定秘密保護法」というようなネーミングになっています。

「特定秘密保護法」=「秘密保全法」
これが政府の言っている法案の内容ですね。
これは要するに今まで作られてきた秘密保全法。
私たちがずっと反対してきた秘密保全法と同じ内容です。



山本:
巷では少しずつですけれども、
この秘密保全法、特定秘密保護法というものは、
ひょっとしたらヤバイんじゃないか」という声が聞こえ始めていますけれども、
実際どんなものなんですか?
一言で言ウと、この法案はどういうものなんですか?


矢崎:
この法案を例えて言うならば、
「情報統制法」
「言論封殺法」
「私生活監視法」
「言論弾圧法」
というふうに言うのが、
一番、内容を表した名前としてはそれがふさわしいんじゃないかなと私は思っています。

山本:その法律が通ってしまったらもう独裁国家でしかないじゃないですか。

矢崎:まぁそうですね。

山本:
でもこれ、たとえばね、「秘密保全」って聞くと、
「個人の秘密はしっかりと守られますよ」っていうようなイメージが湧く人がいると思うんですよ。
それの真逆なんですね。

矢崎:
そうですね。
個人の秘密は国によって、警察によって暴かれて、
で、国家の、中枢にいる政府の人達ですね、の、
あるいは官僚の人達の、あるいは警察の人達の秘密が守られる
そういうための法律です。



山本:僕たちにとっては何も嬉しくない法律ですね。

矢崎:そうです。

山本:僕たちのためにならない法律じゃないですか。

矢崎:そうです。

山本:
すっごい法律を持ってきましたね、これ。
一体、狙いは何なんですか?
監視をして、自分たちの秘密をつくって、
自分たちのものにしよう、私物化しようとしているだけですかね?

矢崎:
狙いというか、一番、なんていうんですかね、
狙いとしてはアメリカとの軍事的な共同作戦、一体化ですね。軍事的な一体化の流れの中で、
アメリカから「つくってほしい」と。
「アメリカの軍事的な情報を日本に渡すから、それをアメリカと同じように守りなさい」
と、いうのが一つの流れですね。
それが一つの流れで、
アメリカと一緒に戦争するにあたって、日本経由で戦争の実態を知られたくないと。
アメリカというのはいろんな戦争の中で、
例えばベトナム戦争のトンキン湾事件がでっちあげだったという事が、
内部告発によって明らかになっちゃったりとか、
そういう事があったので、これまで、かつて。
だからそういう内部告発っていうのが、どんどん、
出来ないように出来ないようにというようにしてきたわけですよね。
だけども日本でそういうのが「日本経由でそういうのが明らかになってしまったら困るから」ということで、
日本に対して「そういう情報を探ろうとする人たちを処罰してアクセスできないようにしよう」
「そういうのを強化しなさい」と言っているのがその流れです。



山本:
これすごいですね。
自分たちの国に住む人たちを守るとかそういうことじゃなくて、
もともとは「アメリカと日本は一体じゃないか」と、
で、「米軍と自衛隊、ここも一緒に活動していくんだろ」と、
国防軍とか名前を変えながら一緒にこの先戦争をしていくかもしれないからさ、
軍事的な秘密が漏れるのが怖いんだ。
「だから、お前達しっかりと国民を監視することを法律としてあげろ」という流れなんですね、これ。

矢崎:
そうです。
その軍事的な秘密が漏れるのもそうだし、
戦争に反対する人たちを監視している実態を、
その監視していることを秘密にして、それを隠そうとしているというのもあると思います。

やっぱり、戦争に反対している人たちっていうのが、
戦争の悪い実態、違法な実態というのを暴こうとする。
それによって軍隊の活動を阻害するんだというふうな考えがあるので、
それこそ自衛隊の情報保全隊という部隊が、
自衛隊のイラク戦争での活動に対して、イラクに行ったことに対して反対をしている市民団体とか、
その周辺の市民団体ですね。
そういう人たちに対して監視活動をしていた訳です。
自衛隊は自衛隊の活動に反対している人たちを日常的に監視しているわけです。
だから、それっていうのは自衛隊の活動を邪魔するから。
「イラクに行くな」っていう事によって邪魔されるからですね。

その監視している実態というのが今秘密なんですよ。
それをいま裁判をやっているんですけれども、
その裁判で話すこと自体も、"現段階”で、ですよ、すごく渋っている、情報保全隊の人達は。
どうにかどうにか裁判所からの説得を受けないと、「これは言えませんので」という事で口をつぐんでいる。
裁判にならない。
そういう違法な監視活動が、ですね。
そういうことです。


山本:
ということは、
軍事的な秘密を守るためには、情報保全隊というものがもう存在している訳ですね。

矢崎:
もうすでに存在しています。
軍事的な秘密というか、それは、
情報保全隊の役割っていうのは、自衛隊の情報を取ろうとする人たちから自衛隊の情報を守る。
だから、戦争に反対する人っていうのは自衛隊の情報を盗み出す人たちだってみているわけです。
だから監視している訳です。


山本:
いや、そうですか・・・もうここまで聞いただけでおなかいっぱいというか、
これ何とか止めないといけないなという感じですよね。
間違いなく警察国家とか、監視国家になって行くっていう感じがしますけれども、
これって、どれぐらいの範囲というか、
たとえば国防に関する事だけですかね?

矢崎:
範囲としては、法案の概要に挙げられているのは、
1.防衛
2.外交
3.安全脅威活動
4.テロ防止活動に関する情報であって、わが国の安全保障にかかわる重要な情報。
その4分野ですね。
防衛、外交と、
安全脅威活動、テロ防止活動、この二つってちょっと分からないんですけど、

山本:なんかボンヤリしていますよね。

矢崎:ボンヤリしています。

山本:なんとでも当てはめられそうな。

矢崎:そうですね。
「外交」自体がまずボンヤリしているので、
実は環境問題もそうだし、TPPもそうですよね。
医療の分野だって、科学技術の分野だって、あらゆる分野で外交というのは行われている訳ですから、
そこに関わる情報というのはすごく広いと思います。



秘密保全法の処罰対象の範囲

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矢崎:
懲役10年以下というものすごく重たい刑事罰を持って禁止しようとしている。
情報の漏えいと情報の取得行為を処罰しようとしているという事です。

山本:
これは、じゃあ、国が秘密と定めた事、
その特定秘密として物を漏らしてしまった場合、
オープンにしてしまった場合に懲役10年ですか?

矢崎:10年以下ですね。

山本:随分重いですね。

矢崎:そうですね、ものすごく重いです。

山本:
そしてこちらが取得。
漏らした方、そして取得した方、
これ、取得というのはたとえば取材とかそういう事ですか?

矢崎:
そうですね、たとえばそういうことですね。
取得の態様については、やり方ですね、
どういうふうにして、どういうやり方で情報を得るか、という事については、
「管理を害する方法によって取得した場合」というふうなことがかいてあるんですけど、

山本:「管理を害する方法」っていうのは?

矢崎:
たとえば例示として、脅したりとか、盗んだりとか、不正アクセスですね、
そういうような形でやったり、
あるいは「等の、その他の管理を害するような方法」っていう言い方なので、
それがたとえばどういう事なのか?というのは、

もしかしたらですよ、お酒を飲ませて、酒飲みインタビューとかするじゃないですか。
私はインタビューしたこと無いですけれども、
酒飲みながらインタビューして、判断能力を低下させて、
「正常な判断が出来ないようにさせて管理を害したんだ」とかですね、

山本:ほほう・・・

矢崎:
たとえば、口を滑らかにさせてやるとか、
あるいは友人関係、仲良くなった関係を利用して、
そこまで正常な判断をできなくさせたとかいう事ですね。
そういう事まで入ってくる恐れが「ない」とは言えない。
「ない」とは言えない、これはやっぱりポイントですよね、そこのところは。


山本:可能性は高いんじゃないかと。

矢崎:
うーん、可能性は高い・・・、
高いかどうかは別としてやっぱり可能性が思いつくこと自体が怖いので、
そういった、たとえば「お酒を飲みながらのインタビューは止めておこうかな」って思うじゃないですか。

山本:なるほど。

矢崎:
可能性があると。
懲役10年ですからね。
結局捜索とかをされちゃうわけですよ。
自分のパソコンだとか、会社のパソコンだとかも。
で、会社にあるいろんな取材者、対象者とかの名簿とかもですよ、
全部見られちゃうかもしれない。
そうするとものすごい迷惑がかかるし、損害が出るから、
まあ、「ちょっとまぁ、お酒の席でやるのをやめるだけだったら、ま、いいか」というので、
止めちゃうんじゃないかなという、そういう事です。


山本:お酒の席ではバカ話しかできないということになっちゃいますね。

矢崎:
だから、そうです。
真面目な話とかすると、「ちょっとその話止めようよ」という事になりかねない。

山本:たとえば、その「秘密」というのはどうやって決めるんですか?

矢崎:
秘密を決めるのは行政機関の長ですね。
「秘密」とされる何か情報を取り扱っている行政機関の長、大臣。

山本:その人たちが決める

矢崎:そうです。

山本:それは、僕たちが、秘密だから知ることが出来ないんですよね。

矢崎:
そうです。
「これは秘密ですよ」と公示したらそれは秘密じゃないので、
それは、第三者が分かることはないです。

山本:
なにが秘密かは分からない秘密
秘密なんですけど、
でもこれを秘密と知らずに、たとえば何かブログを書いたりとか、そのことについて。
っていうこともあり得るわけでしょ?

矢崎:
ありますね。
いまの段階では、今発表されている法案の概要には、
たまたまどこかから仕入れた情報をツイッターでつぶやくとかブログに書くとか、
っていう事自体は処罰対象になっていないんです。
それ自体は。
その「管理を害する方法によって取得した」んじゃない限り、
たまたま教えてもらったとかですね、
そういう事自体は処罰対象になっていない。
だけれども、やっぱりその情報をブログに書いていたら警察が見ますよね。
で、それが秘密だという事を警察が分かったら、
この人が処罰される取得行為によって得たのか、それともたまたま取得したのか分からないじゃないですか。
ブログを見るだけじゃ。
で、その人が元の漏えい者、漏えい元と、
漏らした人と繋がりがあるかどうかはブログを見ただけでは分からないんですよ。
だから、そのブログの人に対して
「あなたに事情を聞きたいです」というふうに訪ねてくる事とか、
あるいはその人のパソコンとかそういうものを調べること、
捜索することとかですね、そういったことだってあり得るんじゃないか。

それをはっきりさせるために調べたいので、私たちは別にあなたを疑っている訳じゃないんですよ。
でも、捜査にご協力願いたいだけなんです。
というふうに言ってくる可能性があるんじゃないか。

また、その法律が出来てしまうと、
どんどん、どんどん拡大していって、さらに処罰範囲が広がっていって、
たまたま知った人も処罰対象になるという事は大いにあり得ると思います。


山本:
なるほど。
じゃあ自分がどうして取り調べられて、いろんなものを調査されているのか?という事は
知らされない訳ですよね。
「どの言葉が引っ掛かったか」という事が秘密なんですもんね。

矢崎:
それは言えないでしょうね。
その人が無経験な人だったりしたら、
実際はどうなるかは分かりませんけれども、ただ、
「これが秘密なので」という事を言ってしまった段階でそれは秘密で無くなってしまう。
というか、知らせてしまったことになるので、
やっぱり、「何が秘密なのか」という事は最後まで隠した状態で
捜査もされるし、裁判もされるという事になるんじゃないかなと思う。
ま、裁判についてはまたちょっと別な問題が確かにありますけど。


山本:
なるほど、わかりました。
この「情報を漏らした人」、そして「情報を取ろうとした人」、
この二つに分けられる訳ですね。
で、その下に、
共謀未遂煽動教唆ってありますけれども、これはこの両方(漏えい・取得)にかかる事なんですか?

矢崎:はい、そうです。

山本:これを順番に説明していただいていいですか?

矢崎:はい。
「共謀」というのは、要するに相談をする事です。
たとえば、「漏えい」というのは「情報を誰かに教えよう」という事ですから、
この重要な情報というのは、「これは国民に知らせるべきだ」と、
「こんな政府のウソを黙っているわけにはいかない」
「私は大事なことを知ってしまったんだから、責任としてこれは国民に知ってもらうべきだ」という事を誰かと
「ね、そうしよう。俺たち内部告発しよう」と相談したことが「共謀」です。


山本:これ、「内部告発しようぜ」まで行かなくても共謀した可能性になっちゃうんじゃない?

矢崎:
そうですね、「内部告発をしようぜ」と持ちかけて、
「共謀」というのは非常にあいまいな概念なので、そういう言葉を使わなくてもいいんですよ。
ようは「やるか」「うん」みたいな、そういうことだって、共謀と言われかねない。
ようするに、「内部告発しよう」という事の意思が通じたという事が重要なので、

山本:ここに(相談)って書いてありますけれども、これだけでもしょっ引かれる


矢崎:
そうですね、
「どうする?出した方がいいよね」「これ教えた方がいいと思うんだけど」って言われたという事ですね。
共謀。

山本:続いて「未遂」です

矢崎:
「未遂」はもう皆さんご存じだと思うんですけれども、
漏えい、結局ですね情報を第三者に渡さなかった。
「公開しなかった」という事でも処罰されるという事です。

山本:これだってやってないのに、それでしょっ引かれることもある?ってこと?

矢崎:
そうです、結局秘密は漏れていない状態ですけど、
要するに「そういう事をたくらむ奴はダメなやつだ」という事が言いたいんですね。

山本:なるほど。そして「煽動」ですか

矢崎:
これは「あおる」行為ですね。
「そうだ、そうだ」と、「やれ、やれ」ということで煽る行為の事を扇動といいます。
だから漏えいをする事を「やろうと思う」と誰かが。
漏えいをする事っていう言い方は変ですけど、たとえば、
「内部告発をしようと思う」
「いいぞ、頑張れ!」「俺たちも応援してるぞ」
たとえばそういう事まで広がりかねないという事ですね。
「煽動」ということも「どういう行為なのか?」というのが非常に曖昧なことなので、
こういう事を設けていくこと自体が非常に曖昧な行為でもって刑事罰を科すという事で、
法律的に問題があるんですが、

山本:
これでもムチャクチャ怖くないですか?
たとえば、秘密を漏らそうとしている者がいた。
っていうふうに、たとえばニュースになるのかならないのか分からないですけど、
それすらもならないかもしれないですよね?

矢崎:
あーー、そうですね。
そういう事を考えたことなかったですけど、
確かに報道はしづらいでしょうね。

山本:
たとえば、でもそれがニュースになったとして、
「闘っている人がいるんだ」という事で、ネットでみんながね、
「何々さん、がんばれー」みたいなことがもう、「煽動」になっちゃうわけね?
同調、あおるというか、

矢崎:
ありますわね。
うん、あり得るんじゃないかなと思いますね。

山本:なるほど。そして「教唆」

矢崎:
これは「そそのかす」っていうことで、
情報を誰かに教えることを「してください」というふうに、
「しなさいよ」と、言うふうに、情報を持っている人に対して言う事です。
だから、たとえば私に対して「教えて下さい」とか、「あの人に伝えて下さい」
たとえば、あの国会議員に対して、
「あなたが持っている情報を伝えて国会で追及して下さい」とか、そういうこと。
たとえばこの事をどこそこの局に持ち込んで、「記事にしてもらうべきですよ」とか、
そういうふうな事をいうのは「漏えいのそそのかし」に当たり得るんじゃないか、ということです。


山本:
恐ろし過ぎますね、全てね。
これ、例えば情報を持っている人がいる。
その持っている人のもとに、「あいつは持っているらしい」という噂を聞きつけて、
たとえばジャーナリストである人が、「その情報を教えてくれ」。
これは「取得」しようとするものですよね。
この人も罰せられると。
でも、いろいろ記事を作ったり調査している間に「やっぱりこれまずいな」
「やっぱり出すのをやめておこう」と思ってもこれは「未遂」で、という話になっちゃう


矢崎:
はい、そうです。
だから、デスクと記者が相談してたら「共謀」ですよ。
要はね、取材の対象としての。
で、「やっぱりやめとこう」と思ったら「未遂」です。


山本:
で、たとえばですけど、
「この状況をどうやって打開するんだ」
例えばこんな世の中になったとして、このような世の中になってどうやって打開するんだ?
「そうだ市民運動だ」と、
1万人ぐらいが集まって「秘密を開示しろ」みたいな感じのデモが行われたとしたら、
「煽動」にあたるわけですかね?
可能性はありますよね?

矢崎:
可能性としては、ん・・・そうだな、
この、難しいところなんですよね、すごく。
やっぱりこの「取得行為」というものにも限定がかかっているので、
一応ですよ「管理を害する行為」という。
「管理を害する行為」を使って、取得しようと共謀した。それをやめておいた(未遂)。
「管理を害する行為」があっての取得行為を煽動したという事になるので、
全部が全部そこに含まれるとは限らないんです。
ただ、「含まれない」という自信もないと思います。
だからそこが一番問題ですね、怖い。

山本:なるほど。

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矢崎:で、もうひとつが適性評価制度と言って、情報を管理する人たちの身辺調査をする。

山本:
なるほど。この情報を持っている人が漏えいしないような人を人選しなきゃいけないと。
という意味でこの2本目の柱が固められているんですね。

矢崎:そうです。

山本:「適正評価制度」ですか、

矢崎:
はい、その情報を管理する適格性があるかどうかを調査して、評価して、
「合格した人にだけ情報を扱わせますよ」ということですね。
だから、いろんな部署があると思うんですね、その役所にも民間にも。
これはもちろん、秘密保全法は民間も対象ですから、
民間にもその部署があるわけですよね。
そこで、特定秘密を全部が全部扱っている訳じゃない。
だけど、重要なポストの人しか扱えない訳ですよ。
誰にも教えるわけではないから。
だから、その重要なポストにつけてもいい人物かどうかを、調査して評価するというのに使うという事ですね。

山本:その調査する内容というのはこれが全てなんですか?これは一部なんですか?

矢崎:
一部ですね。
ほかにもありますし、やっぱりここの最後に書いてあるやつ、
「安全脅威活動へのかかわり」というところで、
どんどん、どんどん、いろんなところに広がっていく可能性があるんです、調査の項目がですね。

山本:「経済状態」ってありますけれども、ここまで気にするんですか?

矢崎:
やっぱりね、借金がある人っていうのは、なんか、
私の説明が本当に正しいとは思えないんですが、
借金がある人っていうのは、
お金目当てに「情報を売り渡してしまう危険がある」というふうに言っているんですよ。
そういう事だと思います。


山本:誰も、どういうときにも明朗会計の人という事ですね。

矢崎:そうです、だから住宅ローンとか組んじゃだめだし、

山本:えーっ!?

矢崎:
っていうことじゃないですか?だってね。
そんな住宅ローン組んじゃだめじゃないですか。

山本:そんな一括払いで買える人とか居るんですか?

矢崎:奨学金とかだってね、借金になりますよね。

山本:そうですね。

矢崎:奨学金を借りている人は、じゃあダメなのかとか、

山本:ローンですもんね、あれも実質は。

矢崎:そうなんです。
だから、「裕福な人が考えた発想なのかな」と、

山本:「酒癖」というのはなんですか?

矢崎:
節度を持って酒が飲めない人というのが、
たとえば物を置き忘れたりとか、
あるいは、口が軽くなって「ポロり」と、人に「ペラペラ」としゃべっちゃうとか、
そういうことがあるんじゃないか?ということです。

山本:「通院歴」というのは?

矢崎:
これは精神疾患にかんして病院に通っていたことがあるかどうか?ですね。
これが私はちょっと良く分からないんですけど、
たとえばだからうつ病とかになったことがあるかどうか?ということみたいなんですけどね、

山本:でも今、うつ病を大量生産するような世の中じゃないですか

矢崎:
もちろん、もちろん。
それはそうですよ。
「過労死」は国際語ですからね。
そういう日本社会で、これを調べてどうなるのか、というところがありますね。

山本:「安全脅威活動」この言葉は初めて聞きましたけれど、


矢崎:
私も初めて聞きました。
我が国や国民の安全に脅威を与えるような活動に関わっているかどうかを調べます」
と言っているんですが、

山本:
たとえば放射性物質をばら撒いて「安全だ」という集団とかですか?
ま、政府寄りのという事ですよね。

矢崎:そうですね(笑)

山本:食べ物の基準をあげて「食べて応援」みたいなことを言っている人たちとかですね?

矢崎:あ、そうですね。

山本:そっち側じゃなくて、ですか?

矢崎:でも、(法律を)つくっている側がばら撒いている側ですから、それは多分入らないんじゃないかと・・。

山本:
なるほど。
そこが含まれないのは残念な話なんですけど、
だとしたらいったいどういう人たちが、この安全を脅かすような活動を起こしている人たちなんですか?

矢崎:
んー、だからそれこそ、逆ですよね。
政府にとって・・・、
政府が我が国の安全のために国民の安全のためにという名目で進めている政策に対して、
反対をする人たち、なんじゃないかなというふうに思っています。

山本:ようは、権力側の好き勝手を許さずにもっと市民の声を聞けっていうような訴えをする人たち。

矢崎:
も、入ってくるんじゃないかな。
その・・・、必ず入るとは言いませんよ。
ただなんていいますか、原発のことをあげますと、
原発というのは、それこそ安全保障にものすごく大きくかかわるものじゃないですか。
原発が攻撃されたら、数年間、少なくても何の対処も出来ない状態が続くんだということが、
世界中の人達に伝わったと思うんですよね。
でも、その事態に対して、
原発の運営に対して、「もうこれ以上原発を稼働するのをやめさせよう」という人たちが、
一部暴動化してですよ、原発を力ずくで、ま、力ずくで止められる物でもないですけれど、
「止めよう」とかですね、
「もっと大きな事故が起きれば政府が目を覚ますんじゃないか」と思っている人たちが仮にいたとして、
それは想像の中ですよ。
「そういう人たちが原発事故を引き起こすような事をするんじゃないか」みたいなことを、
想像をたくましくさせちゃうと
「脱原発、原発の稼働を止めろ」と言っている人たちが、
「安全脅威活動」に関わらないとも言い切れない。
だからそこを、なんていうんですかその思想をですね、
「脱原発」をどういう思想で言っているのか、
そこの思想を調べないと、「安全脅威活動」とのかかわりが分からない。
っていうことになるんです。

だから「関わりを調べる」という事は、
要するにその活動の目的だとか、どういう人がやっているのかとか、
どういう主張をしているのか、とか、どういうほかの団体と繋がりがあるのかとか、
そういったところまで調べないと分かんないという事ですね。


山本:
すごいですね。
原発がいるかいらないかというところを思想で区切ろうとしている。
そういう部分があるというのはちょっと、訳分かってないですよね。



つづくーー



山本太郎の「本当のことを言って何か不都合でも?」
人権や民主主義を破壊する秘密保全法とは?
(文字起こしブログ)

<秘密保全法・前半>
この法案の内容を表した名前は 「情報統制法」 「言論封殺法」 「私生活監視法」 「言論弾圧法」
9/24山本太郎さん・矢崎暁子弁護士(内容書き出し)


<秘密保全法・後半>
「すでに現行の法律で取り締まれるにもかかわらずこういう法案を通そうとしている」
9/24山本太郎さん・矢崎暁子弁護士(内容書き出し)






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早速秘密保全法取り上げてくれてありがとう!!!

キーコちゃん、オレのリクエストに応じて
早速秘密保全法取り上げてくれてありがとう!!!
 
誤字訂正
矢崎:
「『秘密補選法』に反対する愛知の会」というのが愛知にはあるんですね。→『秘密保全法』

私たちがずっと反対してきた秘密補選法と同じ内容です。→私たちがずっと反対してきた秘密保全法と同じ内容です。

「煽動」ということも「どういう行為なのか?」というのが非常にあいまいなことなので、
こういう事を設けていくこと自体が非常にあいまいなこういでもって刑事罰を科すという事で、
もう率的に問題があるんですが、
→あいまいな「行為」でもって
→法律的に問題があるんですが

矢崎:で、もうひとつが「適正」評価制度と言って
→矢崎:で、もうひとつが「適性」評価制度と言って

オレはこの法律のモチーフは
例の北朝鮮スパイ漁船ビデオの
自衛隊員によるリーク・・・とか

例のスピーディの放射能拡散予測を
発表しなかったことに対する免罪符(法的根拠)作り・・・とか

閣議を文書化しなかったことに対する免罪符(法的根拠)作り
くらいにしか考えて来なかったけど、

矢崎さんの言うように
米国政府の要請に依るものだとしたら
相当にヤバイって思う。

なぜなら
官僚や安倍首相にとって
米国政府の命令は
神の言葉なのだから。。。

そして
安倍首相は
小泉純一郎以上の
米国政府のポチなのだから

官僚や安倍首相は
アメリカの命令なら
何でもやっちゃう奴らだから。。。

彼らは
アメリカの命令なら
原発を次々に再稼働するだろうし
この法案も何が何でも通すだろう。。。











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Re: 特定秘密保護法案の書き起こしを

ご丁寧にありがとうございます。
どうぞお使い下さい☆。◕‿◕。)ノ♡