10.22
Tue
ラジオフォーラム主催
「福島第一原発事故~31ヵ月目の真実~」
2013年10月20日(日) 19:00~ 阿佐ヶ谷ロフトA
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)、
山本太郎(参議院議員)、
おしどり
今西憲之
(音声)
マコ:
さっきの南大隅町の話が今取材している鮫川村の話とすごい似ていて驚きました。
なんか鮫川村も、環境省で高濃度の汚染廃棄物の焼却施設の実験施設、
実験事業が行われているんですけれど、
もう、自治体の長の強引なやり方で進められているんだよね。
で、地権者が18人いるんですけれど、
はじめは反対をみなさん、半分ぐらいしておられたんですけれど、
だんだん時が経つにつれて、
「就職を斡旋してもらった」とかいろいろで、賛成に回っていくんですけど、
ひとりだけ、最後まで地権者の方が本当に反対しておられて、
その方は同意書に同意も署名も書いていないんですけど、
でも全員の同意が取れたという事で、もう施設が強引につくられて、
で、もう稼働しているんですね。
その同意書を地権者の方は
「自分は絶対に書いていないので、開示してくれ」と村役場いに言ったんですよ。
今西:太郎ちゃん出番やん
マコ:これね、太郎君に早速電話したよね、私。
太郎:はい
マコ:
「頼むわ、太郎君」って言って。
で、その同意書が開示された結果、「やっぱり自分は書いていないし、ハンコも押していない」ということで、
「全員の同意書が取れていない」という事で
「これは撤回してくれ」って環境省と村役場にも言っているんですけれど、
で、「私文書偽造」と「私文書偽造行使」ということで、
環境省と、村長と、そして当時の行政区長宛てを対象として、警察に今告訴状も提出されています。
それが受理されるかどうか?なんですけれども、
本当に鮫川の焼却施設の作り方がめちゃめちゃ強引だったんだよね。
ケン:強引だった。
今西:マコちゃんマコちゃん、で、鮫川村の話はその後どうなったん?
マコ:
鮫川村ですか?
まだね、環境省がそれを「爆発の事象」って言う事があってから、
すごくその対応がおかしくなっていて、
まだ、村民の方々に詳細な説明会が無いという状況で、そこで止まっています。
今西:また爆発的事象とか言ってんだ。
マコ:事象、事象。
今西:
先生このね、「爆発的事象」とか、原子力マフィアの業界では
なんかあったらすぐに「事象」「事象」って言うじゃないですか。
いやどう見ても福島第一原発は事故じゃないですか、事件じゃないですか。
「事象」っていうのは、やっぱり昔から使われていたんですか?
小出:
昔から使われていました。
事故と言えばアクシデント(accident)、事象はインシデント(incident)と言いますけれども、
「原子力ムラはアクシデントという単語を絶対に使わない」と、
「事故」という言葉は使わない。
「そんなものは無いんだ」という前提でこれまで進めてきましたので、
なにが起きても「事象」と呼ぶという事をこれまでやってきました。
さすがに福島は「事象」とは言えなくて「事故」とは呼んでいますけれども、
他のものはみんな「事象」です。
マコ:
へぇ~~え。
でもその鮫川の件もすごくひどくって、
もう地響きがする爆発音があって、山の中なんで山彦みたいに
「ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン・・・」って、
すごくもう、やまびこで響き渡ったんですって。
それで村の人達が心配して、焼却場のゲートに集まって、
8000ベクレル/kg以上のものを燃やしているので心配して来たんですけど、全然説明が無くて。
で、結局何の説明もないまま夜が終わろうとしていたんですけど、
村の人に聞いて「それはおかしいな」と思っていろいろ調べて、
インターネットに情報をあげ始めたんですよ。
で、その情報をくださったそこの近所のママの方と一緒に「出しましょう、これは」という事で、
そうすると、消防署が環境省に問い合わせて、
「こんな情報をみたけど」って言うので。
それで慌ててプレスリリースを流して、
その後、ローカルなNHKと時事通信の情報を流して、という状態だったので、
もう村の人達も自分たちが黙って「どうしたらいいんだろう」ってよそに連絡をしなかったら、
なんていうか「闇に葬り去られていたんじゃないか」っていうことと、
本来、そういう爆発が起こったら、
消防署と警察署にすぐ、そこの環境省と営業所が連絡するはずだったんですけど、
そこもされていなかったんですね。
こんなに、何でそんなに爆発音があるのに、
「そういう事が怒るんだろう?」って本当に不思議だったよね。
ケン:
ね、わざわざ
「トラブルがあった時にはこういうふうに対処します」っていう説明会があって、
1ヶ月も経たないうちに、ですよ。
マコ:
そう!連絡も・・・。
しかも村の人達にもまだ説明が無いので、
先週、村の人達から電話がかかってきて、
「どうなっているんですか?その後が分からないから情報が欲しい」って言われて、
お家にはインターネットも通って無くて、パソコンを持っていないお家も多いので、
私が環境省の資料をプリントアウトして送っているんです。
もう、「そういうことは村とか環境省の方でやって下さいよ」って思いながら、
でも「情報が無いから欲しい」という事で、変な話だよね。
というような状況です。
今西:
なるほどね、またこれ俺の著書の宣伝になった事ばっかり言うてんだけどね、
昔、「もんじゅ」ですね。
福井県にある「高速増殖炉もんじゅ」というところで大事故があったわけですけれども、
その時も、最初は「事象、事象」ってね、言ってましたよね。
あの時も漏れたナトリウムが、もう雪だるまみたいに積もっていて、
それでも「事象」なんですね。
その時に原子力マフィアは何をしたか?というと、
消防署を立ち入らせなかった訳です。
マコ:やっぱり
今西:
火災が起こっているんです。
火災が起こっていて、で、やっぱり要するに消防署は火災が起こったら責任がありますから、
「ちょっと立ち入らせて下さい」
その時に、彼等は何を苦心したか?「消防署をいかに立ち入らせないようにするか!」
「もうとんでもない放射性物質が漏れて、あなたが行ったらすぐ死にます」みたいなことを言って
それがね、また記録に残っているっていうのがね、これも役所なんですよね。
それをこれに書いていますんで、また是非読んでいただければなと、
ーーー
「高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は原発周辺において汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます」
10/13和田央子さん(文字起こし)
この鮫川村の焼却施設はkgあたり8000ベクレル以上もの指定廃棄物を安全に焼却し、
減容化を図るための実証実験とされ、
ここで得られたデータを基に、各地で焼却炉の設置をするためのモデル事業とされています。
しかし、その進め方は恐ろしいほど密室で行われました。
僅か30世帯の同意だけで決定され、
村民にも近隣市町住民にも知らされず、住所も非公開。
公道から施設が見えないように設計し、
法的に授けられた環境設備等を逃れるために施設を小型にするなど、
とても国の事業とは思えないルールを無視したやり方に戦慄を覚えるばかりでした。
「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「原発事故で汚染された稲わらや牧草、 除染作業で出る木の枝や落ち葉など」
鮫川村仮設の焼却施設本格稼働
(前半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)
「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”/12(文字起こし)
「福島第一原発事故~31ヵ月目の真実~」
2013年10月20日(日) 19:00~ 阿佐ヶ谷ロフトA
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)、
山本太郎(参議院議員)、
おしどり
今西憲之
(音声)
マコ:
さっきの南大隅町の話が今取材している鮫川村の話とすごい似ていて驚きました。
なんか鮫川村も、環境省で高濃度の汚染廃棄物の焼却施設の実験施設、
実験事業が行われているんですけれど、
もう、自治体の長の強引なやり方で進められているんだよね。
で、地権者が18人いるんですけれど、
はじめは反対をみなさん、半分ぐらいしておられたんですけれど、
だんだん時が経つにつれて、
「就職を斡旋してもらった」とかいろいろで、賛成に回っていくんですけど、
ひとりだけ、最後まで地権者の方が本当に反対しておられて、
その方は同意書に同意も署名も書いていないんですけど、
でも全員の同意が取れたという事で、もう施設が強引につくられて、
で、もう稼働しているんですね。
その同意書を地権者の方は
「自分は絶対に書いていないので、開示してくれ」と村役場いに言ったんですよ。
今西:太郎ちゃん出番やん
マコ:これね、太郎君に早速電話したよね、私。
太郎:はい
マコ:
「頼むわ、太郎君」って言って。
で、その同意書が開示された結果、「やっぱり自分は書いていないし、ハンコも押していない」ということで、
「全員の同意書が取れていない」という事で
「これは撤回してくれ」って環境省と村役場にも言っているんですけれど、
で、「私文書偽造」と「私文書偽造行使」ということで、
環境省と、村長と、そして当時の行政区長宛てを対象として、警察に今告訴状も提出されています。
それが受理されるかどうか?なんですけれども、
本当に鮫川の焼却施設の作り方がめちゃめちゃ強引だったんだよね。
ケン:強引だった。
今西:マコちゃんマコちゃん、で、鮫川村の話はその後どうなったん?
マコ:
鮫川村ですか?
まだね、環境省がそれを「爆発の事象」って言う事があってから、
すごくその対応がおかしくなっていて、
まだ、村民の方々に詳細な説明会が無いという状況で、そこで止まっています。
今西:また爆発的事象とか言ってんだ。
マコ:事象、事象。
今西:
先生このね、「爆発的事象」とか、原子力マフィアの業界では
なんかあったらすぐに「事象」「事象」って言うじゃないですか。
いやどう見ても福島第一原発は事故じゃないですか、事件じゃないですか。
「事象」っていうのは、やっぱり昔から使われていたんですか?
小出:
昔から使われていました。
事故と言えばアクシデント(accident)、事象はインシデント(incident)と言いますけれども、
「原子力ムラはアクシデントという単語を絶対に使わない」と、
「事故」という言葉は使わない。
「そんなものは無いんだ」という前提でこれまで進めてきましたので、
なにが起きても「事象」と呼ぶという事をこれまでやってきました。
さすがに福島は「事象」とは言えなくて「事故」とは呼んでいますけれども、
他のものはみんな「事象」です。
マコ:
へぇ~~え。
でもその鮫川の件もすごくひどくって、
もう地響きがする爆発音があって、山の中なんで山彦みたいに
「ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン・・・」って、
すごくもう、やまびこで響き渡ったんですって。
それで村の人達が心配して、焼却場のゲートに集まって、
8000ベクレル/kg以上のものを燃やしているので心配して来たんですけど、全然説明が無くて。
で、結局何の説明もないまま夜が終わろうとしていたんですけど、
村の人に聞いて「それはおかしいな」と思っていろいろ調べて、
インターネットに情報をあげ始めたんですよ。
で、その情報をくださったそこの近所のママの方と一緒に「出しましょう、これは」という事で、
そうすると、消防署が環境省に問い合わせて、
「こんな情報をみたけど」って言うので。
それで慌ててプレスリリースを流して、
その後、ローカルなNHKと時事通信の情報を流して、という状態だったので、
もう村の人達も自分たちが黙って「どうしたらいいんだろう」ってよそに連絡をしなかったら、
なんていうか「闇に葬り去られていたんじゃないか」っていうことと、
本来、そういう爆発が起こったら、
消防署と警察署にすぐ、そこの環境省と営業所が連絡するはずだったんですけど、
そこもされていなかったんですね。
こんなに、何でそんなに爆発音があるのに、
「そういう事が怒るんだろう?」って本当に不思議だったよね。
ケン:
ね、わざわざ
「トラブルがあった時にはこういうふうに対処します」っていう説明会があって、
1ヶ月も経たないうちに、ですよ。
マコ:
そう!連絡も・・・。
しかも村の人達にもまだ説明が無いので、
先週、村の人達から電話がかかってきて、
「どうなっているんですか?その後が分からないから情報が欲しい」って言われて、
お家にはインターネットも通って無くて、パソコンを持っていないお家も多いので、
私が環境省の資料をプリントアウトして送っているんです。
もう、「そういうことは村とか環境省の方でやって下さいよ」って思いながら、
でも「情報が無いから欲しい」という事で、変な話だよね。
というような状況です。
今西:
なるほどね、またこれ俺の著書の宣伝になった事ばっかり言うてんだけどね、
昔、「もんじゅ」ですね。
福井県にある「高速増殖炉もんじゅ」というところで大事故があったわけですけれども、
その時も、最初は「事象、事象」ってね、言ってましたよね。
あの時も漏れたナトリウムが、もう雪だるまみたいに積もっていて、
それでも「事象」なんですね。
その時に原子力マフィアは何をしたか?というと、
消防署を立ち入らせなかった訳です。
マコ:やっぱり
今西:
火災が起こっているんです。
火災が起こっていて、で、やっぱり要するに消防署は火災が起こったら責任がありますから、
「ちょっと立ち入らせて下さい」
その時に、彼等は何を苦心したか?「消防署をいかに立ち入らせないようにするか!」
「もうとんでもない放射性物質が漏れて、あなたが行ったらすぐ死にます」みたいなことを言って
それがね、また記録に残っているっていうのがね、これも役所なんですよね。
それをこれに書いていますんで、また是非読んでいただければなと、
ーーー
「高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は原発周辺において汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます」
10/13和田央子さん(文字起こし)
この鮫川村の焼却施設はkgあたり8000ベクレル以上もの指定廃棄物を安全に焼却し、
減容化を図るための実証実験とされ、
ここで得られたデータを基に、各地で焼却炉の設置をするためのモデル事業とされています。
しかし、その進め方は恐ろしいほど密室で行われました。
僅か30世帯の同意だけで決定され、
村民にも近隣市町住民にも知らされず、住所も非公開。
公道から施設が見えないように設計し、
法的に授けられた環境設備等を逃れるために施設を小型にするなど、
とても国の事業とは思えないルールを無視したやり方に戦慄を覚えるばかりでした。
「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「原発事故で汚染された稲わらや牧草、 除染作業で出る木の枝や落ち葉など」
鮫川村仮設の焼却施設本格稼働
(前半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)
「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”/12(文字起こし)
「福島第一原発事故~31ヵ月目の真実~」
(文字起こしブログ)
●<秘密保全法阻止>
小出「太郎さんが別に離婚しようと、子どもをつくろうと、 そんなことは太郎さんのプライベートなこと」
●鮫川村焼却施設「私文書偽造」と爆発の”事象”10/20(文字起こし)
●「死の灰というものは水と接触させてはいけない。しかし今はそうではないのです」
小出裕章氏10/20(一部文字起こし)
●私たちは舐められている。 「どうせこんなことを言ってもみんな分からないだろう」
10/20(文字起こし)
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