首都圏で初めてシイタケの出荷制限が解除(栃木県)


原発事故後 首都圏で初 シイタケ出荷再開へ
東京新聞 2013年10月23日 朝刊

東京電力福島第一原発事故により国の出荷制限が続いている栃木県産シイタケについて、
県は22日、矢板市の農家一軒の制限解除を国の原子力災害対策本部に申請した。
国の事前審査は済んでおり、近く解除される見通し。
シイタケの出荷制限が解除されるのは首都圏では初めて。

栃木県の原木生シイタケ生産量は883.2トン(2011年)で、群馬県に次いで全国二位。
しかし、原発事故後、高い放射性セシウム濃度を計測、
施設栽培で9市町、露地栽培で21市町に出荷制限がかかっていた。

国は解除の条件として、汚染を防ぐための生産工程管理の確立などを規定。
栃木県は県外産の原木の調達、原木の高圧洗浄など
約60項目にわたる生産工程管理マニュアルを独自にまとめた。


県が今年8月、
矢板市の「君嶋きのこ園」が県のマニュアルに沿って施設栽培した
原木生シイタケ12検体をモニタリングしたところ、
24.1~53.7ベクレル(平均38.1ベクレル)と、
全て基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回った。

県は、同園が施設栽培する原木生シイタケについて解除するよう国と調整を進めていた。

今後、同様に安全を担保できると判断した農家について、個別に解除を申請する。

ただ、原木生シイタケの生産農家は栃木県内に581軒(今年3月末現在)あり、
解除の見通しがついているのはごく一部。
施設栽培より生産量が多い露地栽培は先になりそう。
福田富一知事は「一山越えたというところ。引き続き、早期解除を目指して取り組みたい」と話した。







栃木県 生しいたけの検査結果

平成25年4月からの検査結果 
栃木県産生シイタケの放射性物質モニタリング調査結果について
より
原木しいたけのみ抜き出しました。

クリックすると大きく見る事が出来ます↓
2013102312.jpg
新聞記事内の矢板市「君嶋きのこ園」原木生シイタケ12検体は赤枠内


やっぱり、
1キログラム当たり100ベクレルという基準値は高い
50ベクレル以上のシイタケも出荷されて店頭に並んでいると思うと、
当たりくじは引きたくないから、結局私はシイタケ全部避けることになるのだ。

これは風評被害ではない。
汚れているのが入っているのは事実なんだから。



けれど、農家のことを考えるととても複雑な気持ちになる。
きのこ生産者の皆様へ
2013102311_20131023095432f2c.jpg
ホームページに書かれた↑をみれば、被ばくをしながらシイタケをつくっていると想像がつく。

きのこ栽培における放射能対策作業マニュアル(平成25年3月)
2013102313.jpg

この放射能対策作業マニュアルを読めば、汚染を防ぐための作業工程が沢山書かれている。
(栃木県のマニュアルはとても読みやすく見やすい工夫がされていて、あったかい感じがする)
このような努力をしてもシイタケにはまだ放射性物質が含まれてしまう。


本当に、本当に、
原発事故というものを心底恨み、恨んでも恨んでもまだまだ足りない。
いつになったら安心してシイタケを食べることができるようになるのか・・・
私が生きている間はもう、無理なんだろうなと思うと、
やっぱり、どこにもやり場のない悔しさが襲ってくる。






ひとつ、「へぇ~!」って思った事。

「原木は高いところで採れた細い原木ほど、セシウムの濃度が高い傾向にある」ということ。
2013102317.jpg

付属資料の林業センター研究情報
平成25年度の春に伐採したデータの一部が紹介されている。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/d07/documents/documents/2.pdf


原木中の放射性セシウムの垂直分布を調べるために、県内の4カ所で
地上から1.2m、2.5m、5.0m、7.5m、10.0mの場所から
長さ30cmの原木を切り出して放射性セシウム濃度を測定した結果の平均を算出。
2013102314.jpg

調査結果
2013102315.jpg

高いところで採取した細い原木ほど、放射性セシウムの濃度が高くなることが分かる。
高さ1.2mの原木と比較すると高さ10.0mの原木では、
放射性セシウムの濃度が最大で7.4倍にもなる検体もみられた。
2013102316.jpg


ーー

木は高いところの方が放射性セシウムの濃度が濃くなるという事、一つ勉強になりました。






関連記事

コメント

非公開コメント

食品?放射性廃棄物?

100Bq/kgは食品なのか低レベル放射性廃棄物なのか?
http://after311.info/radioactivity/post-1209/

食品汚染地図(2013年10月版)
http://after311.info/page-2917/

No title

>「原木は高いところで採れた細い原木ほど、セシウムの濃度が高い傾向にある」ということ。

木の根元の部分の切り株を見れば、その木の年数だけ年輪があります。
新しく生えてきた枝は、どうなっていますか?

つまり、根元に近いほうの木の幹の部分は、原発事故以前か存在していた部分が多く、新しい枝は全て原発事故後に生えてきた部分ですね。
もし、木の根元の幹の部分であっても、幹の一番外側の年輪の新しい部分だけを抽出して計ってみたら、どうなるのでしょうか?

但し私も、そのような計り方をした事はありませんので、実際やってみないと解らないとは思いますが。