報道するラジオ
2013年10月25日
「原発再稼働をめぐる攻防・泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明」
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章さん
新潟県知事・泉田裕彦さん、
元経済産業省の官僚・古賀茂明さん。
21:23~http://youtu.be/OUwMpTIIDU0?t=21m23s
水野:
こうした現実を教訓にして、
一つにはそのフィルターつきベントのあり様についても注文を出された訳ですけど、
東電は二度とこんなことを起こさないように、「パイプと建屋は一体化します」と以前言っていたのに、
今度蓋をあけてみたら、新しいフィルターベントというのは建屋と一体化されていないと、
こういう状況だったということも知事は指摘をしてらっしゃるんですが、
今日は元経済産業省官僚の古賀茂明さんともご一緒していただいております。
古賀さ~ん、
「東電って、約束を守らないんだ」って言うふうに知事が最初におっしゃいましたね。
このあたりも具体的に、言っていたことと全然違うものが出てくるっていうのは
どこの事なんですか?
古賀:
そうですね、このフィルターベントはまさにその変圧器が離れて配管が外れたという事があるので、
「そうならないようにもう一体化して下さい」と、原子炉建屋とですね。
という事を泉田知事はずーーっと言われているんですね。
それを違うものをもう内緒で勝手に工事を進めちゃったんですね。
「それでやらせてもらいますよ」と言ったから、泉田さんはものすごく怒ってですね、
怒るのは当たり前なんですけれど、「それじゃだめだ」と。
そしたら今、なんて言っているか?というと、
「じゃあ二つ目をつくりますよ」って言ったんですよ。
水野:ベントをね。また別に作りますよと。
古賀:
それで「もうちょっと近付けます」って言ったんですね。
だけど、どこまで近付けるのか?とか、本当に一体化するのかどうかというのは明言をしないで、
とりあえず一つ目の設計だけは詳しく書いて出しているんです。
「二つ目も作ります」とは言っているんですけど、
あれ、いまだに出ていないですよね?二つ目の設計図というのは、泉田さん。
泉田:ええ、二つ目のベントの設計図はせかしてはいるんですけれど、12月という事です。
古賀:
で、そういうのを見ているとですね、
東電は二つ目はお金がかかるので作りたくなくて、
規制委員会は多分一つ目だけで認めちゃうんですよ。
水野:規制委員会ってそんなもんなんですか?
古賀:
そんなもんです。
それじゃダメだという基準になっていないので、
一応とにかく一番安上がりに作れるという形で東電は出しちゃってですね、
それで規制委員会が「いい」と言ってしまえば、
「二つ目はつくらなくて済む」というふうに多分考えていると思うんですよ。
だからそういうふうに、さっき「嘘をつく」という話もありましたけれど、
ま、これを嘘というのかどうかというのは難しいんですけど、
でも普通の人からみれば、
「二つ目が立派なんだ」と言って、「なんとかやらせてくれ」って言ったんですから、
だったら一日でも早く二つ目の設計をしてですね、
「どんなにお金がかかってもやります」と。
「それができなければ、動かしません」というふうに言わなければいけないのに、いまだに出してこない。
12月段階に出してですね、審査が全部終わって「それから作ります」という事をやっていたら、
当然彼らが再稼働したいと言っている来年、夏までには間に合わない訳ですね。
水野:
ただね、そんなにまでしてね、東電が再稼働を急ぐわけはなんなのか?聞きたい。
というメールがリスナーから「銀行との関係ですか?」なんて聞いてらっしゃるんですけれども、
どうなんですか?
古賀:
そうです、ハッキリ言ってそうなんですけれども、
泉田さんが「お金か安全か?」って言ったんですけど、まさにお金を優先しているんですね。
東電はなんとかして生き延びたい。
生き延びるためにはですね、とにかくお金をかけないようにしないと。
もし、まともに東電が全部いろんな事をやるとなると、銀行にお金が返せなくなっちゃうんですね。
つまり破たんしてしまうということになるので、
「それだけは避けたい」という一心で、とにかくお金をかけないように。
それから、なんとかして早く原発を動かして、
石油火力とかLNG火力の稼働を少しでも落として燃料費を節約するということのために
「早く原発を動かさせてくれ」ということなんですね。
これを経産省もサポートしていって、経産省が銀行と約束しているんですね、裏で。
だから、銀行の債権は守りますよという事になっているので、
結局「銀行の債権を守るために原発を早く動かせ」とか、
原発だけじゃなくて、「いろんなものにお金をかけないようにしろ」とか、
あるいはもう、「国の税金をどんどん入れろ」とか、
「電力料金をあげろ」とかですね、
もう全部がそこに集約しているという感じですね。
平野:
古賀さん、規制委員会のあり方を泉田さんが突いていますよね。
これは我々が期待していた当初の安全委員会の規制審査になっていないですよね。
これはもう、政権の意向を受けてそういう組織になってしまっているということですか?
古賀:
そうですね、
何日か前の予算委員会で規制委員会の田中委員長が、
安倍さんが「完全にコントロールされている」と言っているような話について、
安倍さんの意向に逆らわないように逆らわないようにって、一生懸命悩みながら答弁していましたよね。
あれがもう、象徴的ですね。
野田さんが、民主党の野田さんの時に選んだんですけれど、
野田さん達も大飯の再稼働を強行した政権ですからね。
ですからその人たちが選んだ。
つまり、再稼働を進めるために選んだ。逆に言えば選ばれたのでですね、
そのミッションというのはひっくり返すわけにはいかないというのが、田中さんの意識じゃないかと思いますね。
水野:
いろんなものが見えてきましたが、
この後コマーシャルを挟んで今度は小出先生にも加わって頂きます。
つづくーー
2013年10月25日
「原発再稼働をめぐる攻防・泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明」
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章さん
新潟県知事・泉田裕彦さん、
元経済産業省の官僚・古賀茂明さん。
21:23~http://youtu.be/OUwMpTIIDU0?t=21m23s
水野:
こうした現実を教訓にして、
一つにはそのフィルターつきベントのあり様についても注文を出された訳ですけど、
東電は二度とこんなことを起こさないように、「パイプと建屋は一体化します」と以前言っていたのに、
今度蓋をあけてみたら、新しいフィルターベントというのは建屋と一体化されていないと、
こういう状況だったということも知事は指摘をしてらっしゃるんですが、
今日は元経済産業省官僚の古賀茂明さんともご一緒していただいております。
古賀さ~ん、
「東電って、約束を守らないんだ」って言うふうに知事が最初におっしゃいましたね。
このあたりも具体的に、言っていたことと全然違うものが出てくるっていうのは
どこの事なんですか?
古賀:
そうですね、このフィルターベントはまさにその変圧器が離れて配管が外れたという事があるので、
「そうならないようにもう一体化して下さい」と、原子炉建屋とですね。
という事を泉田知事はずーーっと言われているんですね。
それを違うものをもう内緒で勝手に工事を進めちゃったんですね。
「それでやらせてもらいますよ」と言ったから、泉田さんはものすごく怒ってですね、
怒るのは当たり前なんですけれど、「それじゃだめだ」と。
そしたら今、なんて言っているか?というと、
「じゃあ二つ目をつくりますよ」って言ったんですよ。
水野:ベントをね。また別に作りますよと。
古賀:
それで「もうちょっと近付けます」って言ったんですね。
だけど、どこまで近付けるのか?とか、本当に一体化するのかどうかというのは明言をしないで、
とりあえず一つ目の設計だけは詳しく書いて出しているんです。
「二つ目も作ります」とは言っているんですけど、
あれ、いまだに出ていないですよね?二つ目の設計図というのは、泉田さん。
泉田:ええ、二つ目のベントの設計図はせかしてはいるんですけれど、12月という事です。
古賀:
で、そういうのを見ているとですね、
東電は二つ目はお金がかかるので作りたくなくて、
規制委員会は多分一つ目だけで認めちゃうんですよ。
水野:規制委員会ってそんなもんなんですか?
古賀:
そんなもんです。
それじゃダメだという基準になっていないので、
一応とにかく一番安上がりに作れるという形で東電は出しちゃってですね、
それで規制委員会が「いい」と言ってしまえば、
「二つ目はつくらなくて済む」というふうに多分考えていると思うんですよ。
だからそういうふうに、さっき「嘘をつく」という話もありましたけれど、
ま、これを嘘というのかどうかというのは難しいんですけど、
でも普通の人からみれば、
「二つ目が立派なんだ」と言って、「なんとかやらせてくれ」って言ったんですから、
だったら一日でも早く二つ目の設計をしてですね、
「どんなにお金がかかってもやります」と。
「それができなければ、動かしません」というふうに言わなければいけないのに、いまだに出してこない。
12月段階に出してですね、審査が全部終わって「それから作ります」という事をやっていたら、
当然彼らが再稼働したいと言っている来年、夏までには間に合わない訳ですね。
水野:
ただね、そんなにまでしてね、東電が再稼働を急ぐわけはなんなのか?聞きたい。
というメールがリスナーから「銀行との関係ですか?」なんて聞いてらっしゃるんですけれども、
どうなんですか?
古賀:
そうです、ハッキリ言ってそうなんですけれども、
泉田さんが「お金か安全か?」って言ったんですけど、まさにお金を優先しているんですね。
東電はなんとかして生き延びたい。
生き延びるためにはですね、とにかくお金をかけないようにしないと。
もし、まともに東電が全部いろんな事をやるとなると、銀行にお金が返せなくなっちゃうんですね。
つまり破たんしてしまうということになるので、
「それだけは避けたい」という一心で、とにかくお金をかけないように。
それから、なんとかして早く原発を動かして、
石油火力とかLNG火力の稼働を少しでも落として燃料費を節約するということのために
「早く原発を動かさせてくれ」ということなんですね。
これを経産省もサポートしていって、経産省が銀行と約束しているんですね、裏で。
だから、銀行の債権は守りますよという事になっているので、
結局「銀行の債権を守るために原発を早く動かせ」とか、
原発だけじゃなくて、「いろんなものにお金をかけないようにしろ」とか、
あるいはもう、「国の税金をどんどん入れろ」とか、
「電力料金をあげろ」とかですね、
もう全部がそこに集約しているという感じですね。
平野:
古賀さん、規制委員会のあり方を泉田さんが突いていますよね。
これは我々が期待していた当初の安全委員会の規制審査になっていないですよね。
これはもう、政権の意向を受けてそういう組織になってしまっているということですか?
古賀:
そうですね、
何日か前の予算委員会で規制委員会の田中委員長が、
安倍さんが「完全にコントロールされている」と言っているような話について、
安倍さんの意向に逆らわないように逆らわないようにって、一生懸命悩みながら答弁していましたよね。
あれがもう、象徴的ですね。
野田さんが、民主党の野田さんの時に選んだんですけれど、
野田さん達も大飯の再稼働を強行した政権ですからね。
ですからその人たちが選んだ。
つまり、再稼働を進めるために選んだ。逆に言えば選ばれたのでですね、
そのミッションというのはひっくり返すわけにはいかないというのが、田中さんの意識じゃないかと思いますね。
水野:
いろんなものが見えてきましたが、
この後コマーシャルを挟んで今度は小出先生にも加わって頂きます。
つづくーー
報道するラジオ 2013年10月25日
「原発再稼働をめぐる攻防・泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明」文字起こしブログ
1「止まっていても生きている原発ですのでなにが起きるか分からない」泉田裕彦
小出裕章・古賀茂明」10/25報道するラジオ(文字起こし)
2「経産省が銀行と約束しているんですね、裏で」古賀茂明
泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
3「もともと泉田さんご自身がずっと言われていることですけれども
『福島第一原子力発電所の事故の原因が分からないうちは安全対策の取りようが無い』」
小出裕章・泉田裕彦・古賀茂明」10/25報道するラジオ(文字起こし)
4「非常に今回、泉田さんに対する個人攻撃がひどいんです」古賀茂明
泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
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- 2「経産省が銀行と約束しているんですね、裏で」古賀茂明・泉田裕彦・小出裕章・古賀茂明10/25報道するラジオ(文字起こし)
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コメント
このラジオの会話を聞けば、やっぱり柏崎刈羽原発の
安全審査申請の承認はやってはダメだったんですね。
(河合弘之 弁護士がゲストの時には、水野さんと平野さんはもっと突っ込んだんですけど、今回は突っ込みが甘かった。)
それと驚いたのは、小出裕章さんと泉田知事が話をしたのは、
これが初めてみたいな知事の口振りですが、原発では一番相談するべき方なのに、今まで話をしていなかったなんてありえない気がします。
あと、日本は朝鮮系カルトに支配されていますので、何をやっても無断のようです。
http://haruhiko072.blog46.fc2.com/blog-entry-43.html
http://nokano.web.fc2.com/10.5.18gotou.html
「公明党を作って政治に入り込んだり、創価大学を作って人材を官僚にしたり、法曹界を牛耳るために人を送り込んだりしちゃいかんだろう。」
「(創価学会という)宗教のために国会や官僚組織に入り込むというのは、筋が違うんじゃ
ないか。・・・・宗教の理屈を国に持ち込む、さらにはそれで牛耳ろうとするのは、少なくとも自由主義国家じゃ許されることじゃねえだろ。」
「俺達がちょっとでも
もの言おうもんなら、今度は警察権力を使って潰しにかかる。」
*法曹界・・・裁判官、検察官、弁護士 など司法試験合格者の世界。
*総体革命・・・学会員を、政治・司法・警察・自衛隊・宮内庁・公務員・マスコミ・大手企業・自治体・など、あらゆる分野に密かに浸透させてゆき、最終的には日本を支配するという計画。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1099985680
安全審査申請の承認はやってはダメだったんですね。
(河合弘之 弁護士がゲストの時には、水野さんと平野さんはもっと突っ込んだんですけど、今回は突っ込みが甘かった。)
それと驚いたのは、小出裕章さんと泉田知事が話をしたのは、
これが初めてみたいな知事の口振りですが、原発では一番相談するべき方なのに、今まで話をしていなかったなんてありえない気がします。
あと、日本は朝鮮系カルトに支配されていますので、何をやっても無断のようです。
http://haruhiko072.blog46.fc2.com/blog-entry-43.html
http://nokano.web.fc2.com/10.5.18gotou.html
「公明党を作って政治に入り込んだり、創価大学を作って人材を官僚にしたり、法曹界を牛耳るために人を送り込んだりしちゃいかんだろう。」
「(創価学会という)宗教のために国会や官僚組織に入り込むというのは、筋が違うんじゃ
ないか。・・・・宗教の理屈を国に持ち込む、さらにはそれで牛耳ろうとするのは、少なくとも自由主義国家じゃ許されることじゃねえだろ。」
「俺達がちょっとでも
もの言おうもんなら、今度は警察権力を使って潰しにかかる。」
*法曹界・・・裁判官、検察官、弁護士 など司法試験合格者の世界。
*総体革命・・・学会員を、政治・司法・警察・自衛隊・宮内庁・公務員・マスコミ・大手企業・自治体・など、あらゆる分野に密かに浸透させてゆき、最終的には日本を支配するという計画。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1099985680
タック | 2013.10.28 01:14 | 編集