11.08
Fri
2013年11月6日
現地取材 4号機使用済み燃料プール
4号機の線量

2:15 (4号機前)
七尾(ニコ動):
線量がですね73マイクロシーベルトいっていますね。かなり高いです。
先ほどのH4エリアを上回っています。
(4号機内部 オペレーションフロアー)
七尾:
とうとう今4号機オペフロに到着しました。
いま線量はそんなに高くなくて50・・今ちょっと上がりました
60マイクロシーベルト、70マイクロシーベルト・・・70マイクロシーベルトぐらいですね、今。
東京電力の説明
6:21

東京電力:
こちらが燃料を取り扱うオペレーションフロアというところです。
で、こちらの上の方を一寸見上げていただきますと、緑色のクレーンがあります。

日立製のクレーン
こちらのクレーンを使いまして、燃料を詰めたキャスクを運び出すという事になります。
左手の方にいま白い台がありますけど、

こちらの方に言ったん輸送容器を置きまして、
で、付いている水とかを拭いた後に、あのクレーンを使って下まで降ろしていくことになります。
奥の方に黄色い台があって、銀色のものが載っていますけれど、
あれがキャスクを吊る釣り具です。

あの釣り具を使いまして、キャスクをハンドリングするという事です。
いま、キャスクの搬入のための準備をいろいろとしているところです。
ちょっと向こう側の方にですね、
壁側に黄色いものが付いていますけれども、
壁側のエニアモニターと言いまして、
ここの空気線量が上がると警報が鳴りまして、
警報が鳴った場合には作業員が避難するという事になっています。

ーー:数値は出ていないの?
東電:
数値はですね、今ちょっと・・・
まだ燃料を取り扱っていないので、設定をした上で作動させるというふうに
ーー:黄色の方?
東電:左側の黄色い方
ーー:線量がどの位になると鳴るんですか?
東電:
えーっと、ちょっとあの、設定値はまだこれからという事になりますけど、
ここのところの線量がですね、大体ここだと0.1から、
こちらの燃料を取り扱うところだと0.13ぐらいですね。(単位はミリシーベルト/hかな?)
ま、比較的低いレベルには抑えられている。
そういったものを逸脱するようなレベルになった時には警報を出すという事になります。
こちらが燃料取扱機という事になりますので、ちょっと上の方に上がって頂いて、
プールの中の状況をご説明したいと思います。

目の前に見えますのが使用済み燃料プールになります。
この四角い形のプールです。
この中に1331体の使用済み燃料と202体の新燃料がいま保管されている状況になります。
この四角いところのさらに奥の方に丸い水槽みたいなものがありますけれども、
それが原子炉圧力容器になります。
震災の時には水素爆発によりまして、沢山のがれきがプールの中に落下をしておりました。
向こうの奥の方に緑色の台車がありますけれども、
あの台車を使いまして、現在までに大きながれきについては全て撤去したという状態になります。
現在、燃料の上、燃料とラックの間に挟まっている小さながれきを今回収しているという状況になります。
よろしかったら、近くから見ていただくという事で、
あちらの方からこちらの方の中には言っていただく事が出来ますので、
順番に下の方におりてご覧ください。
七尾(ニコ動):
私は事故当時の映像を見たんですけどがれきが綺麗に撤去されていて、
まだ小さいがれきが表面に乗っかっている感じはありますけど、これはすごいです。
ちょっとやっぱり恐ろしいですねこれは、燃料という事で。
東電:
遮蔽の意味がありますので、
プールの底から水面までが約11.5mぐらいあるんです。
燃料自体が大体4.5m位ありますので、
そこまでの遮蔽が必要という事ではないんですけど、
燃料を吊りあげた時に底から燃料をさらに吊りあげなければならない、ということで、
水面から1.6m以上上にいかないという事で、これだけの水の量です。
七尾:キャスク本体の隙間はどの位あるんですか?
東電:ちょっと正確な数字は分からないんですけど、えっと、それほどの隙間は、あんまりないですね。
七尾:あと、報道で言われた「実証実験をしていなかった」というのは、あれはどういう事?
東電:
「していなかった」という訳ではなくてですね、
本体の作業自体も、従来の作業と、ま、大きな部分では同じでありますので、
経験としては十分あると。
但し、ちょっと作業が空いている状況なので、その前に空の状態でキャスクをやっぱりつり上げしてみて、
ちょっと練習をしようという事ですね。
そういうような話で。

七尾:あの白いのは何なんですか?
東電:丸いところがありますよね。あそこにキャスクが入ります。
七尾:作業手順としては、まず水面で燃料を入れまして、その後こっちに移動するんですね。
東電:はい。
で、キャスク自体は金属製のカバーを付けて、ホソウしないようにするんですけど、
いろんな水滴とかっていうのが付いているんで、そういったものを除染したりとか、
最終的に運ぶのに問題ないか?というチェックを全部ここでする事にしています。
七尾:じゃ、クレーンでつり上げたままここに移動してきてという事
東電:
はい、そうです。
チェックし終わったものがここからそちらに出ていくという事で。

七尾:
そちらに出て行って下まで降りていく。
その一工程というものが大体どれぐらいで考えているんですか?
キャスクってどのくらい入るんでしたっけ?
東電:22体ですね。
七尾:22体入れてから初めてそこへ行く訳ですよね。
東電:そうです、そうです、もう。
七尾:それだと最後に降ろすまでって、大体どの位かかるんですか?
東電:降ろす作業自体はもう、
七尾:トータルで、トータルで。
東電:
あ、トータルで。
22体のキャスクをですね、
まず、一つのキャスクをこちらの方に、4号機に持ってきます。
4号機に持ってきて燃料を詰める作業がありますから、
で、そこからふたを閉めてこちらに持ってきて、整備をしてから下におろして、共用プールに持っていく。
共用プールに持っていったら、共用プールで開けて、みんな取り出すと。
その工程がですね、8日間。
七尾:8日間。
東電:
8日間でその一工程になります。
だから、9日目に新しいキャスクがここに入ってくるんです。
それを最初にうちは一基でやるんですけど、
だんだん慣れてきたらですね、二基のキャスクを入れ替えで入れ替えでやっていこうかなと思っていて、
そういう事で工程をですね、なるべく速めていこうと。
七尾:分かりました、頑張って下さい。ありがとうございます。

ミノ(IWJ):
クレーン自体の重さが35トンぐらいあるんですよね、
もっと大きいかなと思ったんだけれども、以外と小さく見えますね。
七尾:そうですね。吊りあげる事を考えると。
設備の状況とかを考えると相当考えられた工程だなと僕は思いましたけれど、いかがですか?
ミノ:
僕が思うに燃料の取り出しとか、キャスクの取り扱いとかは今までずっとやっているんだから、
あれをクレーンゲームというのはちょっと失礼だなと思った。
七尾:クレーンゲーム?なんか誰かが言ってたんですか?
ミノ:ネット上ではそう言われているんですよ。
七尾:なるほどね。実証実験は必要ないと思っている?
ミノ:実証実験は、あれ?って頭をひねっているところです。
七尾:必要無いと思っている
ミノ:そうです。
耐久テストはやっているでしょ、なんでわざわざこれで実証するのか?
七尾:
あとは使用済み燃料プールはそんなに大きくなかったですよね。
作業員の人がいなかったので、施設の実感としてはあるんですけれども人がいないので、
そこは実際稼働している部分がみたいなというのはありますね。
大丈夫?4号機からの使用済み燃料取り出し間近!
現地取材 4号機使用済み燃料プール
4号機の線量

2:15 (4号機前)
七尾(ニコ動):
線量がですね73マイクロシーベルトいっていますね。かなり高いです。
先ほどのH4エリアを上回っています。
(4号機内部 オペレーションフロアー)
七尾:
とうとう今4号機オペフロに到着しました。
いま線量はそんなに高くなくて50・・今ちょっと上がりました
60マイクロシーベルト、70マイクロシーベルト・・・70マイクロシーベルトぐらいですね、今。
東京電力の説明
6:21

東京電力:
こちらが燃料を取り扱うオペレーションフロアというところです。
で、こちらの上の方を一寸見上げていただきますと、緑色のクレーンがあります。

日立製のクレーン
こちらのクレーンを使いまして、燃料を詰めたキャスクを運び出すという事になります。
左手の方にいま白い台がありますけど、

こちらの方に言ったん輸送容器を置きまして、
で、付いている水とかを拭いた後に、あのクレーンを使って下まで降ろしていくことになります。
奥の方に黄色い台があって、銀色のものが載っていますけれど、
あれがキャスクを吊る釣り具です。

あの釣り具を使いまして、キャスクをハンドリングするという事です。
いま、キャスクの搬入のための準備をいろいろとしているところです。
ちょっと向こう側の方にですね、
壁側に黄色いものが付いていますけれども、
壁側のエニアモニターと言いまして、
ここの空気線量が上がると警報が鳴りまして、
警報が鳴った場合には作業員が避難するという事になっています。

ーー:数値は出ていないの?
東電:
数値はですね、今ちょっと・・・
まだ燃料を取り扱っていないので、設定をした上で作動させるというふうに
ーー:黄色の方?
東電:左側の黄色い方
ーー:線量がどの位になると鳴るんですか?
東電:
えーっと、ちょっとあの、設定値はまだこれからという事になりますけど、
ここのところの線量がですね、大体ここだと0.1から、
こちらの燃料を取り扱うところだと0.13ぐらいですね。(単位はミリシーベルト/hかな?)
ま、比較的低いレベルには抑えられている。
そういったものを逸脱するようなレベルになった時には警報を出すという事になります。
こちらが燃料取扱機という事になりますので、ちょっと上の方に上がって頂いて、
プールの中の状況をご説明したいと思います。

目の前に見えますのが使用済み燃料プールになります。
この四角い形のプールです。
この中に1331体の使用済み燃料と202体の新燃料がいま保管されている状況になります。
この四角いところのさらに奥の方に丸い水槽みたいなものがありますけれども、
それが原子炉圧力容器になります。
震災の時には水素爆発によりまして、沢山のがれきがプールの中に落下をしておりました。
向こうの奥の方に緑色の台車がありますけれども、
あの台車を使いまして、現在までに大きながれきについては全て撤去したという状態になります。
現在、燃料の上、燃料とラックの間に挟まっている小さながれきを今回収しているという状況になります。
よろしかったら、近くから見ていただくという事で、
あちらの方からこちらの方の中には言っていただく事が出来ますので、
順番に下の方におりてご覧ください。
七尾(ニコ動):
私は事故当時の映像を見たんですけどがれきが綺麗に撤去されていて、
まだ小さいがれきが表面に乗っかっている感じはありますけど、これはすごいです。
ちょっとやっぱり恐ろしいですねこれは、燃料という事で。
東電:
遮蔽の意味がありますので、
プールの底から水面までが約11.5mぐらいあるんです。
燃料自体が大体4.5m位ありますので、
そこまでの遮蔽が必要という事ではないんですけど、
燃料を吊りあげた時に底から燃料をさらに吊りあげなければならない、ということで、
水面から1.6m以上上にいかないという事で、これだけの水の量です。
七尾:キャスク本体の隙間はどの位あるんですか?
東電:ちょっと正確な数字は分からないんですけど、えっと、それほどの隙間は、あんまりないですね。
七尾:あと、報道で言われた「実証実験をしていなかった」というのは、あれはどういう事?
東電:
「していなかった」という訳ではなくてですね、
本体の作業自体も、従来の作業と、ま、大きな部分では同じでありますので、
経験としては十分あると。
但し、ちょっと作業が空いている状況なので、その前に空の状態でキャスクをやっぱりつり上げしてみて、
ちょっと練習をしようという事ですね。
そういうような話で。

七尾:あの白いのは何なんですか?
東電:丸いところがありますよね。あそこにキャスクが入ります。
七尾:作業手順としては、まず水面で燃料を入れまして、その後こっちに移動するんですね。
東電:はい。
で、キャスク自体は金属製のカバーを付けて、ホソウしないようにするんですけど、
いろんな水滴とかっていうのが付いているんで、そういったものを除染したりとか、
最終的に運ぶのに問題ないか?というチェックを全部ここでする事にしています。
七尾:じゃ、クレーンでつり上げたままここに移動してきてという事
東電:
はい、そうです。
チェックし終わったものがここからそちらに出ていくという事で。

七尾:
そちらに出て行って下まで降りていく。
その一工程というものが大体どれぐらいで考えているんですか?
キャスクってどのくらい入るんでしたっけ?
東電:22体ですね。
七尾:22体入れてから初めてそこへ行く訳ですよね。
東電:そうです、そうです、もう。
七尾:それだと最後に降ろすまでって、大体どの位かかるんですか?
東電:降ろす作業自体はもう、
七尾:トータルで、トータルで。
東電:
あ、トータルで。
22体のキャスクをですね、
まず、一つのキャスクをこちらの方に、4号機に持ってきます。
4号機に持ってきて燃料を詰める作業がありますから、
で、そこからふたを閉めてこちらに持ってきて、整備をしてから下におろして、共用プールに持っていく。
共用プールに持っていったら、共用プールで開けて、みんな取り出すと。
その工程がですね、8日間。
七尾:8日間。
東電:
8日間でその一工程になります。
だから、9日目に新しいキャスクがここに入ってくるんです。
それを最初にうちは一基でやるんですけど、
だんだん慣れてきたらですね、二基のキャスクを入れ替えで入れ替えでやっていこうかなと思っていて、
そういう事で工程をですね、なるべく速めていこうと。
七尾:分かりました、頑張って下さい。ありがとうございます。

ミノ(IWJ):
クレーン自体の重さが35トンぐらいあるんですよね、
もっと大きいかなと思ったんだけれども、以外と小さく見えますね。
七尾:そうですね。吊りあげる事を考えると。
設備の状況とかを考えると相当考えられた工程だなと僕は思いましたけれど、いかがですか?
ミノ:
僕が思うに燃料の取り出しとか、キャスクの取り扱いとかは今までずっとやっているんだから、
あれをクレーンゲームというのはちょっと失礼だなと思った。
七尾:クレーンゲーム?なんか誰かが言ってたんですか?
ミノ:ネット上ではそう言われているんですよ。
七尾:なるほどね。実証実験は必要ないと思っている?
ミノ:実証実験は、あれ?って頭をひねっているところです。
七尾:必要無いと思っている
ミノ:そうです。
耐久テストはやっているでしょ、なんでわざわざこれで実証するのか?
七尾:
あとは使用済み燃料プールはそんなに大きくなかったですよね。
作業員の人がいなかったので、施設の実感としてはあるんですけれども人がいないので、
そこは実際稼働している部分がみたいなというのはありますね。
大丈夫?4号機からの使用済み燃料取り出し間近!
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コメント
8 November 2013
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-24846819
内容和訳 (BBC) .
http://www.youtube.com/watch?v=rO84q8QZKs8&feature=youtu.be
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-24846819
内容和訳 (BBC) .
http://www.youtube.com/watch?v=rO84q8QZKs8&feature=youtu.be
| 2013.11.11 00:51 | 編集
4号機の燃料プールが空になっていることを確認したとさりげなく書いてあります。
実はグローバルホークが4号機の燃料プールの外で強い発熱体を発見したとの報道があり、ネットで検索すれば記事を確認することができます。
4号機燃料プールに地震で亀裂が入り底抜け、空焚きになった燃料が一部溶融して下部に落下したと想定すれば辻褄は合いますが…。
ここで一部溶融と書いたのは、東電は4号機の燃料プールの燃料ラックが部分的に無事であるアリバイ写真を公表していますが、それは全体像ではないからです。
http://d.hatena.ne.jp/shuusuto_koukaZERO/20110820/1313844749
実はグローバルホークが4号機の燃料プールの外で強い発熱体を発見したとの報道があり、ネットで検索すれば記事を確認することができます。
4号機燃料プールに地震で亀裂が入り底抜け、空焚きになった燃料が一部溶融して下部に落下したと想定すれば辻褄は合いますが…。
ここで一部溶融と書いたのは、東電は4号機の燃料プールの燃料ラックが部分的に無事であるアリバイ写真を公表していますが、それは全体像ではないからです。
http://d.hatena.ne.jp/shuusuto_koukaZERO/20110820/1313844749
| 2013.11.11 17:41 | 編集