11.15
Fri
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/110208
講演
瀬川嘉之氏(高木学校)UNSCEARレポートの概要
ティルマン・ラフ氏(IPPNW〔核戦争防止国際医師会議〕共同代表)IPPNWからの反論
国連の動き 伊藤和子氏(ヒューマンライツ・ナウ)
国内の状況 満田夏花氏(FoE Japan)
チェルノブイリの経験から 吉田由布子氏(チェルノブイリ被害調査・救援 女性ネットワーク)
専門家の立場から 崎山比早子氏(高木学校)
主催 FoE Japan/ヒューマンライツ・ナウ/ピースボート
告知 11/6 国連科学委員会(UNSCEAR)福島レポートをどう読むか
~IPPNWの共同代表・ティルマン・ラフ博士を迎えて~
12:38 瀬川嘉之氏(高木学校)UNSCEARレポートの概要 報告書本体のドラフト入手
UNSCEAR国連科学委員会とは
・放射線被曝の過程と影響を評価・報告する。
・1955年国連総会で設置。(核実験を遂行、「原子力時代」に備えて)
・各国政府、期間が放射線のリスクを評価し、防護策を策定するための科学的基盤として依拠。
ICRPとか、核政府の核防護策の科学的基盤となるもの。
国連総会に報告する前に2013年5月に第60回委員会が開かれているんですが、
そこでもプレス発表はしているんですが報告書本体は公表されておりません。
UNSCEAR 第60回委員会
・2013年5月27日から31日ウィーン
・議題「2011年東日本大震災(地震と津波)後の原発事故による放射線被ばくの程度と影響」
・9月から始まる国連総会に提出される報告書案 本体は公表されず。
今の国連総会では、今 UNSCEAR のホームページを見ていただくとこういう形で出ておりまして、
大体 UNSCEAR の報告と言いますと、日本語ですけどこういうのが出ますよと、
で、これは今Volume ⅠとⅡ.
今回の報告では2分割になっております。
で、Ⅱの方をクリックすると、PDFがダウンロードできると。
こちらは子どもへの影響です。
肝心の福島の影響というものがVolumeⅠで公表されていない。
ここに書いてありますように来年1月にExpected date of publicationということです。
データを見てみないと、先ほど満田さんが紹介されていた事の実態が分からないという状況です。

その本体は今推測するしかないんですけれど、
60回委員会の目次から、科学報告の目次というか、
これは60回報告の前の5月位のドラフトをたまたま入手していて、
そのドラフトはこういう目次になっていますというものです。
これは、要するに UNSCEAR でやっていることは、被ばく量の推定をしている訳ですね。
で、被ばくって、実測ってなかなかできない訳ですよ。
実際に個々の人の内臓がどれ位被ばくしたのかどうやって測るんだ?って言う話で、
ですけれども、それでもたとえば甲状腺の被ばく線量とか測定はありうるんですが、
今回の日本政府はこの実測を決定的に欠けていると。
ですから推測するしかないんですね。
そうすると、これ(Ⅲ核種放出、拡散、沈着(1.大気中、2.海洋中))でどのくらい環境に放出されたか?
それがどれだけ拡散沈着して、
それによって公衆・人々がどれだけ被ばくし田か?というのが、
この被ばくの線量評価、推測が主な部分になっていて、
で(Ⅴ)作業者の同じような線量評価があって、
かつ、(Ⅵ)ヒト以外の生物種への予測もあって、
で作業者や公衆がどれだけ健康に影響があり得るか?という内容になっていて、
おそらくこの構成は正式な2014年1月のものでも、
ま、大体こういう構成になってくるんじゃないかなという事です。
UNSCEAR 放出量

たとえばドラフトにある具体的なデータ
さっき100~500って、福島の量は。
それでセシウムが20とか出ていますよね、今も、今の公表。
それでこの辺のでチェルノブイリと比較して、10分の1とか、これは放出量については言っています。
で、この段階のドラフトですと、
「ヨウ素セシウム以外のものもいろいろ放出されていますよ」というのが出ています。
これが実際の今回どうなってくるのか?というのですが、
たとえば注目のヨウ素133ってありますよね。
半減期が非常に、1日も無いのかな、短いんですよ。
これなんかがちょっと今回の国連総会でも話題になっていまして、
お手元の資料の作業者の被曝のところで、ヨウ素133というのが出てくるんです。
これが東京電力の報告では考慮されていないので、
「その報告が20%程過小評価の可能性がある」という記述があって、
これがですね日本で数少ない今回の報告の報道、毎日新聞がここの部分を取り上げて、
東京電力の報告が不備であるというのを言って、
それがですね、国連総会で日本政府の代表が
「日本の報道がそういう勇み足みたいな報道をしてしまって申し訳ない」みたいな話をしているという、
曰くの133.

それから、バリウム140とか、ランタン140というのも、
UNSCEAR の推計では少ないんですけれども、
福島大学の実測では結構観測されているものですとか、
生物濃縮の多い銀110とか、そういったものについても UNSCEAR は一応評価しているようです。
こういうもので土壌の沈着から外部被ばくがどれくらいか?というような推測をして、
で、5月のドラフト段階では結果をこういう形で載せています。

本当は今回もこういう結果を載せるべきなんですが、
今回発表の唯一の図はお手元にある土壌沈着で、
これは割合皆さん文科省の航空機モニタリングなんかで見慣れた図があるんですが、
実際の人に被曝はこの沈着とはまた違ってくるので、
そういう評価が UNSCEAR では出ていると、
この図は大人です。
それから大人と子供では被爆量が違いますよ。
これは1歳・幼児の実行線量で、
15日に南に一回風が流れたせいもあって、
南の方が高くなっているようすもわかるという地図がでております。

で、かつ日本全体というか、
ホットスポット、千葉あたりがホットスポットがあるというのが反映して
こういった図になっていて、県で平均値を出しているんですね。
すごいざっくりしているんですが、概要をつかむような図になっています。
1

それから実行線量、全身の被ばく線量とは別に
先程のヨウ素の吸引等による被曝線量によってこうなると。
そうすると先程の「南の方が一段と高いかもしれない」というデータが出ていて、
この辺が、市町村で平均していますからね。
あまりにもざっくりしているという面もあり、
これが多分、 UNSCEAR の中でもこういう公表の仕方に対しては議論もあって、
いま公表できないということもあるかもしれませんが、
少なくても私たちが日本の政府や日本の専門家から聞いている話とはちょっと違う評価を
いろいろとしているという事が見えます。

それでこれは福島市です。
さっき文章で福島市だけ取り上げて出ていましたよね。
ドラフト段階ではこういうグラフで分かりやすく、
しかも最初の1年と、10年、それから生涯の累積線量というのが出ていて、
1歳幼児、10歳児、大人という形なんですが、
なんていうか…
測ったわけじゃないんでしょうけれどもこれいちばん上は20ミリシーベルトですよね。
20ミリシーベルトを下回れば避難しなくていいか、戻れるか、というのに
なんか長じるなという結果になっている。

それからこれは集団実行線量というもので、
サウザン( thousand)マン(man)シーベルトというのがありますけれど、
人数と被曝量を掛け算した数字です。
これが6月初めの朝日新聞の報告ではむしろこれが出ていたんですね。
それでチェルノブイリと比較して、ここが360で37だから、チェルノブイリの10分の1ですよとか、
甲状腺の方は20分の1ですよというような内容で、
ただ朝日は30分の1と報道していたので、
このドラフトとまた変わっているものを見ているのかもしれないと、そういう状況です。

あと、先程の図で20km圏とか、飯舘村、計画的避難区域は抜けていたと思うんですけれども、
そこの推計をしています。

<(_ _*)>ここまでしか書きだすことができませんでした。
「福島の原発事故による日本国民への 直接的な健康リスクあるいは健康被害は無いとみております」
UNSCEARレポート10/1ドイツ放送(日本語字幕)
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ttp://www.youtube.com/watch?v=VMs87qF9Uf4
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| 2013.11.21 01:58 | 編集