時事ドットコム 2013年12月2日
東京電力は2日、福島第1原発1~4号機の海側にある観測用井戸から、
ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が
1リットル当たり110万ベクレル検出されたと発表した。
11月28日に採取された分で、これまでの最高値91万ベクレル(25日採取)からさらに上昇した。
(2013/12/02-11:30)
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この記事だけじゃわかりにくいので東電のホームページより場所の確認!
東京電力
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果

ストロンチウムなどの全ベータが110万ベクレル/L 観測されたのは
No1-16
4.地下水の分析結果(1~4号機護岸)

大きく見てみるとこんな感じ↓

<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ
上記より一部抜粋
マコ:
というのは、護岸の方の海に近いエリアの1号機と2号機のあいだの、
「海からもう数mのあたりでの地下水が、かなり高濃度に汚染されている」という状況の、
「護岸エリアの汚染水の問題」というものがあるんですね。
これはもうものすごく深刻で、
測定して気が付いたのが今年の5月の末で、
その時に海から数mのエリアの地下水がもうかなり汚染されていたというのがわかって、
いつから汚染していたのかが分からないので、
水野:「いつから汚染していたか?」が分からない
マコ:わからないんですね。
水野:それは「調べていなかったから分からない」っていうことですか?
マコ:おっしゃるとおりです。
地下水の観測抗を去年の12月に掘って、
その時に「セシウムの値があまり出なかったから大丈夫だ」という判断をしたんですね。
でも、その時にトリチウムはかなりの量が出ていたんですよ。
で、私はそれを会見でずっと質問してたんですけど、
その時点でトリチウムには注目していなかったので問題にしなかった。
トリチウムはH3という記号のとおり、水にすごく近いので、
水と一緒に早く移動するんですね、地下水と一緒に。
なのでその時になんらか気が付いていればと思うんですけれど、
去年の12月に地下水の観測抗を掘ってから、
「大丈夫だ」という判断をしてしまったので、6カ月間一度も測定をしていなくて、
水野:
なんで「大丈夫だ」と思ったのかは分からないけれども、
とにかく「大丈夫だ」と判断をして6カ月測定をしなかった。
マコ:
それで、今年の5月末に測定してみたら、
あら?ビックリいろいろ高濃度のものが出てきました。
「ストロンチウムも高濃度でした」というので、
それで、海に近いエリアの地下水が汚染されているという大問題が出てきたんですね。
で、それを調べると、
2011年の4月に2号機からしょんべん小僧のように水がピューーっと
高濃度の汚染水が海に直接流れ出ていて、
慌てて止めなきゃということが2011年の4月にあったんですけど、
どうもその時に出た高濃度の汚染水が関係しているということで、
つまり、2011年の4月から、汚染水が何らかの形で海へ出続けている可能性があるんですね。
「それは否定できない」と東京電力も言っています。
で、それが本当に重要な問題なんですけれども、
それが汚染水の問題としてまず上がってきて、
水野:
つまり、汚染水は今だけ始まった話ではなくて、
事故間もなくですよね、2011年の4月にはもう、大量に高濃度のものが海に出ていたであろう。
それを否定は東電も出来ない。
マコ:
出来ない。
で、それはいったん止めたと、コンクリートとかをあちこちに詰めて
もう漏れていそうな経路を塞ぎましたということになったんですけど、
でも、どうもいろいろ調べるとそのエリアの地下水が汚染されている範囲が広いので、
どうもその「2号機のその当時に出た高濃度の汚染水がどうなったのか?」というのを
今ずっと調べているんですけど、
で、先日の汚染水対策ワーキングという規制委員会でやっている汚染水関連の検討会があるんですけど、
いまだに漏えい元が分からないんです、どこのものか?
漏えい元が1カ所ではなくて、「止めたと思っていてもやっぱりここの値が下がらない」
海の値も下がらないという事で、漏えい元が分からない。
だから漏えい元を探すということと、海に汚染水が直接流れるのを防ぐという、
いま2本立てで、その護岸エリアという海に近い汚染水の対策をしているんですね。
私はこっちの問題がかなり深刻だと思っています。
水野:
マコさんね、お話伺って今ひとつ私の中で疑問が浮かんだのは、
2011年の4月からもうすでに高濃度の汚染水が海に出ていたであろうと、
ところがいまになって、ものすごく「汚染水」「汚染水」って言い始めましたよね。
それはなんでなんですか?
いま、この汚染水問題ばかりに注目が集まるのはどういうことなんですか?
マコ:
そうなんです。
そっちの汚染水が大変だと思って、で、今言われているのはひとくくりにされている汚染水。
汚染水を入れているタンクエリアの漏えいの件に関してね、これも汚染水問題みたいになっているんですけど、
そこは去年ももっと沢山高濃度のものが流れていたりとかするので、
水野:どんどん流れていたんですね、去年
マコ:
去年はね。だから今年の汚染水の問題の中に含まれている、
急に出てきたタンクエリアの、雨が降って堰が流れる云々かんぬんというのは、
実は私は些細な問題だと思っていて、
水野:おぉ!
マコ:
なぜ汚染水の問題としてタンクエリアの事ばっかり、
「台風で豪雨です、大変だ」みたいになっているのか、
私、本当になんかおかしくって、で、いま、
水野:へー、それはもっと大きな問題があるっていう意味ですか?
マコ:
と思います。
それはその護岸エリアの地下水が高濃度に汚染されているというののカモフラージュみたいに
タンクエリアの話が出てきたということと、
あともう1点、今年の8月、夏から1号機や3号機の建屋の中のがれき撤去が始まったんですね。
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東電は11月28日2号機と3号機の間で予定していた地下水のくみ上げを当面行わないと発表した(タンク不足の為)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013112800986
この「地下水」とは、今までタンクにためてきた一リットル8000万ベクレル級の高濃度地下水なのでしょうか?
今までは一日400トンの汚染水がタンクに溜められてきましたが、1号機だけくみ上げになると一日タンクに溜まる量が130トンの汚染水に減るという事ですよね?
もしこのニュースの意味が分かる方がいらっしゃいましたら、教えてください。<m(__)m>
大変不安です。