<ベラルーシと東日本>だから福島だけが危ないのではなく東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性がある12/4川根眞也先生(文字起こし)

2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見




文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=1h23m

川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会代表)
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中学校で理科の教員をしている川根と申します。
今見ていただいているのが
昨日までに寄せられた731通の賛同人署名のメッセージです。
いくつかちょっと読ませていただきたいと思います。

悔いても悔いきれないほど大人は子供たちを●した。
子どもたちは自分の力や努力ではどうにもできない。命を守れるか、守れない。
「安全」という事に騙されたふりをした大人の責任です。
申し訳ないとしか言えない腹立たしさと悔しさ。
昨年生まれた新生児を含め4人の孫がいますので、
「小児甲状腺がんの子どもたち」これらの文言を見たり聞いたりする時には途中で息苦しくなり、
何度か深呼吸する程です。

沢山のこういったメッセージが寄せられて、
たった2週間で731人の方が自分の名前を公表されています。
お手元の声明文に、今朝まで集まったものをまとめさせていただいています。
医師の方も沢山行動されていますし、
教育者の方もジャーナリストの方も、
いろんな市民のメディアをなさっている方も立ち上がっていらっしゃいます。

※声明文・賛同者
日本政府に小児甲状腺がんの子どもたちを救うことを求める声明
内部被ばくを考える市民研究会



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まず、これが奇形のバラです。
バラの花の中から新しいバラが生まれつつあります。
先週の水曜日、世田谷の用賀で私が撮ったバラです。
これは私の教室に今飾ってあります。
今この緑色のところから次のつぼみが花開こうとしています。

この東京もですね、汚染されている訳です。
世田谷でも沢山の幼稚園で、紫斑病の子どもたちが出ていました。


福島の子どもたちの小児甲状腺がん。
本来は野呂美加さんがここに立ってお話をするべきだったんですが、
現在海外の方にいっておりますので、川根が代わりにお話をさせていただきます。

とにかく沢山の子どもたちが次々と穿刺細胞診によって
甲状腺がん疑い、悪性であるという事で報告をされています。

子どもたちの中には6mmを超す結節を持ち、
そしてリンパにも転移をしていて、リンパを片方、または両方取られた子ども達もいます。


ところが福島県立医大の医師はですね、
「甲状腺がんは予後の良い癌だから」と言ってろくな説明もせず、
そしてまた結節の大きささえ説明しないまま退院させています。

私がベラルーシで聞いてきたことは
ベラルーシの国民も原発事故が1986年に起きてから、
最初のうちは子どもの甲状腺がんが増えるとは分かっていなかったんですね。
ところが地元の医師たちが「次々と子どもたちが甲状腺がんにかかる」
甲状腺がんは大人がかかる癌じゃないですか。
そこから医師たちが声をあげていくことになります。

最初は、どういうふうに子どもたちの甲状腺がんが進行するのか分からなかったので、
やっぱり甲状腺を残していたのでしょう。
結果的にはリンパや肺に転移して、子どもたちが十分に無くなっています。
それがベラルーシの教訓なんですね。

子どもたちの発症率。
わたしは本当はですね、数字の遊びはしたくはありません。
ただし、この甲状腺がんが「将来起こる大人の甲状腺がんを先取りしたものである」という、
福島県立医大の見解については全くのデタラメであるというふうに言いたいと思います。


福島の子どもたちの小児甲状腺がんの発症率は通常の145倍

・福島の子どもたち58名が甲状腺がんおよびがん疑い
 第13回県民健康管理調査検討委員会 2013年11月12日
・がん疑いについてー穿刺細胞診によって「悪性」が確定したが、まだ手術を終わっていない患者。

福島県立医大 鈴木眞一氏は手術を終えてから「がん確定」とする事について
「確定診断法」と考えられている穿刺細胞診(せんしさいぼうしん)について
乳頭がんであるかどうか極めて確実に識別出来る信頼のおける診断法であるが、
それでも、見落としの「擬陰性」、
あるいは手術してみて良性と分かる「擬陽性」がそれぞれ10%程(未満)あるから、
「癌確定」を、穿刺細胞診後ではなく手術後とした。
以上のように説明しました。



ちょっと時間がないのでがん疑いについて今回田島さんが私に教えて下さった事ですけれども、
「がんおよびがん疑い」の「がん疑い」についてなんですけれども、
これは、細胞診によってもう悪性である、癌であると診断された。
だけれども、まだ手術が終わっていない患者なんですね。

鈴木眞一はこういうふうに言っています。
「確定診断法」と考えられている穿刺細胞診について
後でスライドを見せますが、穿刺細胞診をやったらほぼ間違いなく甲状腺がんだとわかるんです。
ないものは良性だとわかるんです。
ところが、穿刺細胞診の段階で「甲状腺がん」と断定しないのは、
たまに、「10%未満良性のものが混じっているからだ」と彼等は言っている訳です
という事は、59人の90%は甲状腺癌確定だというふうに彼等は認めている事なんです。


二次検査対象者と二次検査実施者、二次検査確定者

・二次検査が終わっていない子どもがいる→「二次検査未実施の子ども」
・甲状腺がんと診断されて手術を終えていない子どもがいる→「悪性疑い」
※二次検査が全て終わり、手術を終えていない子どもが手術をすべて終えたら、
何人の子どもが小児甲状腺がんと診断されるのか?



私は、今回の甲状腺がんの発症率は145倍であるというふうに言ったのは、
二次検査が終わっていない子どもたちがいるんですね。
この子たちが二次検査を終えたら、この割合で発症したら、
何人の子どもたちが甲状腺がんと診断されるのか?
これに基づいて出した数字が145倍です、通常の。

・二次検査を終えていない子どもが全て二次検査を終えたとして、
また、「悪性または悪性疑い」の子どもは推定何人になるか?
平成23年度検査「福島第一原発20km県内及び警戒避難準備区域の住民」
13人→推定人数14.9人(18.4人)

平成24年度検査「上記以外、福島市、郡山市、二本松市など」
44人→推定人数50.9人(72.9人)

平成25年度検査「上記以外、いわき市など」
1人→推定人数3.1人(-推定せず)
( )内は
推定有病者数 悪性または悪性疑い例数
 二次検査対象人数÷二次検査結果確定数
 検査対象者総数÷一時検査結果判定者数
田島直樹氏の計算による



これが青い数字です。
平成23年度、これはですね第一原発の20km県内及び警戒準備区域、この住民です。
みなさんですね、23年度調査、24年度調査、25年度調査とよくおっしゃいますね?
違いますよ。
原発の20km圏内および飯館村などの範囲から移動された子どもたちや住民なんです。
私がベラルーシできいてきました30km圏内の住民なんです。
非常にリスクが高い。
ところがですね、今回問題になっているのは福島市や郡山市や二本松市などの、
本来は計画的避難準備区域ではなかったところです。

そこでなぜこんなに沢山の子どもたちが出るのか?
簡単に言うと線量が高いからでしょ?

つまり初期被ばくだけじゃなくて、その後も住み続けさせて、

先程井戸川さんがおっしゃったように、
福島県や各地方自治体、福島市の市長を含めて、郡山市の市長も含めて、二本松市の市長も含めて、
住民を住まわせ固定化したからです。

そしていわき市。
これから問題が出てくるのはいわき市だと思っています。
沢山のヨウ素131のプルームが通りました。

そして赤で書いてあるのは田島さんに教えていただきました。
これはですね、私が青でやったのは「二次検査をもし全員がやったら」という事なんですが、
一時検査の検査対象がいますね。
その子の中で一次検査を受けていない子がいるわけです。
もしくは検査の結果の診断が出ていない子がいます。
それを全部の割合で割ると赤になります。
13人が18.4人になるかもしれない。
44人と言われているのが72.9人になるかもしれない。
いわき市などはまだ検査対象が少ないのでこれは省きますけれども、
そうしますと私の控え目の数値で、合計68.9人の子どもたちが小児甲状腺がんとなるかもしれない。

推定人数68.9人/一次検査終了者23万8785人×10万人→10万人あたりの発症率28.9人



一時検査を終了したのが23万8785人ですから、10万人あたりに直すと、28.9人。
これまで鈴木眞一は、
「日本の子どもたちの甲状腺がんの発症率は0.1人から0.2人」と言ってきたんです。
これにもとづくと145倍になります。

ところがこの一次検査と二次検査を受けていない子、両方を考えていくと、こういうふうになります。

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平成23年度は10万人に38.6人ですよ。
福島市や郡山市、二本松市などの24年度調査は10万人あたり44.7人です。
これを国立がんセンターのデータ、
これまでの10年間のデータをここに載せました

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見て下さい。
ゼロ歳から19歳まで0.1人や0.2人ではないんですよ。
0.012です。男の子は。
女の子はちょっと高くて0.035人です。
男女合わせても19歳までで0.023人です。
ひと桁少ないんですよ。

ところが24歳まで入れると0.168.
やっと0.2になるというのが本当のところです。

10万人あたり0.2になるとしましょう。
そうするとこの数はこうなります。

平成23年度、原発近くの子どもたち、発症率はこれまでのものの193倍
そして福島市や郡山市や二本松市は223.5倍です。

私はベラルーシに行って立ち入り禁止の森の方に行ってきました。
ここは27年経った今でもきのこ、ベリー類は採取禁止です。
ここでの線量を見て下さい。

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つまり0.1マイクロシーベルト毎時でベラルーシは立ち入り禁止です。
きのこやベリー類は禁止なんです、汚染度の高いものは。
実はですね、森林総合研究所が出しているデータに
「山菜は非常に放射性物質が溜まりやすい」
でも空間線量との相関関係がある。
空間線量がどのくらいだったら100ベクレル毎kgのキノコとか山菜が取れるか?
という文章を出しています。
それによると0.10です。

「0.1マイクロシーベルト/時で、そこのキノコや山菜をとったらダメだ」と、
そんな場所に住民を住まわせてはいけないんです!

そして彼らが今回、0歳から4歳までチェルノブイリの子どもたちは事故当時発症率が高かった。
でも今発症しているのは15歳とか18歳の子どもたちだ。
だから今回は放射性物質の影響ではない、と言っています。
違います!これを見て下さい。
これがチェルノブイリ原発事故が起きた時です。

2013121016.jpg 2013121017.jpg

これが4年後です。
4年後からゼロ歳、1歳、3歳、4歳、5歳、事故当時ですよ、子どもたちが出てきて、
5年後を見て下さい。
バーッと出てくるうちのほとんどが6歳以下です。
なぜでしょう?
小さい子は穿刺細胞診が出来ないんですよ。

ちっちゃい子を押さえつけて、もしくは全身麻酔をして穿刺細胞診をするのは非常にリスクがあります。
だから、4年後5年後、ゼロ歳の子どもは4歳、5歳になります。
じっとしていられるようになるんです。

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これが国立環境研究所がつくりましたヨウ素131のシュミレーションデータです。
沈着量です。
ここに書いてある黄色いところと、ここの赤や黄色が位置しているところを覚えておいて下さい
この黄色、ベラルーシのヨウ素131汚染マップと比べます、こうです。

2013121019.jpg

ここがですね、ベラルーシではこれ位汚染された訳です。
赤いところはもっと高いですから。
この黄色い地域、実は福島の小学校にも沢山あるんですね。

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川俣町立山木屋小学校、汚染度はヨウ素131で195万ベクレル毎平方メートルですよ。
ある意味山木屋小学校の校庭に何日間かいた子どもたちは、
甲状腺がんを発症してもベラルーシと同じくらいの比率でなっても、おかしくないんです。
そういったところが沢山あるんです。
ちょっと時間がないので、このデータは後で録画したものを見てみてください。
これは原子力安全委員会事務局が去年4月18日に発表した
福島県内の学校等の校舎、校庭等の利用判断における暫定的な考え方に対する技術的助言を検討する際の打ち合わせに用いた資料、それに書いてあります。
空気中にもこんなふうにヨウ素131があったんです。

そして、先程の黄色いところ。

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ここのあたりになりますが、これは11年間でベラルーシで甲状腺がんが発症した行政区ごとのマップです。
高いところ。
私はゴメリに行きましたけれども、11年間で152人発症しています。
つまり1年当たり10人を超えます。
どうですか?
これとこれ(ベラルーシの赤と黄色の色塗り地図)を比べると、高い所の発症率が分かったでしょ。
それが福島の子どもたちにもあるんですね。

3月15日の空気。

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これはつくばのデータですけれども、ほとんどがヨウ素131だったんです。
だから福島だけが危ないのではありません。
東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性があり、
そうでなくとも、甲状腺障害が出る可能性があるんです。


子どもたちや大人たちにスクリーニング検査をやる必要があると僕は思っています。


小児甲状腺がんの乳頭がんは 放射性物質誘発ガン
・大人の甲状腺がんとは違い、子どもの甲状腺がんは進行が早く、肺やリンパ節への転移がある。
・ベラルーシでも初期は甲状腺の全摘出をしなかったので15名の子どもが亡くなっている。
・自死した子どもたちもいる。
・転移の危険性、再発の危険性を丁寧に説明し、精神的な支援を行うべき。



小児甲状腺がんの乳頭がんというのは、放射性物質誘発がんだと教わってまいりました。
大人の甲状腺がんとは違い、子どもの甲状腺がんは進行が早く、肺やリンパ節への転移がある。
そしてですね、今回野呂さんがベラルーシに行ったところ、
肺に転移したらどうなりますか?
肺に転移したことがあるんですか?
ベラルーシの人に聞きました。
ベラルーシの人は「血を吐いた場合、助からないかもしれない」こういうふうに答えています。
そして転移の危険性、再発の危険性を丁寧にですね、説明して精神的な支援を行うべきです。


声明の要求項目
・日本政府は福島をはじめ東日本の小児甲状腺がんの子どもたちのスクリーニング検査を国の責任を持って行え
・福島県のみならず、東日本の子どもたちの甲状腺超音波検査を行え
・手術を受けた子どもたちと保護者に将来のリスクを説明し、
 子どもたちの心理面でのサポート体制を構築し、将来に渡る医療保障を行え
・医師だけでなく、疫学者、児童心理学者、
 公害問題を追及する環境学者も含めた専門家の調査・研究組織を設立し、
 現在起きている事態の分析と今後起き得る健康被害の予想を行わせ、提言を行わせよ



時間がきたので声明の要求項目をお読みください。

井戸川克隆元双葉長町長、津田敏秀さん、広瀬隆さん、藤波心ちゃん、小野俊一さん、森住卓さん、
鎌谷ひとみさん、肥田舜太郎さんにも賛同いただきました。
医師、児童文学者、教育者、編集者、市民など731名が賛同。


心ちゃんも今朝、僕のツイートをリツイートしてくれました。

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どうもありがとうございました。











2013年12月4日 
「子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見」
文字起こしブログ

<避難するまでの経緯と変化>
これ以上「子どもを守りきることができなかった」と思う方を増やしてほしくないのです。
(音声&文字起こし)


<仙台高裁の判決から今日までのこと>
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです
12/4柳原敏夫弁護士(動画&文字起こし)


<保養を受け入れて>
去年よりも今年の方が子どもの健康状態はあまりよくないなという事は感じています。
12/4苅部しおりさん(文字起こし)


<ベラルーシと東日本>
だから福島だけが危ないのではなく東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性がある
12/4川根眞也先生(文字起こし)


<政治的である前に人道的な事>
「お金のために未来はもう諦めている」それが国の姿勢です。
12/4山本太郎参議院議員(文字起こし)


<情報と知識と選択肢>
情報があるのに出てこない。出ているものすら精査されていないという状況。
12/4おしどりマコさん(文字起こし)


<1ベクレルの怖さ>
だからこれを身体の中に飲み込んだらどうなるのか?という事がわからない。
12/4元東電社員桑原豊さん(文字起こし)


<東京電力放射能事件>
本来であれば放射能から避難させなければならないのは、関係市町村長の責任なんですね。
12/4井戸川克隆前双葉町長(文字起こし)


<被ばくの強制>
この地球上に20ミリシーベルト/年という線量で“誰か住んでる”ところがあるんですか?
12/4柳沢裕子医師(文字起こし)


<チェルノブイリ事故27年の体験>
保養所に行きビックリした200人の官僚たちは日本に戻ってきて何か言ったのか?
12/4鎌仲ひと­みさん(文字起こし)


<子どもたちの保養>
補助金をどんどん打ち切っていくので私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しい
12/4神田香織さん(文字起こし)







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コメント

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No title

川根先生は以前何度か動画で見かけたことがありますが、いずれも冷静に話されていました。
今回の声を荒げて訴えておられるのが大変印象に残ります。
本当にまずい状況なんだなと。
一人でもあのような誠実な先生が公立学校にいらっしゃるのがわかり嬉しく思いました。
教員も子どもたちと共に被爆していますが、三階建ての年金と退職金とがあり、自ら選択して被爆しているわけですから、ガンになっても受け入れざるをえません。
が、貧困家庭や生まれつき脆弱性のある子供たちや保護者らが何年後かにガンになり亡くなったり障害をかかえていく未来は本当に残念です。

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