2<チェルノブイリの今~福島>「私たちを被ばくさせて守った“国”ってなんですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)福島県猪苗代町

平成25年12月9日 福島県猪苗代町主催
野呂美加さん(NPOチェルノブイリへのかけはし代表)講演



29:12~Youtube→http://youtu.be/yFEfBPgHSSw?t=29m12s

福島県のお役人の方々があの数字を見て、
「これは大変!この地域は逃がさなきゃ」なんていうふうにですね、分かる人はいないんです。
これは全部国の責任でやっている行政なんですよ。

ですからみなさんは秘密保全法が施行されるこの1年の間に、森まさこさんに言って下さい。

本当に私も官邸前に行ってこの間の6日に反対してきましたけれど、

森まさこさんは
「福島には、原発には、テロがくるかもしれないから必要なんです!」
何回も何回も国会で答弁してて、国会中継もされなかったんです。


何回も言ってたんです。
いろんな議員さんが、こんなことをして子どもたちの病気を隠されたらどうする?

彼女は言ったんですよ
食品の中に放射能が入っている、
「食品のことも秘密特定にされる可能性がある」と彼女は言ったの。

福島のあの原発に、誰がテロをしに入りに行くんですか?
でも彼女は言ったんです。
「福島のために必要だ」
福島の人が彼女を抑えてくれなければ、福島という人質を取ってて日本の他の国会議員は追及しきれない。
だから本当に「あの人が何を隠そうとしているんだ」

ベラルーシはどんどん独裁政権になっていったんですね。
それはあまりにつらい。
これは汚染地域の子どもたちの健康状態ですね。
ベラルーシは徴兵制がありますが、
汚染地域、これは関東レベルの汚染と思ってください。
数字の説明は今時間がないのでしませんが、
そうすると、この地域になにが起こったかというと、
「この子は徴兵に行けた」といって喜んでいる。
みんな徴兵には行きたくはなかったんですよ。

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でもみんな小さい子どものうちから心臓に穴があいていて、徴兵に行ける割合が、
これは2003年なんですね。
2003年ですでに50%を切っていると、
事故から17~8年経って、もう、子どもたち、男の子が徴兵に行けるのが46%になっている。
事故前は80%が健康な男子だったんです。
そして、もう今は、これは2010年のデータですが、もう3割を切っている。
そしてこの赤いのはなにか?と言ったら虚弱です。
病院に行ったり来たり行ったり来たりしている。
出たり入ったり出たり入ったり。
何の病気か?と言ったら表示ができない。
ただ調子が悪いわけですね。

だから一番わかりやすいのは不定愁訴(ふていしゅうそ)という病気が一番ピッタリくるでしょう。
女性はよく分かりますね。
私たち更年期の女性はよく不定愁訴といったら、
あっちが痛い、こっちが痛い、関節が痛い、だるい、眠れない。
そういう病気を子どもたちが抱えていく。
こんなにちっちゃい子どもたちがですね。


これは汚染地域で、関東レベルの汚染のところで
1986年のあと、すでに出生率と死亡率が逆転しはじめています。

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しかし国全体で逆転し始めるのは、これが1896年ですから、
国で逆転するには6年かかっている。

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その間に「汚染されたものを食べても大丈夫」と言って、食べてしまった。
子どもたちに食べさせてしまった事をすごく悔いています。


今はベラルーシの人の死因は52%以上が心臓死なんです。
これは本当に若い人が亡くなっていくんです。
20代、30代、40代ですね。

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だから私も救援に20年間入っていまして、
行くたびに「誰誰の父さんが亡くなった」「母さんが亡くなった」
20代、30代の人は働き盛りです。
子どもたちのために一生懸命働いて、自分の事はないがしろにする年代なんですね。

で、今、若いお母さんたちも、子どもたちを放射能から守ろうと思って、
必死で、自分のことはさておきです。
だから病院に行くのは後回し。
子どもの甲状腺は診てもらうけれども、自分の甲状腺は診てもらわない。
そういう状況なんですね。

で、お医者さん達は「いや癌や白血病が少ない」
そんなに長生きが出来ないんですよ。
いま、事故から27年ですから、
その前(癌や白血病になる前)に心臓病で亡くなってしまう。

で、野菜が足りない人は、カリウムというものが足りないから、セシウムがどんどん入ってきてしまう。
ですから、偏食している人は放射能が入ってきやすいんですね。
ですからまんべんなく食べてほしい。

先程、種市先生が年間の被ばく量1ミリシーベルトというのを説明していましたが、
この概念は国に、・・・これはプラスアルファなんですね、自然放射線の。

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で、私たちが保養に呼んでいた子ども達は、この黄色の地域の子どもたちです。
この年間被ばく量5ミリシーベルトを超えるような地域(赤~)に、子どもたちは住んでいませんでした

この数字というのは大体どの位?と言ったら、
先程の廃村の数字、お見せしましたビデオ。
そして、病院の放射線マークが付いているところですね。
あそこは、もうあの中でお水を飲んだり食べたりしてはいけない。
そのことを日本政府に言います。

「なんでそこより高い所に日本人は住んでもいいんですか?」と。

そしたら、
「あそこは働くところだから、住む所じゃないから」

逆じゃないんですか?
それ以上高い所に布団敷いて寝てるんですよ、子どもたちは。


なにをやってる!

じゃあ何が一番驚くか?と言ったら、
「被爆者援護法」ですね。
それには、「1ミリシーベルトを超えた人々は被ばく者として認められる」と。

東海のJCOのみなさん、事故がありました。
バケツで放射能をやっている、あの人達も被ばくをして、
ものすごい作業員の方が苦しんで亡くなられましたし、
あの地域の方も被曝しました。
その方々には年間総被ばく量1ミリシーベルトで賠償したんですよ。

ですから、ま、健康障害を認められない人もいますが、
そういった形で日本には、広島・長崎と、そういったちゃんとした法律があって、
普通の国より細かく細かく定めたものがあるのに、

いきなり、広島長崎を無視して、
今回の事故に限っては年間総被ばく量20ミリシーベルト大丈夫だと、IAEAが言ったんですね。

これはすごく、実は問題があるんです。
実はチェルノブイリの旧ソ連時代に、ベラルーシという国に一番死の灰が降り注いだんです。
でもロシアは、ま、それほどでもなかった、面積的には。

ベラルーシの科学者たちは、「年間総被ばく量1ミリシーベルトで強制移住させて下さい」
でもお金を出すのはモスクワですから、ロシアの科学者たちは、
「いや、そんなことをしたら国が潰れてしまうから、5ミリシーベルトにして欲しい」
と言って論争になったんです。

ところがですね、
「じゃあ、そんな事言うならどっちが正しいか、IAEAに聞いてみようよ」ということになったんですね。
そしたらIAEAが、
「いや、そんなの45ミリでいいよ」って言ったんです、当時ですね。
ここにありますよね、本当は50ミリまで帰そうとしていた訳ですよね。

なにをやりたいのか?って言ったら、人体実験をやりたいんですよ。

これはですね、広島とチェルノブイリは違うんです。
被ばくの型が。
広島というのは瞬間的なものすごい高線量の被ばくで、
チェルノブイリ、こういう福島原発が他の被ばくというのは、
低線量のところにながーく居るという被ばくの型なんですね。
そして体の中に放射能を食べて入れるというですね、
そういう新しい形の人類被ばくなんですよ。

だから絶対に広島とこのチェルノブイリのような原発事故とは同じに考えられない。

これを見て下さい。
朝日新聞に出た記事ですけれども、

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5ミリシーベルト地帯はこんなにあるんですよ。
そして、アメリカ軍はこの80km圏内を立ち入り禁止にして、
アメリカの人には「すぐ出なさい」と。

この間ケネディさんの娘さんがいらっしゃいましたが、福島素通りでしたよね。
この中には絶対に入らないと思いますよ。

あの時、事故から3日経った時に、アメリカは「出なさい」と自国の国民に言ったんですね。
本当は官総にもそういうふうに言うべきだったんです。
だけど、そんな事をしたら国が潰れてしまう。
でも、潰すべきだったんです。


私たちを被ばくさせて守った「国」ってなんですか?

「東日本の人間はどうなってもいい」と瞬間に判断したんですよ。
だから、「被ばくしていただいた」と細野大臣が言いましたね、当時。

細野豪志大臣クローズアップ現代生出演6/18(細野大臣と国谷さんの部分すべて文字起こし)



これはアメリカの資料です。

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で、これはですね、「お前の言っている事は煽りだ、信じられない」という人がいるから、
北海道新聞記事も信じられないって言うから、
「日経新聞なら信じるでしょ?」という事で日経新聞を使う時もあります。(平成24年8月28日)

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そうするとここにハッキリと書いてあるんですね。
「居住制限の放射線量」日本は年間総被ばく量20ミリシーベルトのところへ、
旧ソ連は年間5ミリシーベルトってハッキリ書いてあるんです。

チェルノブイリは「帰還」計画なし、日本は除染終えれば帰還へ。
無理難題を言う訳です。

(福島原発)事故が起こった時、ウクライナ、ベラルーシに日本政府は結構人材を派遣するんですね。
そして彼らがしたアドバイスは、
「除染はやめなさい」「内部被ばくを気をつけて下さい」というアドバイスを受ける。
こんな厳しい数字を聞いてきて、真っ青になって、
福島80km圏内の市町村長さん、首長さん達は何をしたか?といったら、
帰ってきたら「除染してくれ」
「年間総被ばく量1ミリシーベルトなら住めるんだから、そこまで除染してくれ」と言ったんですね。

でも除染はできない。
あれだけの生態系の中に出してしまったら、循環します、水と一緒に。
それが放射能なんですね。
特にストロンチウムは水に溶けやすいから、海に流している。
それから、これは推測ですけれども70%~80%ぐらいは当たると思いますが、
「あの汚染水タンクは海へ流すつもりだろう」
それはどうすることもできないからですね。
止めることできますか?流さなくて。
誰か止めに行く人がいますか?

あれは、もう、放射能の働きとして、物を酸化させる、サビさせる。
人間でいえば老化させます。

だからタンクがよく今まで持ったなと。
あれだけ高レベルな放射性物質を入れて。

350のタンクが水を入れ替える。
別のタンクを用意して入れ替える作業をするだけでその一人は死んでいきいます。
「30分経ったら死んじゃう」という様なものをおそらく海へ流すだろうと。

これはどうしてか?というと、
IAEAが認めないからです、他の病気を。

小児甲状腺がんというのは自然界にほとんど存在しないといっていいのに、
これだけチェルノブイリで増えたというのは放射線による人工的な災害なんですね。
人災です。

これは飯舘村で見つかったスリッパです。

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フィルムが感光して、放射能がテンテンテンテン・・・、人間にも同じです。

だから年間総被ばくの20ミリシーベルトとか、50ミリシーベルトだとか、
そんな所に住んでいたら、私たちはこんなふうになってしまう。
いま80km圏内の人が来ている服は大体500ベクレルあると、

500ベクレルってどのくらい?
事故前は100ベクレル以上はドラム缶に入れて、原発の中に保存していたんです。

そして8000ベクレルだったら燃やしていいという施設を福島のあちこちにつくると言っている。
「もう汚染されたから何やってもいい」という様な、
そんなような状態なんですね。


そんなお金があるんだったら、子どもたちを保養に出して下さい。
代替の土地を与えて下さい。
いつまで仮設住宅に人を入れているんですか。


帰せるという夢もないのに持たせている。
この数字を見たら帰れるわけがないのはみなさんもおわかりでしょ。

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じゃあ、これが何なのかと言ったらですね、
これは先程種市先生もおっしゃってました、小児甲状腺がんの発症地帯なんですね。
汚染のレベルと連動しているんですが、
濃く発症している地域は発症率が高いんですね。
10年間でミンスク州で74人。
10年間でゴメリ州のこの地域は68人。
10年間で152人、10年間で49人、10年間で37人、
チェルノブイリ原発はここですから、チェルノブイリ原発の傍のブラウビンというところは37人。

福島で甲状腺がんの疑いというか、今、58人いるんでしょ。
僅か2年で。


それがどんなに異常な数字か、皆さんお分かりじゃないですか。

素人だってわかるんですよ。
そんなの科学者の道楽ですよ。
議論して、それがどういう原因か。
あの時子ども達が小児甲状腺がんになるかどうか分からな区て、誰も記録を取っていなかった時期。
高すぎて異常だと思っても、ヨウ素の汚染地図はない。
だから、再構築という手段を取っているそうなんですね。
その時に起こった自然現象を実験室で再現して、
そしてヨウ素の濃度がこの位だったとか、そういう事を一生懸命科学者たちはやっています。
これは5回目の再構築で、
この位だったんじゃないかと言われていますね。
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この3つのゴメリ州ブレスト州ミンスク州という、3つの地域で起こっていると言われている。
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この時に、小児甲状腺がんは4年目から起こっているから、放射能が原因じゃないなんて言っているのは嘘で、
やっぱりちょっとずつその兆候が出ていて、
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一番犠牲になるのは事故当時ゼロ歳から4歳の子どもたちですね。
ずーーっと、一生発症し続けるリスクを持っている。

これはベラルーシの科学者の人が、核をつくっていた科学者の人が、
大人と子どもを合わせた発症数を、ここが1986年ですが、
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こんなに発症しています、これは放射能のせいです、チェルノブイリのせいです、というふうに、
救援を訴えたんですが、、
日本の広島の医師が行って、
「広島のデータから言ってこういうふうになるはずだからこれは放射能のせいじゃない」
というふうに否定したんですね。
これがIAEAの見解になったんですね。
だから「風土病である」

でも私は現地の体育の先生に言われたんです。
「事故前はそんな風土病なんて無かった。チェルノブイリ事故の後に起こったんだ。
 なんで広島の医者に分からないんだ」って、言っている訳ですね。


つづくーー





平成25年12月9日 野呂美加さん講演 
健康講演会「放射能による病気を予防するには」」福島県猪苗代町の文字起こしブログ


1<チェルノブイリの今~福島>
「謎の甲状腺がんが増えているんですよ、福島で」12/9野呂美加さん(動画・文字起こし)


2<チェルノブイリの今~福島>
「私たちを被ばくさせて守った“国”ってなんですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)


3<チェルノブイリ~福島>
「パニックになって、もうモラルが崩壊している」12/9野呂美加さん(文字起こし)


4<放射能による病気の予防>
「まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)


<子どもたちの精神的な問題>
良心とか自己の発育が妨げられる~ヨウ素剤で甲状腺がんは完全に防げない~
12/9精神科の先生(文字起こし)







甲状腺がんの転移
「甲状腺がんの転移で息子を亡くしたウクライナの父」
原発から600km年間1ミリシーベルトを超えるか超えないかの地域
OurPlanetTV (文字起こし)



学童疎開
<松本こども留学>
「松本モデル」が全国に広がって欲しい12/17菅谷昭松本市長会見(文字起こし)



その他の野呂美加さんの文字起こしブログ

2011年7月 Our Planet TV
放射能で広がる異変「子どもたちに何が起きているか」野呂美加氏(内容書き出し)

2013年5月18日
「ここが0.08マイクロシーベルト/hだったら、ここはりっぱなチェルノブイリなんです」
野呂美加さん5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)






2013年12月4日 
「子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見」
文字起こしブログ

<避難するまでの経緯と変化>
これ以上「子どもを守りきることができなかった」と思う方を増やしてほしくないのです。
(音声&文字起こし)


<仙台高裁の判決から今日までのこと>
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです
12/4柳原敏夫弁護士(動画&文字起こし)


<保養を受け入れて>
去年よりも今年の方が子どもの健康状態はあまりよくないなという事は感じています。
12/4苅部しおりさん(文字起こし)


<ベラルーシと東日本>
だから福島だけが危ないのではなく東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性がある
12/4川根眞也先生(文字起こし)


<政治的である前に人道的な事>
「お金のために未来はもう諦めている」それが国の姿勢です。
12/4山本太郎参議院議員(文字起こし)


<情報と知識と選択肢>
情報があるのに出てこない。出ているものすら精査されていないという状況。
12/4おしどりマコさん(文字起こし)


<1ベクレルの怖さ>
だからこれを身体の中に飲み込んだらどうなるのか?という事がわからない。
12/4元東電社員桑原豊さん(文字起こし)


<東京電力放射能事件>
本来であれば放射能から避難させなければならないのは、関係市町村長の責任なんですね。
12/4井戸川克隆前双葉町長(文字起こし)


<被ばくの強制>
この地球上に20ミリシーベルト/年という線量で“誰か住んでる”ところがあるんですか?
12/4柳沢裕子医師(文字起こし)


<チェルノブイリ事故27年の体験>
保養所に行きビックリした200人の官僚たちは日本に戻ってきて何か言ったのか?
12/4鎌仲ひと­みさん(文字起こし)


<子どもたちの保養>
補助金をどんどん打ち切っていくので私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しい
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