原発関連メーカーと何が・・・
小泉元総理「原発ゼロ」確信の旅
報道ステーション 2013年12月24日
housute_koizumimotosourigenpatsuZEROkakushinnotabi 投稿者 soekosan
古舘:
山口豊アナウンサーの取材ですが、ボリュームでいくと今日の大特集ということになりますね。
山口:
はい、そうですね。
テーマは小泉さんの「原発ゼロ」発言です。
で、その小泉さんの原発ゼロ発言のカギを握るのは、
小泉さんが8月に行いました、ドイツフィンランドへの視察の旅なんですね。
そこで一体何を見てないを語ったのか?
徹底的に取材してきました。

古舘:
はい、そこなんですがね、小泉さんは講演では確信的に自信を持っておしゃべりになるんだけれども
マスコミ、たとえばテレビの取材とかを全然受けてくれません。
山口:そうですね。
古舘:
で、興味があるんだけれども我々も悔しいので、山口さんが同じ道筋をたどって
小泉さんと語った方をしらみつぶしに見つけていますよね。それでなんか見えてくるんじゃないかと。
山口:
そうですね、関係者の証言、それから地元に残されました貴重な写真などをもとに、一体現地でなにがあったのか?
古舘:
これはドイツの写真ですよね。
これ、呉越同舟というか、小泉さんは脱原発で原発ゼロになったんですけれども、
行っている方々は、本当に大手の原発をつくっているメーカーの人達と行っていますよね?
山口:その通りです。
古舘:それも不思議でならない。
山口:そうですね、その原発メーカーの方々の思惑についてもできる限り取材してあります。
ーVTR-
小泉:総理がね、決断すればできる権力、それは原発ゼロの決断ですよ。
久々にライオンが吠えた。
原発ゼロを確信させた、ドイツ・フィンランド視察の旅。
小泉氏は何を見たのか?
なぜ、原発関連メーカーを同行させたのか?
小泉氏が見据えた原発の無い社会。
そこには雪山でバナナを育てる博士の新たな構想があった。
原発ゼロ確信の訳と、小泉視察の謎に迫った。
小泉:
原発ゼロなんてやったら、日本の経済成長はできないよと、また日本が貧しい国に落ちていく。
しかしそれは、私なりに勉強した結果そうではないと。
政治が決断すれば、日本は原発ゼロでもやっていける。
この「原発ゼロ」宣言で世間に大きな驚きを与えた小泉元総理。
そのカギを握るのがこの発言だ。
小泉:
フィンランドのオンカロ(最終処分場)を視察に行って、
改めて、これは、この日本は原発ゼロにしなければいかんなという確信を持ちましたね。
8月の上旬ですか、ドイツに4日間、フィンランドに2日間
原発関連企業の幹部のみなさんと一緒に視察に行ってまいりました。
そこでなにがあったのか?
小泉氏が顧問を務めるシンクタンクで同行した原発関連メーカーに取材を申し入れた。

(三菱・東芝・日立)
しかし…
「詳細についての回答は差し控えたい」
「誰が行ったのかも言えない」
メーカー幹部に直接取材を試みたが口は固い。
ますます旅の中身に興味が湧いてきた。
そしてようやくその手がかりを見つけた。
それはあるドイツの新聞社のホームページ。
そこには巨大なタンクの前で説明を受ける小泉氏の姿がー。
即座にドイツに飛んだ。
フランクフルトから車でおよそ3時間
中部のチューリンゲン州にその新聞社はあった。

山口:
ありましたね、これだ。
小泉さんが視察している時の新聞ですね。
この記事を担当したんですか?
ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
私は小泉氏がこの施設を訪問した時に同行し、記事にしました。
他にもいくつかの写真があった。
山口:
これもそうだ。
小泉さんが覗いている写真ですね。
ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
設備の中の様子をみられる窓があって、小泉氏はそれに気付き覗いたのです。
山口:
結構興味深い感じですよね、小泉さんなんかこう、
なんて言うんでしょう「集中してみている」っていうか。
もう、顔をうずめてみていますね。
相当関心をもたれたって言う感じですね。

その現場に向かった。
ありました、あれです。
小泉さんが訪れたバイオマス工場。
あの丸い屋根の建物ですね、したが緑で丸い屋根、あれですね。

小泉氏が訪れたバイオマス施設
最大でおよそ4000世帯への発電が可能だという。
原料はトウモロコシ、雑草、牛のふんなどだ。
今回小泉児が視察したルートを実際に案内して貰った。

こちらがあの小泉さんが覗いていた穴ですね。
写真でこの中、バイオマス工場の中を見ていましたが、
やっぱり良く見えますね。
下の方に液体が溜まっていてボコボコ泡が、泡立っています。
泡立っていますね、大きく。

タンクの中ではトウモロコシなどが発酵し、メタンガスが噴き出している。
このガスでタービンを回し発電。
さらに同時に生まれた熱は、向かいの食肉工場で使用している。
施設の管理はわずか二人。
スマートフォンで遠隔操作もできることに小泉氏は驚いていたという。

視察では小泉氏の周辺に何人もの日本人の姿があった。
なかには小泉氏の強い要望により同行することになった
三菱重工業・東芝・日立製作所という原発関連メーカーの姿も。

視察に同行した バイオクラフィト・ノーラ社 ケルナー社長:
原子力を推進する人々が再生可能エネルギーに関心を持っているなんて不思議に思いました。
だから我々は笑ってしまったんだ。

「脱原発」を唱える小泉氏と原発関連メーカーという、呉越同舟の旅。
立場の違いは次の風力発電の施設であらわになった。
福島第一原発の事故を受け、脱原発を推進するドイツ。
市民が出資する草の根のビジネスが広がっている。

ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
小泉児は大企業では無くとも中小企業や協同組合、
または住民が発電所を経営し、電力を供給できることに興味を持ち、
とても感激していたようでした。
再生可能エネルギーの将来に心躍らせる小泉氏。
一方、原発関連メーカーの興味は違っていた。

ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
話のやりとりの中で三菱重工だったと思うが、
「ドイツに風力発電施設を輸出できる可能性はあるのか?」と質問してきた。
現地の記者もその温度差を感じていた。

ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
メーカー側は懐疑的な態度でした。
この件について批判的な目で見ている感じでした。
小泉氏は自然エネルギーを将来のものとして思い描いているようだったが、
他の人達はとても慎重でした。
そんな彼らになぜ小泉氏は同行を求め、メーカーは応じたのか?
それは、次の訪問地で明らかになる。

千葉木更津(10月16日)
小泉:フィンランドのオンカロを視察に行って、確信を持ちましたね。
高レベルの原発のゴミの最終処分場オンカロ
それを見て原発ゼロを確信したのだという。
我々は確信の地へと向かった
フィンランドの首都ヘルシンキから西へ250km。
沿道の人家もやがて途絶えた頃、

山口:
あ、あちらを見て下さい。オンカロって書いてありますね、看板があります。
到着したようです。
このようなヘルメットを付けて重装備になります。
それから撮影も自由ではありません。
まわりは有刺鉄線、金網に囲まれているんですが、
そういう中をいま、オンカロの入り口に近づいてきました、見えてきました。
こちらが今オンカロの入り口ですね。

いま車が一台オンカロの中に入って行きます。
ちょうど今シャッターが開きました、中が見えますね。
あの奥がオンカロになります。
オンカロとは「洞窟」という意味。
一番深いところは地下400m
核のゴミはここにうずめられ、放射能が無害化する10万年という時を待つ。
それを可能にするのは一帯に広がるフィンランド特有の強固な岩盤だ。
山口:これは巨大な1枚の岩盤ですね?
オンカロを運営POSIVA社 地質担当 トーマス・ベレ氏:
ええ、岩盤はここから60km下まで続いています。

山口:60km?
トーマス・ベレ氏:ええ、マントルの近くまで続いています。
その頃東京でも我々はしつこく取材を続けていた。
この視察に行ったのは何故なのか?
フィンランドに行った
三菱重工 佃和夫相談役

Q:どういった視察で行かれたんでしょうか?
佃:
それは僕はちょっとよく知らないんですわ。
経緯がどうなって、なにがどうなってっていうのはね、僕自身は十分感知しておりません。
やはり明かしてくれない。
さらにしつこく取材を続けた。
すると、何人かの参加者が重い口を開いた。
小泉視察団の参加者:
小泉さんが行くとなればフィンランドの政府要人とも会える。
オルキオルト原発の4号機を発注したくて顔つなぎで参加した。
山口:
オンカロからわずか800mほどの場所です。
あちらを見て下さい、原発が並んでいますね。
あれがオルキオルト原発です。
こんなに近くにオルキオルト原発があります。

現在三つの建屋が並ぶオルキオルト原発
この場所には新たに4号機が建設予定だ。
その受注を狙っているのが

オルキオルト原発 広報担当者:
東芝、日立、三菱重工
まさに小泉氏の視察に同行した3社だった。
フランスや韓国の企業を含めた受注合戦を少しでも有利にするために視察団に加わったというのだ。
小泉視察団の参加者:
小泉さんは総理時代にフィンランドに行ったことのある数少ない日本人総理。
その視察団ともなれば向こうにアピールできる。
山口:
ドイツフィンランドとめぐってきました小泉総理らの一行は、その最終日にヘルシンキ沖に浮かびますこちらの、
かつては要塞だった世界遺産の島の軍関連の施設でフィンランド政府の要人たちとの昼食会に臨みました。

世界遺産スオメンリンナ島。
かつての要塞も今は市民の行楽地だ。
そこに小泉氏の痕跡がハッキリ残っていた。
山口:
ここのゲストブックなんですけれども、
このページ、これには小泉純一郎って書かれていますね。
そしてJ.Koizumi小泉ざんのサインですよ。
やっぱりこの場所に小泉さんは来てたんですね。

その食事会で事件は起こった。
原発を推進するフィンランド。
出席者は原発所管官庁の幹部や首相経験者。
その前で小泉氏はこうスピーチした。(視察参加者の証言から)
「安定して動かない地層なんて日本ではあり得ない。だから原発ゼロだ。
原発はゼロにしなければいけない。政治はその旗を立てるんだ」
あまりに場違いな脱原発の大演説だった。
その場にいた元首相に聞いた。

試食会に出席した エスコ・アホ元首相:
かなり長いスピーチでした。
小泉氏は日本の原発の将来に大きな不安を持っていました。
彼の非常に個人的な感情の入った考えだったと思います。
なにが小泉氏を駆り立てたのか?
オンカロで小泉氏の目にはある光景が焼き付いていた。
それは水。
フィンランドの固い岩盤をくりぬいたというのに、それでも地下水が侵入していた。
小泉:
日本は400m掘ればね、水が漏れているどころじゃないですよ。
温泉が出てきますよ。
地震があるんですから。処分場建設のめどがつかないから、もう原発は無理だ、ゼロにしろと言っているんです。
メーカー側は反論したという。
原発メーカー幹部:
廃棄物を300年で無害化させる研究が進んでいます。
技術がそのうちに出来ますよ。
原発メーカー幹部:
プルトニウムの処理にも、福島をどうするかにも、数10年間に渡って技術者が必要なんです。
いま脱原発なんて言った瞬間に新しい人材が入ってきません。
それをどう考えるのですか?
原発メーカー幹部:
これだけしっかりオンカロはやっているのです。
これだけやっていれば大丈夫なんだという事でお考えいただくわけにはいかないですかね。
だが、小泉氏はこう引き取った。
「君たちはそれで頑張ればいい。でも、私は違う」
ついに原発ゼロを確信した小泉氏。
では、それに代わるエネルギーは?
後半へ続くーー
続きはこちら↓
小泉氏が語る新たなエネルギー戦略を徹底追跡12/24報道ステーション後半(内容書き出し)
小泉元総理「原発ゼロ」確信の旅
報道ステーション 2013年12月24日
housute_koizumimotosourigenpatsuZEROkakushinnotabi 投稿者 soekosan
古舘:
山口豊アナウンサーの取材ですが、ボリュームでいくと今日の大特集ということになりますね。
山口:
はい、そうですね。
テーマは小泉さんの「原発ゼロ」発言です。
で、その小泉さんの原発ゼロ発言のカギを握るのは、
小泉さんが8月に行いました、ドイツフィンランドへの視察の旅なんですね。
そこで一体何を見てないを語ったのか?
徹底的に取材してきました。

古舘:
はい、そこなんですがね、小泉さんは講演では確信的に自信を持っておしゃべりになるんだけれども
マスコミ、たとえばテレビの取材とかを全然受けてくれません。
山口:そうですね。
古舘:
で、興味があるんだけれども我々も悔しいので、山口さんが同じ道筋をたどって
小泉さんと語った方をしらみつぶしに見つけていますよね。それでなんか見えてくるんじゃないかと。
山口:
そうですね、関係者の証言、それから地元に残されました貴重な写真などをもとに、一体現地でなにがあったのか?
古舘:
これはドイツの写真ですよね。
これ、呉越同舟というか、小泉さんは脱原発で原発ゼロになったんですけれども、
行っている方々は、本当に大手の原発をつくっているメーカーの人達と行っていますよね?
山口:その通りです。
古舘:それも不思議でならない。
山口:そうですね、その原発メーカーの方々の思惑についてもできる限り取材してあります。
ーVTR-
小泉:総理がね、決断すればできる権力、それは原発ゼロの決断ですよ。
久々にライオンが吠えた。
原発ゼロを確信させた、ドイツ・フィンランド視察の旅。
小泉氏は何を見たのか?
なぜ、原発関連メーカーを同行させたのか?
小泉氏が見据えた原発の無い社会。
そこには雪山でバナナを育てる博士の新たな構想があった。
原発ゼロ確信の訳と、小泉視察の謎に迫った。
小泉:
原発ゼロなんてやったら、日本の経済成長はできないよと、また日本が貧しい国に落ちていく。
しかしそれは、私なりに勉強した結果そうではないと。
政治が決断すれば、日本は原発ゼロでもやっていける。
この「原発ゼロ」宣言で世間に大きな驚きを与えた小泉元総理。
そのカギを握るのがこの発言だ。
小泉:
フィンランドのオンカロ(最終処分場)を視察に行って、
改めて、これは、この日本は原発ゼロにしなければいかんなという確信を持ちましたね。
8月の上旬ですか、ドイツに4日間、フィンランドに2日間
原発関連企業の幹部のみなさんと一緒に視察に行ってまいりました。
そこでなにがあったのか?
小泉氏が顧問を務めるシンクタンクで同行した原発関連メーカーに取材を申し入れた。

(三菱・東芝・日立)
しかし…
「詳細についての回答は差し控えたい」
「誰が行ったのかも言えない」
メーカー幹部に直接取材を試みたが口は固い。
ますます旅の中身に興味が湧いてきた。
そしてようやくその手がかりを見つけた。
それはあるドイツの新聞社のホームページ。
そこには巨大なタンクの前で説明を受ける小泉氏の姿がー。
即座にドイツに飛んだ。
フランクフルトから車でおよそ3時間
中部のチューリンゲン州にその新聞社はあった。


山口:
ありましたね、これだ。
小泉さんが視察している時の新聞ですね。
この記事を担当したんですか?
ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
私は小泉氏がこの施設を訪問した時に同行し、記事にしました。
他にもいくつかの写真があった。
山口:
これもそうだ。
小泉さんが覗いている写真ですね。
ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
設備の中の様子をみられる窓があって、小泉氏はそれに気付き覗いたのです。
山口:
結構興味深い感じですよね、小泉さんなんかこう、
なんて言うんでしょう「集中してみている」っていうか。
もう、顔をうずめてみていますね。
相当関心をもたれたって言う感じですね。

その現場に向かった。
ありました、あれです。
小泉さんが訪れたバイオマス工場。
あの丸い屋根の建物ですね、したが緑で丸い屋根、あれですね。

小泉氏が訪れたバイオマス施設
最大でおよそ4000世帯への発電が可能だという。
原料はトウモロコシ、雑草、牛のふんなどだ。
今回小泉児が視察したルートを実際に案内して貰った。

こちらがあの小泉さんが覗いていた穴ですね。
写真でこの中、バイオマス工場の中を見ていましたが、
やっぱり良く見えますね。
下の方に液体が溜まっていてボコボコ泡が、泡立っています。
泡立っていますね、大きく。

タンクの中ではトウモロコシなどが発酵し、メタンガスが噴き出している。
このガスでタービンを回し発電。
さらに同時に生まれた熱は、向かいの食肉工場で使用している。
施設の管理はわずか二人。
スマートフォンで遠隔操作もできることに小泉氏は驚いていたという。

視察では小泉氏の周辺に何人もの日本人の姿があった。
なかには小泉氏の強い要望により同行することになった
三菱重工業・東芝・日立製作所という原発関連メーカーの姿も。

視察に同行した バイオクラフィト・ノーラ社 ケルナー社長:
原子力を推進する人々が再生可能エネルギーに関心を持っているなんて不思議に思いました。
だから我々は笑ってしまったんだ。

「脱原発」を唱える小泉氏と原発関連メーカーという、呉越同舟の旅。
立場の違いは次の風力発電の施設であらわになった。
福島第一原発の事故を受け、脱原発を推進するドイツ。
市民が出資する草の根のビジネスが広がっている。

ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
小泉児は大企業では無くとも中小企業や協同組合、
または住民が発電所を経営し、電力を供給できることに興味を持ち、
とても感激していたようでした。
再生可能エネルギーの将来に心躍らせる小泉氏。
一方、原発関連メーカーの興味は違っていた。

ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
話のやりとりの中で三菱重工だったと思うが、
「ドイツに風力発電施設を輸出できる可能性はあるのか?」と質問してきた。
現地の記者もその温度差を感じていた。

ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
メーカー側は懐疑的な態度でした。
この件について批判的な目で見ている感じでした。
小泉氏は自然エネルギーを将来のものとして思い描いているようだったが、
他の人達はとても慎重でした。
そんな彼らになぜ小泉氏は同行を求め、メーカーは応じたのか?
それは、次の訪問地で明らかになる。

千葉木更津(10月16日)
小泉:フィンランドのオンカロを視察に行って、確信を持ちましたね。
高レベルの原発のゴミの最終処分場オンカロ
それを見て原発ゼロを確信したのだという。
我々は確信の地へと向かった
フィンランドの首都ヘルシンキから西へ250km。
沿道の人家もやがて途絶えた頃、

山口:
あ、あちらを見て下さい。オンカロって書いてありますね、看板があります。
到着したようです。
このようなヘルメットを付けて重装備になります。
それから撮影も自由ではありません。
まわりは有刺鉄線、金網に囲まれているんですが、
そういう中をいま、オンカロの入り口に近づいてきました、見えてきました。
こちらが今オンカロの入り口ですね。

いま車が一台オンカロの中に入って行きます。
ちょうど今シャッターが開きました、中が見えますね。
あの奥がオンカロになります。
オンカロとは「洞窟」という意味。
一番深いところは地下400m
核のゴミはここにうずめられ、放射能が無害化する10万年という時を待つ。
それを可能にするのは一帯に広がるフィンランド特有の強固な岩盤だ。
山口:これは巨大な1枚の岩盤ですね?
オンカロを運営POSIVA社 地質担当 トーマス・ベレ氏:
ええ、岩盤はここから60km下まで続いています。

山口:60km?
トーマス・ベレ氏:ええ、マントルの近くまで続いています。
その頃東京でも我々はしつこく取材を続けていた。
この視察に行ったのは何故なのか?
フィンランドに行った
三菱重工 佃和夫相談役

Q:どういった視察で行かれたんでしょうか?
佃:
それは僕はちょっとよく知らないんですわ。
経緯がどうなって、なにがどうなってっていうのはね、僕自身は十分感知しておりません。
やはり明かしてくれない。
さらにしつこく取材を続けた。
すると、何人かの参加者が重い口を開いた。
小泉視察団の参加者:
小泉さんが行くとなればフィンランドの政府要人とも会える。
オルキオルト原発の4号機を発注したくて顔つなぎで参加した。
山口:
オンカロからわずか800mほどの場所です。
あちらを見て下さい、原発が並んでいますね。
あれがオルキオルト原発です。
こんなに近くにオルキオルト原発があります。

現在三つの建屋が並ぶオルキオルト原発
この場所には新たに4号機が建設予定だ。
その受注を狙っているのが

オルキオルト原発 広報担当者:
東芝、日立、三菱重工
まさに小泉氏の視察に同行した3社だった。
フランスや韓国の企業を含めた受注合戦を少しでも有利にするために視察団に加わったというのだ。
小泉視察団の参加者:
小泉さんは総理時代にフィンランドに行ったことのある数少ない日本人総理。
その視察団ともなれば向こうにアピールできる。
山口:
ドイツフィンランドとめぐってきました小泉総理らの一行は、その最終日にヘルシンキ沖に浮かびますこちらの、
かつては要塞だった世界遺産の島の軍関連の施設でフィンランド政府の要人たちとの昼食会に臨みました。

世界遺産スオメンリンナ島。
かつての要塞も今は市民の行楽地だ。
そこに小泉氏の痕跡がハッキリ残っていた。
山口:
ここのゲストブックなんですけれども、
このページ、これには小泉純一郎って書かれていますね。
そしてJ.Koizumi小泉ざんのサインですよ。
やっぱりこの場所に小泉さんは来てたんですね。

その食事会で事件は起こった。
原発を推進するフィンランド。
出席者は原発所管官庁の幹部や首相経験者。
その前で小泉氏はこうスピーチした。(視察参加者の証言から)
「安定して動かない地層なんて日本ではあり得ない。だから原発ゼロだ。
原発はゼロにしなければいけない。政治はその旗を立てるんだ」
あまりに場違いな脱原発の大演説だった。
その場にいた元首相に聞いた。

試食会に出席した エスコ・アホ元首相:
かなり長いスピーチでした。
小泉氏は日本の原発の将来に大きな不安を持っていました。
彼の非常に個人的な感情の入った考えだったと思います。
なにが小泉氏を駆り立てたのか?
オンカロで小泉氏の目にはある光景が焼き付いていた。
それは水。
フィンランドの固い岩盤をくりぬいたというのに、それでも地下水が侵入していた。
小泉:
日本は400m掘ればね、水が漏れているどころじゃないですよ。
温泉が出てきますよ。
地震があるんですから。処分場建設のめどがつかないから、もう原発は無理だ、ゼロにしろと言っているんです。
メーカー側は反論したという。
原発メーカー幹部:
廃棄物を300年で無害化させる研究が進んでいます。
技術がそのうちに出来ますよ。
原発メーカー幹部:
プルトニウムの処理にも、福島をどうするかにも、数10年間に渡って技術者が必要なんです。
いま脱原発なんて言った瞬間に新しい人材が入ってきません。
それをどう考えるのですか?
原発メーカー幹部:
これだけしっかりオンカロはやっているのです。
これだけやっていれば大丈夫なんだという事でお考えいただくわけにはいかないですかね。
だが、小泉氏はこう引き取った。
「君たちはそれで頑張ればいい。でも、私は違う」
ついに原発ゼロを確信した小泉氏。
では、それに代わるエネルギーは?
後半へ続くーー
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小泉氏が語る新たなエネルギー戦略を徹底追跡12/24報道ステーション後半(内容書き出し)
<原発と武器・東芝と安倍>テレビなんかつくらない!原発と武器だけで儲かるから。
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くBS-TBS(小泉演説部分文字起こし)
「原発ゼロ」小泉元総理に関して安倍総理の国会答弁↓
<国会でも堂々と大嘘>
安倍「地層処分については、我が国においても技術的に実現可能であると評価されています」
10/17渡辺喜美(みんなの党)本会議(文字起こし)
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コメント
小泉さんのシンクタンク、国際公共政策研究センターはトヨタ自動車などが金を出している。
燃料電池の開発は自動車業界や経済産業省がバックアップしている。その辺から、
『いつまでも原発じゃないだろう』という発言につながるのだと思います」
新自由主義で格差を助長、拡大させた人間。
スタンスは庶民よりも大企業で、政界引退後も財界が10億円を出して設立したシンクタンクの顧問に納まり、悠々自適。
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/443.html
燃料電池の開発は自動車業界や経済産業省がバックアップしている。その辺から、
『いつまでも原発じゃないだろう』という発言につながるのだと思います」
新自由主義で格差を助長、拡大させた人間。
スタンスは庶民よりも大企業で、政界引退後も財界が10億円を出して設立したシンクタンクの顧問に納まり、悠々自適。
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/443.html
| 2013.12.26 22:11 | 編集