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05.20
Fri
武田邦彦先生が国会・文部科学委員会で参考人として意見を述べました
素晴らしい内容でした
以下は武田先生のブログの内容です(転記します)

国会・文部科学委員会にて

5月18日、午前9時から12時まで国会(衆議院)文部科学委員会で参考人として陳述をしてきました。

私の論点は3つ、

1) 日本の原発は自然災害で破壊する、= 国策で大災害をもたらすことをやっている。

2) 放射性物質が漏洩することに国は防御計画がない、= 国策で国民救済をしないことになっている。

3) 原子力基本法の「公開の原則」が無視されている.

でした。

さらに、代議士の方との議論は「小学校の20ミリシーベルト」に集中しました。

私は次のことを主張しました。

1) 福島を汚しているのは、単に「粒」なので、全力でできるだけ早く除去すれば、農作物は汚染されず、小学生も被曝しない、

2) 「粒」を福島全体で除去すると効果はさらに上がるので、国がやるのが望ましい、

3) 「1年20ミリシーベルトでも安全」という人がいるが、安全というデータがないのに人の命に関わることを言うのは医師とも専門家とも呼べない、

4) 文部省の1時間3.8マイクロシーベルトというのは、内部被曝を入れていないこと、学校以外の線量率を低く見ていることなどから、1年60ミリシーベルト相当である、

5) 子供はあらゆる面で大人より被曝量が多く、放射線に対する感度も高いので、子供を守れば大人は守れる。

すべて今までの私の考えですから、特に新しいことはありませんが、国会の場で発言の機会を作っていただいたことに深く感謝しました。

少しでも早く多くの子供の被曝が減ることを願っています。

・・・・・・・・・

文部科学委員会の議論を通じて、私は次のように結論することができました。

● 1年100ミリシーベルト以下の被曝では「医学的にハッキリとしたデータがない」こと、

● 「データがない」ということは、誰も「危険」とも「安全」とも言えないこと。

● 繰り返すと、「20ミリまで安全だ」という人は「何の根拠も無く言っている」ことになること、

● 1ミリから100ミリまでは「データがないが、危険性が高い」ので「国際的に約束した方程式を使う」と決まっていること、

● だから、1年1ミリ以外の数値は「一般公衆」で「健康のチェックもしない」という状態ではあり得ないこと、

● 仮に、「一般公衆」で「健康チェック、注意」などをすれば、5.2ミリまでは「安全のようだという実績」があること、

● 従って、一般公衆に対して、1ミリと5.2ミリ以外の数値はないこと。

今年、3月の初期被曝をした人は、1年5.2ミリを下回ることが難しい場合もありますが、少なくとも来年以後は、国民全体が1年5.2ミリ以下を守ることができるのです。

そのための除染を大至急することが、今、日本国にとってもっとも大切なことと思います.

そして、綺麗な大地を取り戻した後、放射線医学、放射線防護の人たちが、慎重に「1年何ミリか」を検討して結論を出してください。

それによって「原発を選択できるか」も決まります.

つまり1年100ミリなら今の原発でもほぼ大丈夫で、原発は主要な電気を発生させるもっとも大切なものになるでしょう。

逆に1年1ミリなら、今の原発はすぐ止めなければなりません。ものすごく大きな選択なのです.

・・・・・・

でも、私は、こんな無意味な議論をして、除染の対策をとらず、子供達が人体実験を受けているという状態はまったくナンセンスと思いました。

(平成23年5月18日 午後5時 執筆)        武田邦彦



武田邦彦氏が衆院文部科学委で参考人として意見を述べている動画を
続きを読むに載せます。内容書き出しました




武田邦彦さんが衆院文部科学委で参考人として出席されています。
すばらしい冒頭陳述。国会でも全くぶれずに意見を述べておられます
内容は3つで
1.原発の安全指針について(残余のリスク)
2.放射能の人体に影響される基準の違いについて
3.原子力発電事後が起きた場合の電力会社の対応処置のあり方について

武田邦彦さんが参考人として国会に登場




・・・・・・・・・・・内容書き出しました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


中部大学の武田でございます
今日は3点ほど論点でお話しさせていただきます
まず最初は日本の原子力の自然災害に対する安全性でありますけど
これはご存知と思いますけど2006年に日本原子力発電所は自然災害に対する新しい指針というものが決まりました
その時にどういうことが決まったかといいますと
まぁ、あんまり安全でなくてもいいと
残余のリスクというものを認めようじゃないか。そんなものでした
想定外という言葉で言われておりますが
その基準には残余のリスクという言葉で説明されております
残余のリスクを認めるというのはどういう事かと申しますと
言ってみれば建設側、電力会社のですね
想定した想定外の事が起きれば、3つその結果が明記されておりますが
第一に施設が壊れる事
第二に大量の放射線が漏れる事
第三に著しい(著しいとは説明書に書いてあるのですけど)著しく住民が被ばくする事

この3つの事が起こることを認めなければいけない
そういう指針が通りまして
これは正式に通っておりますが
という事はどういう事かというと
日本国が原発は想定外であれば倒壊して大量の放射線が漏れて住民が被ばくする装置であるという事を
構わないという事を認めた
事でありまして

私は大変にびっくりいたしまして
それまで比較的私はずっと原子力の仕事をやってきましたので
やや原子力・・むしろ推進しておったわけですが
これはもうダメだと
何でダメかと申しますともともと壊れるようなものを作ってですね
大きな災害になってそれで原子力を続けるなんて事は技術的には全然できない事でありまして
私はやや批判的になりました

つまり国策で続けている技術がですね
大災害をもたらすという事が技術的論理的にはっきりした
という事です

それはもう、とてもやっていけないというのが私の感想であります
その後、詳細は除きますが
震度6の柏崎刈羽原子力発電所が壊れたのが2007年
今回2011年に同じく震度6で福島第一原発が壊れ
さらに余震で女川と東通原発が電源を失ったり色々なトラブルに巻き込まれる
その中でも特に青森県にあります東通原発は震度4で全電源を失うと
そういう、非常に技術的
私は技術者でありますので
そう言う技術的な作品といいますかそれを作るという、また運転するということ自体が
きわめて大きな問題であると思っております

それで、浜岡原発がこの前停止になりましたが
原子力発電所の自然災害の弱さというのはどこにあるか
いろんな原因がありますけど
一番大きいのは原子炉は守られているけれどもその他は守られていないという事なのです

たとえば今度福島で電源系が落ちました
そうしますと、多くの人が津波に備えなければいけないと言っていますが
そんなもんじゃない訳ですね

原子力発電所はきわめて複雑なものでありますから
地震と津波に備えればそれで終わりと言うものではありませんで
熱交換器のパイプが外れても同じ事が起こりますし
計測計に間違いがあっても同じ事が起こります
したがって、どこに問題があるかというと
原子炉は比較的強く守られておりますが
原子力発電所全体の安全は非常に弱いという事です

これは何故かと申しますと
私は地震指針の時に専門委員で地震指針の審査にあたったわけです
その冒頭に私は質問したのですが
「この指針は原子炉を守るための指針なのか,付近住民を守るための指針なのか」
という質問をしております
この意味は原子炉だけを守るのと原子力発電所全体を守り、かつ付近住民が被ばくしないという事を守るのとでは
設計上大きく違ってまいります
どちらを取るかというのが極めて重要な問題であろうと思ってます
そう言う事で私の見解を言いますと
技術的な見解
政治的には私は分かりませんが
飛行機が欠陥があって墜落しますと、その時点でその飛行機の使用を一応止めて
検査をして原因を明らかにしてから飛行機の運行をするというのが
技術的な常識でありますので
福島原発では論理的に原子力発電所が壊れるという設計通りの事が行われた訳ですね
設計通りの事が行われてそれで壊れたわけですから
これはやはり日本の他の原発を全部止めて
そして設計の見直しを行って安全の見直しを行って再開するのが

政治的にはどういう影響があるかは分かりませんが
技術的には正しい方法だと私は思います
それによって原子力発電所が安全に動く事が出来る
飛行機もですね、かつては墜落しましたが
現在は非常に安全に運航しているわけですけど
それは、そういった技術的観点がはっきりしているという事が技術の進歩をもたらしているんだろうと思っています

論点の第2ですけども
これは、もうひとつ
非常に原子力発電所というのは奇妙で
今言いましたように壊れるのが分かっているのに動かしているのが一つと
もう一つは技術の問題は必ずしも100パーセントという事はあり得ない訳ですね
したがって必ず事故が起こったら何をするかという事は決めておかなければならないわけです

この前ある電力会社とプライベートな会合をやりまして
私は個人的に質問しました

「原子力発電所が壊れたら我々の市は水源を失うのだけど電力会社はペットボトルを用意されていますか?」
「してない」と・・・

「そのうちには空間線量率とかが上がって子どもたちを疎開させなければならないけど電力会社は疎開先の小学校をどこに用意していますか?」
「用意していない」と・・・

「そのうちには土地が汚れてその土を持っていかなければならないけど、その土を持って行くところはどこにありますか?」
「ない」と・・・

私は現在に社会の中で技術的に利用されている巨大技術というものは
すべからくその実施者が何かあった時にちゃんと始末する責任を持つ
もしくは、実施能力を持っているがゆえに認められていると思っています

ある技術をやって製品を作ってですね
僕は技術長くやってきましたけれども
それが壊れたら何も知らないと言うような技術が存在すると
それがしかも国策でやられているということは
非常に私は違和感を
感じます

それとともに、今日、放射線がご専門のお医者さんがおられて、ちょっと言いにくいのですが
事故が起こる前我々は原子力発電所の安全を保つために
常に1年1ミリシーベルトを基準に設計してきたわけです
あらゆる事をやってきたわけです

事故が起こって突然1年100ミリシーベルトまで大丈夫なんて言われたらですね
設計の根幹が崩れます

1年に100ミリシーベルトまで安全なら
原子力発電所は突然安全に生まれ変わります
したがって、私達が原子力発電所の安全技術を作る時は
まず第一に医療関係者が1年に何ミリシーベルトまで大丈夫かという事を基準に設計を始めるのです
したがって、そこが揺らいだら
原子力発電所というものを作ること自体がもともと出来ないと私は思いますので
今回の事故が起こって、何ミリシーベルトまで安全だなんて事が出てくること自体が
私は非常に違和感を感じております

これでは技術を作ることはできませんですね
技術は必ずそれがもたらす結果において社会的結果において
それを防ぐための対策を主体として設計されるもの
でありますから
たとえば自動車もですね、時速が1000キロまでと言ったらまた設計が変わってきます
時速10キロに制限されたらまた変わってくるのですね
そこのところは非常に根幹であって
現在そういう事がですね
3.8μシーベルトがどうとか・・・それを議論しているようでは私は巨大技術をやる事は出来ないと思っています


3番目の論点は私が言う事ではないかもしれませんが
原子力基本法が成立いたしまして
原子力は常に民主自主公開でなければいけないという原則がありまして
私は技術者として今までやってきましてこの原則があるという前提で
原子力は安全に技術として展開できると
つまり、現在は一番大きな問題は公開でありますが
これは原子力基本法が出来た時に日本学術会議が
「原子力についてはあらゆるプロセスで全て公開」と言うような要請をしておりますけど
私も技術者の一人として、公開がなければこのような大きな技術を安全に運行するという事は
ほぼ不可能である
と思いますのでその点もご考慮いただければと思います
以上3点を中心といたしまして私の意見を終わります
どうもありがとうございました。


上のyoutube以外にも同じ内容ですが
http://www.dailymotion.com/video/xirlxb_yyyyyyyyyy-yyyy-110518-y_news
こちらにもUPされています。



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コメント
http://ameblo.jp/pochifx/entry-10897142622.html
(゚ω゚)ノカイリも会議を聞いてて箇条書きにしたが、
2つのサイドの意見があることに気づく・・・。

NSC(政府)サイド:犠牲を最小限の線量を当事者で決めなさい。
科学者サイド:確立は数字遊び。人権尊重の行政。
カイリ | 2011.05.20 23:01 | 編集
日本が5倍汚れても良いと海外へ宣言したことになります。
線量はいままで通りの1mSv/Year。
どこまでも1mSv避難はしません。科学者の中には
半径160KM(100マイル)より外では植物汚染が少ないと予想もあり、
距離が離れれば希望すれば疎開できるというような
人権がある行政が良いでしょう。

カイリ | 2011.05.20 23:34 | 編集
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