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02.21
Fri
2014年2月14日
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)



http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h1m53s
イギリスのがん登録のグラフ
子どもの癌は非常に少ない


http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h5m11s
2014021560.jpg

今のを見てもね、子どもたちというのはどういう機会に検査を受けてこういう診断が付いたのかというのをね、
僕は開業医だから、うちで甲状腺がんが見つかる時っていうのは
患者さんが「なんかおかしい」と言ってくるのは非常に稀でですね、実は。
やっぱり、60歳、70歳になって、「なんかここ(喉)が変だな」とか、
僕が診て「変だな」と思ってやると、進行した癌だというのはよくあるわけですね。

で、今回の事で見つかっているような、
30歳、40歳、50歳ぐらいの癌というのは患者さん自身が訴えたんではないんですよね。
"やってみたらあった"という、そういう事です。
なんで"やってみるのか?"というと、心配だからやるというのもあるし、
それからさっきエコーの写真、一番最初話したように、頸動脈、総頸動脈、
こういう首のところですね、がー、すぐ横に走っているので
例えばコレステロールが高い人が治療するかどうかという時に、
「頸動脈の動脈硬化がどうか」というのをみる時に、たまたま甲状腺がんが見つかるっていうのが多いですね。

実は今日の午前中にやった人で、「これ癌かな?」という人が一人います。
60歳位の女性です。
コレステロールが高いので、頸動脈をみてみようって見てみたら、
甲状腺の右葉の一番頭側ですね、
上極って言う、上に一番近いところに石灰化の強い7mmぐらいの腫瘍がありましたから、
これは細胞診をやらなければいけない、耳鼻科の先生にですね。
ということで、紹介状を書いた人はいます。
大体みんなそうです。
ご自分で「何かグリグリする」なんて言ってくるのは歳とった人が多くて。

ですからこういう10万に何体とか100万に何体とか言うのは、
どういう事で行われているのかがよく分からない。
そこを「ダメだ」とか「いい」とかということではなくて、
一つのデータとして考えるべきだと思いますよね。
ケチ付けたい人は何でもケチ付けたいみたいだから。

医師会の血球の標準の表があるんですけれど、
それを「こんなのは古くてダメだ」といってケチ付けた人もいます。

でも2008年位のデータなんです。
全然古くないと思うんだけれども、とにかくなんかケチ付けないといられないという人は沢山いると思いますね。


「なにがいけないのか」というご質問が一番多いんですよね。
土壌の汚染なのか、空間線量なのか、食べ物には気を付けているんだけどとか、
僕の感じではですね、やっぱり最初の被ばくっていうのはある程度の影響はあると思います。
最初のフォールアウトですよね。
3月14,15とか20,21。
あのあたりのフォールアウトをどのように受けたかどうか?ということも大きいと思います。

それから「現在どんどん広がっている」っていう話をしたんだけれども、
これはたぶん吸気の影響なんじゃないかと、なんとなく思います。

なぜ吸気の影響なのかというと、
やはり下水の処理工場とか、それからゴミの焼却場の周りの子たちの具合が悪いからです。


あと多摩川ですね、
南側の方を流れている多摩川の流域の子どもたちが悪いと思うからです。
光が丘の清掃工場の周りが悪い
稲城の清掃工場の周りが悪い
どうもそういう分布になっているように思えてしょうがない。

実際に孫がやっている血液の白血球やなんかをみて、「これは悪いね」と。
お母さんも血球以外に「顔色が悪いんです」とか「元気がすごくないんです」とか、そういう話があるから、
「とにかく西の方にまず逃げて下さい」って言って、2週間か3週間逃げてもらうと、
全てがいい方向に向かう事が多い。
全例ではないと思いますけれど、とってもそういう事が多い。
で、子どもたちも「声が綺麗になる」というふうに言ったおばさんもいます。
咳やなんかは減ります。
咳というのは、多分ちょっと喘息的になっていたり、あとは副鼻腔炎ですね。
副鼻腔炎というのは昔でいうと蓄膿症だけれども、
そういう種類のものがとっても治りにくいと思います。
治療すればある程度はよくできるんだけれども、昔の様に完治になかなか出来ない。
たとえば喘息なんかは子どもよりも、僕はお年寄りの方が悪いと思いますね。
うちでも10年15年喘息を診てきている人たちがいますけれど、
10年前、5年前は治療すればある程度発作が抑えられて、
うまくいけば薬が切れて半年、半年後に軽い発作が起きて薬を使うという、
こうやってずーっときていた人達が、
今回は咳が3ヶ月止まらない、4ヶ月止まらない、
薬の量も今まで使っていた量の倍とか3倍近く、
あるいはステロイドなんかもガバガバ使わないと少しも抑えられない。

で、僕は限界を感じまして、
「どこかへ逃げて下さい」という訳です。

で、「北海道へ行ったら翌日に止まりました」とか、
「名古屋に行ったら翌日止まりました」とか、
「スイスへ行ったら翌日」みんな翌日止まっちゃうんですけど、「止まりました」と。

で、飛行機に乗って帰ってきて、「山手線に乗ったらまた咳が出ました」っていうのがね。

そういう話やなんかを考えると、
それからうちに来る人たちというのはお母さんたちが非常に気をつけていまして、
食べ物なんかは本当に気を付けているから、
だから食べ物や飲み水よりも、僕は、現時点では空気への影響が強いんじゃないかと思います。

なにに気をつければいいか?というと、
気をつけられることは全て気をつけてもらって、それでもまだ足りないんじゃないかと僕は思う。
東京に住むということがですね。

さっきも言いました、
チェルノブイリの前にベラルーシとかウクライナに行った先生たち、あるいは行った人達の話を聞くと、
やはり向こうでも、しょうがないから住むわけだけれども、年間に2ヶ月ぐらいは保養に出すわけでしょ。
1年間に24日って、鎌仲ひとみさんですか、この間ちょっとお話したらいろいろ教えて下さいましたけど、
24日間の保養をすると、保養を続けた子どもたちは大きくなって子どもたちをつくることがどうやら出来るらしいと。
「2週間ではダメだ」っていうふうに向こうの人達は言っている、って言っていました。
これは20何年間いろんな研究が行われたんだと思います。
で、日本みたいな国力の国ではないですから、
そういう子どもたちの保養とかいろんな妊娠の時の検査やなんかを全部国費でやるわけだけど、
やはり最低24日間の保養がないとダメだ」というふうに向こうが言っているのですから、
日本はどうなんでしょう?

で、いろいろ調べて人によると、
東京っていってもいろんな場所があるんですけど、
全体としてみた時に東京の情勢というものが5ミリとか、あとキエフよりも悪いというふうにいう人もいますから、
ですからそう考えた時にやっぱり最低限保養っていうものが必要なんじゃないかなと思います。

ぼくが今回東京に長年住んでいるわけだけれども、
東京を出て向こうへ行く理由の半分以上が、
東京に住もうっていう人たちの話というのがどうもしっくりいかないんですよね。
「なにに気をつけたら生きていけるか」とか、
「どういう検査が必要か」とか、
「検査でなにがあったら危ないか」なんて言われたって僕にもよく分からないけれども、

ともかく相手が悪すぎると思うんですよ、放射能っていうのは。
さっきの丸山先生もそうだったし、
僕も調子が悪いから、やっぱり出るしかないなというのが偽ざる気持ちです、僕の。

で、「みんな引っ越ししなさい、出来なかったら知らないよ」って言うつもりはないので、
かといって行政が東京の子どもたち、それから皆さんぐらいの人達の健康を気にしてくれて、
「じゃあ、保養に行くように補助を出しましょう」なんていう事は
たぶん10年経ったって20年経ったって、僕はあり得ないんじゃないかと思うんです。

ここで10年15年頑張ってそういうふうになるのであればいいのか?っていうと、もう3年経っちゃいましたから。
僕は時間的に猶予は無いと思うので、岡山に行きます。

岡山県はご存じの方も多いかと思いますけれど、東京からの避難者がすごく多いところです。
何千人ももういらしています。
岡山県知事もそういう事は分かっていて、
まァ、健康を思ってくれている訳じゃないと思いますよ。
多分人口が増えればいいと思っていると思うけど、移住を促進しています。
で、移住定住説明会なんていうのも晴海かなんかでやったんですね、去年。
そしたら「何百人も殺到した」って言っていました。

ですから、まわりを気にしながらなかなか言い出せないけれども、
そういう事があったらポッと子どもを保養に出したいとか、そういうお母さんたちが沢山いると思うので、
向こうの行政とか医師会と一緒にですね、僕が。
東京の人達の保養やなんかにちょっとでも力を貸せればいいかなというふうに思います。

岡山の医師会の先生とちょっと話をしたんですけど、
もうこっちとは全然違いますね。

僕は岡山の医師会にあいさつに行く訳です。
今度向こうで開業しようと思っていますから。
で、まぁ、「何でそんな東京の開業医が岡山にきて開業するのか?」と、
「東京じゃあやっていられない位変なやつなのか」という、そういう事だと思うけど、

「なんでこっちに来るつもりになったんですか?」って言うから、
「僕は実は避難民なんです」っていうふうに、ま、告白する訳ですよね。
そうすると向こうの先生は、
「うちにも避難している人が何人も患者さんで来ていますよ」とか、
「うちの姪が吉祥寺にいるんだけど、大丈夫かどうか教えてくれませんか」とかって、そういう話になります。

僕は医師会でずっと理事をやって、地域のために随分やったつもりだけれども、
医師会でこの話をするとみんな嫌な顔をします。
目をそむける。

これはね、たぶん自分に関係することだからです。
当事者だから直視できないんだと思う。

一般のみなさん達もそうだと思う。
やっぱり住民も自分の事だから、もうちょっと客観的に考えれば、
いろいろ決断しなくちゃいけないことがわかると思うんだけれども、
やっぱりその「何とかなりそうなこと」を言ってくる人がいると、
その話に乗りたいという気持ちになるんだと思うんですね。

1:16:30
ーー:
今の質問に対する先生のお答えは今日来ていただいた核心に迫っていると思うんですが、
それから今日参加していただいた方の中にはね、
東京や神奈川に逃げてきた避難の方々もいます。
原告の弁護士さんなんかもお見受けするんですね。
東京に逃げてきたら東京の先生が岡山に逃げちゃう。
そういう事でかなり、今のお話に関連した事での質問があるんじゃないかと思うんですが、
紙に書いていただいた方でも書かなかった方でも結構ですので、
関連する質問があれば、おねがいします。


三田:
あのさっき「緩やかになんとか」だっていう、空堀川の線量が高くなっているっていうのをお見せしたでしょ?
あの人達が福島から保養に、
「小平・東村山へ子どもたちを呼んで」というふうに去年もおととしもやったらしいんだけれども、
「そろそろ呼べなくなる」というふうに判断しています。
これはもう、その地域を線量測定してみると、だんだん上がってきているからです。
残念ながらそうなんですね。

チェルノブイリからの保養なんかに力を使っていたおばさん達のグループみたいなものもね、
「福島から東京に避難しておいで」とか、保養に呼んできていた人達も、
「そろそろとうきょうの保養ではダメなんじゃないか」というふうに去年ぐらいから思い始めていると僕は思います。
いろんな人たちと話していてね。
だから残念なんですけれど、「東京はちょっとまずい」っていうのが僕の判断です。

これはみなさんには嫌がられちゃうかもしれないけれども、
一番極端な意見として、無難なところを言ってもしょうがないと思うので、僕はそう思う。
ほとんどの人は「大丈夫だ」って言っている。
「皆さんはどう考えるのか?」っていう問題提起っていうのかな、っていうふうにしたいと思います。

ただ、「絶対に住めない」と言っているのではなくて、
やっぱり最低限、ある程度長期の保養というのが必要になるんじゃないかというふうに思っているんですね。
これはチェルノブイリで活動していた人達がみんなおんなじように言っている事です。




ーーーつづく









2014年2月14日
三田茂医師講演会文字起こしブログ

<甲状腺基礎知識> 「甲状腺がん・甲状腺腫瘍を扱うのは 内分泌内科ではなく、耳鼻科や頭頸部外科」
~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし)


<甲状腺疾患>
「今後は今までの常識とは違う」~関東の子どもたちの異常について(1)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<血液検査>
「ホットスポットに住む4歳男子」~関東の子どもたちの異常について(2)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<白血球・好中球・リンパ球>
「小児で全体的に大きく減少」~関東の子どもたちの異常について(3)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<白血球異常>
「前は2回測ってもいなかった地域の子から異常が出始めるようになった」
~関東の子どもたちの異常について(4)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<質疑応答1>
「僕が東京を出て岡山に行く理由」~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし)


<質疑応答2>
「だけど、医師会は動かなかった」~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし


<質疑応答3>
「"観察した結果好中球が減った"というのが僕の結論です」
~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし)







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★【なんと、東京都の人口が歴史上初めて自然減!!(ブログ氏)逃げてください!】
東京都の人口が2012年初めて自然減=死者が出生を上回る!!(とある原発のブログ2014年2月21日)http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7556173.html
カテゴリ:首都圏の汚染  以下は,東京江戸川放射線さんからの引用です。
====================
東京都の人口が初めて自然減、死者が出生を上回る。葛飾区、足立区、北区、板橋区、大田区などで大幅減(1/28 東京都総務局統計部) <トピック>平成24年中の人口の動き 毎月公表している「東京都の人口(推計)」に基づき、平成24年中における東京都の人口の動きについて、1月から12月中まで集計したものをとりまとめました。自然増減は-2025人で、昭和31年の調査開始以来、初めて死亡数が出生数を上回った。
 東京都 報道発表資料  東京江戸川放射線 Tuesday, January 29, 2013 ・・・↓ 真実味を帯びてきました。逃げてください。東京都の人口、50年後に300万人減少http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7391311.html
====================
(参考のため、日本全体も、あえて再掲)日本全体でも、事故後2011、12、13年と、人口急減(~年100万近く)
【チェルノブイリの教訓】(1)「遅発性」障害(3年後から大規模に発症)(2)何百万人も、ほとんどが癌でなく単なる普通の病気(心疾患・脳梗塞等)で死んだ。
【日本】(1)原発事故後、2011、12、13年と、毎年、突然もの凄い人口減が始まり、とまらない日本国・・チェルノブイリ周辺諸国でおこったのと全く同じ現象が始まっている。{ http://blog-imgs-51.fc2.com/j/y/o/jyouhouwosagasu/soumusyoujinnkoutoukei120901010.jpg (2)3年後からが本番 http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11380553912.html
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/552.html#c610
真実の追究 | 2014.02.21 10:50 | 編集
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| 2014.02.22 00:13 | 編集
はじめまして。
子どもの未来を考えるゆるやかなネットワークと申します。
三田医師の発言に、私たちが把握している事実と違う表現がされているため、下記の通りコメントさせていただきます。

《空堀川について》
空堀川について、私たちが空間放射線量調査により把握しているのはマイクロホットスポットです。空間放射線量調査は2013年3月18日に行いました。その後個人での測定は行われましたが、前回を上回る空間放射線量数値の上昇は確認されていません。空堀川ではおもに道路排水を流すための雨水管出口周辺に局所的なマイクロホットスポットが見つかっているのが現状です。※2013年11月に有志で第三者機関へ空間放射線量調査を以来し実行しています。

《保養活動について》
保養プロジェクトは市内にある別グループの活動です。子どもの未来を考えるゆるやかなネットワークは賛同をしています。

《線量の上昇について》
2011年3月の原発事故後に市内で発足したほかのグループにより、その年の6月頃から空間放射線量測定が何度か行われています。その後、東村山市内における極端な空間放射線量の上昇は確認されていません。
また、2013年1月より個人で毎日定点観測をしている方もいますが、極端な数値の変化は見られないと伺っています。

以上
子どもの未来を考えるゆるやかなネットワーク | 2014.02.24 07:09 | 編集
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