<反論>「報道ステーション」の報道内容についての 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解3/12センター長 阿部正文

平成26年3月11日「報道ステーション」の報道内容についての
福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解


2014年3月12日

福島県立医科大学 ふくしま国際医療科学センター
放射線医学県民健康管理センター長 阿部正文

平成26年3月11日、テレビ朝日系列(福島県はKFB福島放送)のテレビニュース番組「報道ステーション」におきまして、甲状腺がんに関する特集が放送されました。その内容に関して、当大学・当センターの見解をお伝えします。

甲状腺検査の実施について
甲状腺検査について実施や判定の権限を当大学に集中させているとの指摘がございました。

県民健康管理調査は甲状腺検査を含め、福島県からの委託により、県立医大が実施しております。実施主体は県立医大ではあるものの、その運営や評価については、これまでも福島県、あるいは「健康管理調査」検討委員会に報告し、チェックを受けており、実施の権限が県立医大に集中しているわけではございません。

 
甲状腺検査で行っている超音波検査は、検査者の知識、経験、技能により正確性が大きく左右される検査です。そのため、県民どなたにも正確な検査を受けて頂くためには、知識・経験、技能を一定以上持つ検査者が同じ手法、精度で行い、統一した基準で継続して判定することが必要です。そのため、甲状腺関連学会の専門医や専門技師等の基準を設けて、適合する検査者が検査を行っております。
 
そして、さらに検査体制を強化するため、今年度より福島県医師会主催の甲状腺検査講習会を開催し、県内医療関係者の皆様が検査を実施できるよう準備が進んでおります。来年度は、県指定の県内医療機関でも検査ができる体制が順次整っていく見通しです。
 
また、判定については実施医療機関によるばらつきをなくし、精度を維持管理するため、放射線医学県民健康管理センターにおいて複数の甲状腺専門医による「判定委員会」を開き、検査データを確認しながら判定を行っております。


甲状腺がんと診断された方の相談窓口について
甲状腺がんと診断された方のご不安やご心配に対して相談窓口がないとの指摘がございました。

二次検査では、診察室において医師による説明を行います。その場での丁寧な説明を一層心がけてまいります。また、甲状腺がんと診断された方に限らず二次検査を受診される方を対象に、県立医大甲状腺センター内に昨年11月、こころのケアを専門とする精神保健福祉士や看護師などを中心とした専門のチームを立ち上げ、ご不安やご心配ごと等のご相談に対応する体制を整えております。


甲状腺検査結果の通知について
検査結果についての説明不足について指摘されました。

2011年10月に甲状腺検査を開始以来、検査結果通知における丁寧な説明の必要性を多くの保護者の方からご指摘をいただきました。放射線医学県民健康管理センターでは、結果通知書の書式を2回にわたり変更し、現在の書式では、判定結果だけでなく、のう胞、結節の有無、大まかなサイズ、数(ひとつか複数か)をお伝えするものにしております。また、併せて検査概要や、判定基準、判定の意味する内容等を説明したリーフレットを作成し、検査結果通知に同封してお送りするようにしております。
 
併せて、昨年6月からは県内の幼稚園、保育園、小中高等学校からのご要望にお応えし、保護者の皆様に甲状腺検査説明会を実施しております。その中で甲状腺検査の概要説明のみならず甲状腺がんや放射線の影響等についてもご説明し、ご質問にもお答えしております。この取り組みは来年度も継続する計画です。
 
今後も皆様のご意見をいただきながら、より分かりやすいご説明ができるよう改善を図ってまいります。


甲状腺がんの発症と原発事故との因果関係について
・現時点における、甲状腺がんの症例は福島第一原発事故の影響によるものとは考えにくいとの見解に疑義が示されました。

番組内ではチェルノブイリとの比較において、被ばく線量についてほとんど触れられておりませんでしたが、現在、様々な研究機関で行われている被ばく線量推計によると、チェルノブイリに比較して福島における県民の皆様の被ばく線量が低いことが分かってきています。
 
チェルノブイリの知見に留まらず、現在見つかっている甲状腺がんの方の平均年齢が16.9歳(2013年12月末日現在)であり、従来より知られている小児甲状腺がんの年齢分布に非常に似通っていること。チェルノブイリでは放射線の感受性が高い0~5歳(被ばく時年齢)の層に多くの甲状腺がんの方が見つかったのに対し、福島では現在のところ、その年齢層には甲状腺がんの方は見つかっていないこと。甲状腺がんの発見率に地域差がみられないこと。このようなことを考え合わせ、現在見つかっている、甲状腺がんと診断された方については福島第一原発事故の影響によるものとは考えにくいとの見解を持っております。
 
この見解については、県民健康管理調査検討委員会や、2月に開催された「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」でも検討され、一致した見解となっております。
 
ただし、放射線の影響の有無を解析するには時間を要します。今後も長きにわたり繰り返し検査を継続し、更に慎重に見ていく必要があると認識しております。

当大学・当センターのスタッフは、福島の地で医療に携わる者として使命感を持って、業務に取り組んでおります。県民の皆さまのこころとからだの健康を願う医療人が集う組織として、「あなたの健康を見守ります」という県民の皆さまとのお約束を果たすべく、皆さまのお声に耳を傾け、至らぬ点は改善しながら活動をしてまいる所存です。
 
そして、県民健康管理調査の結果は、治療が必要とされる方に、最適と考えられる医療をいち早くご提供するうえでも欠かせない判断材料として活用させていただきます。一方で正確な情報の公表も重要であることは十分に承知し、実践に努めております。ただし、皆さまの健康状況に関する情報の開示につきましては、たとえそれが匿名であったとしても、患者さまやご家族に対して、治療に決して良い影響をもたらさない精神的なご負担・ご迷惑をおかけすることになりかねないと考え、県民の皆さまお一人おひとりのプライバシー保護を最優先事項としてお取り扱いをしております。

何卒、ご理解のほど、お願い申し上げます。





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「福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解」についての私の見解

※福島県「健康管理調査」検討委員会 どちらも同じ人間が関わっているのでチェックの意味があるのか疑問

※甲状腺がんと診断された方のご不安やご心配病気に対する心配で医師の専門的な話をしっかり聞きたい。
ゆえに心のケアとは違う。

※甲状腺検査の結果通知について、のう胞や結節の大きさや数だけじゃなく、欲しいのはエコー画像。

※ヨウ素の初期被ばく線量を調べていたら横やりが入ったので正確な被ばく線量は分からなくなってしまった。

※県民健康管理調査検討委員会「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」
この両方で検討して意見が一致するのはメンバーがほとんど同じなので当り前。


結局、福島県「健康管理調査」検討委員会県民健康管理調査検討委員会「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」

つまり、これらの組織はほとんど同じ考え方を持った人ばかりが集められているので、
公平な判断はされていないと私は思っている。





2014年3月11日 報道ステーション 内容書き出しブログ

1.子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)

2.「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証3/11報道ステーション(書き出し)

3.「不安あおる」と県に止められた甲状腺初期被ばく調査3/11報道ステーション(内容書き出し)






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コメント

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静寂

 弘前大学の先生の言葉が一番怖かった。医学界全体に静寂が広がるなんて、この国はどうなってるのか、と恐怖さへ感じてしまった。他国の事をとやかく言えませんね。民主主義と自由主義を標榜しているなんてのは嘘っぱちだってことですね。
 冒頭の母親と家族の分断については、toshitomi氏のブログに書き込みしました。
自分が避難させなかった為に子に傷を負わせ、どんなに低いと言われても、死ぬかも知れない恐怖を植えつけてしまった、自分の行いに苛まれてね。又、組織を取ってしまえば、一生薬を飲み続けなければ成らなくした、自分の愚かさにね。では何故そうなったのでしょう?それは今迄法律に1mm迄です、とか原発は壊れません、などと言ってきた国の役人や首相になってその席に座る人間が居るからではないでしょうか。フクシマの原因ではないなどと、今頃言いだされて誰が信じますか?今迄100万人で1,2人だと言ってきたのを、急に1万人にされて、誰が納得しますか?この1万にしても、貴殿の記事にもちゃんと、そうなってるじゃないですか。死亡率は低くても、罹患率は1,2人ってね。その言葉や法律を信じていたのに、裏切られてしまったら、どんな人でも寄る術をなくしますよ。今頃母親はテーブルの上で、手を白くなるほど握り締め慟哭し、胸の前で手を合わせ、子供に詫びていますよ。父親は立ったまま、握った拳で血が滲むほどになりながら、「それでも逃げる訳にはいかなかったんだ」と言い訳を呟いて居るんじゃないかな。そんな態度を、子供の方が敏感に感じとって、逆に慰めているかもしれません。だって子供は親と一所に生きていたい、と願っいる筈ですからね。離れ離れの淋しさよりも、母親の胸の中の方を選ぶのが普通の子供だ、と私は思っていますから。更に言えば、彼らの中には市町村や県の役人も居るかも知れませんよね。そんな人だったら尚更難しかったでしょう。そんな人は市民を放りだして逃げられず、片親はそんな彼彼女を市民の白眼視に晒す訳にはいかない、と思い踏み止まってしまった筈だからです。
 そしてもう諦めてしまっているんです、彼らはね。だって国から捨てられたんですから。
 テレビ朝日は福島県庁などにスポットを当てていますが、少々違うんじゃないか、と考えています。その後ろに居る政府なんだとね。それが最初の弘前大の先生の言葉に繋がるのです。

ワークショップ

勿論、福島県立医大や環境省等に批判的な学者や医者は、参加できないようにして開催致しました。参加者は、科学的という意味を理解できない者ばかりなので結論は始めから決まっていました。科学は、開かれた情報公開と、批判の繰り返しで進歩しますが、この分野での学問的進歩があっては、我々のスポンサーが困るのです。

★【11兆円かけても取り戻すことの出来ない福島の人々の生活】

こんなブログがありましたがもっともですのでご紹介。
★【11兆円かけても取り戻すことの出来ない福島の人々の生活】
ライフイズビューティフルブログ2014.03.13
http://satoshi.blogs.com/life/2014/03/nuke.html
最新の情報(県民健康管理調査「甲状腺検査」の実施状況について)によると、福島県で甲状腺癌を持つことが見つかった子供の数は75人。受信者総数は27万人なので、10万人あたり27人という【★チェルノブイリの5年後の数字よりも高い数字】だが、国はあくまで因果関係は認めないようだ。・・・唯一できることは、内部被曝の実態を明らかにする上で重要な証拠になる乳歯を、(自分の子供が甲状腺異常を発症していない場合でも)将来の訴訟のために保存しておくことぐらいだ(参照)。現時点で注目すべきことは、★すでに除染や廃炉の費用も含めて11兆円ものお金が投入されているにも関わらず、13万人の人達が長期に渡る過酷な避難生活を強いられている上に、東電からの補償は全く不十分で、元通りの生活や仕事を取り戻すことは不可能という、誰も目を背けることの出来ない事実だ。つまり、原発事故とは、たとえ★「ただちに健康に被害をもたらさないもの」であったとしても、近隣住民から生活や仕事や土地を奪い、たとえ10兆円を越す税金や将来の電気料金を費やしたとしても、それを取り返すことは決して出来ない過酷なものなのである。オリンピックでスポーツ選手によるドーピングが禁止されているのは、不公平だからではなく、副作用の危険があるからである。・・・原発は経済にとって、まさにドーピングであり麻薬である。自民党や経団連は、「原発なしでは日本の経済は成り立たない」と言い続けているが、・・・この麻薬がもたらす甘い蜜がなければ生きていけない企業や特殊法人が沢山あるからだ。結局のところ、国民がこれだけ望みながらも、自民党が脱原発に舵を切れない根本の原因がここにある。★原発やめますか?それとも人間やめますか?

No title

不安を煽っている連中にとって
放射線医学の専門医による的確な指摘は嫌だろうな。
飯の種を否定されるんだから。

魔女裁判?

誰が関わってるから、で判断するのですか?
それは魔女裁判と同じです。
長崎や神戸での対照群となる調査で、福島県内で同じ罹患率になっているのに、
どうして福島で多発している、
放射能のせいだ、
と言えるのか、
誠実に答える義務があなたには、あります。

安全を煽っている連中にとって
行政医学の御用医による中身のない官製言葉の羅列に頼るしかないだろうな。
飯の種を否定されるんだから。

厚労省の桐生康生という男

100万人に1人か2人というのは国立がん研究センターの数字で、これは癌登録者数をベースにしているので、実際には子供の甲状腺癌の数はもっと多いと思われます。ただ、福島県の1万人に3人というのはまともな事例があったでしょうか。
青森・山梨・長崎での比較調査を仕切っているのは水俣病認定訴訟で専門医にウソの意見書を求めたことが発覚して高裁差し戻しの大問題をやらかした厚労省の桐生康生という男です。この男はいまだに山下俊一らと椅子を並べてフォーラムなどに出席していますが、こんな調査を誰が信じますか。「報道ステーション」では次回はこの男を吊し上げるべきです。
「報道ステーション」にメールでどんどん情報を上げて行きましょう。

Re: 厚労省の桐生康生という男

前にこの人の事を書いた事があります。
「<同一人物>水俣病訴訟で医師に圧力をかけた室長&福島県外3県甲状腺検査の責任者~桐生康生という人」
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2838.html

おっしゃるとおり、
水俣病の裁判で医師に証言をするなと圧力をかけていた環境省の役人と、
福島県外3県(青森・山梨・長崎)での甲状腺検査を仕切っている人物は同一人物です。