03.21
Fri
<集団的自衛権>元イラク派遣自衛官の警告~イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!
のブログに書いた池田さんのお話しがありました。
2014年3月20日(木)16:00~
元イラク派遣空自隊員と問う、集団的自衛権
池田頼将氏(元イラク派遣空自隊員)、
川口 創氏 (自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団)
志葉玲氏(フリーランスジャーナリスト)
動画はこちら→http://www.ustream.tv/recorded/45089862
26:41~文字起こし

池田頼将さん
雨の中お集まりいただいてありがとうございます。
僕はちょっと、最近ろれつが回らなくなっているんで、ちょっと話が聞きづらいと思いますけど、
頑張ってしゃべりますのでよろしくおねがいします。

志葉玲さん
池田さんがそもそもどういった経緯でここでお話しようとしているのか、
担当弁護士の川口先生がいらっしゃっていますので、
池田さんはイラクで、派遣先で事故に遭いまして、
その責任追及で訴訟をやってらっしゃるんですが、その弁護団の川口先生、簡単に経緯をお願いします。

川口創弁護士:
私自身は2008年に名古屋高等裁判所で下された
イラク派遣が違憲だと、憲法違反だという裁判の弁護団事務局長を務めていました。
その後縁あって、池田さんの事件に関わるようになって、提訴をしています。
池田さんの裁判の方についてはですね、弁護団事務局長は他の弁護士が、
もともと池田さんとつながりがあった弁護士が付いていまして、私は一弁護団ということですけれども、
概要等についてはもともといろいろと詳細を貰っていまして、
書類も私の方で書いていますので簡単にご説明させていただいて、
その後、志葉さんと池田さんとの話という事で聞いていただければと思います。
まずは、この事件が起こった時に時期をきちんと理解してほしいんですけれども、
事件が起こったのは2006年7月です。
この2006年7月というのが非常に大事で、
その時期、2006年7月にまさに陸上自衛隊がサマワから撤退しました。
国内的には自衛隊が完全に撤退したという事に宣伝されていた時です。
その時に、池田さんは7月4日に事故に遭ってしまって、航空自衛隊だったんですけれど、
航空自衛隊は2006年の7月以降日本国民には全く隠すような形でですね、
それまで危険だからと行っていなかった爆弾テロの輸送活動を開始します。
今日のレジメというか資料の後ろにグラフが、

航空自衛隊がバグダードに輸送活動を開始したのは陸自撤退以降になりますので、
陸自撤退以降という事になると、米陸軍、それから米軍属、多国籍軍ということで、
ほとんど8割ぐらいが米軍関係、多国籍関係というのがバグダードで戦車とかを輸送していたと。
それが武力行使の一体化に当たるという事で、●がしたわけですね。
そういう意味で、これはやる前から「違憲になるな」というのは分かっていたんですよね。
これは裁判で、裁判所が正面からきちんと判断すればそれは違憲判決が出る可能性は否定できないだろう
と思っていたような違憲の行動を、こっそりやろうとしていた時期。
その時期に池田さんは怪我を負ってしまったと。
これでもし、怪我を負って日本に帰るという事になると、航空自衛隊員が帰ることになると、
これから国民に隠して戦闘地域にまで送りこんでっていう、
アメリカと信頼関係を作って、多国籍軍と信頼関係を作ってですね、輸送活動をやって行かなくちゃいけない。
かなり厳しい活動をやっていかなきゃいけないという時に
国内で池田さんのようなけが人が出たという事が分かってしまうと、かなり反発が出るのではないか。

あるいは、アメリカとの関係でもいろいろ問題が生じるのではないかという様な事は
もう現場でどうもいろいろと配慮があったのではないかと思われます。
で、池田さんが怪我を負ったのは2006年の7月で、
2006年の4月に池田さんはイラク復興支援の派遣でこちらを出てクエ―トに派遣をされています。
当時は自衛隊のイラク派遣は陸上自衛隊の拠点は北海道なんですね。
航空自衛隊は全部いったん愛知県の小牧市というところに集められて、そこから派遣されていると。
で、池田さんも小牧市の所属です。
小牧基地からイラクの方に通信隊員として送られたと。
その時は、通信隊員というのはかなり高度な情報を扱っている訳ですけれども、
誇りを持ってイラク派遣という事で、池田さんは派遣に応じて行ったんですね。
7月4日まではきちんと仕事を、当然されていたと。
7月4日はアメリカの独立記念日なんですね。
だけど軍隊っていうのははお金もないのになんか記念があるとやたらにそうするんですよ。
今回も独立記念マラソン大会というのがあってですね、そこで日本の自衛隊の方も参加をやらされて事実上。
で、参加をしたという事で、
池田さんはスポーツがかなり得意な方ですので、走っていてですね、
トップ集団を走っていて、前の二人をまさに追い抜いてトップに躍り出ようとしたときに、
アメリカの民間の警備班の大型バスにドンッ!と跳ね飛ばされて砂漠に放り出されて、
そこで意識を失ったという状況です。
これが、まァ、「独立記念日なのに日本の自衛隊がトップに出るとはけしからん」という事で、
空気読め的に跳ね飛ばされたのかはわかりませんが、
いずれにしてもタイミング的にはそれで跳ね飛ばされて意識を失ったという事です。
今日の資料にもそのあたりを書かせていただいていますけれども、
救急車で米軍の●に搬送されているんですね。
で、米軍の方では「大したことない」という様な判断をされてですね、
そこで錠剤4錠を投与されて、また眠りについたと。
で、意識を取り戻したのは事故から23時間経過して、自分のベットの中で気が付いたと。
気付いた時には首とか肩に強い痛みを感じてもう身動きが取れない状況で、
口を開けようとするとまっすぐには開かずに、横にずれるような形になってしまっていたと。
首などにも強い痛みが走って、とても動けない状況だったと。
で、その痛みに耐えかねて「病院に搬送してくれ」という事を依頼したんですけれども、
まず、そもそも米軍が引き起こした事故だという事で、自衛隊は「米軍のところで診てもらえ」というだけで、
自分たちでは責任を●しようとはしなかった。
そもそも現地ではですね、
衛生隊というか、まさに自衛隊を戦地に派遣するんだという事で、行っているわけですけれども、
現場の医療体制というのは粗末で、
池田さんが言うには、例えて言えば小学校の保健室で、そこまではない。
ま、レントゲンとかは当然ないですし、
基本的にそこで投与を受けたのはデパズという睡眠薬を1錠貰っただけで、
自衛隊が●です、イラクで。
あとは少し●だけで
治療らしい治療というのは自衛隊からは受けていません。
数日の間は痛いものですから、「病院へ連れて行ってくれ」という事で、
ようやく現地の病院ハリクリニックというところへ連れて行ってもらったんですけど、
言葉が通じないので、口をあけて「痛てててッ」って言ってもむこうは、
それは「痛い」って言ったら「痛そうだ」と分かると思うんですけれども、
ぐいぐいと口をあけたりいろいろとしてですね、そこでかえって痛みがました可能性もありますけれども、
いずれにしても言葉が十分に通じないというところで、きちんとした治療を現地で受けられなかった。
そのまま結局1ヶ月半とどめ置かれた訳ですね。
で、その間も石破茂さんとか原口(一博)さんとか、、当時民主党と自民党で別れていましたけれども、
防衛関係に関心がある議員が来て、激励会みたいにした時にも、
その時には「コルセット外せ」と言われて、
パーティーに行った時にもコルセットを外して参加するようにという事で、
事故があったという事は、負傷しているという事はとにかく覆いかくせという事に終始されたようです。
で、派遣の期限が切れる2006年8月末にようやく帰国する事が出来たということで、
それまで、ソファーに寝たりしているだけですから、戦力になっていないことは明らかだったんですけれども、
日本に返されるという事がないまま、最後まで派遣の帰還を過ごされたということです。
日本に帰ったあと、帰国直後に行進「があるんですけれども、
帰国が終わって行進する時に「コルセット外せ」ということで、
とにかく事故があったという事は伏せていたんですね。
で、日本に帰ってきて病院に通ったところ、
9月11日に小牧市民病院というところで外傷性顎関節症というふうな診断を受けました。
そこの医者からは、「何でもっと早く来なかったんだ」という事を言われたという事です。
精神的にもかなり滅入っていたという事もあって、
不眠症に陥り、10月には反復心因性うつ病不眠症と診断されて、
その頃から●すると、手も足も、
元々跳ね飛ばされていますから、しびれがあったんですけれども、
さらに心理的なことも含めて字が書けなくなったという事で、
で、症状とかが悪化していったと。
その後平成19年に新潟に飛ばされまして、
ようやく、翌年の5月31日に公務災害と認定されます。
公務災害という認定が非常に遅れた訳ですね。
最初●保険みたいなものがあるものですから、お金が多少出てたんですけど、
それが半年で打ち止めになって、
公務災害に認定されていると思っていたんですが実は認定されていなかったという事で、
公務災害に認定してくれと言って、何ヶ月か経った後に認定されたという事です。
その後新潟でもいろいろと隊員からのいやがらせやいじめ等があってですね、
平成22年に公務災害の補償の打ち切りをされます。
これはちょうど当時は自衛隊の検証をきちんとしろと、
いろいろ政権交代で言っていた時期で、
怪我を負って公務災害を受けている自衛官がいるという事になるとまずいと思ったのか、
突如打ち切りという事で、
多くの上司が来て、うち切れという事で、強要されて打ち切ったと。
で、打ち切られたあとはお金がないですから、池田さんとしては障害者手帳をもらいますという事で、
身体障害の4級の認定を受けたところですね、障害者だという事で、またさらにいやがらせがエスカレートして、
後輩からの暴行とか暴言があったりとか、職場の入室拒否があったりとか、
上司から●ということで、とにかく使い物にならないという形で嫌がらせをどんどんされて、
最終的には23年8月に辞めざるを得なくなったという状況です。
退職は平成23年10月31日という事にはなりますが、
事実上退職を余儀なくされたというところです。
で、その後相談に乗ってですね、
2012年、平成24年9月26日に名古屋中央裁判所に国賠訴訟を提訴したということです。
今は2、3ヶ月にいっぺん法廷がありますが、毎回防衛庁の方が沢山来ますので、
被告人側にはズラーッと、合計15人から20人ぐらい関係者が座るんですね。
で、こちらの●自体は6~7人でやっているんですけれども、
傍聴もですね、少しずつ、市民の方とかシェアする人が増えていただいて、
それなりの傍聴席に多くの方が来ていただいていますけれども、
まだまだ、1号法廷という大きい法廷には移っておりませんし、
100人の部屋にも移っていないという事で、
50人の部屋にいっぱいになるかならないかという程度で、
まだまだ地元の支援もきちっと大きくしていかなければいけないなというふうに思っているところです。
で、この事件の第一の目的はまさに、池田さん自身の被害回復というのが大事な事は間違いありません。
池田さん自身が●負担を、一番悔しい思いを、
そういうのを本当に国に対して伝えて行くというのが大事なんですけれども、
これ、池田さん自身もおっしゃっていますが、
「同じような思いをしている自衛官を出したくない」という思いで立ち上がれたわけですね。
自衛隊自体は恨んでいないとおっしゃられて、
ただ、同じ思いをする自衛隊員をこれ以上増やしたくないんだという事をおっしゃって提訴された訳です。
で、提訴にあたってはご家族含めていろんな、
裁判をやるという事についてはですね、いろんな意見もあったと思いますけれども、
池田さん自身はずっと、「同じような思いをする自衛官を生まないために」という事で立ち上がられたんですね。
この裁判自身は、自体は今の時期になぜ大事なのか?
みなさん、私たち市民として大事なのかという事を考えたときは、
イラク派遣の自衛隊員は
「特に怪我をすることもなく無事にみんな帰ってきました」というふうに宣伝されていました。
実際は違う訳です。
情報もほとんど開示されなかったり、当時はですよね。
今後もし、集団的自衛権行使なんていう事ができるようにしてしまえば、
これは志葉さんがおっしゃっているように戦争に巻き込まれても、
巻き込まれてって言うか、わりと日本は積極的に戦争に加担していくと思うんですね。
巻き込まれるんじゃなくて、アメリカ●じゃなくて、アメリカは先制自衛権じゃなくて、
どんどん賛成していく訳ですから、
戦争吹っかけて行く訳ですから、
アメリカは攻撃を受けていなくたってアメリカは戦争をするわけです。
そこに日本の自衛隊も部隊として加わっていくという事が、今後全くこの制約が無くなっていく訳ですよね。
その時に、まず真っ先に命が脅かされる。身体が脅かされ、自衛隊、今の自衛隊の人達ですから、
なんとなく私たちはですね、
「自分は関係ないぞ」と。
「死ぬのは自衛隊員だ」と。
なんか、小林節さんという憲法の先生が、
「1億2000万人の命のためには1万人の自衛隊員の命が犠牲になってもいいんじゃないか」って判断だったと。
しかしそれは誤っているなと最近思うようになったと。
孫の顔を見て思うようになったとおっしゃっていますけど
遅いよ。
行くのが遅すぎないか、あんたは、って思うんですけど。
私たち多くの人はですね、ここにいる方はそうじゃないと思いますけれども、
以外に多くの方は、北朝鮮がなんだかんだってマスコミが行っていますけれども、そういうものに踊らされているのか、
そのためにはね、アメリカとの関係もやっていく必要があるでしょうと、
その上で、自衛隊はアメリカの戦争で一緒に出て行くという事については、ま、いいんじゃないのと。
別にオレたちが行くんじゃないし。
と思っている人たちがいるかもしれませんけど、少なくない様な気がします。
池田さんをよく見ていただいてですね、
まさに生身の自衛官の方のをきちんと見ていただきながらですね、
そういうふうに無責任な発言を池田さんを前にして出来ますか?
という事も私は問いたいなと。
そういう意味で、池田さんが顔を出して実名を出してこういう形で立ち上がられたという事は、
集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考えさせていただく、
非常にいい機会を与えて下さっていると思いますので、
是非、池田さんの裁判を通じてですね、
集団的自衛権行使が可能になったら、裁判ところが池田さんをはじめとするね、多くの自衛官の方。
ま、池田さんは辞められましたけれども、池田さんの様な方達が沢山いるんですね、若い。
普通の好青年が沢山いる、そういう人達に「死んでこい」という事を言う。
言う事も●ですからね。
それでも言えるのかという事を池田さんを通じて、この事件を通じてリアルに、
社会に対しても訴えていきたいなというふうに思いますので、
ぜひ池田さんの裁判をご支援いただくとともに、
●が出たという事を今日初めてお知りになる方も少なくないと思いますけれども、
是非多くの方に知って周りの人に言っていただきたいなというふうに思いますので、
最後の支援とともに池田さんの事を周りに広めていただくという事でよろしくお願いしたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございます。
つづくーー
のブログに書いた池田さんのお話しがありました。
2014年3月20日(木)16:00~
元イラク派遣空自隊員と問う、集団的自衛権
池田頼将氏(元イラク派遣空自隊員)、
川口 創氏 (自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団)
志葉玲氏(フリーランスジャーナリスト)
動画はこちら→http://www.ustream.tv/recorded/45089862
26:41~文字起こし

池田頼将さん
雨の中お集まりいただいてありがとうございます。
僕はちょっと、最近ろれつが回らなくなっているんで、ちょっと話が聞きづらいと思いますけど、
頑張ってしゃべりますのでよろしくおねがいします。

志葉玲さん
池田さんがそもそもどういった経緯でここでお話しようとしているのか、
担当弁護士の川口先生がいらっしゃっていますので、
池田さんはイラクで、派遣先で事故に遭いまして、
その責任追及で訴訟をやってらっしゃるんですが、その弁護団の川口先生、簡単に経緯をお願いします。

川口創弁護士:
私自身は2008年に名古屋高等裁判所で下された
イラク派遣が違憲だと、憲法違反だという裁判の弁護団事務局長を務めていました。
その後縁あって、池田さんの事件に関わるようになって、提訴をしています。
池田さんの裁判の方についてはですね、弁護団事務局長は他の弁護士が、
もともと池田さんとつながりがあった弁護士が付いていまして、私は一弁護団ということですけれども、
概要等についてはもともといろいろと詳細を貰っていまして、
書類も私の方で書いていますので簡単にご説明させていただいて、
その後、志葉さんと池田さんとの話という事で聞いていただければと思います。
まずは、この事件が起こった時に時期をきちんと理解してほしいんですけれども、
事件が起こったのは2006年7月です。
この2006年7月というのが非常に大事で、
その時期、2006年7月にまさに陸上自衛隊がサマワから撤退しました。
国内的には自衛隊が完全に撤退したという事に宣伝されていた時です。
その時に、池田さんは7月4日に事故に遭ってしまって、航空自衛隊だったんですけれど、
航空自衛隊は2006年の7月以降日本国民には全く隠すような形でですね、
それまで危険だからと行っていなかった爆弾テロの輸送活動を開始します。
今日のレジメというか資料の後ろにグラフが、

航空自衛隊がバグダードに輸送活動を開始したのは陸自撤退以降になりますので、
陸自撤退以降という事になると、米陸軍、それから米軍属、多国籍軍ということで、
ほとんど8割ぐらいが米軍関係、多国籍関係というのがバグダードで戦車とかを輸送していたと。
それが武力行使の一体化に当たるという事で、●がしたわけですね。
そういう意味で、これはやる前から「違憲になるな」というのは分かっていたんですよね。
これは裁判で、裁判所が正面からきちんと判断すればそれは違憲判決が出る可能性は否定できないだろう
と思っていたような違憲の行動を、こっそりやろうとしていた時期。
その時期に池田さんは怪我を負ってしまったと。
これでもし、怪我を負って日本に帰るという事になると、航空自衛隊員が帰ることになると、
これから国民に隠して戦闘地域にまで送りこんでっていう、
アメリカと信頼関係を作って、多国籍軍と信頼関係を作ってですね、輸送活動をやって行かなくちゃいけない。
かなり厳しい活動をやっていかなきゃいけないという時に
国内で池田さんのようなけが人が出たという事が分かってしまうと、かなり反発が出るのではないか。

あるいは、アメリカとの関係でもいろいろ問題が生じるのではないかという様な事は
もう現場でどうもいろいろと配慮があったのではないかと思われます。
で、池田さんが怪我を負ったのは2006年の7月で、
2006年の4月に池田さんはイラク復興支援の派遣でこちらを出てクエ―トに派遣をされています。
当時は自衛隊のイラク派遣は陸上自衛隊の拠点は北海道なんですね。
航空自衛隊は全部いったん愛知県の小牧市というところに集められて、そこから派遣されていると。
で、池田さんも小牧市の所属です。
小牧基地からイラクの方に通信隊員として送られたと。
その時は、通信隊員というのはかなり高度な情報を扱っている訳ですけれども、
誇りを持ってイラク派遣という事で、池田さんは派遣に応じて行ったんですね。
7月4日まではきちんと仕事を、当然されていたと。
7月4日はアメリカの独立記念日なんですね。
だけど軍隊っていうのははお金もないのになんか記念があるとやたらにそうするんですよ。
今回も独立記念マラソン大会というのがあってですね、そこで日本の自衛隊の方も参加をやらされて事実上。
で、参加をしたという事で、
池田さんはスポーツがかなり得意な方ですので、走っていてですね、
トップ集団を走っていて、前の二人をまさに追い抜いてトップに躍り出ようとしたときに、
アメリカの民間の警備班の大型バスにドンッ!と跳ね飛ばされて砂漠に放り出されて、
そこで意識を失ったという状況です。
これが、まァ、「独立記念日なのに日本の自衛隊がトップに出るとはけしからん」という事で、
空気読め的に跳ね飛ばされたのかはわかりませんが、
いずれにしてもタイミング的にはそれで跳ね飛ばされて意識を失ったという事です。
今日の資料にもそのあたりを書かせていただいていますけれども、
救急車で米軍の●に搬送されているんですね。
で、米軍の方では「大したことない」という様な判断をされてですね、
そこで錠剤4錠を投与されて、また眠りについたと。
で、意識を取り戻したのは事故から23時間経過して、自分のベットの中で気が付いたと。
気付いた時には首とか肩に強い痛みを感じてもう身動きが取れない状況で、
口を開けようとするとまっすぐには開かずに、横にずれるような形になってしまっていたと。
首などにも強い痛みが走って、とても動けない状況だったと。
で、その痛みに耐えかねて「病院に搬送してくれ」という事を依頼したんですけれども、
まず、そもそも米軍が引き起こした事故だという事で、自衛隊は「米軍のところで診てもらえ」というだけで、
自分たちでは責任を●しようとはしなかった。
そもそも現地ではですね、
衛生隊というか、まさに自衛隊を戦地に派遣するんだという事で、行っているわけですけれども、
現場の医療体制というのは粗末で、
池田さんが言うには、例えて言えば小学校の保健室で、そこまではない。
ま、レントゲンとかは当然ないですし、
基本的にそこで投与を受けたのはデパズという睡眠薬を1錠貰っただけで、
自衛隊が●です、イラクで。
あとは少し●だけで
治療らしい治療というのは自衛隊からは受けていません。
数日の間は痛いものですから、「病院へ連れて行ってくれ」という事で、
ようやく現地の病院ハリクリニックというところへ連れて行ってもらったんですけど、
言葉が通じないので、口をあけて「痛てててッ」って言ってもむこうは、
それは「痛い」って言ったら「痛そうだ」と分かると思うんですけれども、
ぐいぐいと口をあけたりいろいろとしてですね、そこでかえって痛みがました可能性もありますけれども、
いずれにしても言葉が十分に通じないというところで、きちんとした治療を現地で受けられなかった。
そのまま結局1ヶ月半とどめ置かれた訳ですね。
で、その間も石破茂さんとか原口(一博)さんとか、、当時民主党と自民党で別れていましたけれども、
防衛関係に関心がある議員が来て、激励会みたいにした時にも、
その時には「コルセット外せ」と言われて、
パーティーに行った時にもコルセットを外して参加するようにという事で、
事故があったという事は、負傷しているという事はとにかく覆いかくせという事に終始されたようです。
で、派遣の期限が切れる2006年8月末にようやく帰国する事が出来たということで、
それまで、ソファーに寝たりしているだけですから、戦力になっていないことは明らかだったんですけれども、
日本に返されるという事がないまま、最後まで派遣の帰還を過ごされたということです。
日本に帰ったあと、帰国直後に行進「があるんですけれども、
帰国が終わって行進する時に「コルセット外せ」ということで、
とにかく事故があったという事は伏せていたんですね。
で、日本に帰ってきて病院に通ったところ、
9月11日に小牧市民病院というところで外傷性顎関節症というふうな診断を受けました。
そこの医者からは、「何でもっと早く来なかったんだ」という事を言われたという事です。
精神的にもかなり滅入っていたという事もあって、
不眠症に陥り、10月には反復心因性うつ病不眠症と診断されて、
その頃から●すると、手も足も、
元々跳ね飛ばされていますから、しびれがあったんですけれども、
さらに心理的なことも含めて字が書けなくなったという事で、
で、症状とかが悪化していったと。
その後平成19年に新潟に飛ばされまして、
ようやく、翌年の5月31日に公務災害と認定されます。
公務災害という認定が非常に遅れた訳ですね。
最初●保険みたいなものがあるものですから、お金が多少出てたんですけど、
それが半年で打ち止めになって、
公務災害に認定されていると思っていたんですが実は認定されていなかったという事で、
公務災害に認定してくれと言って、何ヶ月か経った後に認定されたという事です。
その後新潟でもいろいろと隊員からのいやがらせやいじめ等があってですね、
平成22年に公務災害の補償の打ち切りをされます。
これはちょうど当時は自衛隊の検証をきちんとしろと、
いろいろ政権交代で言っていた時期で、
怪我を負って公務災害を受けている自衛官がいるという事になるとまずいと思ったのか、
突如打ち切りという事で、
多くの上司が来て、うち切れという事で、強要されて打ち切ったと。
で、打ち切られたあとはお金がないですから、池田さんとしては障害者手帳をもらいますという事で、
身体障害の4級の認定を受けたところですね、障害者だという事で、またさらにいやがらせがエスカレートして、
後輩からの暴行とか暴言があったりとか、職場の入室拒否があったりとか、
上司から●ということで、とにかく使い物にならないという形で嫌がらせをどんどんされて、
最終的には23年8月に辞めざるを得なくなったという状況です。
退職は平成23年10月31日という事にはなりますが、
事実上退職を余儀なくされたというところです。
で、その後相談に乗ってですね、
2012年、平成24年9月26日に名古屋中央裁判所に国賠訴訟を提訴したということです。
今は2、3ヶ月にいっぺん法廷がありますが、毎回防衛庁の方が沢山来ますので、
被告人側にはズラーッと、合計15人から20人ぐらい関係者が座るんですね。
で、こちらの●自体は6~7人でやっているんですけれども、
傍聴もですね、少しずつ、市民の方とかシェアする人が増えていただいて、
それなりの傍聴席に多くの方が来ていただいていますけれども、
まだまだ、1号法廷という大きい法廷には移っておりませんし、
100人の部屋にも移っていないという事で、
50人の部屋にいっぱいになるかならないかという程度で、
まだまだ地元の支援もきちっと大きくしていかなければいけないなというふうに思っているところです。
で、この事件の第一の目的はまさに、池田さん自身の被害回復というのが大事な事は間違いありません。
池田さん自身が●負担を、一番悔しい思いを、
そういうのを本当に国に対して伝えて行くというのが大事なんですけれども、
これ、池田さん自身もおっしゃっていますが、
「同じような思いをしている自衛官を出したくない」という思いで立ち上がれたわけですね。
自衛隊自体は恨んでいないとおっしゃられて、
ただ、同じ思いをする自衛隊員をこれ以上増やしたくないんだという事をおっしゃって提訴された訳です。
で、提訴にあたってはご家族含めていろんな、
裁判をやるという事についてはですね、いろんな意見もあったと思いますけれども、
池田さん自身はずっと、「同じような思いをする自衛官を生まないために」という事で立ち上がられたんですね。
この裁判自身は、自体は今の時期になぜ大事なのか?
みなさん、私たち市民として大事なのかという事を考えたときは、
イラク派遣の自衛隊員は
「特に怪我をすることもなく無事にみんな帰ってきました」というふうに宣伝されていました。
実際は違う訳です。
情報もほとんど開示されなかったり、当時はですよね。
今後もし、集団的自衛権行使なんていう事ができるようにしてしまえば、
これは志葉さんがおっしゃっているように戦争に巻き込まれても、
巻き込まれてって言うか、わりと日本は積極的に戦争に加担していくと思うんですね。
巻き込まれるんじゃなくて、アメリカ●じゃなくて、アメリカは先制自衛権じゃなくて、
どんどん賛成していく訳ですから、
戦争吹っかけて行く訳ですから、
アメリカは攻撃を受けていなくたってアメリカは戦争をするわけです。
そこに日本の自衛隊も部隊として加わっていくという事が、今後全くこの制約が無くなっていく訳ですよね。
その時に、まず真っ先に命が脅かされる。身体が脅かされ、自衛隊、今の自衛隊の人達ですから、
なんとなく私たちはですね、
「自分は関係ないぞ」と。
「死ぬのは自衛隊員だ」と。
なんか、小林節さんという憲法の先生が、
「1億2000万人の命のためには1万人の自衛隊員の命が犠牲になってもいいんじゃないか」って判断だったと。
しかしそれは誤っているなと最近思うようになったと。
孫の顔を見て思うようになったとおっしゃっていますけど
遅いよ。
行くのが遅すぎないか、あんたは、って思うんですけど。
私たち多くの人はですね、ここにいる方はそうじゃないと思いますけれども、
以外に多くの方は、北朝鮮がなんだかんだってマスコミが行っていますけれども、そういうものに踊らされているのか、
そのためにはね、アメリカとの関係もやっていく必要があるでしょうと、
その上で、自衛隊はアメリカの戦争で一緒に出て行くという事については、ま、いいんじゃないのと。
別にオレたちが行くんじゃないし。
と思っている人たちがいるかもしれませんけど、少なくない様な気がします。
池田さんをよく見ていただいてですね、
まさに生身の自衛官の方のをきちんと見ていただきながらですね、
そういうふうに無責任な発言を池田さんを前にして出来ますか?
という事も私は問いたいなと。
そういう意味で、池田さんが顔を出して実名を出してこういう形で立ち上がられたという事は、
集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考えさせていただく、
非常にいい機会を与えて下さっていると思いますので、
是非、池田さんの裁判を通じてですね、
集団的自衛権行使が可能になったら、裁判ところが池田さんをはじめとするね、多くの自衛官の方。
ま、池田さんは辞められましたけれども、池田さんの様な方達が沢山いるんですね、若い。
普通の好青年が沢山いる、そういう人達に「死んでこい」という事を言う。
言う事も●ですからね。
それでも言えるのかという事を池田さんを通じて、この事件を通じてリアルに、
社会に対しても訴えていきたいなというふうに思いますので、
ぜひ池田さんの裁判をご支援いただくとともに、
●が出たという事を今日初めてお知りになる方も少なくないと思いますけれども、
是非多くの方に知って周りの人に言っていただきたいなというふうに思いますので、
最後の支援とともに池田さんの事を周りに広めていただくという事でよろしくお願いしたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございます。
つづくーー
元イラク派遣自衛官池田さんに関するブログ
<集団的自衛権>元イラク派遣自衛官の警告~イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!
志葉玲さんによる池田さんインタビューの記事、他
1.「集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考える非常にいい機会を与えて下さっている」
川口弁護士3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)
2.診断書には「政治的圧力により治癒」
池田頼将氏3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)
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- 1.「集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考える非常にいい機会を与えて下さっている」川口弁護士3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)
- <集団的自衛権:柳澤協二さん(2)>抑止だけが戦略ではない2/28(文字起こし)
- <集団的自衛権>「2分で分かる!集団的自衛権 ほぼ AtoZ」明日の自由を守る若手弁護士の会
- <集団的自衛権:柳澤協二さん(1)>解釈改憲そのものに平和の問題だけではなく日本の民主主義の根幹にかかわる問題が内在している2/28(文字起こし)
- <集団的自衛権>「そもそも憲法解釈の変更は改憲よりも軽い事なのだろうか?」~憲法解釈変更はどんな法律も作れるようになる~2/27そもそも総研(内容書き出し)
- <安倍政権の暴走にストップ!>政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)
- <官房長官出て来い!>官房長官がいない。 止めて下さい。 速記止めて下さい。こういう形で国会の質問権が侵害されるのは前代未聞です。国会の質問権の侵害です。どうして来ない!
- 「国民にとって必要な情報こそが一番権力にとっては不都合なんです」西山太吉元毎日新聞記者会見後半11/15日本外国特派員協会(文字起こし)
コメント
文字おこし、ありがとうございます。
最近、戦争とは?自衛権とは?深く考えるようになりました。
どんな文言だって、結局は「悪い国、悪いヤツ」を殺しに行くのではなくて、そこに住んでいる普通の一般市民を殺しに行くのですよね。
そんなことをしたら、そこの国、その民族に末代まで恨まれます。
「イヤイヤしょうがなく参戦した」なんていういいわけは通用しません。
結局、軍事産業が作った武器を消費したいだけなんです。
国家、軍事産業、エネルギー産業、大企業、銀行等々のためだけに戦争が存在するのですから。
本当の巨悪はこれらです。
「メダルなんかいらない」の元米軍兵士が「本当の敵は役員室にいる」とありましたが、まさにその通りです。
集団的自衛権なんて絶対に反対です。
そんなもの誰も守りはしないのですから。殺すだけです。
声をあげる人がいるのは本当に勇気づけられます。
私も無関心でいないで、常に国のやることを見つめ続けて
おかしいものはおかしいと声を出していきます。
最近、戦争とは?自衛権とは?深く考えるようになりました。
どんな文言だって、結局は「悪い国、悪いヤツ」を殺しに行くのではなくて、そこに住んでいる普通の一般市民を殺しに行くのですよね。
そんなことをしたら、そこの国、その民族に末代まで恨まれます。
「イヤイヤしょうがなく参戦した」なんていういいわけは通用しません。
結局、軍事産業が作った武器を消費したいだけなんです。
国家、軍事産業、エネルギー産業、大企業、銀行等々のためだけに戦争が存在するのですから。
本当の巨悪はこれらです。
「メダルなんかいらない」の元米軍兵士が「本当の敵は役員室にいる」とありましたが、まさにその通りです。
集団的自衛権なんて絶対に反対です。
そんなもの誰も守りはしないのですから。殺すだけです。
声をあげる人がいるのは本当に勇気づけられます。
私も無関心でいないで、常に国のやることを見つめ続けて
おかしいものはおかしいと声を出していきます。
りえ | 2014.03.22 22:11 | 編集