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05.23
Mon
武田邦彦先生の23日のブログです
下記に転記します

ああ、すれ違い!

あるお母さんが、子供の被曝が心配になって、市が測定している「空間の放射線量」を調べた。
なんと、地上5メートルのところで測っているではないか!

そこで、早速、市に電話をして「子供の被曝が心配なので、
地上0.5メートルで測ってくれませんか」と御願いしました。

その答え。
「県衛生研究所内のモニタリングポストは、文部科学省からの委託事業として、
空間放射線量率の測定を行うために設置しております。

検出器の位置が低すぎると、土壌成分の影響を受けてしまい、
モニタリングポストの設置目的である空間の放射線量を適切に把握することができなくなってしまう恐れがございます。

そのため、検出器はホームページ記載の高さに設置しておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。」

・・・・・・・・・

一言で言えば、「バカだねえ」ということになるし、
もう少し突っ込めば、「あなた、誰から税金をもらって生活しているの?」と言いたくなります.

お母さんが頼んだのは、「文科省の委託事業」のことではなく、

非常時だから、せっかく装置があるのなら、文科省と掛け合って地面付近の放射線量を測って欲しい
と言っているのです.

子供が被曝するのは、「土壌成分の影響を受ける」からであり、それは文科省の委託事業の目的とは違います.

でも、神奈川県がもらったお金は税金です.
この非常時に「学問的な目的で設置した装置を、県民の健康を守るために使わせてくれ」と国と折衝したかを、
まず答えなければならないでしょう。

文科省が、
「県民の健康など関係ないので、目的外使用は許さない」
と答えたら、神奈川県としては装置を返したら良いと思います.

この非常時で、多くの人が心配している時に、「委託事業」などを振り回す時代錯誤の感覚には驚いてしまいます.

神奈川県は自分たちが税金で生活していること、県民を守る立場にあることに気がつき、地表0.5メートルで測ってください。

・・・・・・・・・

今度の福島原発の事故では、自治体の「市民無視」の行政が目立ちます

法律を勉強せずに「1年100ミリまで大丈夫」と言ってみたり、
チェルノブイリの経験を勉強せずに「ホットスポットは存在しない」と言ってみたり、
私が今まで持っていた「真面目な地方自治体役人」のイメージは崩壊しました。

地方自治体の皆さん、この時こそ、税金を払っている人に恩返しをしましょう。

・・・・・・・・・追記・・・・・・

私が前の記事で「子供は軽装で、シャワーで良い」と言ったのは、
3月中旬に比べて、今、福島原発から出ている放射性チリの量は、「1万分の1」になっているからです.

だから、3月から4月のブログとは今の環境は大きく違います.
また、窓を閉める必要もありません.
「花粉が飛んできた日」と、「花粉が飛んでいない日」とでは、
花粉が飛んできたら窓を閉め、花粉が無いときには窓をあけて家の中に侵入してきた花粉を掃除するからです。

・・・・・・・・・

また、子供を作りたいとか、妊娠している方でご心配されている方が多いのですが、
胎児や妊婦は幼児よりやや放射線に強いので、お子さんが大丈夫な場所なら、妊娠は大丈夫です.

もちろん、大人に対して、細胞分裂が活発なので注意は必要です。

・・・・・・・・・

「1年100ミリまで大丈夫」と言ったり、
「放射線があっても平気」と言った市役所、教育委員会、
その他の公的機関の記録をパソコンか何かに記録しておいてください。


私はNHKやテレビ、新聞を保管しています.
何かの時に「健康に影響がない」とか「1年100ミリで大丈夫」と言った証拠がいるからです.

また、全国が汚染された時に備えて、瓦礫の持ち出し、乳牛の移動についても記録を保管しています.

哀しいことですが、このままではある程度の放射線障害が出ると思います.
その時に、補償問題で裁判になりますから、記録を持っている人が提供して、助け合いをする必要があります。

これまでの公害事件でも、当事者は病気になって苦しいし、証明するものがなく泣き寝入りをした人が多くいます.

でも、その時は社会党なども力がありましたし、日教組、主婦連などもありましたが、今はまったく力がなくなっています.オール与党も困ったものです。

一人一人が自分を守る時代になったので、「安全だ」と言って動かなかった(不作為)証拠を取っておきたいと思います.

(平成23年5月23日 午前8時 執筆)
                                       武田邦彦




地上5メートルって言ったら2階~3階の高さ(。◔‸◔。)??
4階以上になると放射線量はほとんどなくなるというから
この高さで測っても意味ない気がします
自治体が出している放射線量は私も信じられません
それに、先生がおっしゃるように人の命を守っていないように思える自治体が多い
私もできるだけ資料を集めておこうと思いました。


そして・・・神奈川県のどこなんだろう?と思い調べてみました
下記のブログにたどり着きました
一部転記します

本当の放射線量を調べよう (外部被曝のみの値です。内部被曝:経気、経口 、経皮 は除きます)


神奈川県茅ヶ崎市(屋外測定)
2011.4.20 ・茅ヶ崎市 保健福祉局・生活衛生部・環境衛生課サカイさん
       ・神奈川県衛生研究所 企画情報部ナカムラさんに確認しました
⇒この値は、民間で入手できる通常の放射線測定器とは違う検出方法で測定している
測定器(文部科学省から計器を貸出され、委託され、計測している)だそうです

測定環境: 屋外の地上約5m

この測定器は、(民間で購入可能な放射線測定器と違い)
宇宙線を除く値が検出されるそうで、ここで検出された放射線値に
+0.03μS程度 を 足した値が、民間で購入可能な放射線測定器と
同程度の放射線量になることが推測される、との説明でした
なおかつ、地上:約5mの高さで測定されているそうで
その分、放射線量が低くなるため、その分の放射線量も加味する必要がある
とのことでした 

*このことをサイト上等で、文科省においても各自治体においても
  この測定環境や、放射線測定器の特徴や、加味されるべき放射線量に関し
  何の説明もしていない点は、放射線量を低く思わせるための情報操作
  と受け取られても仕方のない、明らかな説明不足です
  ( 各都道府県共通 )

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

つまるところ、下記のように 民間で購入可能な
放射線測定器で、人の背丈の範囲で屋外で測定するのが
一番現実的であり、正確のような気がします

2011/4/14 ~ 4/15 の放射線
●民間(Akitoshi kimuraさん)の測定値 は  0.139~0.178μS/h
神奈川県藤沢市(屋外測定)




東北地方太平洋沖地震関係のページ(環境衛生課関係)
茅ヶ崎モニタリングポスト(県衛生研究所内)で測定された時間別の放射線量測定値について

測定結果 5月22日18時から5月23日9時までには
測定場所

 神奈川県衛生研究所(茅ヶ崎市下町屋1-3-1)
 (検出器は、地上からの高さ4.9mに設置。)
と、測定器の高さが記されていますが
上記ブログの記載の日にち 測定結果 4月19日18時から20日17時までの時には
測定器の高さは記されていませんでした

下記参照
茅ケ崎1茅ケ崎2

問い合わせが多くて書くようにしたのでしょうか・・・



そして・・・東京新宿はどんな高さで調べているのか・・・と思って、調べてみた
都内の環境放射線測定結果 当センターによくいただく質問例に答がありました。

Q6 現在ホームページで公開されているデータを計測している場所はどのような場所でしょうか? 

A6 環境放射能に関しては当センターの建物の屋上(地上18m)に設置されたモニタリングポストで計測を行なっております。
 降下物の放射性物質も同じく当センターの屋上(地上21m)に設置された大型水盤を設置して収集し、ゲルマニウム半導体検出器を使用して計測しております。


うそ・・・・・Σ(゚д゚lll)ガーン・・・・・




<参考>放射線モニタリングの計測場所Part2

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コメント
こんにちわ。

放射性物質が、ずーと大気中を彷徨ってくれるのであれば、

このままのモニタリングポストの位置でオッケーかもしれないけど。。。

子供を高いところに連れて行かなければ良いのですから。


色んな要因で地上に降り注ぐ事がなぜわからないのか疑問です。

被ばく国なのに。。
masa10 | 2011.05.23 12:26 | 編集
神奈川の5メートルでも
「エッ!」って驚いたのに(゚ロ゚屮)屮・・・・
東京が18メートルだったとは・・・
驚きを通り越してしまいましたww
ki-ko | 2011.05.23 12:51 | 編集
まるでブラックユーモア、ギャグの世界ですね。
笑うしかない内容ですが、本当に深刻な状況に愕然とさせられます。
ぴーもり | 2011.05.23 13:49 | 編集
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