飯舘村・南相馬のいま 2014年4月5日
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/fb3eGr3b-KQ?t=9m30s
井戸川克隆元双葉町長
(2014年4月11日「原発再稼働問題に深く関わる避難計画についての記者会見」より)
避難と人権を考えない避難計画というのはあり得ないんですね。
人権問題は最大の問題ですから、
人権がここにはいってこない事は避難計画にはないと思っています。
ただ仮に家を並べただけでですね、
それは私が事故前からも双葉町でも避難計画をやりました。
しかしそれはなんら有効に活用されませんでした。
役に立たなかったという事です。
役に立てている暇がなかった。
そんな議論をしているよりも一刻も早く住民を避難させないといけないと。
「一刻も早く」ですね。
だから、計画通り進む事よりも一刻も早く住民をその場から、町から離すことが必要だったという事です。
理事会の方に実態を訴えました。
いま東京電力の賠償問題で非常に私たちは苦労しています。
値切られているんですね。
実態は値切られております。
駄目だ駄目だ駄目だ
偽りの報告がされていないかですね。
本当の事を全部地域住民に知らせているか?という事が必須条件だと思います。
私たちは、嘘が発見されて非常に東京電力に対する信頼というのは、もうとっくに無くなっております。
浪江町は2万1000人ぐらい、双葉町は8000人位、7000ですか?7000人ぐらいで、
国道114号線を二つの町で使えば何とかなるだろう。
もう一方288号線という道路がありました。
これは大熊と富岡が使えばそこで満杯になるなと。
したがって、114号線を浪江と仲良く使えば何とか逃げ切れるだろうという事で、
川俣町を選定いたしました。
ところがですね、通常1時間ぐらいで通れるところを「8時間かかったよ、町長」という報告を受けました。
1時間かかったところを8時間かけた。
114号線というのは、片側1車線の山の道路ですから、非常に狭い道路ですね。
この道路についてはもう、私の前の前の町長から、
避難用道路としての整備を福島県に要望、要求をしておりましたけれども、されていませんでした。
そこを逃げざるを得なかった。
南北に走っている国道6号線は、津波で使えませんでした。
使えるのは、この山道を抜ける日本のドウシからだったんですね。
3号機の爆発の状況を見た時には
50km以上離れている川俣町でも足らないということで、
わたしは、より遠くを選ぶことにしました。
それは、「放射能からの避難」という事を私は避難指示という解釈、
意味の解釈は「放射能からの避難だ」というふうに私は考えましたので
放射能からの避難を完成させるためにより遠くに避難しなければならないということで、
埼玉の方を選んできたわけですけれども、これは未だに、放射能のからの避難は完成させられておりません。
中断させられたままです。
「福島県の県内に戻れ」という政策のもとに、私たちは今、町が、町民が分断された状態にありますですので。
何年なのか30年なのか、それとも3ヶ月なのかという議論も必要です。
是非国会議員のみなさんの前で私はしゃべりたい。
聞いてもらいたい。
いい加減な事で議論されている限りは、とんでもないことに私たちは我慢をして毎日を過ごしているんですから。
生きているんです我慢しながら。
地獄の様な思いをして生きているんですね。
とてつもなく怖いですよ、辛いです。
責められますよ住民から。
国は何を言っても聞いてくれない。
最後の頼みはやっぱり直接の末端行政の長なんですね。
ここに問題がいっぱいきます。
クレームもきます。
学校に行っていじめられて帰ってきた苦労話も聞かされます。
そして私の避難先の近隣の住民からこういう事を言われたという事も聞かされます。
いろんな問題があるんです。
これに果たして耐えられるでしょうか?
経験していない首長さんたちは。
避難計画を進めればいいんじゃないんですよ。
避難させられた事をどういうふうに理解して、そして対応できるかどうかという事を、
やっぱり検証して書く。
「書けるものなら書いてみなさい」と言いたいですね。
私は書けないと思っていますね。
そしてもうひとつは、放射能を、今どなたかが低レベルと言いましたけれど、
低レベル高レベルの解釈というのは、いい加減に流布されていまして、
非常に私は危険な状態に日本はあると思っています。
低レベルの理論というのは、ま、社会的に許せるのは1ミリシーベルト/年が限界ですね。
どこの外国だって1ミリシーベルト/年というのは、事故時の最高レベルなんですよ。
日本ほどいい加減なところはありません。
事故時の最高値。
平時は0.06ぐらいなんです。
事故時はそれ以上はダメだよと言っているのもかかわらず、
福島県のように20ミリシーベルト/年、それ以上のところに住民が住まわされているのに、
日本政府も電力会社もなんら問題にしないというのは、
非常に福島県民を愚弄している話であります。
「仮設住宅で住め」と言われて、避難計画も仮設住宅で住め。
これはもう2度とあってはなりません。
なぜなら「町長、俺はここで死にたくないんだ」と、
「死ぬ場所は別のところで死にたいから作ってくれ」と言われていました。
だから先ほど申し上げましたけれど「人権」という事がそこに入ってくると思います。
福島医大のやっている事は、非常に悪辣(あくらつ)だと私は思っています。
無い事を調査していると。
あっても無い事に調査結果をまとめている感じがしています。
「放射能の影響ではない」と言いきっていますが、
私は常に「それを立証しなさい」と言っているんですよ、「放射能の影響ではない」という事を。
立証のないあの言葉は非常に県民を、県民に対して背徳であるというふうに思っております。
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/fb3eGr3b-KQ?t=9m30s
井戸川克隆元双葉町長
(2014年4月11日「原発再稼働問題に深く関わる避難計画についての記者会見」より)
避難と人権を考えない避難計画というのはあり得ないんですね。
人権問題は最大の問題ですから、
人権がここにはいってこない事は避難計画にはないと思っています。
ただ仮に家を並べただけでですね、
それは私が事故前からも双葉町でも避難計画をやりました。
しかしそれはなんら有効に活用されませんでした。
役に立たなかったという事です。
役に立てている暇がなかった。
そんな議論をしているよりも一刻も早く住民を避難させないといけないと。
「一刻も早く」ですね。
だから、計画通り進む事よりも一刻も早く住民をその場から、町から離すことが必要だったという事です。
理事会の方に実態を訴えました。
いま東京電力の賠償問題で非常に私たちは苦労しています。
値切られているんですね。
実態は値切られております。
駄目だ駄目だ駄目だ
偽りの報告がされていないかですね。
本当の事を全部地域住民に知らせているか?という事が必須条件だと思います。
私たちは、嘘が発見されて非常に東京電力に対する信頼というのは、もうとっくに無くなっております。
浪江町は2万1000人ぐらい、双葉町は8000人位、7000ですか?7000人ぐらいで、
国道114号線を二つの町で使えば何とかなるだろう。
もう一方288号線という道路がありました。
これは大熊と富岡が使えばそこで満杯になるなと。
したがって、114号線を浪江と仲良く使えば何とか逃げ切れるだろうという事で、
川俣町を選定いたしました。
ところがですね、通常1時間ぐらいで通れるところを「8時間かかったよ、町長」という報告を受けました。
1時間かかったところを8時間かけた。
114号線というのは、片側1車線の山の道路ですから、非常に狭い道路ですね。
この道路についてはもう、私の前の前の町長から、
避難用道路としての整備を福島県に要望、要求をしておりましたけれども、されていませんでした。
そこを逃げざるを得なかった。
南北に走っている国道6号線は、津波で使えませんでした。
使えるのは、この山道を抜ける日本のドウシからだったんですね。
3号機の爆発の状況を見た時には
50km以上離れている川俣町でも足らないということで、
わたしは、より遠くを選ぶことにしました。
それは、「放射能からの避難」という事を私は避難指示という解釈、
意味の解釈は「放射能からの避難だ」というふうに私は考えましたので
放射能からの避難を完成させるためにより遠くに避難しなければならないということで、
埼玉の方を選んできたわけですけれども、これは未だに、放射能のからの避難は完成させられておりません。
中断させられたままです。
「福島県の県内に戻れ」という政策のもとに、私たちは今、町が、町民が分断された状態にありますですので。
何年なのか30年なのか、それとも3ヶ月なのかという議論も必要です。
是非国会議員のみなさんの前で私はしゃべりたい。
聞いてもらいたい。
いい加減な事で議論されている限りは、とんでもないことに私たちは我慢をして毎日を過ごしているんですから。
生きているんです我慢しながら。
地獄の様な思いをして生きているんですね。
とてつもなく怖いですよ、辛いです。
責められますよ住民から。
国は何を言っても聞いてくれない。
最後の頼みはやっぱり直接の末端行政の長なんですね。
ここに問題がいっぱいきます。
クレームもきます。
学校に行っていじめられて帰ってきた苦労話も聞かされます。
そして私の避難先の近隣の住民からこういう事を言われたという事も聞かされます。
いろんな問題があるんです。
これに果たして耐えられるでしょうか?
経験していない首長さんたちは。
避難計画を進めればいいんじゃないんですよ。
避難させられた事をどういうふうに理解して、そして対応できるかどうかという事を、
やっぱり検証して書く。
「書けるものなら書いてみなさい」と言いたいですね。
私は書けないと思っていますね。
そしてもうひとつは、放射能を、今どなたかが低レベルと言いましたけれど、
低レベル高レベルの解釈というのは、いい加減に流布されていまして、
非常に私は危険な状態に日本はあると思っています。
低レベルの理論というのは、ま、社会的に許せるのは1ミリシーベルト/年が限界ですね。
どこの外国だって1ミリシーベルト/年というのは、事故時の最高レベルなんですよ。
日本ほどいい加減なところはありません。
事故時の最高値。
平時は0.06ぐらいなんです。
事故時はそれ以上はダメだよと言っているのもかかわらず、
福島県のように20ミリシーベルト/年、それ以上のところに住民が住まわされているのに、
日本政府も電力会社もなんら問題にしないというのは、
非常に福島県民を愚弄している話であります。
「仮設住宅で住め」と言われて、避難計画も仮設住宅で住め。
これはもう2度とあってはなりません。
なぜなら「町長、俺はここで死にたくないんだ」と、
「死ぬ場所は別のところで死にたいから作ってくれ」と言われていました。
だから先ほど申し上げましたけれど「人権」という事がそこに入ってくると思います。
福島医大のやっている事は、非常に悪辣(あくらつ)だと私は思っています。
無い事を調査していると。
あっても無い事に調査結果をまとめている感じがしています。
「放射能の影響ではない」と言いきっていますが、
私は常に「それを立証しなさい」と言っているんですよ、「放射能の影響ではない」という事を。
立証のないあの言葉は非常に県民を、県民に対して背徳であるというふうに思っております。
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コメント
人権重視であれば強制避難は不要ですからね。医療機関の基準で自然界の放射能の基準を決めること自体が暴挙なわけです。社会福祉財源のためと嘘をついて消費税増税している連中の正当化に使われてるだけでしょ?
| 2014.04.26 11:26 | 編集