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05.02
Fri


年間1ミリシーベルトに揺れる楢葉町 
(福島テレビ)

FTV8 2014/04/30

5月中にも帰還の時期を判断する楢葉町を取材しました。(2014.4.29OA)



楢葉町の高台にのぼると、眼下に広がるのは除染で出た廃棄物です。

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国による除染が完了し、放射線量はどう変化したのでしょうか?

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平岩岳:
町内の公共施設に設置されているモニタリングポストの値ですが、
毎時0.14マイクロシーベルトと、年間1ミリシーベルトを下回っています。

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楢葉町上井で地区の箱崎豊さんは役場で借りた線量計を手に自宅へ向かいました。

楢葉町 箱崎豊さん(75)
こうやって庭が綺麗に花咲いていると本当に「帰ってみたいな」っていう気持ちになりますよね。

水道、電気と生活に必要になる最低限のインフラは復旧しました。

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箱崎豊さん:0.19マイクロシーベルト/時ですか。

除染によって家の中は年間1ミリの安となる毎時0.23マイクロシーベルトを下回っていました。
しかし、箱崎さんをはじめ、住民の多くがある疑問を抱えています。

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その疑問が噴出したのは、帰還の時期などについて話し合う住民懇談会でした。

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2014年4月21日
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ここで楢葉町は
「空間放射線量の平均値が除染前の2分の1の0.44マイクロシーベルト/時に下がった」
と説明しましたが、

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参加した住民:
一番町民が気にしているのは放射線なんですよね。

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放射線量をまず1ミリシーベルト年間以下まで下げると。

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本来はね、もっともっとハードルが高いはずなんですよ。

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楢葉町 松本幸英町長:
何をとってもですね、簡単な問題はひとつもありません!

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この日、松本町長は、帰還の時期の判断を5月下旬に行う考えを示しました。


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箱崎豊さん:
これ0.3以上になると警報が鳴るようになってるんですよね。


自宅の周辺の測定を始めた箱崎さん。
庭も除染前から2分の1の線量に下がりましたが、
自宅周辺で目安の0.23マイクロシーベルト/時を下回った場所はほとんどありませんでした。

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箱崎豊さん:これ、ごらんなさい。
記者:あっ
箱崎豊さん:1.37マイクロシーベルト/時、1.4マイクロシーベルト/時になるでしょ、ほれ、ね、瞬間的に。
記者:生活空間のすぐ隣の場所じゃないですか?
箱崎豊さん:いくらも離れてないでしょ、ここ。ねぇ。

この環境で年間1ミリという目標は守られるのか?
箱崎さんはこの心配が帰還の判断にも影響すると考えています。

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箱崎豊さん:
際除染、再々除染を、やっぱり行政を通じて国に要請して行くというようなことを
並行的にやっぱりやってもらわないと落ち着きませんよね。


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楢葉町は来月から除染の効果を確かめるモニタリングを実施し、
場所によっては国に際除染を求める方針です。






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comment 2
コメント
この住民懇談会に行って発言もしましたが、
どうも町長の頭は早く帰還宣言しないと住民が戻らなくなる、ということが真っ先にあるようです。
東京大学アイソトープ総合センター長の児玉 龍彦 教授を委員長にしてやった除染委員会もはじめから「帰還可能」のためのお墨付きづくりで、委員会は安全・安心など言っていないのに、町の方は「お墨付きを頂きました」。
うちの広野町でも同じやろうとしています。
関東に転居準備中の広野町民 | 2014.05.02 13:23 | 編集
除染をしてもまた線量は上昇するのでしょうに・・・
また税金で除染してまで帰還する必要性があるのでしょうか。
暴言かもしれませんね・・・すみません。

でも、ふるさとに戻りたい気持ちは痛いほど分かりますが移住に補助金を出す方がよっぽど建設的だと思ってしまします。

こういった記事でお年寄りの方の発言を耳にするたび、何とも言えない悲しい気持ちになってしまいます。
まいまい | 2014.05.02 23:11 | 編集
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