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05.12
Mon

体調不良の作業員をドクターヘリ搬送 福島第1原発
福島民友 2014年5月9日
 
東京電力は8日、福島第1原発で、協力企業の男性作業員が体調不良を訴え、ドクターヘリで運ばれたと発表した。
東電福島広報部は「作業に起因するか分かっていない。持病の可能性もある」としている。
 
東電によると、同日午後4時20分ごろ、
原発構内の休憩所で、意識がもうろうとした状態の男性を別の男性作業員が発見した。



「持病の可能性もある」と記事中に書いてありますが、
記者会見では「持病があったといった報告は受けてございません」と東電は答えていますので、
この福島民友の記事は間違いかも?と思います。

福島第一原子力発電所の状況
平成 26 年5月9日 東京電力株式会社


<5.その他>
・H26/5/8 16:18 頃 増設多核種除去設備設置工事に従事していた作業員が体調不良であることを確認。
ただちに入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要と判断し、
同日 16:58 に救急車を要請。
当該作業員に身体汚染は無い。
その後、双葉消防によりドクターヘリを要請。






東京電力定例会見 2014年5月9日


Video streaming by Ustream
説明者 原子力立地本部長代理 白井
司会進行 広報部 中山
2014050921.jpg
白井:それでは、東京電力の白井でございます。

7:09~
昨日ですが、常設の多核種除去設備の、これ建物の工事に従事されていた方になります。
の、作業員の方、40代の男性の方になりますけれども体調不良と。
作業が終わりまして、休憩所にいて帰宅の準備をしている時に体調が悪いという状況でございました。
入退管理施設の方に移送しまして、医師の診察を受けて緊急搬送する必要があるということで、
16時58分に救急車の要請をしまして、その後消防の判断で
17時11分にドクターヘリの要請をしてございます。
えー、福島県立医大の方に移送をされているといった状況でして、
医師からの、聞き取った状況としまして、
手術については終了して、え、一命は取りとめていると。
で、今後は入院して治療するというふうに伺ってございます。
詳細の状態につきましては、あー、プライバシーにかかわる内容ということになりますので、
当社からの詳細な説明につきましては回答は避けさせていただきたいと思っております。

えー、病気…作業との関連性でございますけれども、
まだ、診断書等いただいてないといった状況ですので、
現時点では「不明」という事になりますけれども、
元請け企業から、作業の、その日の作業の状況等を伺っておりまして、
そういった作業の状況ですとか、具合が悪くなった時の発生の状況、
そういった点から「作業と直接の因果関係は無い」というふうに考えてございます。

当発電所における勤務歴としては2年、約2年という事で、
当日の被曝としましてはAPDの値で0.01ミリシーベルトといった状況でございます。

9:24



23:02共同通信オオタ

25:30 
東京新聞 シミズ:
作業員の体調不良の件ですけれども、プライバシーの関連もあると思いますけれども、
もともと持病があったという事でいいですか?

白井:
今のところあのー、元請け等からなんか持病があったといった報告は受けてございません。
なお、毎日作業を開始する前に、えー、みんなでミーティングをする時に
顔色に異常がないかどうかを見たり、
また、本人に体調に異常がないかという事は常に確認はしておりまして、
その朝作業を開始する前に「特に異常はなかった」というふうに聞いています。

東京新聞:
それで「手術をした」と、
それで「一命を取り留めた」という事で、結局はそこまでの危険な状態だったという事なんですか?

白井:一応、医師からの説明としてはそのように聞いています。

東京新聞:もう少し具体的に、体調不良って、何を、どこが悪かったのか?って。

白井:
まぁその、病気の内容等につきましては…、プライバシー、ま、本人の、プライバシー等もありますけれども、
症状としましては、えーーー、現場で一緒に、その、現場の方が、
失礼しました。
作業が終わって更衣室の休憩所で着替えをしていた時に、なんか意識が朦朧(もうろう)としていると。
意識がハッキリしていないといった状況のようでございます。


東京新聞:意識がもうろうとして、医師の判断で至急ドクターヘリを呼んで搬送したという事になって、

白井:はい。

東京新聞:で、結局手術をしたと?

白井:ええ、福島県立医大の方に搬送して手術をしたというふうに聞いています。

東京新聞:また、作業とは因果関係がなさそうだという、

白井:
はい。
あのー、当日の作業の状況ですとか、そういうのを聞いて特に問題がないという事と、
あのー、実際外傷等もないという事は聞いています。

東京新聞:
作業環境としても、まだそんなに暑くもないと思うんですけれども、
そういった、汗をすごくかいたとかそういうような、
作業環境が悪かったという事も今のところはなさそうということですか?


白井:
そうですね、ま、作業の、作業における環境としましては
いわゆる通常のタイベック、全面マスク、ヘルメット、ゴム手、作業靴といったところで、
特にあのー、その上にさらに何かアノラックを着るとですか、
そういった大変な状況ではなかったようでございます。
なお、作業内容としましては、
実際に重いものを持って手で動かすとか、力仕事をするというのではなくて、
重機の操作をすると、そういった仕事をやられていたようです。

東京新聞:わかりました。




29:38時事通信中村

33:45テレビ朝日松井

37:20読売新聞イトウ

40:25共同通信国分

44:00IWJミノシマ



ーーー



会見を全部聞いたけれど、この件に関しての質問をしたのは東京新聞だけでした。
記者の人数もとても少ない。
直接その日の作業の内容とは関係がないのかもしれないけれど、
その日まで約2年間で受けている被ばく量が関係しているとは考えられないのかな?
積算線量についての質問がなかったな・・・
それから手術って、どこの手術だったんだろう?
脳かな?心臓かな?











ーー東京電力の会見などで表に出てきている情報のうち  
                             このブログに書いたものーー

(※下記は私が把握している分だけですので、実際はもっと多いかもしれません)

死亡確認
2011年3月
4号機タービン建屋地下で遺体で見つかった東電社員2名をなぜ津波警報で避難させなかったのか?
東電記者会見6/20(動画・内容書き出し)

2011/04/03
東京電力福島第1原発の4号機タービン建屋地下で先月30日、
震災直後から行方不明になっていた社員2人が遺体で見つかったことが分かった。
東電が3日、発表した。福島第1原発で東電社員の死亡が確認されたのは初めて。

2011年5月14日
5/16東電。知り得た情報&知り得ない情報「たねまきJ」小出裕章(内容書き出し、参考)
東京電力福島第一原子力発電所で作業中に意識不明となり、
搬送先の病院で死亡した60歳代の男性作業員について、東電は15日、死因は心筋梗塞だったと発表した。
男性は、福島第一原発では13日から作業を行っており、
同日は3時間で被曝(ひばく)線量は0・51ミリ・シーベルトだった。
翌14日は作業を始めて約50分後に突然、体調不良を訴えて意識を失った。
5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)
5月に福島第一原発で死んだ作業員に「たったの50万円」
福島第一原子力発電所作業員死亡で初めての労災認定(東電会見動画あり)

2011年8月16日
8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡(東京電力記者会見ノーカット版添付)
東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。
東電によると、男性は関連会社の作業員で
8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。
体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。
白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)

2011年10月6日
福島第1原発で作業の50代男性死亡(東電記者会見質疑応答一部書き出し10/6)
東京電力は2011年10月6日午前11時からの記者会見で、
福島第1原発で作業に従事する協力会社の50代男性作業員が、
本日午前5時ごろに亡くなったとの連絡があったと発表した。
東京電力によると、男性はことし8月8日から、福島第1原発の施設内でタンク設置工事に従事しており、
昨日10月5日午前7時ごろ、朝礼の前に体調不良を訴え、Jビレッジに搬送。
政府・東京電力合同記者会見10月13日 「作業員の死因に関して」(内容書き出し)
ようやく公表。10月6日に亡くなった福島第一原子力発電所作業員の方の「死因」10/21東京電力記者会見(内容書き出し)

2012年1月9日
60代作業員心肺停止で搬送 東電会見1/9(会見動画・内容書き出し)
本日午後2時22分ごろ福島原子力発電の所廃スラッジ貯蔵施設において、
コンクリート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、
福島第一原子力発電所5・6号機緊急医療室に運ばれ、治療を受けましたが、
心肺停止状態であることから、午後3時25分に福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
60代心肺停止作業員の外部被ばくの累積線量は6.082ミリシーベルト(東電1/10午前記者会見・書き出し)
心肺停止作業員に関して続報・病院からの報告をただ待つ東電に木野さんが私の思いを代弁してくれました(東電会見1/10午後 動画&内容書き出し)
平気な顔で嘘をつく東京電力の会見1/12午後(一部書き出し)

2012年8月22日
心肺停止で作業員死亡「放射線被ばくの影響ではない」と、東電。
東京電力は22日、
福島第1原発で作業していた男性が心肺停止となり、福島県いわき市の病院に救急搬送されたと発表した。
県警によると、男性は57歳で同日午後に死亡した。
休憩室で休んでいたが、まもなく体調不良を訴えた。
午前10時35分ごろ、別の作業員が意識不明の状態で倒れているのを発見した。

2011年11月~2013年7月9日
吉田所長の病名は?治療期間は?被ばくとの関係は?東京電力記者会見書き出し&関係資料
吉田氏は2011年11月24日から入院しているが、
東電は個人情報保護や本人の意向を理由に、病名や被ばく線量を公表していない。
このことから、吉田氏の被ばくと病気の関連を疑う声は絶えない。
福島第一発電所吉田前所長の病名公表(東電記者会見 動画&内容書き出し)12/9
東京電力福島第一原子力発電所 吉田所長の訃報
東京電力福島第一原子力発電所の事故で現場で指揮を執った吉田昌郎元所長が、
9日午前、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
58歳でした。

2014年3月28日
<福島第一>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
東京電力福島第一原発で28日、
掘削作業をしていた福島県広野町、下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が
土砂の下敷きになり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。

2014年3月28日
<福島第一死亡事故>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
こちらの方で掘削作業を行っていました作業員のほうが土砂の下敷きになったという情報が
本日午後2時30分ごろに入ってございます。
作業員につきましては直ちに救出を行いまして、入退域管理施設にあります医療事務室の方に送ってございます。
この際、身体のサーベイも行っておりますが、汚染はございませんでした。
なお、本人でございますけれども、意識がなく、また心静止の状態という事です。
心臓が静かに止まっているという感じでございます。


事故・怪我
2011年8月31日
白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
東京電力によると、31日午前9時35分ごろ、
福島第1原発でセシウム吸着装置の使用済み吸着塔から水抜き作業をしていた協力会社の作業員2人が、
誤って水をかぶった。

2011年10月29日
福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷(東電会見・書き出し)10/29
東京電力は29日、福島第1原発1号機タービン建屋付近で、
大型クレーンの解体作業をしていた協力企業の男性作業員2人が、落ちてきたワイヤに当たり負傷したと発表した。
40代の男性作業員はあごや腕、肋骨(ろっこつ)、両足の骨を折る重傷。
20代の男性作業員も肩や首、腹部などに痛みを訴えており、骨折の疑いもある
10月29日東京電力記者会見午後の部(負傷者の方に関しての報告・書き出し)
11月1日のふくいち現場の声(ワイヤー落下の40代作業員足切断・全面マスク着用変更)ー東京電力記者会見関係個所書き出し11/1午後の部ー
ワイヤーの下敷きで怪我した作業員は?フリー木野龍逸氏が聞いてくれました。

2012年10月5日
福島第二原発・作業員4m下に落下事故10/5東京電力記者会見(内容書き出し)
福島第二原子力発電所の4号機の屋外施設で塗装作業を行っていた当社社員が転落をして負傷。
開口部を通じて下に落ちまして、最終的に一番下まで落ちていますので、4m落ちたという事になります。

2013年10月9日
淡水化装置から汚染水が漏れ作業員6人が被ばく10/9
東京電力福島第一原発で、放射性セシウムを除去した処理水から塩分を除去する装置で水が漏れた問題で、
東電は九日、現場にいた下請け企業の作業員11人のうち6人が処理水をかぶっていたと発表した。

2014年2月25日
<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~

2 月25日午後3時30分頃、福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所において、作業員がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、移送ポ ンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業員が着用していたカバーオール前面の一部に引火しました。




その他
201年12月12日
除染作業で作業員死亡(伊達市)統合会見動画&内容書き出し12/12
内閣府の原子力災害対策本部は12日、
福島県伊達市の下小国地区で除染作業中の男性(60)が急病で病院に運ばれ、死亡したと発表した。
男性は同日午後1時ごろ、車の中で倒れていたのを、同僚が発見した。
心肺停止状態で搬送されたが、午後2時ごろ、搬送先の医療機関で死亡が確認されたという。
死因は非公表。

2011年12月17日
福島第一発電所三菱重工業関係ノロウイルス52名(東電会見・書き出し)
東京電力は17日、
福島第1原発で働く三菱重工業と下請け会社の作業員52人が15日から16日にかけて、
ノロウイルスが原因とみられる食中毒症状を訴えたと発表した。

東京電力は18日、
福島第2原発内にある福島第1安定化センターに勤務する30代の男性社員がノロウイルスに感染したと発表した。
第1原発では16日までに三菱重工関係の作業員52人が集団感染しており、
感染経路は不明だが、第2原発にも拡大した。





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