「美味しんぼ」福島の真実23話(一部セリフ書き出し)

ビッグコミックスピリッツの「美味しんぼ」に関して、
報道だけを見ているとひどく偏っていると感じます。
「『今の福島に住んではいけない』と書くとは何事だ!」という感じで、一部分だけを取り出して騒いでいます。
ちゃんと読んだ人ってあんまり居ないんじゃないかな?って思います。
報道される部分だけ斜め見して「ひどい」って怒っている人いませんか~?
ラッキーなことに、私は近所のコンビニで、最後の1冊をゲットできました。

どうしてそういう発言になっているのか、報道で取り上げられる言葉の前後をちゃんと読んでみましょう。



2014051335.jpg


井戸川:
私が思うに、福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、
被ばくしたからですよ。

松井:
大阪で受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象にお母さんたちが調査したところ、
放射線だけの影響と断定できませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています。
鼻血、眼、のどや皮膚などに不快な症状を訴える人がおよそ800人あったのです。

山岡士郎:鼻血は放射線で炎症が起きたからですか。

松井:
鼻の粘膜や毛細血管の70~80%は水でできています。
水の分子(H2O)は放射線で切断されて水酸基(-OH)という様な、毒性の強いラジカルと呼ばれるものになる。
しかも、ラジカルがくっついて分子に戻った時、
今度はオキシフルとして消毒液に使われるくらい毒性の強い過酸化水素分子(H2O2)になることがある。
このように、放射線は直接粘膜や毛細血管の細胞・DNAを傷つけますが、
同時に水の分子が切断されて細胞の中にできる、ラジカルによる間接作用が大きいのです。
まだ医学会に異論はありますが、
鼻血や強い疲労感などにその影響は十分考えられます。


山岡士郎:そうか、それで鼻の粘膜の細胞が破れて鼻血が出るんだ。

海原雄山:
放射線の被害というと癌の事ばかり取り沙汰されるが、
放射線は人間の体の全ての部分に影響を与えるのだ。

井戸川:だから、私は前町長として双葉町の町民に福島県内には住むなと言っているんです。

岡星良三:福島にいると危ないと。

井戸川:
今までの対応から東電と国のいう事を信じてはいけないと思うからです。
今度の事故まで東電は原発は絶対安全だと私たちに信じ込ませていた。
事故の起こった3月11日の15時36分には、原発は電源喪失して冷却も出来ないことが分かった。
そうなれば次はどうなるか誰にでもわかる。
しかし国が避難指示(第一原発10kmの避難指示)を出したのは12日の朝5時44分です。


山岡ゆう子:それはいかにも遅すぎるわ。

井戸川:
避難指示は出たけれど、避難場所は用意されていない。
避難道路もつくられていないから道が混雑して逃げられない。
そのうちに、12日の午後3時36分ごろ1号機が爆発した。
しかし、それ以前の2時半ごろ、東電は圧力容器内の蒸気を抜くためのベント作業を行い、
その際に大量の放射性物質を放出した。
それで爆発以前に双葉町では毎時1590マイクロシーベルトを計測しているんです。


飛沢周一:1号機の爆発以前にそれほどの放射性物質が放出されていたんだ!

井戸川:そうとは知らず、避難最中の我々はその放射線を浴び続けたんです。

富井富雄:それは、ひどい・・・

中川徳夫:むごすぎる・・・

井戸川:
私は政府の事故対策会議にも、福島県の会議にも呼ばれた事がありません。
それなのに、汚染土壌を貯蔵する放射性廃棄物の中間貯蔵施設を双葉郡につくると国と福島県が言う。
私は、その福島県と双葉郡の会議に出席しなかった。
それを町議会で咎められて不信任議決を受けたので辞任しました。

中口新介:その町議会はおかしいですよ。どうして不信任するんです。

難波大助:井戸川さんが邪魔な勢力があるんや…

井戸川:
私はとにかく、今の福島に住んではいけないと言いたい。
どんな獣でも鳥でも自分の子どもを守るために全力を尽くす。
どうして人間に出来ないんですか。
子どもの命が大事でしょう。

海原雄山:
私が福島をまわる間に感じていた事を井戸川さんに明確に言っていただいて、
胸のつかえが下りました。

山岡士郎:しかし、事実を言うと町長を辞めさせられるこの日本という国は・・・


双葉町のみなさんが避難している埼玉県の高校

ー略ー

山岡士郎:
事故から2年以上たっているのに、まだこんな避難生活を続けているとは…
仮設住宅も厳しいが、この校舎での仮住まいも厳しい。

海原雄山:
あの方たちの平和な生活を奪った東電と国は、
あの方たちの人の良さ、がまん強さを言い事に何も責任を取っていない。


山岡士郎:怒りがこみ上げてくる。

飛沢周一:
井戸川さんの福島に住んではいけないという言葉、
ご自身の体験をもとに考えに考え抜いた言葉だと思う。
だから、嘘偽りなく重い。


岡星良三:ほんとうの勇気がなければ言えない言葉だ。

眼鏡の人:福島に住んではいけないという方がもう一人います。福島大学の荒木田先生です。

富井富雄:是非その先生のお話を伺いたい。

山岡士郎:しかし驚いたよ。俺だけでなく、親父も鼻血が出ていたとはな。

ー略ー

荒木田:
福島がもう取り返しのつかないまでに汚染された、と私は判断しています。
問題の出発点として、この現実を認めるかどうかで対応が違ってきます。

山岡士郎:取り返しのつかないまでに汚染されている。

山岡ゆう子:それは厳しい認識だわ。

荒木田:私は何度も除染しました。そのたびに、喉が痛くなるなど具合が悪くなり、終わると寝込む。

山岡士郎:それは単なる疲労ではなく。

荒木田:
分かりませんが、必ず寝込む。
しかも除染をしても汚染は取れない。
みんなで子どもの通学路の除染をして、これで子どもたちを呼び戻せるぞ、などと盛り上がっても、
そのあと測ったら、毎時12マイクロシーベルトだったこともある。
汚染物質が山などから流れ込んできて、すぐに数値が戻るんでウs。

山岡士郎:
除染といってもセシウムなどの放射能を打ち消せるわけがなく、
単に他の場所に移動させるだけだからな。

荒木田:
除染作業をしてみて初めて分かったんです。
除染作業がこんなに危ないということ。
そして、福島はもう住めない、安全には暮らせないということも。


海原雄山:放射性物質に全身をさらすのだから除染作業は危険だ。

富井富雄:でも、土地に愛着があって離れられないと言う人の話も沢山聞きました。

荒木田:
私の買った土地は、今でも毎時1.5マイクロシーベルトありますし…
すぐ下の河原は1キログラム当たり43万ベクレルでした。
愛着があっても自分の体を蝕むかもしれない所で住むのか。
その土地が汚染されてしまっている現実を直視するかどうかですね。

山岡士郎:厳しいが、現実はその通りだ。

荒木田:
除染に意味があるとすれば…
たとえば阿賀野川を除染して、日本海に広がるのを阻止するなど、
汚染を広げない作業です。
福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、出来ないと私は思います。

山岡士郎:除染が出来ないのでは、福島の復興といっても難しい。

海原雄山:これが福島の真実なのだ。

24話につづく









「美味しんぼ」鼻血問題 関係ブログ

<鼻血は風評被害だ?>環境省が異常な反応~いろいろまとめ~
「如何に福島は危ないかを証明しているのは今の環境省」


<実際に鼻血はあります!>
えっ!?ヽ(ヽ゚ロ゚)!「放射線技師や宇宙飛行士は鼻血が止まらないことになる」~いろいろまとめ2~


「美味しんぼ」福島の真実23話(一部セリフ書き出し)

<3人の先生に質問>
「低線量被ばくについてデータを蓄積する必要はあると思いますか?」
山本太郎議員5/15参議員(文字起こし)


<美味しんぼ>橋下徹大阪市長と松井英介医師

「福島県民の請求権を「風評被害」という名のもとに妨害されている」
井戸川前双葉町長質疑応答・上原国立市長
/広河隆一氏「チェルノブイリでは避難民の5人に1人が鼻血を訴えた」チェルノブイリアンケート結果


<美味しんぼ>鼻血や下痢、疲労感には、放射線の影響が考えられます。 この分野では、「ペトカウ理論」という学説があります。肥田舜太郎氏 医師

「福島事故前より事故後に鼻血が増えているという比較データは承知していない」安斎育郎氏

「放射線管理区域にしなければならない場所から避難させず、住まわせ続けているというのは、そこに住む人々を小さな子どもも含めて棄てるに等しく、犯罪行為です」小出裕章氏

ロンブー淳 「実はボクも北茨城に行った次の日、こんな量がでるのかってくらい布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです」









関連記事

コメント

非公開コメント

手遅れになる前に

安全宣言が出されたため
住民たちは故郷に戻りました。

ところが、その後
戻った住民の多くに甲状腺の腫瘍ができ、
また子どもたちの多くが
白血病で死亡し
女性たちは死産、流産に
苦しみました。

結局、28年後、住民たちは再び
故郷を去ることになったのです。

これがアメリカ合衆国による
人体実験だったと指摘する人もいます。

あの第五福竜丸も犠牲になった
水爆「ブラボー」によって
深刻な放射能汚染を受けた
ロンゲラップ島での出来事です。

No title

この無茶苦茶な理論を見て擁護できるとはさすがですね

Re: No titleお名前のない方へ

> この無茶苦茶な理論を見て擁護できるとはさすがですね

このように被ばくに関して事実の情報を書くと、必ずこういった方々からコメントがきます。
とても不思議な現象だと思っています。

全体を読んでほしいですよね

きーこさま
初めてコメントいたします。いつも大変有用な情報をありがとうございます。
今回も、大変感謝いたします。コミックになってから買おうと思っていて、まだ問題の号を読んでいませんでしたので、前後がわかって助かりました。

報道では、レポーターがわざわざ仮設住宅に住んでおられるかたに、スピリッツを持っていって、「鼻血」の部分を見せて、意見を聞いていました。全体を読んでもらったりはしていないでしょう。雁屋さんが福島に愛を持って描いていることも伝わっていないでしょう。そうして、否定的なコメントをとって回るリポーター。そんなことに時間を割くわりに、井戸川さんへのインタビューはほんのちょっとしか流さない。とても作為的なものを感じます。
この「美味しんぼ」政府には都合の悪い情報がたくさん詰まっているので、叩き潰そうと躍起になているのが明らかですね。

一般のかた(というのも変な表現ですが)にはまずは冷静になって、全体を読んでほしいです。

報道クラブ

きーこさま

2回目に書き込ませていただきます

私は美味しんぼは30年来の愛読者です。今回の騒動をみていて雁屋さん、しんどい体を張って恐らく最期の作品をよく描かれたなあと率直に賛同を心配としております。同時に、日本政府の自分たちに向けられた批判への良くわからない逆切れと、それに追随する報道のあり方に胸が痛みます。

今回の「美味しんんぼ」きーこさまお書きのとおり、双葉町のかたがたは3月12日の1号機ベントの時になんの連絡もなく放射性ブルームを浴びて、その後体調が悪い、という話なんですよね。で「福島県や東電は信用できない。こんなことでは(信用できない)福島第一原子力発電所の近郊や福島県にすむことは出来ない」と前双葉町長がおっしゃった。

そして、鼻の粘膜に放射性物質がついたため、局所的な被曝(鼻の粘膜細胞に限ればベント時の放射性物質に限れば数シーベルトの被曝でしょう)をし、鼻血が出るのではないか、放射線の人体への影響が癌だけというのはおかしいのではないか、と展開します。

それから福島大学准教授が「除染は難しく除染をする人が被曝をしてしまい、体調不良を起こす」と描かれて深刻さを訴えて終わっています。

私は美味しいんぼのこの「福島の真実編」をきちんと最初から読んだ人は日本のこの偏重ぶりに違和感を覚えていると思います。政府は自分たちに向けられた批判に逆切れし、マスコミは朝日や中日でさえ、きちんと美味しんぼの内容と批判の意味を報道しない・・・、情けなくなります。

私は「福島に住んではいけない」とか「このままでは日本はだめになる」とかいう論者ではありません。むしろお酒だとか外食だとか子供たちが食べないのであれば「福島産」と書いてあれば優先して買うようにしています(魚介類はストロンチウムが怖くて別になると思いますが)。雁屋さんも途方もない福島愛を持って今回の福島の真実編を描かれ、政府(の原発政策)に怒りをぶつけてくれた、福島の応援者です。真に福島の復興を願って描かれた今回の作品に対する政府の仕打ち。

安部さんという自分では物を考えない人が首相になり、取り巻きが運営する政権になって、日本は1945年以前に戻ったとつくづく思います。これが愛する我が日本なのかと思うとやり切れません。

せめて記者クラブだけでも戦前から現代に戻ってもらえれば、日本を誇りに思える展開があるかも知れないのに・・・。残念です。

勉強不足ですよ!

http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-143.html
「福島 信夫山の憂鬱」

www.youtube.com/watch?v=vdBleu-yCnM
↑普通の考え!

あなたの考えは、日本を脅かすどこかの国のようですね。

No title

福島どころか首都圏ほぼ全域が放射線管理区域です

皆は早く東日本から脱出して欲しいです
今が良くても後々地獄を味わうのが放射能です