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05.17
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原発被災者の住宅確保を求める院内集会 2014年5月14日


福島県田村郡三春町→東京都西東京市
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/AbaJONx91WQ?t=17m33s

今日は住宅の問題という事で、一つ最初に申し上げたいのは、
私たちは震災の被災者ではなくて原発の被害者なんだという事を基本に
そして私は一人娘とともに東京に避難しておりますけれども、母子避難をしています。
母子で避難することのメリット・デメリットを沢山感じている、この避難生活の中で、
母親としての気持ちをいま、伝えていきたいと思っています。

最初にですね、今ご紹介いただきました私が住んでいる三春町というのは、
ホームページによりますと非常に線量が低いんですけれども、
3月に自宅に帰った時には線量計で0.4マイクロシーベルト/時
まだそのような線量があるところが三春でもあります。
三春のホットスポットの様な地域でございます。
そこから今母子避難をしておりますけれども、
この状況で住宅が打ち切られた時に帰れるのでしょうか?
現実的にそう言った事を考えると、本当に恐ろしい気持ちでいます。

私は福島県でJASの認定を受けながら有機栽培の農家をしておりました。
黒毛和牛を飼育して、その堆肥などで化学肥料に頼らない農業を、
自分でインターネットでお客さんに、全国の宅配をしながら事業をしていました。
私の一人娘は当時まだ幼稚園でしたけれども、
私の仕事場が娘の遊びのフィールドであり、
子どもは牛舎に座って牛のお腹をブラシでとかしたり、
虫を見つけてきては私に見せたり、
おやつもコンビニで買ったお菓子ではなくて、
もぎたてのトマトや、もぎたてのキュウリを自分で採ってきて、それをムシャムシャ食べるような、
そんなのどかな生活をしていました。

けれども今母子避難で二重生活のために私はいま大学の非常勤の事務職の仕事をしています。
子どもは学童に通ってカギっ子になりました。
暗い道を、冬になると真っ暗な道を一人でとぼとぼと、今住んでいる雇用促進住宅に帰ってくるような、
全く全く、生活が一変したんですね。
良かれと思って避難をしましたけれども、
そういった苦悩を子どもは小さい身体の中にかかえて、いま震災3年目を迎えているところであります。

いま小学校4年生の私の娘は、小学校を3回転校しました。
そして、そんな中で非常にうれしいことがありまして、
学校でお友達が出来て、土曜日になると友達と待ち合わせして遊ぶようになったんですね。
避難してきて、いろんな心労を強いてきましたけれども、
母親にとってこれほどうれしいことはありません。
そして、そういった生活を今させていただける、
こういった支援の枠組みの中で暮らさせていただいている事は、大変ありがたいことでありますけれども、
実は平成25年の10月にですね、私の住んでいる雇用促進住宅で
避難者のためにこのような手紙がポストインされました。

2014051511.jpg

この内容は、ホームページなど、雇用促進を見ていただくと出ているのかもしれませんけれども、
一言でいうと、支援住宅の打ち切りを勧告するお手紙です。
私は福島県から自主避難という事で、
この避難打ち切りの対象外になり、27年の3月まで延長可という適用の中に今おりますけれども、
ここで打ち切られたのは、被災3県、それから宮城県や栃木県からの、
被災3県以外からの自主避難者は26年3月31日をもって打ち切りますという書類でした。
そういう事で今年の3月31日に打ち切られた方が現実にいるという事ですね。

で、私は被災3県の自主避難であるという事で、27年3月まで延長されていますけれども、
自主避難であることには変わりがない。
「次は我が身だ」と言う思いで25年の12月にこの書類を受け取った思いがあります。

そうやってどんどん住宅の支援が、徐々に徐々に打ち切られようとしていますが、
私たち住んでいるもの自身も、
先程、どの法律の中で住宅が適用されているのかという説明がありましたけれども、

私自身雇用促進住宅がどういう支援でどういう法律の枠組みの中で適用されてそこに住んでいるのかが、
全く分からないで今の住宅に住んでいるんですね。
それで枠組みが本当に明確化できていない中で打ち切りがどんどん進んでいるという事でありますので、
こういった災害対策法の法律の枠組みを超えた形で新しい枠組みをつくって、
その中で住宅の延長をしていただけたらと思っています。

子どもは成長するんですね。
当時1年生だった子どもも今4年生になりました。
その子どもがまだ学校の途中でまた転校させられるのか、また生活の拠点が全くなくなってしまった。
しかも0.4マイクロシーベルトもある自宅、福島の三春に帰って、
そこでまた生活を続けていけるのか?という事を考えますと、
母親としては本当に不安な気持ちでいっぱいです。
避難を継続したい人、また子どもを持っている人は子どもの成長の分岐点に合わせた形でも、
いろんな枠組みの中で、支援被災住宅の無償の提供が継続される事、
またそれがきちんと整えられた形で、私たちが不満を持つことなく継続の延長をしていただける事を切に願っています。

それがどんな枠組みの中で、どんなふうに国や東京電力に訴えていけるかというのが、全く私たちは分かりません。
どうぞ皆様のお知恵、弁護士の方、それから国会議員の方、
皆さんのお知恵を是非是非拝借して共に支援を広げていく、また延長していくことをお願いしたいと思います。
ありがとうございました。






原発事故による栃木県内への避難者アンケート報告 12/15宇都宮大学(動画・内容書き出し)
(一部抜粋)

住居に関しましても、仮設住宅の延長期間につきまして、
86%の方、去年も85%だったんですけれども、必要な支援というふうに評価しております。
いくつか声をご紹介いたしますけれども、

・借り上げ住宅の長期化を望みます。
・このままだと帰りたくないのに戻らなければならなくなります。
・その先延長になるのか早めに知らせていただかないと、今後の計画ができません。


という声もあります。
この件につきまして、昨年も類似した声がありました。
ちょっと状況を調べましたが、今年4月に厚生労働省に延長可能な通知がきていまして、
避難元の要請のある避難先で延長が可能になっていたんですけれども、
山形、秋田、新潟ではすでに公表されており、栃木県ではまだという事なので、
確認しましたけれども、県の内部ではすでに延長が決まっているということで、
今月中に通知を、福島県からいらっしゃっている方は27年3月31日まで、
宮城、岩手県からは4年まで延長は決定しており、今月中に行こう調査を行うとホームページで公開予定です。

とりあえず27年3月までは延長が決まっています。
ただ、転居につきまして、こちらも昨年に引き続き7割の方々が民間借り上げの転居を望んでいらっしゃいます。

具体的な理由としては3年がたって家族が増えたり、状況が変わってきたり、いろいろあります。
この件に関しては今まで栃木県では前例がなく、原則的に難しいと伺っています。
ハードルが高いと聞き受けましたけれども、
「相談に応じない訳ではない」というふうに伺いました。
是非ハードルをもう少し低くしていただければと思います。

自由記述より:借り上げ住宅の転居について
・避難してきて3年がたって、結婚して子どもが出来て部屋狭く休める場所がないです。
 もう一度借り上げ住宅をやって住み替えがしたいです(20代女性)

・借り上げ住宅の転居を1,2回は認めてほしい
 (仕事・学校等や借り上げ場所の人間関係などという意見で)
 情報が少ないので、教えてもらえるとありがたいです(30代女性)

・福島市内は避難区域になっていないのにいまだに線量が高く、除染も進んでいない状態です。
 子どもの健康を思い自主避難しましたが、知人も居なく不安な日を送っています。
 主人も宇都宮に来て仕事につき除染が終わるまで福島には帰れないので、
 別の借り上げ住宅への転居を強く希望します(30代女性)

・上記にもありますが、現在住んでいる借り上げから別の借り上げへの転居を認めてほしいです。
 (ここに住む事に決めた時は短期間でアパートを探したり、2重生活だったが、
 現在は家族7人で住んでいるためとても狭い)いろいろ状況も変わっているため(40代女性)

・借り上げ住宅を使用して延長は大変うれしいのですが、当初は思うようなところがなく
 (ペットもいたことから妥協があった)
 最近は親も89歳になり、足が弱り、段差やお風呂の古さで困っています。
 他のところへ移してはもらえないのでしょうか?(50代女性)

・これほど長期化するとは想定できず、まず避難(その時は家は無かったため)と考え、
 現在1DKに入居している。
 しかし、これを先2年、3年と長期に考えないといけなくなってきているのが現状。
 住み替えを考えているが、栃木県生活部消防防災課では、それを認めず、やりきれなさを感じています。
 実際家賃は月/1000円の上限だけであるのに、本当に情けないです(60代女性)





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comment 2
コメント
素敵なねーちゃんだと思った。当然家賃は無償で死ぬまで補償すべきだろう。それが最低限あたりまえ。
あたりまえをあたりまえにするためにがんばろう。
いま少しだ。

宇都宮の「福島乳幼児産婦支援」プロジェクトのアンケート回収率10.5%は疑問。あとの90%はどうしている?

そいつはたぶん、おれたちしものしものしもの方と同じかも?




田中冽 | 2014.05.17 20:44 | 編集
きーこちゃん、
いつも書き出しで勉強させていただいてます。

「美味しんぼ」の休載

小学館編集部が
「批判を真摯に受け止め、
表現のあり方について今一度見直す」との
見解を掲載し、

世間では
非を認めた形での休載と
受け取られていますが、

今度の号まで批判への応答は待ってほしいと
雁屋哲さんのブログにもあったように
この休載は当初から決まっていたことでしょう?

是が非でも、そっちの方向へ持っていきたい
とても強い圧力を感じます。

ネットのこちら側で、
どんなに大きな声で叫んでも
決して届くことのない
窓越しの叫び声。

今回は、政府、自治体だけでなく
マスコミも加担していることから
とても大きな力を感じます。

そう、こちらも何度も口にしていますが
誰からも相手にされない一つの疑問。

政府とアメリカが
福島を第二のロンゲラップ島にしようとしている

興味を持たれた方
どうか↓の動画を御参照ください。

http://www.dailymotion.com/video/x1spaw9_%E7%AC%AC%E4%BA%94%E7%A6%8F%E9%BE%8D%E4%B8%B8%E8%A2%AB%E3%81%B0%E3%81%8F60%E5%B9%B4-%E9%82%84%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B3%B6_news

ウルトラのパパ | 2014.05.17 23:19 | 編集
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