福島原発汚染水:濃度過小評価 173件の修正値が確定
毎日新聞 2014年06月20日 23時36分
東京電力福島第1原発の汚染水測定の際、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度を過小評価していた問題で、東電は20日、計173件の修正値が確定したと発表した。昨年8月にタンクから約300トンが漏えいし、当時1リットル当たり8000万ベクレルと発表した汚染水の濃度は同2億8000万ベクレルに、元のタンクから直接採取した汚染水も同3億2000万ベクレルから同4億1000万ベクレルにそれぞれ上方修正した。
東電によると、昨年1〜10月に採取した試料のうち、測定値の信頼性が低いと判断した173件を再評価した。うち67件は分析する試料がすでにないため、理論式で補正した。高濃度汚染水を測定する際はいったん薄めないと正確に測れないが、誤って薄めずに測定したことが過小評価につながったという。【須田桃子】
まとめて出してきて、意味不明にする作戦
2014年6月20日 東京電力記者会見
会見の動画はこちら→http://twitcasting.tv/iwj_toudencas/movie/73376551
原子力立地本部長小林:
15:23(17時42分)
次は資料がいくつかにわかれていまして、全部で5つにわかれています。
こちらはすでに皆様にお伝えをさせていただいていました、ベータの数え落としの修正でございます。
資料といたしましては、まず、補正と左肩に書いてあります資料の、護岸のものですね。
これがワンセット。
2014年6月20日
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(全β補正版)(PDF 272KB)
それから、44枚物の資料ですね。
地下貯水槽分析結果の資料。
2014年6月20日
地下貯水槽関連分析結果(全β補正版)(PDF 193KB)
次が1枚物になるかと思いますが、H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果
2014年6月20日
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果
(全β補正版)(PDF 45.9KB)
それから、H5エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果
2014年6月20日
福島第一原子力発電所構内H5エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果
(全β補正版)(PDF 43.2KB)
あと、2,3号機海側配管トレンチ滞留水分析結果
2014年6月20日
福島第一2,3号機海側配管トレンチ滞留水分析結果(全β補正版)(PDF 49.1KB)
という事で、5種類の資料がお手元にあるかと思います。
で、今回といたしましては数え落としのデータがあるという事を確認しまして、
173検体の補正結果が確定しましたので、
今回は補正結果を出させていただいています。
黒の大枠で囲われているところが今回の訂正個所ということになります。
これは以前お示ししていますトータル数に関係して、ワーキング資料等で公開していますけれども、
そちらの数字と変わっておりません。
で、どのようなところがあるかという事で参考いたしますと、
173検体につきましては、
再分析結果を正式データとしたもので69件。それから
再分析結果を理論式により補正した値を正式データとする件数が32件
それから試料がなくて理論式によって補正したものが67件。
あと理論式によって補正が出来ないので参考扱いとするものが5件でございます。
これでトータル173件というような状況でございました。
こちら非常に資料が多いですが、こ参考にして下さい。
ーーー
フリーランス女性:173検体のうち5件のものは試料も無くて補正も出来ない、
小林:そうですね、あの、そういうような状況になると思います。
フリーランス:そうするとその参考値というのは数え落としされたものそのままという感じでしょうか?
小林:そうですね、そのままの状態で「参考扱い」という事にしてございます。
フリーランス:その分類は今日の分厚い資料を見ると4分類の見分けがつくようになっているんでしょうか?
小林:
そうですね、えーーー、
このデータだけではちょっと、どれを示しているのかというのは分かりにくい状態かと思います。
フリーランス:最後の5件だけでも
小林:どこが該当するかという事ですね。
フリーランス:どれが数え落としをしたままの数値なのか?というのは最低でも分かった方がいいと思うんですけど。
小林:ちょっと確認をさせて下さい。
NHK:
補正のデータの関係なんですけど、理解が追い付いていなくて申し訳ないんですけど、
今日補正が発表されたというのは、173件、全部ここに含まれているのか?
それとも173件の一部を今日発表したという事なんでしょうか?
小林:
173件の補正が確定したという事で・・・・え・・・、これはですね、えーっと、トータルの数ですね。
今日は、数え落としの数として、全ベータ173件のものが確定したという事で、
これを報告させていただいております。
NHK:今日出していただいた資料の中身を足していけば173件になるという事ですか?
小林:
・・・・・、えっと、これはですね、今まで何回かに分けて報告をさせていただいていまして、
それをトータルすると173件という形になるかと思います。
それで、全数を確認していただくとすれば、4月11日にですね、ベータ線核種の数え落とし補正等についてということで、
汚染水対策検討会の中のワーキングで試料をお出ししていましてですね、
その中に細かいデータを全て入れさせていただいております。
そちらをご参考に頂ければと思います。
NHK:わかりました。
今日発表されている黒枠なんですけれども、
前回との比較がすぐさま出来ないので伺いたいんですけれども、
これはかなりオーダー等が変わったり、影響面での代わるほどの変化というか、違いというのは現れているんでしょうか?
小林:
そうですね、
まず過去最大のものが出ているところが2件ほどございまして、
一つが地下水観測坑のNo1になります。
こちらが25年7月8日の採取分で930万ベクレル/リットルで、これが過去最大になります。
それから、1,2号機間ウェルポイントで、平成25年9月23日採取分で190万ベクレル/リットル。
これは大きな数字になっております。
ま、全体的に数え落としで低い数字が出ておりましたので、
測定結果としては大きな数字が出る状況ではございますが、
全体の評価に対して何か問題があるのか?と言うと、
そういうところまで入っていないようでございます。
NHK:930万と190万というのは元の数字はいくつだったんでしょう?
小林:
えーっとそうですね、ちょっとお待ちください。
えーっとですね、元々の数字が・・・
9.2×10の5乗ですので、89万ベクレル/リットル(?何回か聞き直したけどこう言っています)ですかね。
1桁上がった状態です。
それから先ほどお話ししたワーキング資料ですけど、補正が不可能なものという事で、
こちらの資料を見ていただくと、補正方法という事でそちらも記載させていただいていますので
そちらをご参考になさっていただければと思います。
NHK:要はワーキングの方で出ていた内容というのは173件という数字自体が出ていたという事ですね?
小林:
ワーキングの中ではこの173というのはもともと確認はされていまして、
それを全て検査しまして補正が終了したと、今回はそれが終了したという事になります。
あと、ワーキングの資料と今回の分析結果。
それについては内容は特に変わっているという事では無くて、それを確定したというふうなところですので、
そちらを申し添えておきます。
フリーランス:
補正版の福島2,3号機トレンチ滞留水の方は、全ベータの数字が、
たとえば2号機Aだと、9億7000万ベクレル/リットルとみれるんですが、
これはもともとはいくらだったのか?わかりますか?

小林:
こちらはですね、トレンチの中なので、基本的には建屋とほぼ同じ位の濃度になるかと思います。
元々の数え落としの状態では、こちらはですね、5.2×10の8乗ですね。
5億8000、失礼しました、5億2000万ベクレルです。
フリーランス:これは一つ一つ4月11日のデータと見合わせると分かるという感じですか?
小林:
そうですね、4月11日の資料にはその時の測定値公表分として既に公表させていただいているものと、
あと補正後のものという事で、表になっております。
それにつきまして今回追加で確認していたものがそれで間違いないという事が確定できたので、
その補正値を確定したというふうな事でございます。
ですのでこちらの4月11日の資料をご覧いただくと比較的比較がしやすいかと思います。
今回はそれを直した形で、今まで出していたシートの訂正をさせていただいております。
フリーランス:
ははぁ・・・
そうすると、数え落としについては今回ですべて終了という事でしょうか?
小林:数え落としについては今回これで全てのものが確認が終わりまして、その修正をさせていただきました。
東京新聞清水:
全ベータの補正の関係ですけれども、
最高値になったという地下観測坑No1ー2。
これは隣にろ過後というのがあるんですけれども、これは特に、
これは参考値なんでしたっけ?990万出てますけど、

小林:おっしゃっているのは1枚めくった2枚目の表のところですか?
東京新聞:そうです。
小林:
これは過去最高値として出たものでして、
この濾過後については全ベータという事で中に濁り等がある場合は濾過をして測るという事が一つありましたので、
それを参考にして測定したものになります。
ですので公表させていただいているデータとしては両方公表しておりますので、そういう形で修正をしまして、
こちらにつきましては訂正版という事になります。
東京新聞:「ろ過後」はこれは過去最高じゃないんですか?
小林:
こちらはですね、*1(過去最高値)が付いておりませんので、過去最大値という事ではないと思います。
もともとここは大きい数字ではないかと思いますが、
東京新聞:
ふぅ~ん、
1-2はもともと89万だったのが、ろ過後だと、990万より大きい値が元々出ていたんでしたっけ?
小林:
そうですね、えぇーっと、こちらについては、たとえば、
お手元に本日のサンプリング試料が配布されていると思います。
その中の1の2ですかね、1の2のところをご覧いただいて、・・・・
すみません、今1の2はこちらには出ていないんですね。
こちらに今出ていないのでちょっと最新で比較ができないんですけれども、
いずれにしましても過去にお出ししている中の、この7月8日の資料ですけれども、
こちらで修正がかかっているというそういう状況でございます。
平成25年ですかね。
東京新聞:
これはもともと高いのでその分数え落とし多分も多かったという事で1桁分も変わってしまったという事なんですか?
小林:
そうですね、もともと数え落としがございましたので、
その数え落としによって少し少なめにカウントされていたということになります。
で、それをしっかりと評価しまして、えー、
評価しましたところ1桁数字が上がって、930万という、そういう状況になっております。
共同通信社前田:
補正の件で確認をしたいんですけれども、
4月にワーキンググループに修正案を提示していて、
それが認められたのが…今日という事でよろしいんですか?
小林:
そうですね、えーっと・・・・・・
4月11日に開催されたワーキングの中でお示ししたものに対しまして、
全て訂正が終わって確認されたのが、・・・・・・・ちょっと日にちが今はハッキリわかりませんので、
チョト確認させていただいてよろしいですか。
全ての確認が終わって、本日訂正が終了したのでそちらをお出ししたという状況ですので、
少し確認はもう少し前だと思います。
共同通信:提案が了承されて、今日訂正が終了したという?
小林:
そう、そうですね、はい。
修正が確定したのでその補正版という事で
共同通信:訂正が終了したというのが本日という事でよろしいんですか?
小林:そこはちょっと確認させていただいていいですか。
共同通信:
あと、その時の資料で8月に汚染水タンクからの汚染水漏れのその漏れた水の線量が、
8000万だったが2億8000万に修正されていたんですけれども、
それは今回の資料でありますか?
その数字というのは、ちょっと見つけられなかったんですけれども、
小林:
そうですね、えーっと・・・・・・
えっと、ちょっと確認させてもらってよろしいですか、
ちょっといますぐ、これっていうところが確認できないので。
共同通信:これ、今日の資料というのはなんか一部抜粋したらしたという事で、
小林:
そうですね、これは何回かに分けて補正をかけさせていただいているので、
その確定したものと追加分になります、今回のものは。
それでトータルで百70…なんでしたっけ173件になるという事になります。
共同通信:
追加分というのは、4月の時点で出していただいたのは全部出ているんですよね?173件
小林:
あの、それはワーキングとしましては、その全部の173件の資料と、
それから補正はこういうふうなやり方でやりますという資料をお出ししております。
共同通信:で、今回のは何に対する追加なんですか?
小林:
えっと、その試料に対してですね、あの~、内容について了解がいただけたという事で、
その数字を、今までお出ししている資料を訂正する、補正するという事で、
えー、全てそのシートの補正版になります。
共同通信:でも全部のデータは出ていないですよね?
小林:
えっと、これはですね、以前から順次進めているところで、
過去に確定した分については、それについては訂正をすでにかけさせていただいております。
共同通信:で、それについての資料は
小林:
それについては今回の20日の確定修正分ではなくて、
その前の修正分という事で、
共同通信:
えっと、その前の修正分というのは、会見の場で出していただいているんですか?
小林:
こちらについては、そうですね、2週間、3週間ぐらい前でしょうかね、
その頃に一度ご説明していたかと思います。
共同通信:
あ、そうなんですか・・・。
で、順次出しているという事なんですね?
小林:
そうですね。
それで今回173件すべての補正が終了しましたので、
これで全てという
共同通信:は。
じゃあ、H4の8月の汚染水に関しては、
もっと前に出ているかもしれないという事ですね?
小林:
そう、ですね…、
ええ、ちょっと今スグにここで確認できなかったので
時事通信岡村:
全ベータの補正の関係でお伺いしたいんですけど、
先程小林さんはろ過前の資料とろ過後の資料と両方とも公式のデータだというふうにおっしゃいましたけど、
ろ過後のデータの方がより精度が高いのではないでしょうか?要するに、
濁りなんかも除去してセシウムなんかも当然取り除かれたうえで、全ベータの測定をされているんじゃないですか?
小林:
と…、そうですね、こちらがですね、ま、
数字が高いところで濁り等がある場合にろ過をして測るという状況かと思います。
それで、どちらを整理するかという事だと思うんですけれども、
こちらは参考で、両方とも記載をさせていただいていまして、
これはすでにご紹介させていただいているものでございます。
それからこれのどちらを取るのかという事に対しては、データとしては両方示させていただいているものですので、
これはどちらもデータとしては確認されているものになるかと思います。
時事通信:
であるなら、このページの次のページにあるリッター3900万というのが一番高いんじゃないですか?
No1の7月9日の。

小林:
こちらのですね、あの~、これは*1(過去最高値)が付いていないので、これは過去最大ではないと思いますので、
もっと高いやつがどこかで確認されていると思います。
時事通信:
少なくとも自分が4月11日に見た限りにおいては、
地下水の放射性物質の中ではこれが一番高かったんですけど、
それ以外にあるという事ですか?
小林:
そうですね、ちょっと記載のミスがある可能性も否定できないので、こちらで確認をいたしますが、
今手元にある資料については、過去最大の印は書いていない状況です。
時事通信:
はい、ありがとうございます。
あともう一件H4エリアのタンクにおける水漏れ補正も出されていると思うんですけど、
この資料だと、H4エリアのNo4のタンク水がリッターで4億1000万ベクレル全ベータになっていますけど、
これは漏れた水と同じという理解でよろしいんですか?

小林:
これはですね、あの~、実際のタンクの中の水の測定結果ですので、
これが「H4エリアに出たもの」としては、タンクの水はこういう考え方になろうかと思います。
それから、実際雨水等が入っていて、それによって薄められているという事はありますけれども、
タンク事態の水というのはこういう数字ですので、
これがいったん堰の中に出てきている。
それが、あー、外へ、
結果的に堰の割れているところから外へ出ているというそういう流れになると思います。
それが、タンクの中の水として測定すると、
いま立法cmですから、リッターに直しますとゼロが3つ付いて4.1億という事になりますけれども、
水としてはそういうものがタンクから出たというふうに考えていただければよろしいかと思います。
時事通信:
そうすると先ほどの質問でもありましたけれども、
4月11日の段階ではリッター2億8000万という事で公表されていたと思うんですけれども、全ベータの値がですね。
これが4億1000万が正しいという事でよろしいんですか?
小林:
と、これはそうですね。
補正した値でございますので、タンクの水として、えー考えますと4.1億。
そういう事になるかと思います。
時事通信:
先程「4月11日の資料と変わらない」とおっしゃっていたと思うんですけれども、
この点については変更があるという理解でよろしいんですか?
小林:
えっとですね、4月の資料ですと、おーー、
報告としては3.2億ベクレル/リットル。
で、これに対しまして補正としまして4.1億ベクレルという事で、元々評価をしていますので、
この表の中が変更になっているという事ではございません。
ですのでその時にお示ししたものが確定したので、今回それで修正をさせていただいたという事になります。
時事通信:
これはあくまでも8月23日の数字であって、
漏えいが発覚した8月21日とは違うという事ですか?8月19日でしたっけ?
小林:
そうですね、ちょっと確認したいと思いますが、
ちょっと今、正確な日にちが確認できていませんけれども、
時事通信:
要するにこれは8月23日にタンクの中の水を採取して出てきた数字
小林:
そう、そうですね。
タンクの中の水としていくつであるか、という評価です。
時事通信:漏れた水をサンプリングしたものではない、ということでよろしいんですか?
小林:
そうですね、これはNo5タンクの水になります。
ですので、漏れた、残っていた、雨水と混ざったような水という事ではございません。
時事通信:ん…ただ元はおそらく一緒だという事ですね。
小林:
そうですね、タンクの中に入っていた水が出て、
結果的にそこでサンプリングs荒れたものは少し薄まった状態ではあろうかと思いますけれども、
元々のタンク内の水としてはこういうものが入っていたという事になると思います。
フリーランス:
4月11日のワーキンググループの資料を見てちょっと分からなくなったんですが、
4月11日の資料によると、173検体のうち104が試料があって再分析ができると。
で、試料がなかったのが69とあるんですが、
先程の内訳とちょっと違うんですが、何がどうなったらこうなるんでしょうか?
最初の説明だと・・・
173検体につきましては、
再分析結果を正式データとしたもので69件。
再分析結果を理論式により補正した値を正式データとする件数が32件。
試料がなくて理論式によって補正したものが67件。
理論式によって補正が出来ないので参考扱いとするものが5件。
あと、それと同じ資料を見ながらの質問なんですが、
数え落としの影響が大きいものとして、4万8000cpmを超過した試料が173だと、
で、そのうち、内数なのかという確認をしたいんですけれども、
そのうちなのか、それ以外なのか、
理論式での補正が出来ないほどに高濃度のもの、
「19万200cpmの誤試料は参考値と位置付ける」というのがあるので、
先ほど言った参考値にする5というのは、
「濃度が高すぎて数え落としの、元の正式なものが出せない」という意味なのか?
教えて下さい。
小林:いま、11日の資料というのはご覧になられて言っていますか?
護岸付近の地下水からの告示濃度限度を超える放射性物質の検出等に関する対応について
特定原子力施設監視・評価検討会 汚染水対策検討ワーキンググループ(第13回)
資料1 平成26年 4月11日 東京電力株式会社
フリーランス:はい。
小林:
えっとですね、そちらのパワーポイントで3ページをご覧ください。
こちらにですね数え落としの補正の考え方につきまして、示させていただいておりまして、
このフローにのっとりまして評価をしますと、
先程お話しした69,32、67,5というのが出て参ります。
これが先程私がお話ししたものになります。

フリーランス:
この図を見てもちょっと分からなかったんですけど、
要は最終的に5の補正が出来なくて、補正データ無しという事になったものというのは、
「高濃度すぎて補正が出来ない」という意味に捉えてよろしいですか?
で、ちなみにこの、
理論式での補正ができない高濃度の19万2000cpmというのは、これはベクレルでいうとどの位なんでしょうか?
このままの場合。
理論式での補正ができない高濃度(192,000cpm(3,200cps))の5試料については、過去に公表したデータを参考値と位置づけ、補正は行わないこととする。
小林:
そうですね、19万2000cpmがいくつになるか?という事に関しては、
一概にいくつとは言えないんですけれども、
大体近いやつで参考になるものがあれば、ですが、
そうですね、20万cpmぐらいでですね、大体そうですね・・・・
19万4000位でですね、9.0×10の5乗ベクレル/リットル位の数字がありますので、
ま、一つの参考にはなるかと思います。
フリーランス:15乗という事はゼロが
小林:
5乗です、5乗。
8.9×10の5乗。
失礼しました、これは補正前の数字ですね。
補正した後なので、
7.6×10の6乗ですね。
フリーランス:えーっと、普通の言葉でいうと?
小林:
ゼロが6個付きますので、760万ですか。
760万/リットル位になるのではないかと思います。
これはあのー、先程のワーキングの資料の中の大体近いカウント数のもののところの数字を申し上げています。
フリーランス:
えっと、そうすると補正して930万ベクレルになったものとかがあるんだとすると、
別に「780万だと高すぎて補正できない」という理由がよく分からないんですけど。
小林:
えっとですね、次の4ページのパワーポイントの資料をご覧いただきますと、
この図を見ていただくと分かるんですけれども、
だんだんだんだん数値が高くなってくると、線が横に寝てくるような状態になりまして、
補正式を使って直線補正をしますとですね、
この寝てきているところがそのままどんどんどんどんかい離していくような状態になってしまうんですね。
ですので、この補正式が適用できるのは大体この位のところまでが、ま、限界であろうと、
これ以上先はさらに信頼性が無くなってしまうという様な、
そういうような状況になりますので、

フリーランス;
あぁ、わかりました。また分からなかったらまた聞きます。
あと、先ほど分からなかったのは、1-2と1-2のろ過後で、
先程説明されたかもしれないんですけど、理解できなかったので、
ろ過後のほうがどうして高くなるんですか?
ろ過前が930万ベクレルでろ過後が990万ベクレルになっているんですけど、
それは?
小林:
これはですね、一つ考えられるとすれば、
ろ過前の状態で全ベータを測定しますと、他に含まれている粒子分みたいなもの、
そんなものと一緒に多分測定されることになろうかと思います。
そうしますとそういうもので遮蔽効果が出てきているんではないかと思います。
そういう事によって少し数字が少なめに出るのではないかなと思いますけれども。
そういう様な、粒子分みたいなものを取り除きますと、
直接測定する放射性物質が測れるようになりますので、
そういうところで少し変動があるのかと思います。
「大きいニュースにならなかった500万ベクレル」おしどりマコケン
(3/22茨城&東電会見&田中委員長会見文字起こし)
ストロンチウム500万ベクレルという数字が去年分かっていたのに東電が今年になって報告した。
2012年2月12日 原子力規制委員会田中委員長会見
2014年2月12日 東京電力記者会見
も、あります。
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