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なかにし礼さんの詩 「若者よ、戦場へ行くな」

詩を読んで泣いちゃった
喧嘩なんかしたくない
やさしくて、だけど弱虫
それでいいんだよね
ありがとう
なんか…勇気が出た

人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない
しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?
弱くあることも
勇気のいることなんだぜ






特集ワイド:
集団的自衛権の行使容認 なかにし礼さんが詩 若者よ、戦場へ行くな


毎日新聞 2014年07月10日 東京夕刊
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集団的自衛権の行使容認に反対し首相官邸前でデモをする多くの人たち=2014年7月1日、矢頭智剛撮影

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なかにし礼さん=矢頭智剛撮影

詩を書いてもらえませんか−−。集団的自衛権行使容認が閣議決定された1日、作家・作詩家のなかにし礼さん(75)に依頼した。携帯電話の向こうから、力強い言葉が返ってきた。「書きます。何ならすぐにでも」。切迫した思いが伝わってきた。【小国綾子】

数日後、なかにしさんから手渡された詩の題名は「平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう」だった。「僕自身も泣きながら、ですから。日本がこんな国になってしまって悲しくて仕方ない。特定秘密保護法を先につくって、次は集団的自衛権。『戦争だから』と自由に発言できない時代はすぐそこです」という。

終戦後、満州からの引き揚げ途中、何度も命の危険にさらされた。兄は特攻隊の生き残り。近著「天皇と日本国憲法 反戦と抵抗のための文化論」には「日本国憲法は世界に誇る芸術作品」と書いた。

詩は最初、題名も内容も違っていた。題名は「若き友たちへ!」。若者に自己変革を求める内容だった。「今回の閣議決定で一番影響を受けるのは若者たち。だから彼らに向けて書きました。目覚めよ、生まれ変わり、抵抗を始めよう、と。ところが突然、別の言葉がひらめいたんです」。それが「平和の申し子」だ。

「終戦から69年。戦争を知らないどころか平和を満喫して生きてきた若い世代は、まさに平和の申し子です。草食系男子? 国を滅ぼすマッチョな男よりずっといい。心優しき彼らこそ平和を守ることができる。そんな彼らがいてくれることを僕は心強く思います。若者を『戦争を知らない』とか『無関心だ』とか批判するのは間違っている。僕たち戦争体験者は、若い世代とともに闘うための言葉を自ら探さなければいけません」

だから「平和の申し子」という言葉が胸に浮かんだ日、詩から若者への説教めいたメッセージを削り、全面的に書き直した。一つの言葉を得て、詩は生まれ変わったのだ。「戦争したくないと思う自分を後ろめたく感じる若者がいるそうです。違う。戦争なんて無理、と思う自分に胸張っていい。弱くあることは勇気あることなんです」

最後に聞いてみた。短い日数で書くことに不安はなかったのか。後で書き直したくなったりしないか。作家は破顔し、語気を強め言った。「その時は続編を書けばいい」

書き続けるんだ、闘い続けるんだ、と聞こえた。

==============

平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう

二〇一四年七月一日火曜日
集団的自衛権が閣議決定された
この日 日本の誇るべき
たった一つの宝物
平和憲法は粉砕された

つまり君たち若者もまた
圧殺されたのである

こんな憲法違反にたいして
最高裁はなんの文句も言わない

かくして君たちの日本は
その長い歴史の中の
どんな時代よりも禍々(まがまが)しい
暗黒時代へともどっていく
そしてまたあの
醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
戦争が始まるだろう

ああ、若き友たちよ!
巨大な歯車がひとたびぐらっと
回りはじめたら最後
君もその中に巻き込まれる
いやがおうでも巻き込まれる

しかし君に戦う理由などあるのか
国のため? 大義のため?

そんなもののために
君は銃で人を狙えるのか
君は銃剣で人を刺せるのか
君は人々の上に爆弾を落とせるのか

若き友たちよ!
君は戦場に行ってはならない

なぜなら君は戦争にむいてないからだ
世界史上類例のない
六十九年間も平和がつづいた
理想の国に生まれたんだもの

平和しか知らないんだ
平和の申し子なんだ
平和こそが君の故郷であり
生活であり存在理由なんだ

平和ぼけ? なんとでも言わしておけ
戦争なんか真っ平ごめんだ
人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない
たとえ国家といえども
俺の人生にかまわないでくれ

俺は臆病なんだ
俺は弱虫なんだ
卑怯者(ひきょうもの)? そうかもしれない
しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?

弱くあることも
勇気のいることなんだぜ

そう言って胸をはれば
なにか清々(すがすが)しい風が吹くじゃないか

怖(おそ)れるものはなにもない
愛する平和の申し子たちよ

この世に生まれ出た時
君は命の歓喜の産声をあげた
君の命よりも大切なものはない
生き抜かなければならない
死んではならない
が 殺してもいけない

だから今こそ!
もっともか弱きものとして
産声をあげる赤児のように
泣きながら抵抗を始めよう

泣きながら抵抗をしつづけるのだ
泣くことを一生やめてはならない

平和のために!


==============

 ■人物略歴
 ◇なかにし・れい
1938年中国・牡丹江市生まれ。「石狩挽歌」「北酒場」など数々のヒット曲を作詞。小説では98年「兄弟」、99年「長崎ぶらぶら節」(直木賞)、2001年「赤い月」。=矢頭智剛撮影



ーーーー

なかにし礼さんカッコイイ!
毎日新聞 ありがとう~♪



「今回の選挙は日本の憲政史上最高に大事な選挙」11/26なかにし礼(内容書き出し)

なかにし17

なかにし:
ぼくもね、第9条というのはすごく大事だと思いますね。
これがまず基本的人権をそのまま守っているわけで、

国防軍になってしまったら、我々個人の上にね、軍というものがボンと来るんですよ。
つまりね、基本的人権が侵されるわけ。
上に軍がきて、軍の都合によって我々の生活というのはすごい左右を受けるわけでね、
憲法そのものが、もう、崩壊するんですよ。

ですから、これは何としても、個人としては「阻止しなければならない」ということと、
それから、その・・・・
その後には当然徴兵制も来るしね。

「この日本の憲法を改正の時に国民投票に問わなきゃならない」と今亀井さんはおっしゃいましたけれど、
憲法そのものは、国民が権力者を拘束する、これ、ルールですから。





 ー追記ー



神田香織氏 朗読 『なかにし礼氏の詩/平和の申し子たちへ!泣きながら抵抗を始めよう』
[9.4 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動]2014.9.4 @日比谷野音





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コメント

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峠三吉という詩人の名前を聞いたことがありますか?

「峠三吉」という詩人の名前を聞いたことがありますか? 彼は死の直前に自分の被曝経験を「原爆詩集」を書くことによって残してくれた人です。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/bngkkn/database/TOGE/TogePoems.html#4(日本語)
https://ceas.sites.uchicago.edu/sites/ceas.uchicago.edu/files/uploads/Sibley/Genbaku%20shishu.pdf ( English )

実は、私も最近まで、この人の名前を聞いたことがありませんでした。私が加わっている合唱団がコンサートで歌うことになった曲(➡*1)の中にこの人の詩が入っているというので、初めて彼のことを知った次第です。 何人もの人に聞いてみたのですが、誰も 「峠 三吉」を知りませんでした。 変だなあと思っていたのですが、 彼の詩の「あとがき」を読んで、その理由がわかった気がします。きっと、この詩が国民の間に広まらないように働きかける勢力の存在があったのでしょう。

そのような勢力があったことについてはIWJ(http://iwj.co.jp)の岩上さんの以下のインタビューを読んでもよくわかります。kiikoさんが動画を文字起こししてくれています。(肥田舜太郎氏×岩上安身氏 動画&文字起こし
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1038.html

「原爆詩集」の「あとがき」の最後の部分を以下にコピーします。

「・・・尚つけ加えておきたいことは、私が唯このように平和へのねがいを詩にうたっているというだけの事で、いかに人間としての基本的な自由をまで奪われねばならぬ如く時代が逆行しつつあるかということである。私はこのような文学活動によって生活の機会を殆んど無くされている事は勿論、有形無形の圧迫を絶えず加えられており、それはますます増大しつつある状態である。この事は日本の政治的現状が、いかに人民の意思を無視して再び戦争へと曳きずられつつあるかということの何よりの証明にほかならない。

 又私はいっておきたい。こうした私に対する圧迫を推進しつつある人々は全く人間そのものに敵対する行動をとっているものだということを。

 この詩集はすべての人間を愛する人たちへの贈り物であると共に、そうした人々への警告の書でもある。
   一九五二年五月一〇日 峠 三吉 」


(➡*1)カール・ジェンキンス作曲 『平和への道程』
原曲タイトルThe Armed Man A mass for Peace (=武装した男 平和を望むミサ)サブタイトル「コソボの犠牲者に捧ぐ」

この第8曲目が、峠三吉の「原爆詩集」四番目にあたる「炎」に曲をつけたものです。 youtubeで全曲が聴かれます。( ただし英訳された歌詞)

Karl Jenkins: The Armed Man - full concert http://www.youtube.com/watch?v=nBLTngmUgWQ

曲の解説 http://www.academy-ob.com/OB_Choral/101105.pdf

No title

峠三吉さん、全く知りませんでした。
大学入試は、与えられた情報をいかに素早く沢山正確に処理するか。
そこでの偏差値で、頭が良いとか悪いとか、自ら規定してしまいがちです。
そういう判断で言えば、私は中くらいかもしれませんが、「峠三吉」さんを知らないと言うことは、あてがい扶持の情報でしか生きてこなかった家畜頭脳なのかもしれません。
原発事故後、なんか変と、このブログにたどり着き、少しは自分でも考え情報を集めるようになり、家猫位には進化したかも。
それにしても
自分でせっせと情報を集め発信してくれるきーこ様には、本当に感謝感謝です。
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