2014年8月13日放送
報道ステーション 岩路ディレクター
タイヤ、自転車まで…
除染済みの庭から大量のゴミ
続きまして、自宅の庭から…


出てきた出てきました。

去年1月、除染ゴミを庭に埋めたという複数の元除染作業員の内部告発を受けて取材を開始した。
掘り返してみると、
告発通りにゴミが出てきた。
除染は地権者が避難をしている時に行われた様子だった。

元除染作業員:
除染の仕事をしながら集めたゴミの類(たぐい)があるでしょ
そういうゴミの類いから20人位で片っ端から順番に入れていきましたから、
これに対し、掘り起こされたゴミを見た業者は、

除染業者:
これは(除染の)前から埋まってたんでしょ

市や警察もゴミは昔から埋まっていたものではないかと、現場はそのまま放置された。
しかし、地権者は重機も使えない。

地権者:
埋めてないですし、
埋めてくれとも言ってないですし、
実は去年の掘り起こしの後、我々は現場の作業員から重大な証言を得ていた。

元作業員:
ビニールの類いとかあるでしょ。
そういうのは一番最後に捨てたようなゴミです。
もっと深く掘れば今言ったように、木材とか瓶とか、割れた瓶の破片とか、
あと今言った自転車とか、そういうのが出てきますよ。
本当に自転車まで埋められているのか?
今年4月 我々は再び掘り返す事にした。
掘り始めるとビニール袋や瓶、布などのゴミが土の中から出てきた。
そして・・・
作業員:あ、なんかあるね。

今度はトタン板やタイヤまで出てきた。
いずれも除染作業前は地権者の敷地内に置かれていたものだ。

そして証言通り自転車も出てきた。
さらにボーリング調査をすると、

穴に隣接した場所の土は、離れた場所に比べ密度や構成も違う事から埋め戻されたものであり、
元々の土壌と違う事が判明した。
地権者:
(市は)「私が埋めた」という感じのことを言っていたので、
「私は埋めていない」とふざけるな、って、ものすごく憤りは感じますよね。

(岩路さんの後ろ姿)
私たちは除染業者を訪ねた。
すると、驚くべき実態が明らかになった。
除染業者:現場なんかに行った事ないんだから。

岩路:あーー。

除染を請け負った元請け業者を訪ねた。
元請け:一回も(除染の)現場を、そんな現場に行った事ないんだから。

岩路:あぁ〜。管理責任とか、そういうのはないんですか?
元請け:オレはわかんねぇっていうの。
下請けに任せているというので下請け業者を訪ねた。

1次下請け:現場には一度も行った事がないので分からない
一時下請け業者はさらに下請けに任せていた。
その業者を訪ねた。

二次下請け:
うちの下請けがやったのなら責任はあると思うが、
現場はやっていないので分からない。
さらにその下請けがあった。

岩路ディレクター:あの、除染のことについてお伺いしたいんですが、
三次下請け:ちょっとー、そういったお話は現時点でちょっと出来ないんで、

岩路:それはどういった理由からなんでしょうか?
三次下請け:・・・・
田村市では除染は1次下請けまでと決められている。
しかしこの現場は三次下請けが請け負っていた。
さらに 元請け業者は全く管理していないというのが実態だった。
掘り返した状況を確認してもらうため、市の担当者を呼んだ。

市の担当者:
市の方としては、ま、具体的な対応というのはまず警察の結果を見させていただいてから、
掘られた経過を見てない訳ですからね、我々もね。
内部告発した元作業員によれば、
埋めたのはごく単純な理由体という。

元除染作業員:
必ず写真撮影をするから、こういうところはきちんときれいにしておいてくれとか、
「きれいにしなければいけない」という事で、見た目を。

除染作業の最後には現場の写真を撮影して報告書を作る必要がある。
現場がきれいになったと見せるために敷地にあったタイヤやトタン板をわざわざ埋めたというのだ。

元除染作業員:
放射線量がどうのこうのとか、土壌汚染がどうのこうのとか、考えていませんよ。
まず、手っ取り早く仕事を終わらせようと、この現場を終わらせようと、それがまず本音ですよ。
2014年8月11日

大量のゴミが掘り出されてから4ヶ月
ゴミは今も庭に放置されたままだ。

恵村さんいかがですか?
恵村:
あのー、除染にかかった費用という饒波ですね、総額で5兆円以上かかると言われている訳ですけれども、
国がまず負担をしてですね、それを東電に請求するんですね。
つまり国民が税金とか電気料金の形で負担する事になるんです。
ですから、費用は国民から回ってくる。
その責任の所在が曖昧なんですよね、行政にあるのかそれとも東京電力にあるのか、
というのが曖昧な訳です。
モラルが働きにくい構造になっているんですね。
その上に何十も下請け構造をくぐって行く。
それで、住民の方が普段いない被災地であればですね、住民の方の目も届きにくいという事がありますよね。
これはやはり除染事業の主体である市と、それから元請け業者の責任というのは大きいと思います。
住民の方からですね「不正があったかもしれない」という可能性を指摘されればですね、
やはり「何がおこったのか」をしっかりと調べると、
そして「不正があれば正させる」というのが当たり前だと思うんですね。
で、除染がしっかり行われていないというのは震災の直後から指摘されている訳ですから、
放置するばかりでは再発の防止は防げませんし、
住民の方の不安も解消されないと思いますよ。
司会:
そうですよね。
しかも住民の方が処理しようとしてもですね、
あの捨てられていた廃棄物が、産業廃棄物か除染廃棄物かも分からないから処理できない。
で、視野警察に再三お願いしてもなかなか進まないという現状ですから、
これじゃぁ不安を解消できないですよね。
恵村:
やる気さえあれば出来ると思うんですね。
テレビ朝日の取材でもこれだけの事が分かっている訳ですからね。
報道ステーション 岩路ディレクター
「自分が死んで自殺という報道になっても、それは絶対に違うよ。自分は自殺なんかしないから」
報道ステーション 岩路ディレクター
タイヤ、自転車まで…
除染済みの庭から大量のゴミ
続きまして、自宅の庭から…


出てきた出てきました。

去年1月、除染ゴミを庭に埋めたという複数の元除染作業員の内部告発を受けて取材を開始した。
掘り返してみると、
告発通りにゴミが出てきた。
除染は地権者が避難をしている時に行われた様子だった。

元除染作業員:
除染の仕事をしながら集めたゴミの類(たぐい)があるでしょ
そういうゴミの類いから20人位で片っ端から順番に入れていきましたから、
これに対し、掘り起こされたゴミを見た業者は、

除染業者:
これは(除染の)前から埋まってたんでしょ

市や警察もゴミは昔から埋まっていたものではないかと、現場はそのまま放置された。
しかし、地権者は重機も使えない。

地権者:
埋めてないですし、
埋めてくれとも言ってないですし、
実は去年の掘り起こしの後、我々は現場の作業員から重大な証言を得ていた。

元作業員:
ビニールの類いとかあるでしょ。
そういうのは一番最後に捨てたようなゴミです。
もっと深く掘れば今言ったように、木材とか瓶とか、割れた瓶の破片とか、
あと今言った自転車とか、そういうのが出てきますよ。
本当に自転車まで埋められているのか?
今年4月 我々は再び掘り返す事にした。
掘り始めるとビニール袋や瓶、布などのゴミが土の中から出てきた。
そして・・・
作業員:あ、なんかあるね。

今度はトタン板やタイヤまで出てきた。
いずれも除染作業前は地権者の敷地内に置かれていたものだ。

そして証言通り自転車も出てきた。
さらにボーリング調査をすると、

穴に隣接した場所の土は、離れた場所に比べ密度や構成も違う事から埋め戻されたものであり、
元々の土壌と違う事が判明した。
地権者:
(市は)「私が埋めた」という感じのことを言っていたので、
「私は埋めていない」とふざけるな、って、ものすごく憤りは感じますよね。

(岩路さんの後ろ姿)
私たちは除染業者を訪ねた。
すると、驚くべき実態が明らかになった。
除染業者:現場なんかに行った事ないんだから。

岩路:あーー。

除染を請け負った元請け業者を訪ねた。
元請け:一回も(除染の)現場を、そんな現場に行った事ないんだから。

岩路:あぁ〜。管理責任とか、そういうのはないんですか?
元請け:オレはわかんねぇっていうの。
下請けに任せているというので下請け業者を訪ねた。

1次下請け:現場には一度も行った事がないので分からない
一時下請け業者はさらに下請けに任せていた。
その業者を訪ねた。

二次下請け:
うちの下請けがやったのなら責任はあると思うが、
現場はやっていないので分からない。
さらにその下請けがあった。

岩路ディレクター:あの、除染のことについてお伺いしたいんですが、
三次下請け:ちょっとー、そういったお話は現時点でちょっと出来ないんで、

岩路:それはどういった理由からなんでしょうか?
三次下請け:・・・・
田村市では除染は1次下請けまでと決められている。
しかしこの現場は三次下請けが請け負っていた。
さらに 元請け業者は全く管理していないというのが実態だった。
掘り返した状況を確認してもらうため、市の担当者を呼んだ。

市の担当者:
市の方としては、ま、具体的な対応というのはまず警察の結果を見させていただいてから、
掘られた経過を見てない訳ですからね、我々もね。
内部告発した元作業員によれば、
埋めたのはごく単純な理由体という。

元除染作業員:
必ず写真撮影をするから、こういうところはきちんときれいにしておいてくれとか、
「きれいにしなければいけない」という事で、見た目を。

除染作業の最後には現場の写真を撮影して報告書を作る必要がある。
現場がきれいになったと見せるために敷地にあったタイヤやトタン板をわざわざ埋めたというのだ。

元除染作業員:
放射線量がどうのこうのとか、土壌汚染がどうのこうのとか、考えていませんよ。
まず、手っ取り早く仕事を終わらせようと、この現場を終わらせようと、それがまず本音ですよ。
2014年8月11日

大量のゴミが掘り出されてから4ヶ月
ゴミは今も庭に放置されたままだ。

恵村さんいかがですか?
恵村:
あのー、除染にかかった費用という饒波ですね、総額で5兆円以上かかると言われている訳ですけれども、
国がまず負担をしてですね、それを東電に請求するんですね。
つまり国民が税金とか電気料金の形で負担する事になるんです。
ですから、費用は国民から回ってくる。
その責任の所在が曖昧なんですよね、行政にあるのかそれとも東京電力にあるのか、
というのが曖昧な訳です。
モラルが働きにくい構造になっているんですね。
その上に何十も下請け構造をくぐって行く。
それで、住民の方が普段いない被災地であればですね、住民の方の目も届きにくいという事がありますよね。
これはやはり除染事業の主体である市と、それから元請け業者の責任というのは大きいと思います。
住民の方からですね「不正があったかもしれない」という可能性を指摘されればですね、
やはり「何がおこったのか」をしっかりと調べると、
そして「不正があれば正させる」というのが当たり前だと思うんですね。
で、除染がしっかり行われていないというのは震災の直後から指摘されている訳ですから、
放置するばかりでは再発の防止は防げませんし、
住民の方の不安も解消されないと思いますよ。
司会:
そうですよね。
しかも住民の方が処理しようとしてもですね、
あの捨てられていた廃棄物が、産業廃棄物か除染廃棄物かも分からないから処理できない。
で、視野警察に再三お願いしてもなかなか進まないという現状ですから、
これじゃぁ不安を解消できないですよね。
恵村:
やる気さえあれば出来ると思うんですね。
テレビ朝日の取材でもこれだけの事が分かっている訳ですからね。
「報道ステーション」岩路ディレクターが突然死亡
〜甲状腺と被爆の関係や手抜き除染などの番組制作〜
1.「福島県の被災者/除染」岩路ディレクターのブログより
2.「原発/健康被害/自主避難」岩路ディレクターのブログより
<メッセージテロップ>
「原発事故関連のニュースをきょうも放送できませんでした 時間がなくなったからです。」
8/5報道ステーション
報道ステーション 岩路ディレクター
「自分が死んで自殺という報道になっても、それは絶対に違うよ。自分は自殺なんかしないから」
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