<作業員の証言4> 労働環境と健康「みんな具合が悪くても我慢するようになっちゃう」9/12報道するラジオ(文字起こし)

報道するラジオ「福島第一原発~作業員の3年半」
2014年9月12日放送

その労働環境について次は聞いてみました。


労働環境
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=15m29s

作業員:
「暑かったら外行けや」と。
「もう仕事はほっといて休憩しろや」とかね、ものすごくあんじょうしてくれますわ。

上田:やっぱりそれはこの3年位でだいぶ変わりましたか?

作業員:
もうぜんぜん違いますねん。
今は1時間ほど仕事して、1.5休憩すると。
ま、夏場はサマーサイクルでね、特に。
ま、そんな感じでしてね、全然問題ない。

作業員:
熱中症の事をすごい気にかけてくれていて、
1本200円位のドリンクは飲み放題だし、ジャグだとかも用意してくれて、
氷?クールベストっていうんですけど、
それに入れる氷とかも全部用意してくれてそういう意味では。
ま、でも6000人入っているんで、
6000人いたら、1日に一人や二人具合が悪くなってもおかしくないですよね。


上田:
短い時間の作業で休憩を長く取るとかして、体調管理には気を使っているという話も聞きました。
事故が起きたりして、それがニュースになってしまうのを東京電力は嫌っているんじゃないかと。
そういった声もある訳ですよね。

作業が進捗して行く事で、作業自体は増えてきていまして、作業員の数が増えています。
この半年、前回の取材と今回ので比べますと、
4月には1日平均2950人だったのが、7月には1日5730人。
いま6000人近い人が作業に入っているという事で、
ほぼ倍になっているんですね。

人数が増えると、暑さなどで体調を崩す人も当然増えるということで、
中には「救急車の音がひっきりなしに聞こえた」という証言もありました。
そして、なかなかそれを「言いにくい」環境にあるという話もあるんですね。
こちらの声です。


作業員:
熱中症で、一回「具合が悪い」って言って現場から引き上げた20歳の子がいたんですよ。
そしたらもう、「そういう具合が悪くなるような奴はもう現場から出てくれ」っていわれて、
一回で外に出されちゃいましたね。

上田:あぁ

作業員:
それって問題じゃないか?って思いましたけどね。
そうなると、みんな具合が悪くても我慢するようになっちゃうじゃないですか。

上田:働きたいからですか?

作業員:
働きたいから。
お金が欲しいから。
「具合が悪い」って言ったら、
そういう奴がいるとニュースのネタになっちゃうから、

上田:「無理しないで頑張ってくれ」と。

作業員:
無理させないで辞めさせる。
微妙なところだよね、今、だから。
だから休む分には怒られないから、ただ我慢する奴がいっぱい出てくると思いますよ。


水野:は、「ニュースになるような事はしてくれるな」

上田:
そうなんですよね。
そして、ちょっとでも体調を崩すとニュースになるから外れてしまうので、
作業をする人たちにとると、健康面からそれは必要かもしれないんですけど、
みなさん生活があるので働かないわけにはいかないという思いでもこちらに来ています。

水野:具合が悪くても言えなくなる訳ですね。

上田:そうです。
なかなか日当が無くなる事を考えると、体調不良だとは言い出しにくくて、
無理をして働くケースがあるという話だったんですね。



そういった中で、健康の問題についての作業員の方の話です。
健康の問題
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=22m34s

作業員:
やっぱり何年後がっていいますか、あのー、今は何の変化もないんで、
実際の自分の今まで蓄積された被曝量とかも、実際の細かい数字は分からないんですね。
「大体これ位やろな」という中で生活しているんですけど、
じゃあ、5年後10年後に、例えば癌になったり白血病になったりするのかな、
という恐怖心はいつも心の中にあります。

上田:
何年か後の健康問題の心配をいつも抱えている人もいる訳なんですが、
一方で大勢の人が放射線量に関しては気にしていない(水野:え?)という風に話しています。

作業員:
被ばくはね。
中にはもう、全然、被曝に対して神経質なやつっていないですよ。

作業員:
テレビで、テレビのニュースで汚染水が漏れてここが問題だっていうのを
部屋に帰ってきて「お、ここ、今日俺たちがやってたとこじゃね?」
そこの現場にコンクリートを埋める作業をやってね、
「ここ俺たちがやってるとこじゃね?」って。
「そうだそうだ」で終わりですよ。
「明日は嫌だ」とかいう奴も一人もいないし、


水野:んん~

上田:
自分が放射線量が高くて危険な場所で、すぐその近くで働いていたとしても、
その情報がその時に得られないケースもあると。


水野:
そういう事ですよね?
「自分が今どれくらい危険な場所にいるか」という事が、
その時に教えてもらっていないという事に鳴りますよね。

上田:「それだからといって、騒ぐ訳でもない」と、作業員の皆さんが。

水野:だって、仕事になりませんもんね。

上田:
もう慣れてしまっていると。
これがやっぱり見えない感じない匂わないの放射線の怖いところだと、
あのー、やっぱりどんどんどんどん皆さん慣れていってしまうんですね。

水野:
放射線に対する恐怖というのは、
ある意味麻痺させないと仕事にならないのですかね、

上田:
そうなんですよ。
線量の恐怖についてはあまり気にしないで働くようにしていると。
で、「麻痺をする」という問題は、これまでもお伝えしてきたつもりではあったんですけれども、
いま改めて聞いてみると、進んでいっているなと。

水野:
そうですね。
2年の時に上田さんが報告してくれた時から、
「もしかしたら恐怖というのが麻痺してこないか」って指摘していましたけれど、
本当にそのようになってきていますよね。

上田:
んーー、笑って答えて下さる作業員の方もいる一方で、
こちらも一緒に、なかなか笑えない問題で、
皆さんの具合というのが、その、引きつった笑顔と言いますか、
そういったところにもちょっと現れていたと感じましたね。



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