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05.28
Sat
5月26日文化放送 小出裕章助教 インタビュー

文化放送 吉田照美 ソコダイジナトコロ


色々伺いたいのですが経済面から見た電子力コストという事で小出先生にお伺いしたいのは
そもそも原子力の発電コストというものは
他の発電コストと比べて本当に経済的なのかという事なんです
日本で原子力発電というものが始まった頃には
原子力発電の電気はすごく安いので電気料金は2000分の一になるという宣伝が良くなされていたし
米国などでは値段も付けられなくなるほど電気が安くなると言われていた時代があります
ところがやってみたら
大変原子力発電というのはお金がかかるものだなという事にどんどん気が付いてきたのですね
ただそれでも通産省や経済産業省が発表する電気発電コストというのを見ると
何か、原子力が安いように皆さん思わされてきた

そうですね
たとえば、電気事業連合が公表している資料があるんですけど
それによると1キロワット時当たりの発電コストが
原子力が5,3円、火力が6,2円、水力が11,9円となっているんですが
この数字はどういうふうに一般人として理解すればいいでしょう
いわゆるモデルというのを建てて
石油の値段、石炭の値段がいくら
発電所は何%動きます火力は何%動きます
いろんなコストがどれだけですという
過程に過程を積み重ねてはじきだした結果なんですね
でも、それが正しくないという事を
つい最近になって立命館大学の大島堅一さんという人が証明してくれました

どういうふうにですか?
企業というのはそれぞれ有価証券報告書という実際の経営データを公表する訳ですが
その実際の経営データに基づいて大島さんが計算したところ
原子力というのは一番高かったという事を数字できちっと示してくれました

どんな具合に数字が出たんですか?
もともとの大島さんの計算によると
1970年から今日に至るまで
原子力と火力あるいは水力というのを計算していくんですが
一番安いのがいずれにしても水力です
そして、原子力と火力は単なる発電単価を見ると火力の方が1円高いように見えたんですけど
原子力というのはやろうとすると
立地対策費とか地元へ落とすお金とかがかかるということで
それを入れると逆転してしまって原子力の方が1円高くなるという事を示してくれました

へぇ~
これだけど、原子力を止めてしまった方が本当は電気代が安くなるってことは
やっぱりあるんですか?
もちろんそうですね
将来的の事を考えれば原子力なんてさっさとやめた方が安くなります

そうですよね。
もうとにかく原子力発電はコストの面から見ても
もう破たんしているという感じでいいのですか?
もちろんです
だいたい、今度の福島の原発事故・・・お金がいったい・・・

いくらかかるんだろうって感じですよね。これもう
そんなものを上乗せしたら途方もない電気代になる

コストの問題何ていうもの関係ないほどやなものになっていますものね
もう、どう考えていいか分からない程、悲惨な費用を払う事になります

原子力開発を始めた理由の一つに
石油等の化石燃料の枯渇という事が言われていますけれども
化石燃料がなくなってしまうと原子力に頼らざるおえないというこういう論理はどうなんですか?
私自身はそういう風に思って原子力の場に足を踏み入れた人間です

そもそもが・・・
小出先生もそうなんですね
はい。
60年代にはずっとそういうふうに言われていまして
私もそれを信じて原子力に来てしまったんですが
実際にデータを調べてみますと
原子力の原料というのはウランなのですが、
ウランというのは石油に比べても数分の一しか資源がありません
石炭に比べれば数十分の一しかないという、実に馬鹿げた資源だった
化石燃料ももちろん無くなります。いずれは・・
それでも、それよりはるか前に原子力の資源であるウランは無くなってしまうという
こういう資源だったのです

なるほど・・・
結局はそういう事に・・・
原子力推進派というのはそのところにどのような理屈をつけてきているんですかね・・
聞いてみてくださいw
推進派の人に

本当ですよね
これはぜひここを聞いてみたいですね
ただ、実際問題電力供給のおよそ3割を原子力発電が賄っているというように言われていますけれども
今の生活を維持しようと思うと原発を止めることは不可能という言い方をする人がいますが
このあたりは?
全く可能です
何故かというと、確かに原子力が実際に発電している量は3割近くあるのですけど
その一方で火力発電所というのは
約半分は止めておかなければならない程余っている

止める程余っちゃっているんですか?
そうです
ですから原子力で発電している分を今止めている火力発電所で発電すれば
充分足りてしまうという

全然問題ないんですね
全く問題ありません

そこを、なんか・・・ごまかしごまかし来ているんですね
そうです

あー・・・腹が立つね。こういうのを聞くたんびにね・・・
だから、要するに日本国民は騙され続けてきたわけですね。コレ・・
そうです。
日本政府と電力会社、巨大産業が「原子力をやらないと電気が足りない」とウソを言い続けて
日本人の多くの人がそれに騙されてきたのですね

あー・・・悲しいね。コレ・・
原子力にかかるコストという事で、お金の他に地球環境に対するコストというのがあるんですけど
温暖化防止のためには
二酸化炭素の排出量の少ない原子力発電が有効であるという言い方をする人がいっぱい居るわけですけど
その点に関しては小出先生はっきり答えていただくと・・
はい。
化石燃料。石油でも石炭でも天然ガスでも燃やせば二酸化炭素が出来るんですね
それは当たり前の事
でも、二酸化炭素というものはこの地球上にとって絶対に必要なものなのです
植物は光合成で二酸化炭素を自分の体に取り入れるという事で本当に大切なものなんですね
なんか、それがいかにも悪者のように言われている訳ですね。今。
一方では化石燃料ではなくて原子力を使ったらどうなるかというと
出来てくるものは放射性核種。
核分裂生成物という放射性核種なんですね
それはもう、あらゆる意味で生命体にとって有害な物質です
その事に目をつぶって、何か二酸化炭素がいかにも悪いという
そういう宣伝がなされてきているのです
二酸化炭素が悪いというなら、じゃぁ、核分裂生成物というのは一体どうなんだ?ということを
きちんと議論しなければいけないと思います
わたしはその、核分裂生成物というものを始末する。これからですね
おもりをしようとすると実は100万年間おもりをしないといけないのですが

すごいですねーー
そのために一体どれだけのエネルギー、どれだけのお金がかかるのか
その作業のために一体どれだけの二酸化炭素を出さなければならなくなるか
という事を考えたら、原子力こそ最悪だと私は思っている

中曽根さんと与謝野さんには、そのあたりの認識はないんでしょうかね・・・
えーっと、彼らはですね
中曽根さんなんかは原子力は国力だと言うくらいでして
いわゆる国家というものにとって、原子力、いわゆる核と同じものなんですけれども
それを持っている事は国家として大切だというそういう考え方の人なのです

いま、福島原発で起こっているこういう事やそういう事も
全くなんか、気にとめないふうな発言が続訳なんですかね。コレ・・
それは中曽根さん達に聞いてみてください。私から見ると驚きです

本当に聞きたいですよね。中曽根さんと与謝野さんを目の前にして
その点はあなたがたどう考えているのかと・・・
子どもたちの事に関してもどう考えているんだと・・・日本のね
あの、ここにメモが届いているんですけれども
広島の原爆に使われた放射性物質は800グラムで
100万キロワットの原発1基が1年間に生み出す放射性物質は1トンって・・・
これは、本当の数字なんですね
本当です

あー・・・恐ろしいね・・・あー・・・
・・・もう静かになっちゃうなぁ・・・カラハシ、何とか行ってくれよぉー

この事は子の間インターネットの中継で私も見て本当に驚いた

驚いちゃうよね・・・こういう数字もやっぱり、日本人は知らない人が圧倒的に多いですよね
原子力に関しては殆ど情報統制というか正確な情報が国の方から流れてこないという

ですよね
だから、テレビや新聞もそれにならってこういう数字をはっきりと打ち出さないというのは
もう、なんか・・・語弊があるかもしれないけれども・・・犯罪に等しいですよね
マスコミというものがダメだったという事だと私は思います

そうですよね
これはマスコミは代反省しなくちゃいけないし、今も改まっていないというのは大問題ですよね
と思います

はい。わかりました。
小出先生朝早くからありがとうございました
今後もよろしくお願いいたします
はい、こちらこそ。

京都大学原子炉実験所小出裕章助教でした。
はっきり分かりやすいなぁー
                
              ー完ー



番組中に出てきた立命館大学の大島堅一さんの電気コストの証明について
続きを読むでど~ぞ。

原発の電気は高かった

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立命館の大島堅一教授が、電力各社の「有価証券報告書総覧」を基礎に電源別費用を算定

費用は、下記の3点です。
1.発電に直接要する費用(燃料費、減価償却費、保守費用等)
2.バックエンド費用(使用済燃料再処理費用、放射性廃棄物処分費用、廃炉費用)
3.国家からの資金投入(財政支出:開発費用、立地費用)

*事故の場合の被害額、被害補償学は含まれていません。

一番高いのは揚水ですが、これは、夜間などの電力需要の少ない時間帯に原発から余剰電力の供給を受け、下部貯水池(下池)から上部貯水池(上池)へ水を汲み上げておき、電力需要が大きくなる時間帯に上池から下池へ水を導き落とすことで発電する水力発電方式です。
原発は細かい出力の調整ができないので、夜間に発生する電力を有効に使うために作られました。原発のためにある発電方法です。
この2つをあわせた、(原子力+揚水)がもっとも単価の高い発電方法となっています。


5/14のブログ「発電コストが一番安いのは原子力発電」は本当か?で立命館大学の大島堅一教授の資料に関して調べています。

原本はこちらで見られます

原子力政策大綱見直しの必要性について─費用論からの問題提起─2010年9月7日


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