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第二部「祖父江さんの論理ばかり」環境省が書いた偏った論点整理9/23フクロウ・FoEチャンネル(文字起こし)「事務局としてのまとめがこうして出ているというのは問題です」

ここまでの流れはこちら↓
第一部「第11回東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う 住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」
9/22フクロウ・FoEチャンネル満田さんの解説入り(文字起こし)


FFTV特集101 福島県外の健診めぐり迷走する環境省専門家会合
フクロウ・FoEチャンネル
ゲスト:瀬川嘉之さん(高木学校)


環境省
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議


fftv.png

文字起こし部分のYoutube フクロウ・FoEチャンネル→http://youtu.be/w9zmgFeOHWA?t=29m35s



満田:
そして今日はゲストに高木学校の瀬川嘉之さんに来て頂いています。
どうでしょうか?このやり取りを見てぜひコメントを。

瀬川:あんまりコメントするまでもなく、今のを見れば大体分かるという感じだとおもいましたけど。

満田:本間さんのあの話はどう思われましたか?

瀬川:
あの、わたしはちょっと本間さんって知っているんですよ。
だからちょっと、「こういう発言をしてくれるんじゃないかな」と期待していたところもあったので、
大体期待に近い発言をしてくれたなって、

満田:
前半の線量評価のときは、やけにね、あのこうなんて言うか頑固一徹と言いますか、
「県外は低いんだから」みたいな事をおっしゃっていた記憶があるんですけど。

瀬川:
そうなんです。
最初の2回目か3回目にそんなことを言って、
それでそれが事務局のとりまとめの中に入ってしまって、
「それは私の言っている事と違う」みたいにわざわざ訂正を求めて、訂正された。
彼はこのメンバー、委員のメンバーの中では、比較的線量評価の専門家に近いというか、
本当の線量評価の専門家って、全然いないんですよ、この中に。
だから、本間氏が一番近いんですよ。
そうすると、線量が判断基準にされると、「結果的には僕のせいにされる」って。
多分ね、そういう意識がね。
というか、実際にそうなる可能性がある訳ですよ。
なので、ちょっとそこの警戒がその頃からあったんですが、
この11回目にして、ちょっとね、踏み込んだ発言になったかなっていう印象ではある。

満田:後、最後の祖父江さんの発言はどう思われましたか?

瀬川:さっき満田さんは彼が言外に言っていないところを付け加えたんですね。

満田:失礼しました。

瀬川:
いや、失礼じゃないんですけれども、
でも、普通はそう取りますよね。
だから、県外ではあんまりやると、やらないほうがいいという、そうは言ってはいないんですよね。

満田:彼は何を言いたいんでしょうか?

瀬川:
だから、そう言いたいんでしょうね。
そう言いたいんだけど言わないと。
すべからくね、この委員会はそういう発言、ま、長瀧座長自身がそうですけど、
そういうのが多い事は多いです。

満田:日本人ですね、結論は言わず匂わせて終わろうみたいな。

瀬川:
祖父江氏の発言を逆に取ればですね、
100人以上出てるんですね、福島で。
しかも今転移していると。
子供は比較的転移しやすいというのはあるけれども、
それで「手術の必要があるんだという事でやってます」とハッキリ鈴木眞一さんが言っている。
そういう状況な訳ですよね。
逆に取れば、同じ事が県外でもあり得ている。
そしたら「県外では放っておいたら手遅れになるということはないんですか?」という、
むしろそっちの方が心配にならないんですか?
と委員に、
まさに専門家として、という疑問とかですね起きる訳です。

祖父江氏はそうは言ってないよね、
祖父江氏の言い方からすればそうじゃない事だけれども、
それはいわゆるスクリーニング効果みたいな話だって、
非常にあやふやな曖昧なはっきりとした根拠の無い話ですから、
むしろ現実に福島で起きている事をむしろ見る方がまず大事だと思う。


満田:
今回は清水委員が欠席だったんですね。清水一雄さん。
清水一雄さんは甲状腺評価部会、福島の甲状腺評価部会の副会長でしたっけ、

瀬川:
だから、まさにそこがね、議論の焦点になっている訳ですから、
清水氏がいたらどういう発言をしたかな?っていう、

満田:
そうですね、
前回は「いや、過剰診療っていう事は無い」って、言っていましたよね。
これは手術すべくしてどうしても必要な手術をしたって。

瀬川:隈病院の先生も、宮内さんですか。

<甲状腺がん>宮内昭隈病院長
「ただしですね、小児の観察データは全くありません。 われわれもそういう経験はありません」
8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)



満田:
結局はそこにかえっていきますよね。
現在の福島県県民健康管理調査で見つかった100人以上の癌の子供達の
それを、どういうふうに見るか?っていうことに帰っていくのかもしれないなと思いました。

瀬川:
後もう一つは、
甲状腺っていうとヨウ素の被曝ね、ヨウ素の放射能の被曝による甲状腺検査って、ま、大きな問題と、
あと「検診」って、さっき満田さんがわざわざ言ってましたけど、
もう一つ、健康診断の略としての「健診」っていうのもあると思うんですよ。
わりと学校なんかで一般的に受けるかなぁっと。
今回前半で保険師の方が外部専門家としてヒアリングを受けていましたけれども、
そういう健康診断みたいなものをどう捉えるのか?という、
そういう、いわゆる特定の疾患を見つける「検診」と、
健康診断の略としての「健診」。
後者の方が結構大事じゃないかなと。
で、その両者の仕分けがあんまりされないまま今回の議論はされてきたところがあるので、
次回以降そこをしてくれるのかな?

それはですね、
放射線の身体影響っていうのは、このヨウ素甲状腺というのは比較的はっきりしていますけど、
それ以外の疾患というのは、よく、癌の次に固形癌だとか乳がんだとか言われるんですけれども、
それ以外に心配症状としてはいろいろなものがあり得る訳ですよ。
免疫機能の低下というのはいろいろな症状として現れる。
特に子供ですよね。
そうすると、場合によってどういう症状として現れるのか、あんまりはっきりしない。
それはチェルノブイリでもう子供達に見えていることでもあるんです。
そういうものをきちんと把握して対処していくといった事を考えた時に
「何が出てくるか分からないものを見る」という健診ですよね。
そういうものをしっかりやるような話に次回以降いってくれるかどうか?というところも、ま、あります。


満田:
そうですね。
そこが凄く重要で、実はこの会ではですね、ちょっとパワポにはできなかったんですが、
こういうですね、論点ペーパーみたいな、論点整理,

21
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-11/mat02.pdf

論点整理が好きなんですね。
論点整理のペーパーが出ています。
で、論点として、論点1はパワポに書いたんですが、

22

「事故による放射線の健康への影響が見込まれる疾患について」というタイトルで、
甲状腺がんについて、ま、その他の固形がんおよび白血病リスクについて、
その他の疾病のリスクについて、っていうような仕分け。
これはタイトルだけでみると、なんとなくまともそうなんですね。
ただ、これは非常に問題があるペーパーじゃないかと思っていまして、
そもそも出典がはっきりしていないんですが、
UNSCEARの2013年報告書の記載と、
WHOの2013年の評価報告書の記載と、
後は委員会で出た委員達の意見というのを箇条書きにしてますね。
でもそれが非常に恣意的で、つまみ食い的で、
都合のいいところしかつまみ食っていないみたいな、

たとえば、私が気がついたのは
WHOの健康リスク評価報告書って、ま、いろんな見方があるんですが、
この中で特に、新聞なんかで報じられていたのは、
「放射線量の高い地域の白血病とか乳がんとか甲状腺がんのリスクが何割高まる」的なね、
「生涯において何割高まる」というような評価がなされていたんですが、
そこについては、バッサリ無視!みたいな、
っていうか、環境省が、政府が出す文書というのは全てWHOの何かを引用しているんですが、
「そこは絶対引用しない」みたいな、
その他のところを引用するみたいな不思議な引用の仕方をしているんですね。
で、ちょっとわたしこれ全部見ていないんですが、瀬川さんこれご覧になりましたか?
今日の傍聴会で配られた資料で、
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-11/mat02.pdf
↑これちょっと何かお気づきの点、今現在で気づいた点を何か指摘して頂けますか?


瀬川:
全体的ですか?
そうですね、委員会、会議の中では
論点4が健康不安がある訳ですね。

【論点4】 健康不安について

1.健康不安への対応のあり方
○ 日常生活が壊れることも不安に繋がるので、不安は、広く大きい問題。
○ 例えば、回答しなかった方にランダムにインタビューする等の調査を行えば、こころの健
 康度・生活習慣に関する調査において、回答しない方の中に回答できないほど元気がな
 くなっている方がいないかどうか把握できるのではないか。
○ 被ばくによる健康不安を感じている住民への対応は、線量に応じて考える必要がある。
○ チェルノブイリでは健康診断を続けるだけでは健康不安はなくならなかった。
○ JCO事故後、住民にがん検診などの健康管理を行っているが、事故の影響でがんになる
 と信じている住民もいる。なぜその医療サービスがあるのか正しく伝える必要がある。
○ 検診をして安心したいという住民の希望には応えるべき。偽陽性が多くなってしまうのは、
 偽陰性を少なくするためにはやむを得ない部分があるが、住民の希望に応えて検診を行う
 ことで安心につながる。
○ 福島県内外を含め不安の払拭のために検診と補償を行うべき。
○ 甲状腺超音波検査は、約 50%の人に所見が出るため、その結果に不安を感じ、次の検査
 を求めることになる。検査のあり方について、サポート体制を含めた議論が必要。

2.リスクコミュニケーションの改善の方向性
○ リスクリテラシーをどう醸成していくのかということを総合的に考えていく必要性がある。
○ 住民の不安の要因のひとつは、どれくらい被ばくしているのか状況がわからないこと。ま
 ず個々の住民の方に放射線被ばくの状況を理解いただくため、個人線量計を使い、自分
 で測ってみることを提案している。現状を把握すれば、リスクについて自分の物差しを持っ
 て判断できるため、被ばく線量からリスクが想像できる。

3.その他
○ 避難による生活環境・社会環境の変化に伴う精神的問題も含めた対応の議論が必要。



で、この健康不安をどこに位置づけるのか?という話が会議では、ま、主にはなっていて、
だけどそれは「どこまで本質的かな?」っていうところがあるので、


満田:
そうですね、昨日開かれた会合の「議題1」というのが、
「健康不安対策」なんです。
そこに引きずられた感というのはあって、
多分どういう風な意図で、なんで健康対策について論じる前に健康不安対策について論じるんだろう?
という気はしたんです。
あと、多分、何と言うかわかりませんが、
「健康不安であっても、これは原発事故による健康影響の一つなんだ」というのが
石川委員とか春日委員の論調のように聞こえるんです。
そんな感じがしました。

瀬川:
そうですね。
「健康不安」と言ってしまうと、何による健康不安なのか?と。
逆に今言われるのは、避難によって家族がバラバラになることによる健康不安とかいうのまで、
ただ「健康不安」と言って話に含まれる。
そういう話が前半であったりする訳ですからね。
だけどそれに対して「放射線による健康影響に対する不安」なのかどっちなのか、というところで、
「放射線に対する」というところはハッキリ分けた方がいいんじゃないかという趣旨だとは思いますね、
その、石川さんや春日さんの。
そこもま、大事、大事は大事なんですけど、
このね、「心の健康」
県民調査でも1項目になっていますよね、
で、今回は川上という東大の、ま、そっちの心方の専門家と言われる人が、
アンケート調査をしたのとかをやっているんですけど、
なんかその人の話もですね、専門家らしい感じがしないという、
心とかストレスというのは、それくらい専門家の中でもハッキリしていない部分が大きいと。
特に今、川上氏というのは「放射線ストレス」という、
この事故に伴って作った、自分たちで新しい概念を作って、
それに基づくアンケート項目みたいなのを作ったりしているんですよ。
「放射線ストレス」って何?っていうところで、
私も最近ストレスについて勉強したんですけど、
ストレスって言った時に、
よく使いますよね、「ストレスがたまる」とか「ストレス発散」とか言うけど、
そのときのストレスっていうのは、まずね、ストレスを受けるってあるのね。
そのストレスの要因の方とそれに対するストレス反応というのがあるんですよ。
そこは分けた方がいいというのがまず。
そこがゴチャゴチャっていうのがチョットした専門的な目で見るとあるんですね。
で、既に専門家であるはずの川上氏の「放射線ストレス概念」なるものが、
放射線という原因の方と、反応の方と、ゴチャゴチャにしたような概念にしちゃっているというところで、
「あれ、この人大丈夫かな?」と思った位なところがあるのね。

※川上憲人 東京大学大学院医学系研究科・教授(健康不安に関する研究報告)
資料:福島県における放射線健康不安の実態把握と効果的な対策手法の開発に関する研究
研究成果の紹介



ーー:
彼らはなんかストレスを感じているけれどもそのストレスを取り除けば何でも無くなるかのようだけど、
そのストレスを感じるのは元々放射線という実害があるからストレスを感じる訳で、
何というか、それをごっちゃにしている・・

満田:
ストレスの話は止めましょうか。
ちょっと訳が分からないんです。
「過度の不安」だとかね、「過度じゃない不安は何だ」とかね、
なんか「不安を抱く方が悪い」みたいなね、

ーー:あ、そうそう

満田:
そういう感じがして私は、普通になんとなく疑問だったんですが、
ただ、それはちょっと止めましょう。
なんか、心学論争みたいになりがちなんで。

で、私が気になったのは、この論点1の
甲状腺がんについての論点整理もどうなんだろう?
UNSCEARから始まっているんですよね。
UNSCEARを前提として、要は
「チェルノブイリ原発事故後の住民の甲状腺被曝線量と比べて、福島県での被曝線量はかなり低く、チェルノブイリ原発事故後より甲状腺がんが大幅に増加するとは予想されない」
というところから始まっているんです。
「甲状腺がんの増加は、仮に過大に推計された線量であっても、全体では疫学的に識別できるか、ぎりぎりのところ」
こんな発言ありました?

瀬川:いや、ない。ここは読み上げるっていうか、環境省が。

満田:
というより、読んでいたから、委員から出た発言をピックアップしているんじゃないんですかね、
この○は。
だから、こんな事委員が発言したかな?と思って。

ーー:それはでも論点整理だから、それに基づいて今後の会議が進められるのに、
そんなにいきなり役人が書いたものを、

瀬川:
これはUNSCEARが「上限の被ばくを受けた人間が相当数いた」と言ったとすると、
「甲状腺がんが増加する可能性がある」って言ってますよね。



http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-11/mat02.pdf

◎: UNSCEAR2013 報告書の記載内容
●: WHO 健康リスク評価報告書 2013 の記載内容

【論点1】 事故による放射線の健康への影響が見込まれる疾患について

1.甲状腺がんについて
(1)想定されるリスクの大きさ
◎ 甲状腺がんについて、ほとんどの線量推計値は、疫学的に被ばくによる甲状腺がんの発生率の上昇が認められる水準ではなかった。仮に推定値の上限の被ばくを受けた人間が相当数いたとすると、甲状腺がんの発生率が増加する可能性がある。しかしながら、チェルノブイリ事故後の住民の甲状腺被ばく線量と比べ、福島県での被ばく線量はかなり低く、チェルノブイリ事故後のように甲状腺がんが大幅に増加するとは予想されない。
○ UNSCEAR 報告書では、リスクの高まる疾患とそうでない疾患の区別ができている。
○ UNSCEAR 報告書での健康リスクの見解は、WHO 報告書の見解と大きくは変わらない。
○ UNSCEAR による健康リスクの評価には同意する。
甲状腺がんの増加は、仮に過大に推計された線量であっても、全体では疫学的に識別できるか、ぎりぎりのところ。
○ 甲状腺がんの増加は、自然発症のリスクと比べて追加被ばくによるリスクが小さければ検出できない。
○ 甲状腺がんが増加するか否かはこれから検証していくものではないか。
○ 線量推計に不確実性があるなら、健康影響が予想されないとは言えないのではないか。



満田:
ただね、この◎はUNSCEARなんです。
○は例が書いていないから、出典がよくわからないんですね。
それで、委員がこんな不用意なことを言うかな?という気がちょっとしたんですよね。
だから事務局が、だってこれUNSCEARの報告書じゃないふうに書いてありますよ。
その上の○、「UNSCEAR報告書では区別できている」とか書いてありますよ。
全体的に気がついたところを読み上げると、
なんか、今までの政府見解の繰り返しなんです。
たとえば、
「白血病、乳がん、固形癌については増加が観察されるとは予想されない」
「被曝線量が少なければ、癌の罹患リスクは証明できないほど小さくなる」
「そうなると現実的には他の様々な要因にばらつきがあるため、対象人数を増やしても統計的には検出できない」
「日本人の50%は生涯に一度は癌に罹患し、30%は癌で死亡する」
「個々の事例については放射線の影響で癌になったかどうかという議論は科学として決着がつかない」
とかなんとか。
非常にですね、これを事務局がまとめたとすれば大胆不敵だし、
委員が発言したというならばその委員の名前を記すべきだと思いました。

瀬川:で、同じような話を言い方を変えて繰り返しているだけ

満田:サブリミナル効果を狙っているんでしょうか?

ーー:こんなのに基づいて会議が進められたらとんでもない方に行ってしまいますよね。

満田:
そう。だから本当に委員名をね、
委員の発言をまとめたとすれば委員の名前を記すべきだし、
UNSCEARやWHOから引っ張ったにしろ、
どういう選定基準で引っ張ったのかを明らかにして欲しいですね。

瀬川:
ほとんどUNSCEARとWHOしかなくて、それに対する見解みたいな事で書いているんだけれども、
その見解が誰のどういう発言なのかが分からないと。

満田:
さっぱり分からないですね。
非常に怪しげな文章を出してきたなと。

瀬川:
その後の「福島県における対応」も似たような話で、
「むやみに健診項目を増やすべきではない」という事を繰り返してます。
その辺も委員の回答とは思えないです。


【論点2】 福島県における対応の方向性

1.県民健康調査「健康診査」(がん検診を含む)について

(1)検査内容
○ 一般的な健康診断は、高血圧や脂質異常等のリスク要因を見つけるのに活用する。がん検診は「病気を見つける」検査であり、特に利益・不利益バランスをよく考える必要がある。
○ 福島で始めた健康調査のうち、甲状腺検査、血液検査(血算)について、繰り返し検査することの不利益を良く考えて、個人の意思を尊重し、任意で行うことが望ましい。
○ 労働者健診や特定健診に、尿検査(尿蛋白・尿潜血)や血算も追加して充実すべき。
○ 健康診断は、必ずしも健診項目を多くすれば良いわけではない。健診項目を増やすことで不安を増長させるおそれもあり、むやみに項目を増やすべきではない。



満田:
あと、コントロールの取り方についても「えぇぇ?」みたいな感じがしたんですよね。
つまり、対照群の取り方は他県とかに対照群を取ると倫理的な問題が発生するので、
福島原発事故後に生まれた子供達を対照群にして、
「その子供達と比較するのがベストの対照群の取り方だ」っていう事が書いてあるんですよ。
それは、そうかもしれないんですが、
それはどこから出てきて、


【論点1】 事故による放射線の健康への影響が見込まれる疾患について
1.甲状腺がんについて
(2)地域での疾病頻度のモニタリング等


○ 福島県外での大規模な対照群の検査実施は、倫理的問題の慎重な議論が必要。
○ 対照群として福島県で事故後に生まれた子どもを調査するのが科学的に最も望ましい



瀬川:県の方の甲状腺評価部会ではそれに類似した話もありましたけれども、

満田:でね、例えば3ページ目なんですが、
論点2の「県民健康調査「甲状腺検査」について 」というところで、

論点2 県民健康調査「甲状腺検査」について

○30 万人受診して約 100 人がんが見つかっていることについて検討すべき。放置しても本人の害に至らない可能性があるものもある。個人のどれがそうかは特定できないが、不利益が多数あったことを認識した上で、それに見合った利益があったのか議論し、適切な判断をする必要がある。


これはだって、前回に、
これは祖父江さんの発言を清水一雄さんが非常にソフトに、
「いやそんな事はありません、全て非常に危険な転移とか、浸潤とか声が出なくなるとか、
そういう状況のもとに判断して手術したんです」という事は明確に言ったし、
それは鈴木眞一さんなんかも何回も発言している事なんです。

で、そういうのを書かずに、利益不利益バランスばっかりを出して、
「過剰診断説」、祖父江さんの論理ばっかり書いている。という気がしたんですね。
これがなんか、傍聴していた人誰もが気がつくアンバランスというか、
ちょっとひどいまとめだなっていう気がしました。

ーー:だって、普通にね、
病気にならないために、あるいは治すために診断して治療をするのに
その場合に「もしかして不利益があるかもしれないよ」って、
そんな小さかったり例外的な事を強調して検査しないとか治療しないとかって、
そんななんか、世間から見たらアンバランスな事をね。

満田:
そうなんです。
一般論として「過剰診断」とかというのはあるわけなんですが、
それを石川さんが言うように、事故後の今の状況に当てはめたり、
あるいは、現に当事者のね、県立医大の責任のある鈴木教授が自分を守る部分もあるかもしれないが、
「これは必要な手術だ」ということを、
もう何例中何例はこういうもので、何例はこういうもので、っていうことを言っているんですね。
公の場でも。


<過剰診断過剰治療>
「取らなくてもいいものを、子どもだから心配させて取っているという事ではございません」
6/10甲状腺評価部会(文字起こし)


<リンパ節転移>鈴木眞一
「 病理組織学的に取ったものからみると、少なくても50% 多い施設では70%以上見つかります」
6/10甲状腺評価部会(文字起こし)


<福島で手術した症例>
7割以上→1cm以上・リンパ節転移・遠隔転移 3割程度→反回神経に近い・気管に接している等
全て高リスクの癌8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


もちろんその症例に関してはきちんとしたデータを出して下さいと、
清水一雄分会会長はね、言っているんです。
それがまだ出されていないと思うので、第三者的に言える状況ではないものの、
鈴木教授は繰り返し言っているし、清水分会会長もそういうふうに反論しているのに、
なんで過剰診断説ばかりを書いているのかな?という、


ーー:前回の時点で「過剰診断説」はもう「当てはまりませんよ」って却下されたに等しい状態な訳なのに、

満田:
却下されたというのを祖父江さんが言い張っているので、
祖父江VS清水、
もうちょっといるかもしれませんが、そういう議論がある。
祖父江さんは、なんでそういう反論をふまえても、なぜ過剰診断を言い張るのか?っていう根拠を示してないんですよ。
ま、彼の「だって僕、何もデータ無いもん」って、
一時データが無いのは確かなのでそうかもしれませんが、
だから福島県立医大はきちんとね、もちろんプライバシーはあるんだけれども、
情報開示というのはやらなくちゃいけないかなとは思う。


瀬川:この人、一般論を言っているだけですよね。

満田:そうですよね。

瀬川:
一般論も、さっき言ったようにずれた一般論ですよ。
検診と健診をごっちゃにしたようなね。

ーー:結局そういう曖昧な形で嫌な方向へ結論を持っていかれるというのが凄く嫌ですよね。

瀬川:
だから確かにこの論点整理は、
この間の会議そのものの中では全く議論がない訳ですよ。
ただ「健康不安の扱いをどうするか?」というところだけがなっただけで、
むしろ県外の話が主体でしたから、
で、確かにこれだけの事務局としてのまとめがね、こうして出てきちゃっているというのは問題ですよね。
しかもあんまり大して議論もされていないのに。

満田:
で、さらに言えば、環境省・厚労省交渉を9月11日にやりまして、
その時にかなり気合いを入れてですね、
チェルノブイリ被害調査救援女性ネットワークの吉田由布子(よしだ ゆうこ)さんが、
瀬川さんが作った図なんかも引用しながら、
実はUNSCEAR報告書でも、
決して福島とチェルノブイリを比較した時に被曝量が福島の方が低いという訳ではないですよ。
と、プレゼンをしたんですね。
ですから「ここの部分については訂正して下さい」と、
その他訂正箇所をいっぱい、ダイレクトにこれを言ったんじゃないんですが、
環境省のとりまとめの資料をさして、
「これは違うでしょ」「これは違うでしょ」と。
さっき私が言ったWHOの報告書なんかもこう言っているのに何故引用しないんですか?っていう事を
かなり具体的に言ったんですが、そこら辺は全部スルー。
そんな感じなんですね。
で、この環境省・厚労省交渉についてはもう紹介しないつもりではあるんですが、
1点だけ、このときのポイントになったのは、
我々は「厚労省も責任を持つべきだ」と「なんで厚労省はやらないの?」っていうのが、
この時の一番のポイントでした。
また、そこら辺については次回やりましょう。
ざっとだけ言うと、環境省曰く
環境基本法上、要は公害。
汚染物質があって、それに対する人々の健康被害というか、
人々が被害を受けたのは環境省の諸省であると。
ただ、311前は「放射性物質を除く」というような一文があったそうなんですね。
それが311後、原子力規制委員会設置法によってそこが削除されたと。
つまり環境省は放射性物質が原因の健康被害についても責任を持つ事になった、
というのが環境相の説明で、
で、厚労省はそこについては何も言わなかったんですが、
ただわれわれが「こうこうこういうのがあるから厚労省もかむべきだ」と言ったら、
厚労省として検診、特に癌検診については、
がん検診によるメリットデメリットも、デメリットがメリットを上回るエビデンス、
及び、がん検診によって死亡率が減るという事が確認されない限り、
厚労省としては動き出せません。
で、厚労省としてはそこら辺について注意深く見守っていき、
厚労省がやるかどうかについても検討するまでいっていない。
「検討するかどうか注意深く見守っています」というような、そういうような答えだったんですね。
ま、これについてはさらにさら問いをして、省庁を横断的に取り組みをしていきたいと思っています。







2014年8月6日 第9回
原発事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議
文字起こしブログ

<線量リスクの評価と健康管理>くどくど話してなかなか先に進めようとしない長瀧重信座長
8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


<福島で手術した症例>
7割以上→1cm以上・リンパ節転移・遠隔転移 3割程度→反回神経に近い・気管に接している等
全て高リスクの癌8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


<甲状腺がん>宮内昭隈病院長
「ただしですね、小児の観察データは全くありません。 われわれもそういう経験はありません」
8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)




2014年6月26日  第7回
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議
文字起こしブログ


1.「福島県内部外の方達に学齢期以降も含む健診と 補償を柱に提案」石川広己(日本医師会)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


2.「健診をする事が本当のベストアンサーなのか?」鈴木元(国際医療福祉大学クリニック)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


3.「やはり、線量が低いと癌出ません! それは厳然たる事実です」丹羽太貫(福島県立医科大学)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


4.「検診の利益と不利益」祖父江友孝(大阪大学教授)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)



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コメント

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参考になります

文字起こしお疲れ様です。

今回、非常に参考になる記事と思います。

こうして後に残る形にしておくことった大切だと思います。

フクシマ疎開裁判

いつもご苦労様です。
ふくしま疎開第二裁判の記者会見よかったら文字お越しお願いします。

ふくしま集団疎開裁判 柳原敏夫弁護士 長谷川克己原告予定者 記者会見


https://www.youtube.com/watch?v=rGuvFn8nJJA#t=290

Enenewsに英語で書いてあります。

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