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「1兆1000億ベクレルのセシウムというものは、 一般の皆さんが1年間にこれ以上取り込んではいけないという量に比べるなら、 多分1000万人分位の量になる」10/12小出裕章さん講演×映画「ママの約束」(文字起こし)

2014年10月12日小出裕章さん講演×映画「ママの約束」


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小出裕章
志葉玲
増山麗奈

1

45分ごろから文字起こし

志葉:
皆さんご存知の通り、安倍政権が昨年の9月にオリンピックに絡めて「アンダーコントロール」という、
つまり「福島の事故現場は収束作業がうまくいっている」と、
「放射線は外へ出ていない」というような事を言っているわけなんですけれども、
それから1年余り立って、今度は新たに大臣になった小渕さんが
「おおむねコントロールされている」というような形で踏襲しているんですが、
ただ今年の話で、「3号機の瓦礫撤去で1兆1000ベクレルぐらい放出した」と。
ちょっと、兆ベクレル。
さっきの500万ベクレルでも十分、めちゃくちゃすごいんですが、
1兆1000ベクレルぐらいっていうと、ちょっと想像がつかないんですけど。
これはどういうことなんでしょうか?

小出:
皆さん全然想像がつかないと思いますけれども、
事故の直後に放出されたセシウムは
先程、広島原爆の168発分だと日本政府が言っているのを聞いていただきました。
その量に比べると1兆1000ベクレルというのは1万分の1にも満たない。
ですから、事故全体から言えば少ないのですけれども、
でもその1兆1000億ベクレルのセシウムというものは、
一般の皆さんが1年間にこれ以上取り込んではいけないという量に比べるなら、
多分1000万人分
位の量になる。

志葉:1000万人ですか。

小出:
そうです。
それを今単に3号機の使用済み燃料プールの瓦礫をとにかくどけるためという作業のために、
1000万人のを出しちゃったと。
とにかくもう本当に収拾のつかないほどの事故、汚染が生じてしまったし、
「いまでもある」というそういう状態になっています。

志葉:3号機の瓦礫をどけるだけですよね。

小出:そうです。

志葉:それで出ちゃったと、

小出:そうです。

志葉:
で、先程申し上げたように、2号機と1号機がまだ残っているわけですよね。
あちらも似たようなことをしなければならない?

小出:
やらなければいけないのです。
特に2号機は先程聞いていただいたように内部では最大の破壊を受けていますので、
まだ、全く手付かずで、近寄ることもできないという状態になっているわけで、
これから2号機の撤去作業もやらなければなりませんが、
どれだけの放射性物質が噴き出してくるか、
今の段階では予想もできません。

志葉:
かなりゾッとしますね。
あの、兆ベクレルの単位で言いますと、
今年5月までの10ヶ月間で2兆ベクレルぐらい海に
セシウムやストロンチウムやらが流出した
という話もしていますが、
これも、そんなに出ちゃっていいものなんですか?

小出:
もちろんいけないのですね。
それも兆ベクレルもが出たと言っているわけで、
それの主成分は、実はセシウムではないのです。
ストロンチウム90という名前の放射性物質
がむしろセシウムよりも多かった
と言われています。
そしてストロンチウム90というのはセシウムに比べても毒性の高い放射性物質で、
それが1兆4600億ベクレルなんかが出た、と言っているわけで、
やはりそれも普通の皆さんが1年間にこれ以上とってはならないという放射能の量に換算すれば、
何千万人分にもなるというものがどうにもならないで海へ流れていっているというものなのです。


志葉:
いまセシウムの検査は色々やっていますけれども、
ストロンチウムの検査っていうのは基本的にあんまりその、少なくても
一般の自治体などで検査していませんよね。


小出:ええ、出来ないのです。

志葉:できない。

小出:
放射能ですから、放射線を出すのですけれども、
セシウムという放射性物質はベータ線とガンマ線を出すという、そういう放射性物質です。
で、ガンマ線を測定するというのはかなり容易にできるので、
もちろん私もできるし、色々な自治体もやっているし、
市民グループもやっているのですが、
ストロンチウム90という放射性物質はガンマ線は一切出さないのです。
ベータ線しか出しません。
その測定をしようとすると大変手間がかかるということで、実際はあまりやっていないし、
もちろん市民グループでもほとんどできないという状態のまま、ほとんどデータが出てきていないのです。
ただし、これまでの状態で言えば、まだそれでもよかったと私は思っていて、
なぜかというと、大気中に吹き出してきた放射性物質の量。
それを比較していくと、
大気中に出てきたストロンチウム90はセシウム137の1000分の1位しかないのです。
ですから、総量が圧倒的に少ないので、
大気中に出てきて大地を汚した放射能を問題にする限りは、
セシウムをとにかく注意すればいいと私は思ってきました。

しかし、ストロンチウムという放射性物質は水に溶けやすいのです。
セシウムも水に溶けやすい。
つまり、放射能汚染水の中ではセシウムもあればストロンチウムもあるのです。
セシウムに関しては、汚染水をなんとか浄化しようとして今一部を捕まえているのですけれども、
ストロンチウム90はほとんど捕まえることができないで汚染水の中に残っているのです。

ですから今、海へ向かって流れ込んでいるという汚染水は、
むしろセシウムではなくてストロンチウム90の方が多いし、
これから海の、海産物の汚染が次々と広がっていくわけですけれども、
そういうものの汚染を考えるときには、セシウムだけを考えていてはダメで、
ストロンチウム90もきちっと考えて測定しなければいけないと私は思います。
今聞いていただいたように大変手間がかかるので、
なかなかデータはこれからも出てこないだろうと思います。


ーーつづく↓
「凍土壁はできないと思います」10/12小出裕章さん講演×映画「ママの約束」(文字起こし)



<海へ出てます!毎日80億ベクレル>
「ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル。
はい、あのぉ~、一日当たりになります」8/25東京電力記者会見文字起こし





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