子どもの甲状腺 今後も検査を
NHK 11月9日 6時04分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて茨城や千葉の保護者などで作る市民団体が1800人余りの子どもたちの甲状腺を検査したところ、このうち7人が「一定以上の大きさのしこりなどがあり、さらに詳しい検査が必要」とされましたが、担当の医師は原発事故の影響とは判定できないとしています。団体では今後も検査を続けることにしています。
茨城や千葉の保護者などで作る市民団体「関東子ども健康調査支援基金」は、原発事故で放出された放射性物質が子どもたちの健康に影響していないか調べようと去年10月から希望者を対象に医師の協力を受けて甲状腺の検査を行ってきました。
検査は茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木の5つの県で行われ、ことし9月までに検査を受けた18歳以下の子どもたち1818人の結果がまとまりました。それによりますと「正常」と診断された子どもが672人、「小さなしこりやのう胞と呼ばれる液体がたまった部分があるものの、特に心配はなく経過を観察」とされた子どもが1139人、「一定以上の大きさのしこりなどがあり、さらに詳しい検査が必要」とされた子どもが7人でした。
今回の結果について検査に当たった島根大学医学部の野宗義博教授
まだ3年っていうことで、(甲状腺癌が)発生するにはまだ早すぎる。
未然に定期的な検査をして、えー、1年2年3年5年とみていくのが一番大事だと思います。
市民団体では今後も希望者を対象に検査を続けることにしています。
1818人の検査結果の人数がさらりと報告されていますが、
ちょっと内容を考えてみました。
●正常→672人→36.96%
●小さなしこりやのう胞があり経過を観察→1139人→62.65%
●一定以上の大きさのしこりあり詳しい検査が必要→7人→0.38%
つまり、正常であることもは半分以下4割弱で、
なんらかの異常がある子供が60%以上もいるということになります。
そして「小児甲状腺癌は100万人に一人か二人」と福島第一原発事故前は言われていたので、
詳しい検査が必要である7人(癌と決定したわけではない)を100万人で計算してみると、
3850人になります。
<福島県子どもの甲状腺がん>「癌と癌の疑い合計103人に!」手術した57人中2人は肺に転移、45人は10mm以上リンパ節や他の臓器に転移!!それでも「放射線の影響は見られない」
疑いを含めた甲状腺がんの発症割合は、
第一原発周辺で避難などの措置がとられた「13市町村」では0・034%。
県中央の「中通り」は0・036%、
沿岸部の「浜通り」は0・035%
ということだったので、今回の関東の子供の検査結果
「一定以上の大きさのしこりなどがあり、さらに詳しい検査が必要」な子供が0.38%は、
関東のホットスポットと呼ばれる地域の子供たちも、
やはり同じくらいの影響を受けているということがわかりました。
関東子ども健康調査支援基金より
2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故は、
大地・水・空気の甚大かつ深刻な放射能汚染をもたらし、
3月15日、21日には福島県から120キロ以上も離れた茨城県や首都圏上空を放射性プルームが通過しました。
21日には降雨により広く沈着しホットスポット地域をつくりました。
このことにより、各地で検出された放射性ヨウ素131は以下のとおりです。
水道水からは守谷市で80.1Bq/kg、龍ヶ崎市で62.2Bq/kg、常陸大宮市で58.8Bq/kg、
那珂市で65.2Bq/kg、金町浄水場からは220bq/kg、八千代浄水場からは336bq/kg
さらに、同年3月18日に採取されたほうれん草からは
高萩市で15,020Bq/kg、 日立市で54,100bq/kg、
ひたちなか市では8,420Bq/kgもの高い数値が検出されました。
このように、福島から遠く離れた地点でも基準値を大きく超える放射能汚染が起き、
子どもたちの初期被曝が心配されています。
福島県民健康管理調査の結果甲状腺癌と診断された子供たちは「過剰診断ではない」
「リンパ節や肺、他の臓器への転移などがあり、取らなくてもいい癌を取っているわけではない」
と、福島医大の鈴木眞一教授は何度も言っています。
今までに経験したことのない量のヨウ素がまき散らかされたのだから、
どのような速度で癌になっていくかなんていうことは、わからないというのが本当だと思います。
首都圏を放射能プルームが覆った時も
私の地域の子供達は普通に学校へ行き、いつもと何も変わらない生活を送っていました。
あの時、国が「屋内退避」と警告を出していたら、
無駄な被曝をしなくて済んだ人々がとても多くいただろうと思っています。
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3人に2人が甲状腺障害!!
レベル7の世界最大の原発事故から3年8ヶ月経過した極東のある国では、甲状腺が正常が子供はった36%だという=>おとぎ話でも遠い国の話でもなく、現在足下でおこっている、ある国の現実!!!
(基礎知識)
甲状腺ガンは大人の病気で、子供の甲状腺ガンは
事実上自然状態では存在しない奇病。
それ故、
原発事故の人工被爆の
【国際的に認められた完全な証拠】!!
百万人に1名しか出現しない!
約2000人検査したら、0.002名しか出現しないはず!
それが7名でている!
しかも異常児が3人に2人!!
★「チェルノブイリ、まだ被害渦中」日本ペンクラブが視察(朝日2012年5月3日)
日本ペンクラブの理事ら8人は4月中旬、チェルノブイリ原発事故の影響を旧ソ連ウクライナなど現地で視察した。「福島と子どもたちの未来を考えるため」という。25日に会見した浅田次郎会長は「処理作業にはキリがない。絶望的だ。大人は未来に責任をもたないといけない」と話し、原発反対を改めて表明した。・・・森絵都理事は「原発事故から26年たったチェルノブイリに教えを請う気持ちで行ったが、まだ被害の渦中だということがわかった」と話す。・・・原発の放射性物質を封じ込めるシェルターは、コンクリートに亀裂が入っていたという。新たなシェルター造りや廃炉の管理のため、今も常時3千人が作業をしている。報道によると新たなシェルター造りの建設費は約1620億円。欧州各国による基金に頼り、地元の雇用が創出されてもいるという皮肉な状況だ。中村敦夫理事は「原発は経済のためと言う人がいるが、逆の意味の冗談ではないか」。原発から約17キロにある公園内の記念碑には、今も人が住めない100を超える廃村の名前が刻まれている。中村理事は「広大な森の除染は不可能だと証明されている。日本は森と山の国だ」と心配を隠さない。約60キロ離れたナロジチの病院では、がん治療のため放射性ヨードを飲む患者が壁に鉛を入れた隔離病棟にいた。事故当時8歳で、今年になって甲状腺がんを発症した男性もいた。 中村理事は「内部被爆の問題が大きいのではないか。日本と違い、汚染された森のキノコなどを食べざるを得ない食糧事情もあるようだ」と話す。ウクライナの首都キエフの内分泌研究所によると、胎内被曝(ひばく)した子どもの7歳検診では、【健康児は2.5%】しかいなかったという。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201205020147.html
クイズ (A)と(B)ドッチが危険?
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(A)核兵器 (A1)核兵器の「核反応」は「一瞬」! (A2)被害の範囲=空間的には「1都市の破壊」。 (A3)被害の時間=広島長崎10年で復興。 (A4)被害の出方=瞬間の「外部被曝」が中心、「放射性物質の量」は多くない!しかも爆風によって飛ばされてしまう!
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(B)原発事故 (B1)原発の「核反応」は「四六時中」=>危険な核のゴミ=「放射性物質」の量が比較にならないほど多い=>福島事故だけで、恐ろしいセシウムだけで(A)原爆4023発分が関東・東北の広域にばらまかれている! (B2)被害の範囲=空間的には「数カ国の広域におよぶ。チェルノブイリは3000キロ離れた西欧全域まで汚染」! (B3)被害の時間=チェルノブイリ30年たっても復興の見通しすらない! (B4)被害の出方=内部被曝が中心で3~5年目まではなんともないようにみえるが、その後深刻になり、何十倍にも障害者が拡大し、何十年も続く。チェルノブイリ地域では現在正常に生まれてくる新生児はたった2.5%しかなく、全く解決の見通しがない。
http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11380553912.html
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c61332351d06c44c1b52d1821d9c062a
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/552.html#c633
パブコメ、基本計画に生かされず(編集委員・小森敦司、朝日2014年11月12日)
安倍内閣が4月に閣議決定したエネルギー基本計画をつくる際、国民に意見を募った「パブリックコメント」で、脱原発を求める意見が9割を超えていたことがわかった。朝日新聞が経済産業省に情報公開を求めて開示されたすべてを原発への賛否で分類した。経産省は基本計画で原発を「重要なベースロード電源」と位置づけたが、そうした民意をくみ取らなかった。経産省が昨年12月6日に示した基本計画の原案に対し、対象の1カ月間にメールやファクスなどで約1万9000件の意見が集まった。同省は今年2月、主な意見を発表したが原発への賛否は分類していなかった。開示されたのは全部で2万929ページ。複数ページに及ぶものを1件と数えると1万8711件だった。うち2109件はすでに今年5月に開示され、今回残りが開示された。