<もう騙されない>東京電力記者会見の今・原発再稼働・アンダーコントロール・2号機の謎 おしどり・木野龍逸12/31報道するラジオ(文字起こし)

報道するラジオ年末特番『もう、だまされないぞ!2014』
2014年12月31日

ジャーナリスト 木野龍逸
夫婦漫才師 おしどり


文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/tKn3AelBRBg?t=1m26s

水野:
木野龍逸さん、おしどりケンさんマコさんは、
もうずーっと、東日本大震災から3年9ヶ月ですね。
東電、そして原子力規制委員会、福島県の会見、そして情報発信をウオッチし続けて下さっております。
そんなお三人にいろんなことを聞いていこうと思います。


情報を出さない東京電力
3:08
水野:本当のところ、最近の東京電力の会見に出ている人ってどのくらいいはるんですか?

マコ:
もう、激減しました。
10人以下で質問する人もほとんどいないというのが多くて、
で、この間衆議院議員選挙が終わりまして、
大きい選挙が終わった後って、東京電力は嫌な大きいニュースを出してくるんですけど、
この間12月の衆議院選挙が終わった後出てきたニュースは、
2011年の3月4月事故直後に現場にいた作業員の方達が、
手書きのメモだったりホワイトボードに書いたいろんな数値、
プラントの圧力とか温度とか、
今まで発表されていないものが選挙の翌日にまとめて出しまして、



水野:選挙の翌日ですか?

ケン:ビックリしました、ね。

マコ:
それでよくよく聞いたら、今まで国会事故報告書であったり、政府事故報告書であったり、
原発事故のまとめは出てきているんですけど、

水野:出てますよね、

マコ:そこに提出されていないものもあるんですって。

水野:エッ!提出されていないものが、あれ、事故報告書って出てたんですか?

マコ:そうです、新たにまた数値が出てきて、

ケン:結構な量がありましたよ、僕コピーしに行ったんですけど。

マコ:それを、インターネットに公開でもなく、記者会見で配布するのでもなく、

水野:ヘッ?

マコ:
東京電力のビルの中に図書室みたいな情報公開コーナーっていうのがあるんですけど、
そこに置いておきますので、欲しい人は見に来てください。
コピーしに来てください。



水野:東京電力の図書室まで行かなきゃ見られませんの?インターネットで見られませんの?!

マコ:
膨大な量があるんですけれども見られなくて、それでビックリして、
私たちはその翌日浅草で舞台があったんですけど、早起きして、
東京電力の図書室みたいなところに一番乗りで行って、ずっとコピーし続けたんですけど、

水野:何枚ぐらいあるんですか?

ケン:その時に出たのは、その新しいものは1枚なんですよ、DVD1枚なんですけど、

マコ:DVDなので、紙の量にしたら膨大な量なんですね。

水野:えーーっ

マコ:で、ビックリするのが、他にどのメディアも来なかったということです。

水野:あら、それが一番ビックリしますね。

ケン:それから来ているかもしれませんけれども、僕らが行っている間は会わなかったね、誰にも。

マコ:
2時間ぐらい誰もその情報を取りに来なかった、っていうのが一番驚きました。
焦って行ったんですけど、ね。

平野:中身はどうだったんですか?

マコ:
中身はやっぱり事故直後の1号機から4号機、5号機、6号機までの使用済み燃料プールの温度だったり、
炉の圧力であったり、
今その膨大な量はエクセルに打ち込んでグラフにしているんですけど、


水野:そこまでやってはんのやな

平野:だけど本来これは事故直後に出しておかなければダメなものですね。

水野:で、今まで出さなかった訳というのは会見では言ったんですか?

マコ:「整理をするのに手間取っていた」と。

水野:「整理」って、あんた…

木野:
基本的には出すものは自分たちで選んで出して、
要するに「必要がない」って自分たちで思えば出さないみたいな、ということがありますね。

水野:
これはいまだに、
「全部を出さなければいけない」というような、何か法律とか、何か縛りは無いんですか?

マコ:無いんです。出てこない情報はたくさんあります。今現在進行形でも。

木野:自分たちで出すものを選んで出している状態なんで。

水野:
「出せ」っていうんじゃなくて、「自分たちが今これを出したいです」から出すっていうペースは、
今もずっと変わっていないままなんですか?

木野:変わっていないですね。

マコ:変わってないですね。

水野:
そこで例えば会見で出してきたら、
「なんで今まで出さないんだー!」って言って、記者たちが怒号を上げるような姿は、

マコ:
もう、今はないですね、ほぼ。
ちょっと前まではあったんですけど、今は無くなったよね。

ケン:なくなった。

水野:
あら、無くなりましたの。
じゃ、今回も「あ、そうですか、出たんですか」っていうので、
シーンとして終わっているんですか。

マコ:
そうですね、2〜3質問が出て、
「これは初めて出てきた情報ですか?」
「初めてです」
というやりとりはあったんですけど、なんかそれぐらいで。
すごく突っ込んでいた記者さんが、その情報を取りに来られるかなと思っていたんですけど、
来られなかったんで、あれ?っていう感じだったよね。

平野:
関心が薄くなるのは東電側の思惑通りかもわかりませんね。
そもそもテレビ映像、第一に吉田所長がいた時のやりとりを全部出していないですよね。

マコ:出してない。

平野:一番大事なところをね。

マコ:
そうです。4月11日までしか出ていません。
それ以降も随時整理がつき次第出していくということで、記者会見でことあるごとに、
「なんでその後半を出さないんだ」って言っているんですけど、
「まだ準備中です」ということで、
見たがる記者ももうほぼ居ないんですよ。

水野:
見たがる記者が、そういう意味でも「情報をきちんと出せ」って言わないと、
余計に出さない状況が続いてしまうかもしれませんよね。

ケン:
そうなんですよ。
なんか最初は、質問したら答えもなんとか調べて返ってくる時もあったんですけど、
今は質問してもね、「答えません」みたいな答えが返ってくる時がありますよ。

マコ:
そうなんです。
今まで、過去に東京電力が出していない情報で、
規制庁にも追求されていないことは、新たに記者会見で出さないということになりました。


水野:んーーーー!「出さない」という答弁がまかり通っているんですか!?

マコ:はい。

水野:木野さんはどう感じていますか?最近の状況を。

木野:
事故直後も確かにひどかったんですけれども、
一時期少し前向きになって、でもまた元に戻ったというか、
それよりちょっとひどくなったかな、と。

マコ:ひどくなった

水野:なんで今、そんなひどくなっているというのはなんでなんでしょう?

木野:確かに関心が薄くなったり、そういうのがあると思います。

水野:国民世論ですかね?

木野:
で、東電にしてみれば当然新しい情報は出さないほうが、自分たちには都合がいいですから。
事故の原因も、もちろんわかっていないこともいっぱいありますけれども、
分からないことは分からないままにしたほうが、彼らも都合がいいですし、
そこにあえて自分たちから火をつける必要はないわけですよね。
それに対して誰も何も言わないと、やっぱりやりますね。

水野:
なるほど。
今そんなふうに情報が出てこない状況になっている中で、
今日はずっとウオッチして下さっているこの3人の言葉はものすごく重たいと思います。



http://youtu.be/tKn3AelBRBg?t=12m27s

騙されないで〜原発再稼働

水野:
それぞれちょっと伺っていいですか?
木野さんは国民が今どんなことに騙されている、
あるいは木野さん自身も騙されたと思ってらっしゃるか。どうですか?

木野:
もうなんか、ありとあらゆる事が、というふうにしか言えないんですけど、
その中でも、再稼動に関してはやっぱり「ちょっとどうなのかな」というのはありますね。

水野:今年(2014年)はもう、原発再稼働に向けて大きく動き出した一年でしたよね。

木野:
やってくるだろうなとは思っていたんですけれども、
ここまで巻き返しが速いかなと、ちょっとビックリしましたけど。

水野:もう来年(2015年)の春に川内原発再稼働へということで、

木野:動かしたいみたいな話をしてますね。

水野:
着々と進んでいるようですね。
で、その後も「高浜原発、四国の伊方原発と続くんじゃないか」という話ですよね。

木野:話はしてますね。

水野:
聞こえてくるというのは、やっぱり取材していてそういう歩みの速さっていうのは、
着実に進んでいると感じられますか?

木野:
と、思いますね。
で、結局その裏に、さっきもお話がありましたけど、
「日本の規制は世界一安全」とかですね、
「安全」と言ったかと思えば、規制委員会の方では「安全と言った覚えはない」みたいな。
あちこちで違う話をしつつ、
その規制基準に対しても、例えば新潟県の泉田知事は、
避難計画に対して何も考えていない。そこが抜けたようなものは何の意味もない、
みたいな言い方もしていますし、その辺を含めてきちんと整理ができてないし、
いい加減なことをなんか言われ続けているなっていうのはずっと感じますね。


水野:避難計画は川内原発についても多々疑問が呈されていますが、

木野:もう全然ですよね。

水野:それ(避難計画)と再稼動の判断は別、

木野:別ですから、「私たちには関係ない」って言ってますからね。


騙されないで〜アンダーコントロール

水野:
ああ。
さぁ、おしどりケンさんマコさんはどんなことを騙されているって感じますか?

マコ:
そうですね、私もいっぱいあるんですけど、
さっきリスナーの方がおっしゃっていたアンダーコントロール。
あれはね、盛り上がったんですよ記者会見が。

ケン:次の日ね

水野:東電の記者会見?

マコ:
そうです。
ブエノスアイレスでのIOC総会で安倍総理が発言された翌日に、月曜日に東京電力の記者会見がありまして、
もう、記者は総ツッコミですよ。
なんでか?というと、東京電力が海の海水をずっと測定しているんですけど、毎日。
でも汚染水が、敷地内から汚染水が流れ出ていれば、
海のセシウムや全ベータという各種の値は上がるんですね。

水野:それはそうでしょ

マコ:
上昇しているので、汚染水はコントロールされていないでしょ?
というふうに、総ツッコミだったんです。
で、東京電力の回答が面白くって、
東京電力といたしましても、総理のご発言のご趣旨を国に確認いたしました
って言ったんです。
だから東京電力もビックリして、「なんでそんなこと言ったんですか?」

水野:アンダーコントロール、エッ!そんなこと聞いてないよ、みたいな

マコ:
で、「問い合わせた」っていうんですよ。
それで問い合わせた結果、
東京電力としても、影響は少ないと考えているので、趣旨とは離れていないと考えています

「汚染水が出ていない」とはとてもじゃないけど言えないんですよね。
毎日海水を自分で測っているので、東京電力が。
汚染水が出ているっていう証拠は東京電力自身が日々出し続けているので、
ということで困っていました。
だから、ま、本当にアンダーコントロール、ブロックはされていないんですよね。


平野:
これはいまだに1日350トンをどんどん出ているわけですよね。
処理に困って。
もう今は海に放出してもいいんじゃないかという話も出てますよね。

マコ:
出てます。
本当にもう、今年の夏ぐらいからまた私が、
ちなみに原発事故の後エクセルを覚えて、グラフにしていっているんですけど、
今年の夏以降各地の海水の測定というのを、トリチウムとかいろんな核種の測定結果が急上昇していて、
汚染水がかなりの量出ているか、濃いまま出てるかになっているんですね。

にもかかわらず、去年まで原子力規制庁の方で、
汚染水対策ワーキンググループというのがあったんですけど、
それが今はもう無いので、規制する担当部署が無いんですよ。

水野:規制する担当部署が無いの?!

マコ:無いんです。

ケン:勝手にそんなね、コロコロコロコロ変えてね。

マコ:
一応監視評価検討会で見ていると言ってるんですけど、
この間規制庁に、この汚染水の海水の放射能濃度が上がっているというのはどこで見ているんですか?
「まあ、中で見ているところがあるでしょう」って言われて、
だったので、もうかなり驚いてしまって。
汚染水が海に、多分今年の夏以降、ちょっと量がたくさん流れ込んでいるっていう状況なんですね。
測定点から見ても。
でもそれを報道するところも調べるところもないというのがまず一点と、


2号機が一番多く放射性物質を放出した理由

マコ:
再稼動がどんどん進んでいく中で、1個ビックリしたことが、
今年の夏に、未確認未解明事項というのを54件ぐらいあるんですけれど、
原発事故の、

水野:そんなにあるんですか、未確認未解明

マコ:
そのうち10件がすごく重要で研究課題として取り上げられていて、
そのうち4つが、「大体こんな事じゃないかな」って今年の夏に出てきたんですよ。
ま、少ないけれど、54のうちの4なので。
その中の一つに、1号機2号機3号機のうち、
「なぜ2号機が爆発していないのにたくさん放射性物質を放出したのか?」
1と3は大きく爆発しましたけど、
2号機は爆発していないのにたくさん出したんですよ。
で、それがなんでなのか?
それでちょっと遠く、1km離れたところで中性子線をたくさん観測したんですけれど、
それもなぜなのか?ということのヒントになることが出てきて、
それはこのあいだ12月にNHKで少しやってたんですけど、
燃料棒が露出して熱くなると原子炉の中に水を入れて冷やすんですけど、
いったん熱くなった燃料棒に水をかけてしまうと、
水ジルコニウム反応というのが起こって、
よりエネルギーと熱を放出してよりメルトダウンが進行するっていう事が分かったんです、今年の夏。
それが今年の8月に出てきて、ビックリしてわたしは。
これはもう重要な情報じゃないかと思って、ブワーって記事書いたんですよ。

ケン:大騒ぎでしたよね。

マコ:
一人で大騒ぎしてたんです。
で、なぜ重要か?というと、
燃料棒が露出すると水をかけて冷やすということが再稼動の新基準の中に盛り込まれているので、
シビアアクシデント対策として。
世界の原子力業界がひっくり返ることだったんですよ。
それでびっくりして東京電力にこの情報を出してきたので、
これはシビアアクシデントの止める冷やす閉じ込めるっていうんですけど、
「それがダメだった」っていうことですよねって驚いて言うと、
「これは業界の大発見じゃないですか」って言うと東京電力は、
「ですよね」って言われたんですよ。

平野:「ですよね」って言ったんですか

ケン:会見が終わってからね。

マコ:
そうそうそう。
結局2号機は爆発しなかったので、
原子炉の中の圧力が高くなってしまって、水が入れられなくなったんですよ。
なので、水を入れていたら原子炉の中の圧力が高くなって、
いったん水がまた抜けて、気体もちょっとずつ抜けて、
また燃料棒が露出してしまったから水を入れるっていうのを3回繰り返したんです。
なので他の号機と比べて3回水ジルコニウム反応を起こして、3回メルトダウンが進んだ

っていうのが今年の8月に出てきたんです。

水野:
でも、それをやったらダメだということがわかったのに、
それをやるという方向で安全基準は出来ているんですね。

マコ:
もうそれより先に基準ができていたので、
それが反映されていないんです。

水野:そうなんだ。
それに気づかず私たちは新しい年を迎えようとしているわけですね。

マコ:そうです、そうです。


水野:
ここからは、京都大学の小出先生のお話を聞いていただこうと思います。
お三人にはまたそのあとお話を伺います。


<高浜のプルサーマル・40年期間延長・高温ガス炉・福島第一原発>
小出裕章氏12/31報道するラジオ年末特番(文字起こし)









報道するラジオ年末特番『もう、だまされないぞ!2014』
2014年12月31日 文字起こしブログ

<もう騙されない>
東京電力記者会見の今・原発再稼働・アンダーコントロール・2号機の謎 
おしどり・木野龍逸12/31報道するラジオ(文字起こし)


<高浜のプルサーマル・40年期間延長・高温ガス炉・福島第一原発>
小出裕章氏12/31報道するラジオ年末特番(文字起こし)


<福島第一原子力発電所>
燃料の取り出し・汚染水・魚・凍土壁・「処理水」・他 
おしどり・木野龍逸12/31報道するラジオ(文字起こし)


<甲状腺がん>
「一巡目が終わって二巡目に入った時点で新たに4人子供の甲状腺癌の人が見つかったんですけど、 説明がどんどん破綻していっているんですね」
おしどり・木野龍逸12/31報道するラジオ(文字起こし)






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ご努力ありがとうございます。こっちにします(^_^;)

しかしこの背景写真グットです。国が東電が福島原発の
悲惨な正体を隠そう隠そうとしている、しかしこんな
放射能汚染水をジャジャ洩れな荒涼した現実。A4に
プリントアウトしていろんな駅にばらまこうと思います。

東電、推奨より10倍希釈 福島第一、粉じん飛散防止剤
朝日新聞デジタル 2014年12月31日(水)10時12分配信
彼らの性根の奥の奥裏の裏がはっきりと観える記事です。
今更ながら嫌な連中ですよ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141231-00000013-asahi-soci