下記の記事には2014年8月8日、作業前に倒れた60代男性が死亡した件は人数には含まれていません。
(東電が作業が原因だとは認めていないからなんだろうけど)
マクドナルドのチキンにビニール袋が入っていたことに大騒ぎしているけど、
そんなことより原発事故後多数の作業員が亡くなったり大怪我をしたりしているのに、
東京電力に関してだけは警察の捜査が全く行われないことの方が私はとっても不思議です。
福島第1原発 負傷者大幅増
河北新報 2015年01月07日水曜日
東京電力は6日までに、2014年度に福島第1原発で負傷した作業員数が11月時点で既に前年度の人数を大幅に超えたことを明らかにした。同原発で働く作業員が増加したことが主因とみられる。
東電によると、14年4~11月に福島第1原発で負傷した作業員は39人に上り、他に体調不良を訴えた作業員が1人いた。13年度の負傷者数は死者1人を含め通年で23人だった。
14年9月22日には協力企業の作業員1人が放射能汚染水の保管用タンク建設中に落下した鉄パイプで背骨を骨折。11月7日にはタンク増設工事中に重さ390キロの鋼材が落下し、協力企業の作業員3人が負傷した。うち1人は一時意識不明の重体となり、別の1人は両足首を骨折した。
同原発では1日平均の作業員数が増加を続け、特に14年9月以降は6000人を超えており、前年同期と比べて2倍近くに増えている。汚染水の処理量が増加し、保管用の新設タンクを用意しなければならないことが一因だ。作業中の負傷が後を絶たないことから、東電は自社内に作業前の確認や現場の調整、管理面で問題があると判断。毎月1回、元請け企業と共に安全管理指導会を開き、原因分析などを行っているほか、現場の危険箇所を指摘し対策を進めているという。
やっぱり、東京電力だけは、日本の法律の圏外にいるということなのかな?
あんな大きな爆発事故を起こしても強制捜査は入らないし、
有害な物質をそこいら中にばら撒いても「無主物」と言って引き取らないし、
ばら撒いた毒物が原因で、病気になっても、家を追い出されても、死んじゃっても知らん顔だし、
自分の会社で働いている人が怪我しても死んでも警察は捜査しない。
作業員が2倍増えたから死傷者も約2倍になったって事?なんか、変じゃね?
日本の基地にいる米兵がいろんな犯罪起こしても、米軍のヘリコプターが墜落しても、
日本の警察は捜査できないし、日本の裁判所でも裁けない。
そうか、日本の警察が捜査できないっていうことは、
東京電力って、独立した国家だったんだ…
ーー東京電力の会見などで表に出てきている情報のうちこのブログに書いたものーー
(※下記は私が把握している分だけですので、実際はもっと多いかもしれません)
死亡確認
2011年3月
●4号機タービン建屋地下で遺体で見つかった東電社員2名をなぜ津波警報で避難させなかったのか?
東電記者会見6/20(動画・内容書き出し)
2011/04/03
東京電力福島第1原発の4号機タービン建屋地下で先月30日、
震災直後から行方不明になっていた社員2人が遺体で見つかったことが分かった。
東電が3日、発表した。福島第1原発で東電社員の死亡が確認されたのは初めて。
2011年5月14日
●5/16東電。知り得た情報&知り得ない情報「たねまきJ」小出裕章(内容書き出し、参考)
東京電力福島第一原子力発電所で作業中に意識不明となり、
搬送先の病院で死亡した60歳代の男性作業員について、東電は15日、死因は心筋梗塞だったと発表した。
男性は、福島第一原発では13日から作業を行っており、
同日は3時間で被曝(ひばく)線量は0・51ミリ・シーベルトだった。
翌14日は作業を始めて約50分後に突然、体調不良を訴えて意識を失った。
●5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)
5月に福島第一原発で死んだ作業員に「たったの50万円」
●福島第一原子力発電所作業員死亡で初めての労災認定(東電会見動画あり)
2011年8月16日
●8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡(東京電力記者会見ノーカット版添付)
東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。
東電によると、男性は関連会社の作業員で
8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。
体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
2011年10月6日
●福島第1原発で作業の50代男性死亡(東電記者会見質疑応答一部書き出し10/6)
東京電力は2011年10月6日午前11時からの記者会見で、
福島第1原発で作業に従事する協力会社の50代男性作業員が、
本日午前5時ごろに亡くなったとの連絡があったと発表した。
東京電力によると、男性はことし8月8日から、福島第1原発の施設内でタンク設置工事に従事しており、
昨日10月5日午前7時ごろ、朝礼の前に体調不良を訴え、Jビレッジに搬送。
●政府・東京電力合同記者会見10月13日 「作業員の死因に関して」(内容書き出し)
●ようやく公表。10月6日に亡くなった福島第一原子力発電所作業員の方の「死因」10/21東京電力記者会見(内容書き出し)
2012年1月9日
●60代作業員心肺停止で搬送 東電会見1/9(会見動画・内容書き出し)
本日午後2時22分ごろ福島原子力発電の所廃スラッジ貯蔵施設において、
コンクリート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、
福島第一原子力発電所5・6号機緊急医療室に運ばれ、治療を受けましたが、
心肺停止状態であることから、午後3時25分に福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
●60代心肺停止作業員の外部被ばくの累積線量は6.082ミリシーベルト(東電1/10午前記者会見・書き出し)
●心肺停止作業員に関して続報・病院からの報告をただ待つ東電に木野さんが私の思いを代弁してくれました(東電会見1/10午後 動画&内容書き出し)
●平気な顔で嘘をつく東京電力の会見1/12午後(一部書き出し)
2012年8月22日
●心肺停止で作業員死亡「放射線被ばくの影響ではない」と、東電。
東京電力は22日、
福島第1原発で作業していた男性が心肺停止となり、福島県いわき市の病院に救急搬送されたと発表した。
県警によると、男性は57歳で同日午後に死亡した。
休憩室で休んでいたが、まもなく体調不良を訴えた。
午前10時35分ごろ、別の作業員が意識不明の状態で倒れているのを発見した。
2011年11月~2013年7月9日
●吉田所長の病名は?治療期間は?被ばくとの関係は?東京電力記者会見書き出し&関係資料
吉田氏は2011年11月24日から入院しているが、
東電は個人情報保護や本人の意向を理由に、病名や被ばく線量を公表していない。
このことから、吉田氏の被ばくと病気の関連を疑う声は絶えない。
●福島第一発電所吉田前所長の病名公表(東電記者会見 動画&内容書き出し)12/9
●東京電力福島第一原子力発電所 吉田所長の訃報
東京電力福島第一原子力発電所の事故で現場で指揮を執った吉田昌郎元所長が、
9日午前、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
58歳でした。
2014年3月28日
●<福島第一>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
東京電力福島第一原発で28日、
掘削作業をしていた福島県広野町、下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が
土砂の下敷きになり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
2014年3月28日
●<福島第一死亡事故>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
こちらの方で掘削作業を行っていました作業員のほうが土砂の下敷きになったという情報が
本日午後2時30分ごろに入ってございます。
作業員につきましては直ちに救出を行いまして、入退域管理施設にあります医療事務室の方に送ってございます。
この際、身体のサーベイも行っておりますが、汚染はございませんでした。
なお、本人でございますけれども、意識がなく、また心静止の状態という事です。
心臓が静かに止まっているという感じでございます。
2014年8月8日
●<作業員死亡>福島第一原子力発電所8/8
作業前に倒れた60代男性が死亡
事故・怪我
2011年8月31日
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
東京電力によると、31日午前9時35分ごろ、
福島第1原発でセシウム吸着装置の使用済み吸着塔から水抜き作業をしていた協力会社の作業員2人が、
誤って水をかぶった。
2011年10月29日
●福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷(東電会見・書き出し)10/29
東京電力は29日、福島第1原発1号機タービン建屋付近で、
大型クレーンの解体作業をしていた協力企業の男性作業員2人が、落ちてきたワイヤに当たり負傷したと発表した。
40代の男性作業員はあごや腕、肋骨(ろっこつ)、両足の骨を折る重傷。
20代の男性作業員も肩や首、腹部などに痛みを訴えており、骨折の疑いもある
●10月29日東京電力記者会見午後の部(負傷者の方に関しての報告・書き出し)
●11月1日のふくいち現場の声(ワイヤー落下の40代作業員足切断・全面マスク着用変更)ー東京電力記者会見関係個所書き出し11/1午後の部ー
●ワイヤーの下敷きで怪我した作業員は?フリー木野龍逸氏が聞いてくれました。
2012年10月5日
●福島第二原発・作業員4m下に落下事故10/5東京電力記者会見(内容書き出し)
福島第二原子力発電所の4号機の屋外施設で塗装作業を行っていた当社社員が転落をして負傷。
開口部を通じて下に落ちまして、最終的に一番下まで落ちていますので、4m落ちたという事になります。
2013年10月9日
●淡水化装置から汚染水が漏れ作業員6人が被ばく10/9
東京電力福島第一原発で、放射性セシウムを除去した処理水から塩分を除去する装置で水が漏れた問題で、
東電は九日、現場にいた下請け企業の作業員11人のうち6人が処理水をかぶっていたと発表した。
2014年2月25日
●<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~
2 月25日午後3時30分頃、福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所において、作業員がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、移送ポ ンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業員が着用していたカバーオール前面の一部に引火しました。
2014年11月7日
●福島第1原発の工事現場で鋼材落下 1人意識不明、2人重軽傷(福島14/11/07)
福島第1原発のタンクの増設工事現場で、重さ390kgの鋼材が落下し、作業員3人が重軽傷を負った。
1人は、意識不明の重体。
その他
2011年12月12日
●除染作業で作業員死亡(伊達市)統合会見動画&内容書き出し12/12
内閣府の原子力災害対策本部は12日、
福島県伊達市の下小国地区で除染作業中の男性(60)が急病で病院に運ばれ、死亡したと発表した。
男性は同日午後1時ごろ、車の中で倒れていたのを、同僚が発見した。
心肺停止状態で搬送されたが、午後2時ごろ、搬送先の医療機関で死亡が確認されたという。
死因は非公表。
2011年12月17日
●福島第一発電所三菱重工業関係ノロウイルス52名(東電会見・書き出し)
東京電力は17日、
福島第1原発で働く三菱重工業と下請け会社の作業員52人が15日から16日にかけて、
ノロウイルスが原因とみられる食中毒症状を訴えたと発表した。
東京電力は18日、
福島第2原発内にある福島第1安定化センターに勤務する30代の男性社員がノロウイルスに感染したと発表した。
第1原発では16日までに三菱重工関係の作業員52人が集団感染しており、
感染経路は不明だが、第2原発にも拡大した。
2014年5月9日
●<作業員意識が朦朧>
「ドクターヘリで移送してございます。作業と直接の因果関係は無いと考えてございます」
5/9東京電力記者会見(文字起こし)
福島第1原発で、協力企業の男性作業員が体調不良を訴え、ドクターヘリで運ばれたと発表した。
2014年9月の鉄パイプ落下の記事
福島第1で作業員重傷=タンク建設中、鉄パイプ落下-東電
時事ドットコム 2014年9月22日
東京電力は22日、福島第1原発で放射能汚染水を保管するタンクの建設中、鉄パイプが落下して協力企業の40代の男性作業員が重傷を負ったと発表した。男性は背骨を骨折したが、命に別条はないという。東電が事故の原因を調べている。
東電によると、事故は20日午後0時20分ごろ、構内南側にあるタンク群の建設現場で発生。協力企業の作業員7人がタンクの溶接などをしていたところ、半自動溶接機を上下に動かすウインチを移動させる際に、固定していた長さ1.5メートル、重さ約4キロの鉄パイプが13メートルの高さから落下し、男性の背中に当たった。他の作業員にけがはなかった。
男性は福島県いわき市内の病院に運ばれ、重傷と診断されたが、22日から事務作業に復帰した。(2014/09/22-21:18)
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⇒ 【立ち読み】http://www.shueisha-int.co.jp/pdfdata/0236/nihonhanaze.pdf(必読!)
※ 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー
第1弾 2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181723
第2弾 2014/11/02 国際社会の「敵国」であることを自ら望む日本の病 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/201949