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質疑応答1 武田邦彦氏他 (内容全て書き出し)5/18文科省。

衆議院文部科学委員会2011.5.18

質疑応答 1



自由民主党の馳浩氏ー武田邦彦氏

・事故と考えたらいいのか事件としてとらえるべきか
・国会に調査権限も持ったそういう独立性の高い調査委員会を作ることについてどう思うか
・SPEEDIが法令に従えば公表できるはずなのに、されていなかった事に対する見解

内容は続きを読むに記載します

馳委員 
自由民主党の馳浩と申します。
きょうはありがとうございます。私は、当然、原子力政策については一通り国会議員としての理解はしておりますが、
こういった事故あるいは健康被害という問題については素人でありますので、
失礼なことを聞くかもしれませんが、できれば、かんで含んで教えるような感じでいろいろ答弁いただきたいと思います。

まず、武田参考人に伺います。

私たちは、地震と津波という原因によるいわゆる天変地異、
事故により今回の放射線の原子力施設以外への放出が始まったという認識でおりました。
ところが、報道されているように、どうも初動の態勢で政府と経済産業省あるいは東電の対応が、
的確に、法令どおりにされていなかったのではないかという疑いが明らかになってまいりました。

そう考えると、事故ととらえればよいのか、事件というふうにとらえて、
やはり時系列を含めてだれがどのように対応したか、その根拠は、法律は何なのか、
ここをやはり調査をしていかなければいけないなと思っているんです。

まず、事故と考えたらいいのか事件としてとらえるべきか、この点についての見解をお伺いしたいと思います。

武田参考人 
まず、最初の陳述に申し上げましたように、
日本の原子力発電所は、ほぼ震度六以上ぐらいの地震で倒壊するように、
この場合の倒壊というのは倒産みたいな意味でありますが、
つまり、原子炉がいろいろな形で壊れるということを前提につくられているわけですから、
その意味では、技術の問題よりか、そういう設計基準をもって原子炉をつくった、
原発をつくったということがまず第一であろうと思います。

それから、あのぐらい大きな装置というのは、必ず半日もしくは一日ぐらい前に兆候があらわれます。
今度ですと、例えば電源が切れて循環水が通らないということになりますと、
小さな装置ですと、あっという間にある意味では爆発したりいろいろなことが起こるわけですが、
物理的に言いますと、大体サイズのルートで時間が経過します。

したがって、大きい装置ほど、簡単に言うと象の動きは遅いというのと同じなんですが、
原子力発電所の場合は装置が大きいだけに、
実際に事故になる原因が起きてから例えばその事故が具体的な形をあらわす、
今度の場合は、循環水が切れたという状態から熱の量は計算できます、
それに従って水の蒸発量も計算できます、
それから、腐食によって水素が発生する量も直ちに計算できます。

したがって、循環水が切れた時点で、
一日後とか半日後に水素爆発するとか燃料が溶融するということは予想できるわけであります。
これは、装置が大きいことによってできることですね。

それから、もしもそこの時点での風向きというのがわかっていれば、
一日ぐらいの余裕がありますから、何号炉はいつ爆発する、それによって放出する量は何ベクレルである、
これも計算の方法がもう確立しておりまして、予算を使ってそういう計算のソフトも完成しております。

それに気象庁がもし力を尽くして風向きを推定したら、
確実にどこの地点がどのくらいの汚染を受けるということがわかります。

そこからもしも計画的にバスとかそういう手段で避難させるとすると、
変な話ですけれども、原発自身は、原発という機械は壊れますが、住民は被曝することなく退避をすることができる。

そういうことができたという点では、
初動における情報の公開、特に技術的な情報の公開が著しくおくれたというふうに思います。

それから、最近になって、燃料が溶融しているのではないかという報道が流れましたが、
これは、専門家の間、原子力安全委員長も言っておられますし、
それから日本原子力学会も発表しておりますが、
私もそうでしたけれども、三月末には燃料が破壊されているということはおおよそ検討がついておりました。
それが二カ月後に発表されるということがあって、いろいろな対応がおくれた。

例えば、東電の最初に発表した、四月中旬に発表した工程表というのは、
既に東電が炉内での燃料の破壊がわかっていながら違う工程表を発表する、
そういうことになりましたので、
全体的な技術の初動態勢というのは、大変に人間的な要素が多かったというふうに思っています。

○馳委員 
事故が、人為的な対応のまずさ、連携不足、公開不足により
事件性を帯びてきているのではないかなという疑いを持って私たち見ておりますが、
そうすると、この後、やはり検証しなきゃいけないんじゃないだろうかと国会でも議論になっております。

そうすると、菅総理は、政府が任命した人によって検証し、
もちろんその対象には私も、つまり総理自身もなりますというふうにおっしゃられました。

一方、我々自由民主党は、議員立法で国会に、
例のアメリカのスリーマイル島の事故のときのようなケメニー委員会をつくって、
偽証罪とか、また、調査権限も持ったそういう独立性の高い調査委員会を置いてやはり検証しないと、
そして、その検証した結果を国際社会に報告する、できればIAEAのメンバーにもその中に入ってもらう。
同時に、次の起きてはならない事故に対しての備えという意味でも、
我々はやはり国会にそういった委員会が必要なのではないかなというふうに思っております。

今後の課題もやはり含んでおりますので、武田先生、どういうふうにお考えですか。

武田参考人 
陳述でも申し上げましたとおり、原子力発電というのは、
人間の想像を超えるような出力、つまり熱の出力を持っております。

そういった巨大技術を日本社会がマネジメントするためには、
今言われましたように、原因追求を極めて厳密にやるということが、
五十基ほど日本には原子力発電所がありますが、今後、それの実質的な安全性を保つ上で非常に重要である。

そのときに極めて重要なことは、
やはり、事実を非常に重視するということに基づいて実施することが
今後の技術の安全性を保つものだというふうに考えております。

馳委員 
もう一点、武田参考人にお伺いします。
私たちも、SPEEDIがあるのに、どうして毎日、できれば一時間に一枚ずつ、
SPEEDIによる、地図の上に放射性物質が拡散していくようなあれを報道してくれなかったんだろう、
公表してくれなかったんだろうかといまだに疑問なんですよ。

三月二十三日が一番最初でしたっけ、
その後、四月に入って一枚、それはないだろうというふうに思うわけです。

多分、私たち国会議員以上に、地元住民の皆さんは大変な憤りを持っておられると思います。

武田参考人、SPEEDIは法令に従えば公表できるはずなのに、されていなかった。
この点についての見解をお伺いします。

武田参考人 
私が最初にその事件があって爆発して大体どのくらいのベクレルが出たということを思ったときに、
風向きが一番心配でした。
風向きによって風下は大量に被曝をします。

そのときに政府は放射線は距離の自乗に反比例すると言いましたけれども、これは科学的に間違いでありまして、

放射線の被曝は、原子炉からもやもやっと上がった、
いわば噴煙とか花粉というようなものと同じなんですが、
それが風に吹かれていくところの下が被曝するわけでありますので、距離の自乗には全然関係がないものであります。

したがって、最も重要なことは、風向きを伝えるということであります。

それにSPEEDIが役立つわけでありまして、
SPEEDIは、もちろん即刻、迷うことなく公表すべきであり、
原子力発電所という、非常に危険だけれども国益に即しているという技術を開発する上の一番下の要件といいますか、
そういうものであるということか思います。

三月二十三日に最初に発表されたSPEEDIのデータを見まして私はびっくりいたしました、
これは大変だ、もう既に百ミリを超えているところが相当な地域あるということで。

これをもしも手続上何かのかげんで隠したとすると、
それは被曝した人の病気に直接かかわることですから、
私のような科学をやっている人間にはとても考えられないような措置であったというふうに思います。

馳委員 
内閣参与であった小佐古先生も、
法令に基づいて対応していればよかったのにというふうな疑問の声を持って、記者会見をして退任されました。
私は、この辺は今後の検証の課題なんだろうと思います。

次に、山口参考人にお伺いをいたします。

きのう、大塚厚生労働副大臣がジュネーブのWHOの総会で、大量に放射性物質を大気中、海洋に発散をさせたことのおわびを申し上げた後、長期的に健康調査をしますというふうに表明をされました。

そこで山口参考人にお伺いいたしますが、長期的に健康調査をする場合に必要な要件、その基準というもの、どういう健康調査なのか、だれがするんだろうか、こういうことについて教えていただけますでしょうか。


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