2015年2月25日午後
菅官房長官記者会見(音声)
毎日新聞キノシタ:
福島第一原発の件で、2号機建屋から汚染した水の雨水が流出していた問題でお伺いいたします。
東電が把握しながら長期間公表しなかったことに本日漁協と地元から反発の声が上がりました。
それについて政府の受け止めをお願いします。

菅義偉官房長官:
まずですね、あの…
排水路に流入した可能性のある、うー、(メモ受け取る)
えーー、部分の調査を行ってですね、エーー、(読むべきところを探している)
昨日、2号機の屋上部分で、比較的高い濃度のたまり水、これが検出されたということを公表しています。
で、東京電力ではですね、原子力規制委員会の検討会 平成2●年2月14日にですね。
廃炉汚染水対策現地調査会議18日において、
えー、この放射性物質の濃度や告示濃度をこれは公表をいたしております。
それで昨日ワイヤー(通信社)で、えーー、この水溜りが、あ、たまり水ですね、検出されたと。
これはあの、新たに汚染水がですね流出、発生したのではなくて、
原因となるそこの、おーたまり水の中に比較的濃度の高いですね、えーーー、たまり水が検出されたと。

ま、どこから、ということの原因がわかったということですね。
えーー、東電が昨日公表した対策。
これの他ですね、排水路の水を港湾内を移送するポンプの設置など、あらゆる適切な対策を講じるよう、
東京電力に対して経産相としては指導しております。
またあの、福島第一原発の港湾外の海水の濃度はですね、
これも従来から公表していますけれども、
継続して法令告示濃度に比べてですね、十分に低い、えー、数値であります。
ま、従って港湾外への汚染水の影響は完全にブロックされている。
状況はコントロールされている。
そういう認識に変わりはない、そういういうことです。
毎日新聞キノシタ:
本日福島県の漁協の組合長の会合で「信頼関係がなくなった」などと強い反発が出たんですけれども、
これについて国としてはどのように関わって、対処していく
菅義偉官房長官:
ん、ま、現状のですね、説明をさせていただいて、理解を求めていく。
あの、お、対応策をきちっとやっていくことが大切だと思います。
読売新聞:別の内容の質問=省略=
記者:
「影響は完全にブロックされている」とおっしゃいましたが、
要するに出ている、だだ漏れなんだけれども海水で薄まって影響が少なくなっているという、
そういう意味だと思うんですけれども、
菅義偉官房長官:
あのーー、これはですね、えーーー、
港湾外の海水の濃度は、これ、従来からこれを公表しています。
で、継続して、法令告示ぃ濃度に比べて、ま、十分に低い値であることが、
これはあの、事実として判明してます。
従って港湾外への汚染水の影響は完全にブロックしている
状況はコントロールされている
こういう風に申し上げたところであります。
記者:
「ブロックされている」という言葉は正確じゃないと思います。
低いのはわかりますが、その影響自体は出ているんじゃないですか?
それは、海水は大量にあるので薄まるので規制の下にあるというそれだけでしょ。
「ブロックされている」というのは本当に不正確です。
菅義偉官房長官:
あのーー、ですけど、この港湾外への海水のことは従来からま公表してですね、
あーー、汚染水の影響というのはあの、これ、測定をしていますから、
で、測定の数値がですね、法令告示濃度に比べて、これは十分に低い数字であるというふうに、
ま、報告を受けていますので、
そこは「ブロックしている」という表現を使わせていただいている、ま、そういうことです。
朝日新聞:
関連しまして、今回の東電の対応については、
何か問題があったとか、改善するべきだということはないですか?
菅義偉官房長官:
あのーー、ま、どこからですね、排水路に対する流出がある部分の、ま、
あのー、汚染水が漏れていたかと、
ま、その調査を行って、えー、昨日、この原因が判明したわけですから、
あのーー、その判明を受けてですね、えーー、この、排水路の水を湾、港湾内に移送するポンプの設置など、
ま、そういうことについて、経済産業省からも指導をして、えー、東電はそれに対応したということです。
記者:
政府は「被災者の、福島に寄り添う」ということを掲げていますけれども、
その寄り添う姿勢とはちょっとかけ離れている対応のような感じがしまして、

菅義偉官房長官:
いや、その意味はわからないですよね!
だって発生したからすぐに対応しているわけじゃないですか!
それを放置したわけじゃないですよ!
その原因を調査していたわけですから。
それでようやく排水、たまり水の箇所が判明したので、すぐ対応させていただいたと。
まぁそういう事です。
ーーー
汚染水が流れてきていることがわかっていながら、
1年近く港湾外へ流し続けていたことは放置していたことになるんじゃないかな?
総理大臣にしても、内閣官房長官にしても、
都合が悪いことを聞かれると直ぐにキレる。
日本はとっても品のないエゲツない国になってしまったものだと悲しくなる。
ーーー
安倍総理 「汚染水は福島近海で完全にブロックしている!」
福島汚染水流出:県漁連「信頼関係崩れた」
毎日新聞 2015年02月25日 21時19分(最終更新 02月26日 00時02分)
外洋に流出していた汚染水と東電が計画している汚染水対策
東京電力が福島第1原発の排水路から汚染水が外洋流出しているのを把握しながら約10カ月間公表しなかった問題で、福島県漁連(野崎哲会長)は25日の組合長会議で東電に「情報隠しであり、信頼関係は崩れた」との見解を伝えた。県漁連はこの日、汚染地下水を浄化後に海洋放出する「サブドレン(井戸)計画」承認に向け意見集約する予定だったが、問題発覚を受け、納得できる説明があるまで計画を容認しない方針も示した。
組合長会議は同県いわき市で開かれ、相馬双葉漁協やいわき市漁協の幹部らが出席。東電から事実関係の説明を受けた。東電福島復興本社の新妻常正・副代表らは、昨年4月以降に第1原発の港湾外につながっている原子炉建屋西側の排水路で放射性物質濃度の上昇が確認されていたことを説明。漁協幹部からは「なぜ公表しなかったのか」との批判が集中した。新妻副代表は「(公表より)原因究明を優先してしまった。漁業者には報告しなければならなかったと反省している」と陳謝した。
いわき市漁協の矢吹正一組合長は「(震災から)4年も顔を合わせてきた東電幹部から裏切られた」と不快感を隠さなかった。相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長も「汚染水問題の解決には信頼関係が最重要だとの考えでやってきた。その前提が崩れてしまったことで、漁業者はサブドレン計画に納得しないだろう」と述べた。
福島県の内堀雅雄知事も25日、「海への流出で県民に不安を与え、情報の速やかな公表もされなかったのは極めて遺憾」と東電の対応を批判。県は27日に原発の周辺市町村や有識者を交えた協議会で現地調査する方針を決めた。
東電によると、汚染水は福島第1原発2号機の原子炉建屋の屋上に降雨時にたまり、排水路を通じて外洋に流れていた。東電は、水をポンプでくみ上げ、港湾内に通じる別の排水路に移送することを検討する。【栗田慎一、岡田英】
<海に汚染水>
東電「構内側溝排水放射線モニタ「高」警報が発生、その10分後「高高」警報が発生しました」
<福島第一原発>
1年近く隠蔽し対策もとらず「2号機屋上の高濃度汚染水が外洋に流れていた」と今日発覚
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