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03.29
Sun
2015年3月27日
報道ステーション

古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし

サウジ主導の空爆続く
緊迫イエメン”宗教対立”


古舘:
このアメリカの流れに関してはイランと連携をしつつあるという、
今までとは考えられない流れがありつつも、
いざこうなるとサウジの後ろ盾ですか、やっぱり。

報ステ1

古賀:
そうですね。
今ちょっとそのお話をする前に、私、ま、今日が最後ということでして、
テレビ朝日の早川会長とか、あるいは古舘プロダクションの佐藤会長のご意向でですね、
私は、ま、これが最後
ということなんですが、
これまで非常に多くの方から激励を受けまして、
で、一方で菅官房長官初めですね、官邸の皆さんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども、
ま、それを上回るみなさんの応援のおかげでですね、非常に楽しくやらせていただいたということで、
心からお礼を申し上げたいなというふうに思います。
本当にありがとうございました。

報ステ3

古舘:古賀さん、あのちょっと待ってください。

古賀:はい。

古舘:ちょっと待ってください、古賀さん待ってください!

古賀:はい。

古舘:今のお話は、ちょっと私としては承服できません。

古賀:はい。

古舘:あのー、古賀さんは金曜日に

古賀:はい、

古舘:こう、時折出てくださって、

古賀:はい、

古舘:ま、大変私も勉強させていただいている流れの中で、

古賀:はい、

古舘:番組が4月から様相が変わっていく中でも、

古賀:はい

古舘:古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと、

古賀:あ、

古舘:相変わらず思っていますし、

古賀:ま、それは本当にありがたいことです。

古舘:えーー、

古賀:もし本当であれば、本当にありがたいことだと思います。

古舘:
古賀さんがこれで、全て、なんかテレビ側から降ろされるということは、
ちょっと古賀さんそれは違うと思いますよ。

古賀:
いやでも、私に古舘さんは言われましたよね。
私がこういう風になるということについて「自分は何もできなかった、本当に申し訳ない」と。

古舘:
はい、もちろんそれはこの前お話したのは、楽屋で、
古賀さんにいろいろ教えていただいている中で、
古賀さんの思うような意向に沿って流れができていないんであるとしたら大変申し訳ないと、私は思っている今でも。
しかしさっきのはちょっと極端すぎる。

古賀:
私は全部録音させていただきましたので、もしそういう風に言われるんだったら全部出させていただきますけれども、

報ステ4

古舘:いや、こちらもそりゃ出させていただくっていうことになっちゃいます、古賀さん。

古賀:いや、いいですよ。

古舘:だから、ちょっとじゃあそれは置いて、

古賀:はい

古舘:
これは私は違うと思っていますが、
じゃあ、イエメンのお話、アメリカの方に行かせていただけますか。

古賀:
それで、非常に複雑な状況にあるんですけれども、今になって大騒ぎしていますけれども、
これは火薬庫みたいなもので、ずーっと前からそうだったんですね。
で、フウシ派っていうのは、今言った通りイランの支援を受けているので、イエメンがフウシ派に支配されちゃったら困ると。
で、サウジが困るとアメリカも困ると。
その前提はですね、アメリカから見るとサウジが正義なんですね。
で、サウジアラビアというのは普通に見ると全く民主的な国ではなくて、
人権侵害というのは国際的にも問題だし、ヨーロッパでも非常に大きな問題になっているわけですけれども、
もしシリアだったらアメリカはものすごい勢いで非難をするでしょう。
でも、サウジアラビアだったら非難をしないんです。
なぜかというと、アメリカの石油利権をしっかりと守ってくれるのがサウジアラビアだから。
ということは、アメリカの正義=サウジアラビアの正義
「サウジはアメリカの味方だしアメリカはサウジの味方だ」ということを単純に思っていて、
「アメリカの正義は日本の正義だ」というのが安倍さんたちの考え方ですよね。
そしたら「サウジを応援するのが正義なんだ」と短絡的にいっちゃう可能性がある
んですけれども、
これはもう、今言ったようにアメリカの正義というのは非常にダブルスタンダードになっているので、
正義というのはわからないんですよ。
だからそういう前提で、日本は何をするべきなのかということを一歩引いて考えていかなくてはならないと。決して短絡的に、アメリカとサウジが一体なんだから日本もそこと一体でサウジを応援しなければいけないというような単純な考え方は取っていただきたくない。
ま、今の所は慎重な対応になっていると思いますけれども、ぜひそういう風にしていただきたいというふうに思います。

古舘:かなり入り組んで複雑に揺れ動いた情勢を冷静に見なくてはいけないということですね。

古賀:はい。



高村氏訪米 安保法制を説明
”国会を延長しても成立”


古舘:
今日、今お届けしている古賀さん、
国会の流れも含めて、国会全体でもいいんですけれどもどんな風にご覧になりますか?

古賀:
そうですね、今日本の外交とか安全保障が根本から変わろうとしていますよね。
そういう中で、中身がよくわからない、法案も出てきていませんし。
国民とか国会でちゃんとした議論が行われていないという状況で、
もうどんどんアメリカとの間では先に進めてしまおうと、
アメリカに安倍さんが行って約束しちゃおうというような、
この動きというのはよく考えてみたらとんでもないことと思うんですね。
なぜか国会では大きな騒ぎになっていないし、
マスコミもですね、「それは大変だ」ということになっていないというのは、
本当にこれはどういうことなのかというのは、非常に私はおかしいなと思っているんです。
で、一方で国会は戦争するとかしないとかそれだけやっているわけじゃなくてですね、
今度の国会というのは、安倍さんは「改革断行国会」というふうに名前をつけたんですね。
もう「改革するぞ」と。
でもはっきり言って、今のところ大きな「岩盤規制にメスを入れます」なんていう話は出てきてないわけですね。
農業で言えば農協改革。
最初の頃そんなことを言っていましたけど、
結局統一地方選で地域農協にメスを入れられないということで、竜頭蛇尾になっちゃいましたし、
それから医療改革を見ていてもですね、チマチマしたことはやるんですけど、大きな変更はできないと。
電力改革に至っては自然エネルギーを抑制して原発推進に行こうという、
「ほとんど原子力村の言いなりじゃないか」という風に今見えるんです。

一方でじゃあ安倍さんは何もやっていないのか?というと
そうじゃなくて一生懸命やっていることもある
んですね。
それはですね、
安倍さんが目指している国というのが社会というのがあるんですけど、

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一つは原発輸出大国
世界中に原発を売り歩いています。
成果もかなり出てきている。

それから武器輸出大国
これも去年の4月に武器輸出三原則をなくしてですね、武器の輸出をどんどんしようと。
これも驚くほど進展してきています。やや驚きなんですけれども。

そしてギャンブル大国
これは何か?っていうとカジノ法案ですね。
全国会で反対が強くて廃案になったんですけれども、それでも依然として自民党を中心にこれを進めようと。
こういうのを見たときにパット思いついたのは
今年の政府方針演説で安倍さんが、
「列強を目指していた、あの明治時代の、あの日本人て素晴らしいな」というふうに礼賛をしました。
列強」という言葉を使ったので本当に私は驚きましたけれど、

列強(れっきょう、英語: great power, major power)
単に大国や強国とも呼ばれ、世界規模の影響力を持つ国家である。
列強は経済的、軍事的、外交的、文化的な力を持ち、しばしば他の小国の行動に影響を与える。


安倍さんの側近と話をしたときに「あれは完全なミスだったとお認めになっていましたけれども、
この安倍さんが言う「美しい国」というのはどういうことなのかな?と一方で思うんですが、
私はこういうことは狙っちゃいかないなと思っているんですね。
じゃあどういうことを目指していったらいいのか?
これはもちろん私の考え方ですけど、多くの日本人と共通しているんじゃないかと思うんですが。

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原発大国じゃなくて自然エネルギー大国だと。
あるいは武器輸出大国じゃなくて平和大国だ。
ギャンブル大国なんかやめて文化大国だと。
こういう国を目指して欲しいなという風に思うんですよ。

ま、安倍さんが目指しているような国と、「そうじゃない」という人たちのですね、ギャップがあるんじゃないかということで、私がもう一度申し上げたいのは、
「やっぱり安倍さんと我は考え方が違うよ」と。
それは「I am not ABE」ということで、前も申し上げたんですけれども、それはものすごい批判を受けました。

今日もですね、さっきああいうやり取りがありましたけれども、
やっぱり我々は「批判されたから言っちゃいけない」というふうになっちゃいけないので、
そういう意味ではですね、ま、ちょっとテレビ朝日には作ってもらうのは非常に申し訳ないと思いましたので自分で作ってきました「I am not ABE」というのをですね。

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これは単なる安倍批判じゃないです。

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要するに「日本人がどういう生き方をしようか」ということを考える上での一つの材料にしていただきたいなというふうに今一つの考え方を申し上げたと。
それはもちろん批判をしていただいてもいいですし、そういうことをみんなで議論していただきたいなというふうに思っていましたので、
まぁこれはもちろん官邸の方からまたいろんな批判がくるかもしれませんけれども、
あんまり陰で僕は言わないで欲しいなと思っているので、ぜひ直接、菅官房長官でも、ご覧になっていると思いますから、私のところにどんどん文句を言ってきていただきたいなと思います。

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古舘:
古賀さんのいろんなこういうお考えというところには共鳴する部分も多々あるんですが、
一方で「はっきり申し上げておきたいな」という一点はですね、


古賀:はい

古舘:
マスコミの至らなさ不甲斐なさももちろん認めるところもありますが、
例えば私が担当させていただいているこの番組で言えば

古賀:はい

古舘:この前も数日前に原発のですね、川内原発に関する地震動に関するあの不安の指摘。

古賀:素晴らしい、素晴らしいですね。見せていただきました。

古舘:あるいは311の4年目の際には核のゴミが全く行き場がない問題

古賀:そうですよね。

古舘:
批判するべきところ。
それからあと沖縄の辺野古の問題ですね。こういうところも国部一帯でのああいうアメリカでの海兵隊の思惑もあると。


古賀:そうですね、それは昨日私もツイートしたんですよ。

古舘:そういうこともやらせていただいているんです。

古賀:
こういう立派なビデオを作っていますよ、と。
あそこのサイトに行って特集というところをクリックしてください。
あれを是非見てくださいって言ったんですね。
言ったんじゃなくて、ツイートしたんです。
もうすごく反響もありました。
で、「あれを作っていたプロデューサーが今度更迭される」というのも事実です。

古舘:
「更迭ではない」と思いますよ。
私は人事のことはわかりませんが、あのー、

古賀:いや、人事のことを、

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古舘:いや人事異動を更迭っていうのは、これやめましょ、古賀さん。

古賀:それはやめましょうそれはやめましょう。

古舘:これは見ている人がわからなくなっちゃうと思うんで。

古賀:
それはやめましょう。
だから僕はそんなことは言いたくないので。
今安倍政権の中でどんな動きが進んでいるのかな、と。

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古舘:すみません、ちょっとごめんなさい、時間がちょっと、

古賀:だからそんなこと言わないで欲しかったんですよね、もう。

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古舘:いやだからちょっとこれは、

古賀:ただ言わせていただければ、最後に。

古舘:じゃはいはい。

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古賀;
これを是非、ま、古舘さんにお贈りしたいんですけど、マハトマ・ガンジーの言葉です。

あなたのすることのほとんどは
無意味であるが
それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは
世界を変えるためではなく
世界によって自分が
変えられないようにするためである


つまり、圧力や自粛に慣れていってですね、
何もしない、一人でやってもしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということでやっていないと、
知らないうちに自分が変わってしまって本当に大きな問題が起きているのに気がつかないということがあるんですよと。
これは私もすごく自分に言い聞かせて今生きているんですけれども、
これはみんなが考えていただきたいことだなというふうに思っています。


いろいろね、ちょっと申し訳ない。
いろんな口論みたいなことになっちゃって申し訳なかったんですが、
私が言いたかったのは、やっぱりみんなが言いたいことをそのまま言おうと。
自然に言おうと。
もちろん違う意見の方は違う意見をどんどん言っていただいていい
し、
古舘さんだって、私の考えがおかしいと思えばどんどん「おかしい」と言っていただいて、
何の問題もないですけれども、
何か言ったことに関して裏でなんか圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだ言ったりとかですね、
そういうことは止めていただきたい
というふうに思っただけです、はい。


古舘:それでは、いったんコマーシャルを挟みます。



エンディング
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古舘:
それから今日番組の中でですね、隣の古賀さんと私とのトークの中で、ニュースと直接関係のない話も出ました。
もちろん古賀さん自身のお考えというものは尊重し続けるつもりでございますが、
私としては一部、一部にですね、承服できない点もございました。
とにかく来週以降もですね、この番組は、そして私は真剣に真摯にニュースに向き合っていきたいと考えております。
これに関しては一切揺らがないつもりで真剣に皆様方と向き合っていきたいと思っております。

古賀さんこれだけは言わせていただきました。(古賀さんの方を見るが、画面は古舘さん一人のアップのまま)
もう時間がなくて申し訳ありません。
冒頭に私がしゃべってしまいました。
また来週以降お目にかかりたいと思っております、ありがとうございました。


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〜岩上安身氏の番組終了直後の古賀茂明氏直撃インタビュー ↓ に続く〜
「官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんです」
古賀茂明氏報ステ終了直後の直撃インタビュー3/27岩上安身氏(文字起こし)




これこそ作り物ではない本当の報道番組だったと私は思います。
報道ステーションは古舘さんがおっしゃっているように、キー局の中では貴重な内容を報じてくれる大切で貴重な番組です。そのような番組だったからこそ、古賀茂明さんがコメンテーターとして呼ばれていたのだと思います。そのテレビ朝日の内部が微妙に変化してきているのだと思います。確か以前は古賀さんは木曜日にはテレビ朝日の昼の番組にも出演されていたと思います。それが、10月の番組改編以降出演されなくなっていました。

古賀さんが勇気を出して事実を話してくださったことは、メディアが安倍政権に支配されてきているという事実を気がついていない人々の一部には知らせることができたのではないかと思います。
そして私は、古賀さんは命をかけて発言してくださっているんだと思い、一人でも多くの人々に古賀さんの言葉を伝えたいと思いました。

現場のスタッフは、上からの圧力でとても大変な状態になっているのだと思います。
けれど、最後に古賀さんがおっしゃったガンジーの言葉。


あなたのすることのほとんどは無意味であるが それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは 世界を変えるためではなく
世界によって自分が 変えられないようにするためである

圧力や自粛に慣れていって、何もしない、一人でやってもしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということでやっていないと、知らないうちに自分が変わってしまって本当に大きな問題が起きているのに気がつかない


「知らないうちに自分が変わってしまう」って、とても恐ろしいことだと思いました。

テレビ朝日の偉い人たちが安倍に取り込まれてしまっている中、
メディアが国民に本当に伝えていかなければならないことを報道しにくい環境に徐々になりつつあると思いますが、古舘さんも、そんな中で私たちのために揺るぎのない姿勢を、できる限り貫いていっていただきたいと私はこの日の報道ステーションを見ていて思いました。


だけど、プロデューサーもいなくなってしまう中で、古舘さんや弱い立場のスタッフだけでどこまで抵抗していくことができるのか?
できないんじゃないか。
少しずつ変わっていってしまうんじゃないかと、ものすごく心配になります。

このようにして一つ一つの番組やメディアが、いつの間にか安倍政権にどんどん取り込まれていくことがとても怖いです。











報道局長「4月以降は絶対に出すな」2/25日本外国特派員協会会見 古賀茂明氏 & 1/23「I am not ABE」(完全文字起こし)





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comment 1
コメント
サイトの質は勿論、誠意と熱意が溢れる内容に感動しました。先週の金曜日の報道ステーションは私も録画していたのですが、古舘さんと古賀さんとのやりとり前文を掲載している事は、とても意義のある事だとおもいます。日本人として、それぞれの考えがどうであれ、多くの方に目を通してもらいたい...私のブログでは、やや茶化して取り上げてしまったのですが、改めてきーこさんのホームページを紹介させてください。ちなみに私のサイトのメインは特殊なのですが...それとは別個に一般の出来事も扱いたいと思っているので。忙しい中お騒がせしました。
sin | 2015.03.30 18:32 | 編集
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