古賀茂明氏最後の報道ステーション終了後、
先日突然倒れられて、仕事に復帰したばかりの岩上安身さんが青山墓地で古賀さんを待ち伏せ。
岩上さんの体調がとっても心配だと思いながら、古賀さんのお話が聞きたくて、IWJを見ていました。
待つこと50分以上。
古賀さんを乗せた車がやってきました。
以下文字起こし。
動画はこちら↓
IWJ
【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー!降板の内幕を衝撃暴露
岩上安身氏直撃インタビュー

岩上:
今日は本当にお疲れ様でした。
長いこと報道ステーションでコメンテーターを勤められて、
最後の回、最終回はどんなお話をされるのかなと、みんな固唾を飲んで見守ってたと思うんですけど、
最初からイエメンのコーナーで、
ま、「その前に」と言って、今回の降板に至った経緯を短くではありますけれども、お話になった。
お話になったところで逆にですね、古舘さんに止められましたね、ちょっと驚いたんですけれども。
古賀:
いやぁ、私も驚いたんですけど、
あれは、結局官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんですけど、
岩上:古賀さんとしての目的で報ステとしての目的じゃない?
古賀:
もちろん報ステの目的じゃないんですけど、
古舘さんは、私に対してとにかく平謝りで、
「何もできなくてすみません」っておっしゃっていたんで、
私は、「あれぐらいのことは言ってもいいのかな」と思って普通に言ったつもりなんですけど、
ま、古舘さんとしては立場があるわけですよね。
要するにテレ朝の上層部に対して、何考えているかわからないけど、
「私もちゃんと言うべきことは言いました」と、ま、いうことなのかな〜って思ったんですけど。
今まで随分仲良くしていただいてたので、非常に、ちょっと驚くような話
岩上:あ、そうですか、驚かれたんですか?
古賀:
非常に驚きました。
ま、あそこまでいうのかな、って思ったので、しょうがないから
「いやだって言っていることと全然違うんじゃないですか」っていうことをちょっと言わせて頂いたりして、
ま、ちょっと、自分では不本意だったんですけど、
結局それで時間が短くなっちゃうのでね、他のことを話す。
いろいろ準備していたものもあるので。
大分気は使ったつもりなんですよ。
そのあとの国会の議論のところでも「I am not ABE」というのを言わせてもらったんですけれど、
結局ね、なんでそれをやらなきゃいけないのか。
「古賀さん、なんでね、あそこまでやるの?」というふうに思う人もたくさんいると思うんですけれども、
それは、何にもなくてあんなことをやったら、それはバカですよ。
ね、普通に考えれば。
だけど、なぜ僕があれをやらなくてはいけないと思ったかというと、
結局、官邸が私のことを個人的に攻撃してきているんですね、あきらかに。
菅官房長官が官邸で名前は言わない、わざとですよ。
言うと問題にされるからね。
でも誰が聞いてもわかるという言い方で私を批判する。
そして「あれは古賀さんのことですか?」ってみんなが聞きに行くと、
また名前は言わないけど、ますます私を特定するような言い方で、
ま、なんて言ったんですかね「とんでもないことを言うやつだ」と。
「俺だったら放送法違反だと言ってやったのにな」と言っているという話を聞いたりしているものですから、
岩上:菅官房長官がそういう風におっしゃっているわけですね、「放送法違反だ」と。
古賀:でも、それはね大変なことですよね。
岩上:大変なことです。
古賀:
政府の要人が「放送法違反だ」と言っているということは、
「免許取り消しだってあるよ」という脅しじゃないですか。
でもそれは、複数の記者がいるわけですから、
もちろん官房長官なんていう人が、それで、
「まさか漏れるなんてこと思いませんでした」っていうことではないんですよ。
岩上:それが伝わるという前提でね。
古賀:
つまり脅しですよね。
だから私は”脅されているのに黙る”っていうことをしちゃったら、
これはもう、僕は常に不安を持ちながら、いつ殺(や)られるかと思いながらも、
「でも黙っちゃいけない」ということで、
もう無理やり自分を追い詰めて、
岩上:抗議されたわけですか
古賀:
それはどうしてかというと、僕が今日の番組で言った通り、
最後にね、ガンジーの言葉があるように、
言わないでいたらね、どうせここで俺一人が騒いでみたところで、
そんなに社会が変わるわけじゃない、世界が変わるわけじゃないと。
「だからもうちょっと大人になれ」というふうに思って言わなくなったら、
「知らないうちに、世界はもちろん変わらないんだけど、自分は変えられているんだ」と。
岩上:
「世界によってあなたが変えられてしまうことを気をつけろ」と。
そういう言葉だったんですよね。
古賀:
そうです。
だから、それは本当に僕がいつも強く思っていることなので、
ということはやっぱり(僕が)どんどん攻撃されて黙るんじゃなくて、
攻撃されたら逆に、「ちゃんと言いたいことは言わなきゃいけない」というつもりで、
だから、テレ朝には申し訳なかったですよ。
それはね、そういう面もあります。
それをだけど、それを僕がもし事前に相談したら、
そこで「出す出さない」の話になって、周りの人はみんな困るんですよ。
あれはいきなり言ったから誰の責任にもならないんですよ。
「私は知りませんでした」ってみんな言えるんですから。
だから、
岩上:
もうそれはアドリブですからね。
古賀さん一人のアドリブで言ったことで、テレ朝がやったことじゃないと。
古賀:
やったことじゃないです。
前回の「I am not ABE」の時は、僕は言っちゃったんですね。
だけど、番組スタッフは頑張ってそれを黙認していたんですよ。
だけど後で怒られちゃったんですね。
だから、じゃあ今回、
今回もしも言いますと、またなんか言わざるを得ないですよね、向こうの人たちは。
だから、それは「内緒で言おう」というふうに決めて、
だからフリップもいろいろ作ってもらったけれども、
「I am not ABE」
これを作れっていうのはちょっと悪いな、と。
岩上:「テレ朝には申し訳ないから自分で持ってきた」とおっしゃっていましたね。
古賀:
だからあれだけペラペラなんですけど、持ってきたわけですね。
ですから、ま、僕としては最大限色々と気を使ったつもりだけど、
やられた人から見れば突然ですからね。
それは怒るのもわかるし、
岩上:「段取りと違うじゃないか」というふうに思った方もいらっしゃると。
古賀:
そうですよ。
だから「裏切りだ」とか思う人も当然いるんで、
ま、そういう人、報道局長はじめですね、出てきて
岩上:番組が終わった後?
古賀:
そう。
でガンガンガンガン、それで遅れちゃったんです。
岩上:なるほど。
古賀:だって言われたら、またこっちも言い返さないといけないじゃないですか。

岩上:どんなやり取りがあったんですか?
古賀:
いやだからあんなね、「ニュースと直接関係ないことを言っているのはおかしい」と。
それから「事前に言ってくれなかったのもおかしい」と。
でも、僕がちょっとおかしいなと思うのは、
事前に喋ることを打ち合わせなきゃいけないということ自体が変なんですね。
岩上:そうですね。
古賀:
そもそもは。
でもね、古舘さんも全部アドリブでやるのは大変だから、だいたい僕が何を言うのかというのは承知しておきたいとかというのはわかるから、一応それは応じてきたんですけれども、
でもそれをやると必ず、「いや、これにしたほうがいいんじゃないですか」というニュアンスのことを言われる、
岩上さんもあるでしょ?そういうのは。
岩上:
僕はですね、あんまりなかったんですよ。
あんまりなかったんですよ。
だから多分ですね、僕の発言はやっぱり軽視されているといいますか、
大したものじゃないんですよ、社会に与える影響は。
やっぱり古賀さんの発言が影響力があるがゆえに、すごく番組側も慎重になって、
「事前にすり合わせを」とか、そういうことを言ってきたんじゃないですかね。
古賀:
いや、ま、だいたいどなたともやっているような話を聞きますけれども、
なんていうかな、それはさておき、要するに
「なんでそんなことをするんだ」みたいなことをワーワー言われたので、
後半はもう私がずーっとしゃべっていました。
岩上:そうですか。
古賀:
だから「あなたたちにはそんなちっちゃなことばかり見てほしくないんですよ」と。
「今の日本のマスコミの状況ってなんなんですか」
これ、時間大丈夫なんですか?
岩上:
大丈夫、全然大丈夫!
今ね、待機時間中3600人見てたんですよ。
今何千人見ているかわからないんですけど。
古賀:
あ、そうなんですか。
それってなに、多いんですかね?
岩上:
多いと思いますよ、最近では。
もうものすごく数が増えちゃいましたから、最近でもこれだけの数っていうのは多いと思います。
古賀:
だから彼らは、
「今日あんなことを言ったってね、そんな、世の中の人は何にもわからない」というふうに言うんですね。
そうじゃなくて、
「そんなことを急に言われたって何もわからないじゃないか」
いや、でも、わからなくてもいいんですよ。
それは時間がかからないとわからないけど、でも一石を投じるということで、今日本の報道というのはどうなっているのか?ということを議論のきっかけにして欲しいし、
で、「それをなんで番組でやるのか。番組を私物化しているんじゃないか」って、なんか言っていました。
岩上:ほぉ〜
古賀:だけど”私物”って、僕は自分の宣伝をしている訳でもなんでもなくて、
岩上:私利私欲でやっているわけじゃないですものね。
古賀:自分の利益のことを考えたらこんなこと言わないほうがいい(笑)に決まっている
岩上:そうですよね、上手に立ち回った方がいいってことですもんね。
古賀:
ええ。
だから「そうじゃないんですよ」と。
それはみんなで議論してもらわなければいけない。
だってそれを官邸とか政府は、もうお金も大量にあるし、それから組織だって
「マスコミをどうやって抑えるか」っていうことをガンガンやっているわけじゃないですか。
そういうのに戦う人っていうのはどんどんどんどん数が少なくなっているし、
そういう数少ない人間が戦う場を与えられたら、もう最大限活用せざるを得ないし、
それを活用しないで「ま、ちょっとここはおとなしくしよう」っていうことでやってたら、結局日本というのはもうとんでもないことになるなと、そういう思いでした。
岩上:
今日の話はですね、僕は全く文脈を無視した話じゃなかったと思っているんですね。
つまり、戦争の話だったじゃないですか。
そしてそういう、アメリカが背後にある各地の戦争や紛争のその片棒をこれから日本が担がされることになるんだという、やっぱり大きな文脈があって、その中で「これでいいのか?」ということを異議申し立てをしよう。
異議の申し立てを、しかしするためには、時には非常に荒々しく段取りを無視したような言い方をしなければ、この普通の人たちのお茶の間に届かないんだということを今日身を持って示されたんだと、僕は見ていてそういうふに思いましたけど、いかがでしょうか?
古賀:
そういうふうに言っていただければありがたいです。
もちろん「なんだあいつキチガイか」というね、キチガイというのは放送禁止用語か、
岩上:大丈夫ですけど
古賀:
でもそれも変だと思いますけど、
まあね「あの人はちょっと変だ」という人もたくさんいると思います。
だからね、それは賛否拮抗したりするかもしれないんだけど、
でもやっぱり、普通の人はまだまだわかっていないと思うんですよ、どんなに危機的な状況になっているか。
政権が圧力をかけるっていうのは、これは日常茶飯事ですよ。
もう、僕は官僚をやっていたから、そんなのは何十年も前からあるわけですね。
だけど、それは普通はアドホックなんですよ。
※アドホック(ad hoc)特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味のラテン語の語句。
あるいは個人撃なんですよ。
だけど今行われているのはそうじゃないんですね。
もう、計画的に「どうやって抑えていくのか」というのをやって、そして周りから攻めたり。
で、どんどんどんどん転向していくんですよ。
官邸の偉い人とご飯食べて、「審議会の委員にどうだ?」と言われれば、
みんな「ありがとうございます」
岩上:コロコロと。考えが変わっていく。
古賀:
「変わらない人の方がほとんどいない」と言っていました。
それは官邸のね中心にいるような人たちが、
「みんな、民主党のブレーンだってみんな俺たちの味方だからね」というぐらいの感じで、
ま、彼らから言わせれば「そうならない人はけしからん」ということになるんですけど、
ある人は、僕らから見ていてそうかなと思うんだけど、
ある人のことを「アイツだけは変更しなかったんだ、許せないやつだ」って言っている人が約1名いました。
僕は今その人に了解を取っていないから名前は言えませんけど、
でも一人いたと。
とんでもない奴。
逆に言えば他の人はだいたい押さえた。
岩上:その一人っていうのは政治家ですか?それともテレビに出ている出演者みたいな
古賀:
テレビのキャスターです。
だからもう、非常に数少ないと思いますけど、でもまぁそういう人もいると。
でもそういうふうに組織的に、これは官邸だけじゃなくてもちろん自民党とかね、お金もいっぱいありますよ。
この間電通の人と話していて言ってたのは、
「自民党にはお金がうなっている」と。
「そしたら会社としたらどうなるか?それを取りに行くんですよ」と
当たり前だけど、営業で。
もしそれが少しでも取れればそこに一番優秀なやつをつけるんです。
だってどんどんお金が毎年出てくるんだから、そこに優秀なやつをつけないっていう手はないでしょ。
っていうことを言っていました。
だからそうやって、どんどんどんどんなびいて行っちゃうんです。
すみません、ちょっとそろそろ。
岩上:
そうですね、4月2日に、今度改めてお時間を取っていただいて、
こんな路上での立ち話じゃなくて、お話を聞かせていただけたらなと思います。
本当に今日はお疲れ様でした。
大変な1日だったと思いますけれども、最後に一言。
これからどうするつもりか?っていうことだけちょっと一言。
古賀:
ある意味、幸か不幸かですね、これで東京のキー局での出演というのはまず有り得ないですね。
今後、当分有り得ないので。
ということは逆にいろんなことがやりやすくなったなと思いますので、自由にやらせていただきたい。
その取っ掛かりがですね、フォーラム4という新しい市民キャンペーンを始め
岩上:フォーラムフォーっていうのは4(よん)のことですか?
古賀:4というのは「なぜそんなに縁起の悪い数字をつけたんだ?」っていう人も
岩上:ここは一応青山斎場前ですから。
古賀:
って言われるんですけどそれはもうフォーラム4って入れていただければ、サイトが。
本当になんというか、素人のボランティアで一生懸命やってもらってなんとか立ち上がったサイトがあるので、
そこに是非行って、
岩上:そこになんか4人老人がいるとか、そういうことではなくて?
古賀:(笑)ちがう
岩上:全然違う?別の意味があるんですね?
古賀:
それは今度ね、また放送で解説させていただければと思うんですけど、
そういうこともやっていこうかなと思いますんで。
岩上:
待ち受けていた場所が青山斎場というですね、似つかわしいのか何なのかわからないですけど、
(番組を)降ろされた二人がツーショットで、聞き手になって聞かれる側になってという。
古賀:
でも降ろされた人っていうのは本当にたくさんいますから、なんかもう死屍累々っていう感じですけど。
でも、それはやっぱりね、
岩上:死屍累々…(笑)ご愁傷様みたいな
古賀:話なんだけど、でもね、降ろされた人はみんな知っている人ばかりですけど、
岩上:みんなIWJに出ていただきたいと思いますよ。
古賀:いや、みんな元気ですよ。
岩上:そうですか
古賀:
元気ですよ。
よくわからないけど元気だと思いますよ。
だから僕もこれで降ろされちゃったからこういうふうになっているということは全然無いので、
岩上:お陀仏じゃないそうです。
古賀:そうです。
岩上:そう簡単に成仏しないそうです。
古賀:そうです。再生します。
岩上:
ゾンビのように再生します。
ということで、本当に蘇りみたいな感じですけれども、
いやいやいや、死んじゃいないぜという、ちょっと力強いところを、
古賀:はい。
岩上:
わざわざ墓地前から中継でお伝えしました。
でも本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。
古賀:大丈夫ですか?体は。

岩上:ずっとね、心臓の薬ここに持ってるの。
古賀:あら。ちょっと気をつけてくださいね。
岩上:
気をつけます。
でもね、待っている間ドキドキしてきた。
古賀さんを待っている間にドキドキしてきた。
関係ブログ
<最後の報道ステーション>「世界によって自分が変えられないようにするため」
3/27古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
報道局長「4月以降は絶対に出すな」2/25日本外国特派員協会会見 古賀茂明氏 & 1/23「I am not ABE」(完全文字起こし)
先日突然倒れられて、仕事に復帰したばかりの岩上安身さんが青山墓地で古賀さんを待ち伏せ。
岩上さんの体調がとっても心配だと思いながら、古賀さんのお話が聞きたくて、IWJを見ていました。
待つこと50分以上。
古賀さんを乗せた車がやってきました。
以下文字起こし。
動画はこちら↓
IWJ
【速報】「報道ステーション」終了直後の古賀茂明氏に岩上安身が緊急直撃インタビュー!降板の内幕を衝撃暴露
岩上安身氏直撃インタビュー

岩上:
今日は本当にお疲れ様でした。
長いこと報道ステーションでコメンテーターを勤められて、
最後の回、最終回はどんなお話をされるのかなと、みんな固唾を飲んで見守ってたと思うんですけど、
最初からイエメンのコーナーで、
ま、「その前に」と言って、今回の降板に至った経緯を短くではありますけれども、お話になった。
お話になったところで逆にですね、古舘さんに止められましたね、ちょっと驚いたんですけれども。
古賀:
いやぁ、私も驚いたんですけど、
あれは、結局官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんですけど、
岩上:古賀さんとしての目的で報ステとしての目的じゃない?
古賀:
もちろん報ステの目的じゃないんですけど、
古舘さんは、私に対してとにかく平謝りで、
「何もできなくてすみません」っておっしゃっていたんで、
私は、「あれぐらいのことは言ってもいいのかな」と思って普通に言ったつもりなんですけど、
ま、古舘さんとしては立場があるわけですよね。
要するにテレ朝の上層部に対して、何考えているかわからないけど、
「私もちゃんと言うべきことは言いました」と、ま、いうことなのかな〜って思ったんですけど。
今まで随分仲良くしていただいてたので、非常に、ちょっと驚くような話
岩上:あ、そうですか、驚かれたんですか?
古賀:
非常に驚きました。
ま、あそこまでいうのかな、って思ったので、しょうがないから
「いやだって言っていることと全然違うんじゃないですか」っていうことをちょっと言わせて頂いたりして、
ま、ちょっと、自分では不本意だったんですけど、
結局それで時間が短くなっちゃうのでね、他のことを話す。
いろいろ準備していたものもあるので。
大分気は使ったつもりなんですよ。
そのあとの国会の議論のところでも「I am not ABE」というのを言わせてもらったんですけれど、
結局ね、なんでそれをやらなきゃいけないのか。
「古賀さん、なんでね、あそこまでやるの?」というふうに思う人もたくさんいると思うんですけれども、
それは、何にもなくてあんなことをやったら、それはバカですよ。
ね、普通に考えれば。
だけど、なぜ僕があれをやらなくてはいけないと思ったかというと、
結局、官邸が私のことを個人的に攻撃してきているんですね、あきらかに。
菅官房長官が官邸で名前は言わない、わざとですよ。
言うと問題にされるからね。
でも誰が聞いてもわかるという言い方で私を批判する。
そして「あれは古賀さんのことですか?」ってみんなが聞きに行くと、
また名前は言わないけど、ますます私を特定するような言い方で、
ま、なんて言ったんですかね「とんでもないことを言うやつだ」と。
「俺だったら放送法違反だと言ってやったのにな」と言っているという話を聞いたりしているものですから、
岩上:菅官房長官がそういう風におっしゃっているわけですね、「放送法違反だ」と。
古賀:でも、それはね大変なことですよね。
岩上:大変なことです。
古賀:
政府の要人が「放送法違反だ」と言っているということは、
「免許取り消しだってあるよ」という脅しじゃないですか。
でもそれは、複数の記者がいるわけですから、
もちろん官房長官なんていう人が、それで、
「まさか漏れるなんてこと思いませんでした」っていうことではないんですよ。
岩上:それが伝わるという前提でね。
古賀:
つまり脅しですよね。
だから私は”脅されているのに黙る”っていうことをしちゃったら、
これはもう、僕は常に不安を持ちながら、いつ殺(や)られるかと思いながらも、
「でも黙っちゃいけない」ということで、
もう無理やり自分を追い詰めて、
岩上:抗議されたわけですか
古賀:
それはどうしてかというと、僕が今日の番組で言った通り、
最後にね、ガンジーの言葉があるように、
言わないでいたらね、どうせここで俺一人が騒いでみたところで、
そんなに社会が変わるわけじゃない、世界が変わるわけじゃないと。
「だからもうちょっと大人になれ」というふうに思って言わなくなったら、
「知らないうちに、世界はもちろん変わらないんだけど、自分は変えられているんだ」と。
岩上:
「世界によってあなたが変えられてしまうことを気をつけろ」と。
そういう言葉だったんですよね。
古賀:
そうです。
だから、それは本当に僕がいつも強く思っていることなので、
ということはやっぱり(僕が)どんどん攻撃されて黙るんじゃなくて、
攻撃されたら逆に、「ちゃんと言いたいことは言わなきゃいけない」というつもりで、
だから、テレ朝には申し訳なかったですよ。
それはね、そういう面もあります。
それをだけど、それを僕がもし事前に相談したら、
そこで「出す出さない」の話になって、周りの人はみんな困るんですよ。
あれはいきなり言ったから誰の責任にもならないんですよ。
「私は知りませんでした」ってみんな言えるんですから。
だから、
岩上:
もうそれはアドリブですからね。
古賀さん一人のアドリブで言ったことで、テレ朝がやったことじゃないと。
古賀:
やったことじゃないです。
前回の「I am not ABE」の時は、僕は言っちゃったんですね。
だけど、番組スタッフは頑張ってそれを黙認していたんですよ。
だけど後で怒られちゃったんですね。
だから、じゃあ今回、
今回もしも言いますと、またなんか言わざるを得ないですよね、向こうの人たちは。
だから、それは「内緒で言おう」というふうに決めて、
だからフリップもいろいろ作ってもらったけれども、
「I am not ABE」
これを作れっていうのはちょっと悪いな、と。
岩上:「テレ朝には申し訳ないから自分で持ってきた」とおっしゃっていましたね。
古賀:
だからあれだけペラペラなんですけど、持ってきたわけですね。
ですから、ま、僕としては最大限色々と気を使ったつもりだけど、
やられた人から見れば突然ですからね。
それは怒るのもわかるし、
岩上:「段取りと違うじゃないか」というふうに思った方もいらっしゃると。
古賀:
そうですよ。
だから「裏切りだ」とか思う人も当然いるんで、
ま、そういう人、報道局長はじめですね、出てきて
岩上:番組が終わった後?
古賀:
そう。
でガンガンガンガン、それで遅れちゃったんです。
岩上:なるほど。
古賀:だって言われたら、またこっちも言い返さないといけないじゃないですか。

岩上:どんなやり取りがあったんですか?
古賀:
いやだからあんなね、「ニュースと直接関係ないことを言っているのはおかしい」と。
それから「事前に言ってくれなかったのもおかしい」と。
でも、僕がちょっとおかしいなと思うのは、
事前に喋ることを打ち合わせなきゃいけないということ自体が変なんですね。
岩上:そうですね。
古賀:
そもそもは。
でもね、古舘さんも全部アドリブでやるのは大変だから、だいたい僕が何を言うのかというのは承知しておきたいとかというのはわかるから、一応それは応じてきたんですけれども、
でもそれをやると必ず、「いや、これにしたほうがいいんじゃないですか」というニュアンスのことを言われる、
岩上さんもあるでしょ?そういうのは。
岩上:
僕はですね、あんまりなかったんですよ。
あんまりなかったんですよ。
だから多分ですね、僕の発言はやっぱり軽視されているといいますか、
大したものじゃないんですよ、社会に与える影響は。
やっぱり古賀さんの発言が影響力があるがゆえに、すごく番組側も慎重になって、
「事前にすり合わせを」とか、そういうことを言ってきたんじゃないですかね。
古賀:
いや、ま、だいたいどなたともやっているような話を聞きますけれども、
なんていうかな、それはさておき、要するに
「なんでそんなことをするんだ」みたいなことをワーワー言われたので、
後半はもう私がずーっとしゃべっていました。
岩上:そうですか。
古賀:
だから「あなたたちにはそんなちっちゃなことばかり見てほしくないんですよ」と。
「今の日本のマスコミの状況ってなんなんですか」
これ、時間大丈夫なんですか?
岩上:
大丈夫、全然大丈夫!
今ね、待機時間中3600人見てたんですよ。
今何千人見ているかわからないんですけど。
古賀:
あ、そうなんですか。
それってなに、多いんですかね?
岩上:
多いと思いますよ、最近では。
もうものすごく数が増えちゃいましたから、最近でもこれだけの数っていうのは多いと思います。
古賀:
だから彼らは、
「今日あんなことを言ったってね、そんな、世の中の人は何にもわからない」というふうに言うんですね。
そうじゃなくて、
「そんなことを急に言われたって何もわからないじゃないか」
いや、でも、わからなくてもいいんですよ。
それは時間がかからないとわからないけど、でも一石を投じるということで、今日本の報道というのはどうなっているのか?ということを議論のきっかけにして欲しいし、
で、「それをなんで番組でやるのか。番組を私物化しているんじゃないか」って、なんか言っていました。
岩上:ほぉ〜
古賀:だけど”私物”って、僕は自分の宣伝をしている訳でもなんでもなくて、
岩上:私利私欲でやっているわけじゃないですものね。
古賀:自分の利益のことを考えたらこんなこと言わないほうがいい(笑)に決まっている
岩上:そうですよね、上手に立ち回った方がいいってことですもんね。
古賀:
ええ。
だから「そうじゃないんですよ」と。
それはみんなで議論してもらわなければいけない。
だってそれを官邸とか政府は、もうお金も大量にあるし、それから組織だって
「マスコミをどうやって抑えるか」っていうことをガンガンやっているわけじゃないですか。
そういうのに戦う人っていうのはどんどんどんどん数が少なくなっているし、
そういう数少ない人間が戦う場を与えられたら、もう最大限活用せざるを得ないし、
それを活用しないで「ま、ちょっとここはおとなしくしよう」っていうことでやってたら、結局日本というのはもうとんでもないことになるなと、そういう思いでした。
岩上:
今日の話はですね、僕は全く文脈を無視した話じゃなかったと思っているんですね。
つまり、戦争の話だったじゃないですか。
そしてそういう、アメリカが背後にある各地の戦争や紛争のその片棒をこれから日本が担がされることになるんだという、やっぱり大きな文脈があって、その中で「これでいいのか?」ということを異議申し立てをしよう。
異議の申し立てを、しかしするためには、時には非常に荒々しく段取りを無視したような言い方をしなければ、この普通の人たちのお茶の間に届かないんだということを今日身を持って示されたんだと、僕は見ていてそういうふに思いましたけど、いかがでしょうか?
古賀:
そういうふうに言っていただければありがたいです。
もちろん「なんだあいつキチガイか」というね、キチガイというのは放送禁止用語か、
岩上:大丈夫ですけど
古賀:
でもそれも変だと思いますけど、
まあね「あの人はちょっと変だ」という人もたくさんいると思います。
だからね、それは賛否拮抗したりするかもしれないんだけど、
でもやっぱり、普通の人はまだまだわかっていないと思うんですよ、どんなに危機的な状況になっているか。
政権が圧力をかけるっていうのは、これは日常茶飯事ですよ。
もう、僕は官僚をやっていたから、そんなのは何十年も前からあるわけですね。
だけど、それは普通はアドホックなんですよ。
※アドホック(ad hoc)特定の目的のための」「限定目的の」などといった意味のラテン語の語句。
あるいは個人撃なんですよ。
だけど今行われているのはそうじゃないんですね。
もう、計画的に「どうやって抑えていくのか」というのをやって、そして周りから攻めたり。
で、どんどんどんどん転向していくんですよ。
官邸の偉い人とご飯食べて、「審議会の委員にどうだ?」と言われれば、
みんな「ありがとうございます」
岩上:コロコロと。考えが変わっていく。
古賀:
「変わらない人の方がほとんどいない」と言っていました。
それは官邸のね中心にいるような人たちが、
「みんな、民主党のブレーンだってみんな俺たちの味方だからね」というぐらいの感じで、
ま、彼らから言わせれば「そうならない人はけしからん」ということになるんですけど、
ある人は、僕らから見ていてそうかなと思うんだけど、
ある人のことを「アイツだけは変更しなかったんだ、許せないやつだ」って言っている人が約1名いました。
僕は今その人に了解を取っていないから名前は言えませんけど、
でも一人いたと。
とんでもない奴。
逆に言えば他の人はだいたい押さえた。
岩上:その一人っていうのは政治家ですか?それともテレビに出ている出演者みたいな
古賀:
テレビのキャスターです。
だからもう、非常に数少ないと思いますけど、でもまぁそういう人もいると。
でもそういうふうに組織的に、これは官邸だけじゃなくてもちろん自民党とかね、お金もいっぱいありますよ。
この間電通の人と話していて言ってたのは、
「自民党にはお金がうなっている」と。
「そしたら会社としたらどうなるか?それを取りに行くんですよ」と
当たり前だけど、営業で。
もしそれが少しでも取れればそこに一番優秀なやつをつけるんです。
だってどんどんお金が毎年出てくるんだから、そこに優秀なやつをつけないっていう手はないでしょ。
っていうことを言っていました。
だからそうやって、どんどんどんどんなびいて行っちゃうんです。
すみません、ちょっとそろそろ。
岩上:
そうですね、4月2日に、今度改めてお時間を取っていただいて、
こんな路上での立ち話じゃなくて、お話を聞かせていただけたらなと思います。
本当に今日はお疲れ様でした。
大変な1日だったと思いますけれども、最後に一言。
これからどうするつもりか?っていうことだけちょっと一言。
古賀:
ある意味、幸か不幸かですね、これで東京のキー局での出演というのはまず有り得ないですね。
今後、当分有り得ないので。
ということは逆にいろんなことがやりやすくなったなと思いますので、自由にやらせていただきたい。
その取っ掛かりがですね、フォーラム4という新しい市民キャンペーンを始め
岩上:フォーラムフォーっていうのは4(よん)のことですか?
古賀:4というのは「なぜそんなに縁起の悪い数字をつけたんだ?」っていう人も
岩上:ここは一応青山斎場前ですから。
古賀:
って言われるんですけどそれはもうフォーラム4って入れていただければ、サイトが。
本当になんというか、素人のボランティアで一生懸命やってもらってなんとか立ち上がったサイトがあるので、
そこに是非行って、
岩上:そこになんか4人老人がいるとか、そういうことではなくて?
古賀:(笑)ちがう
岩上:全然違う?別の意味があるんですね?
古賀:
それは今度ね、また放送で解説させていただければと思うんですけど、
そういうこともやっていこうかなと思いますんで。
岩上:
待ち受けていた場所が青山斎場というですね、似つかわしいのか何なのかわからないですけど、
(番組を)降ろされた二人がツーショットで、聞き手になって聞かれる側になってという。
古賀:
でも降ろされた人っていうのは本当にたくさんいますから、なんかもう死屍累々っていう感じですけど。
でも、それはやっぱりね、
岩上:死屍累々…(笑)ご愁傷様みたいな
古賀:話なんだけど、でもね、降ろされた人はみんな知っている人ばかりですけど、
岩上:みんなIWJに出ていただきたいと思いますよ。
古賀:いや、みんな元気ですよ。
岩上:そうですか
古賀:
元気ですよ。
よくわからないけど元気だと思いますよ。
だから僕もこれで降ろされちゃったからこういうふうになっているということは全然無いので、
岩上:お陀仏じゃないそうです。
古賀:そうです。
岩上:そう簡単に成仏しないそうです。
古賀:そうです。再生します。
岩上:
ゾンビのように再生します。
ということで、本当に蘇りみたいな感じですけれども、
いやいやいや、死んじゃいないぜという、ちょっと力強いところを、
古賀:はい。
岩上:
わざわざ墓地前から中継でお伝えしました。
でも本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。
古賀:大丈夫ですか?体は。

岩上:ずっとね、心臓の薬ここに持ってるの。
古賀:あら。ちょっと気をつけてくださいね。
岩上:
気をつけます。
でもね、待っている間ドキドキしてきた。
古賀さんを待っている間にドキドキしてきた。
関係ブログ
<最後の報道ステーション>「世界によって自分が変えられないようにするため」
3/27古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
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コメント
文字起こし、お待ちしておりました。
本当に、ありがとうございますm(_ _)m。
みんな、戦っている。
とても力強いです。
ガンジーの言葉を胸に、みんなに伝えます。
本当に、ありがとうございますm(_ _)m。
みんな、戦っている。
とても力強いです。
ガンジーの言葉を胸に、みんなに伝えます。
茅 | 2015.03.30 00:22 | 編集
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| 2015.03.30 01:28 | 編集