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05.22
Fri
5/20「放射能汚染と被ばくをどう考えるか」@松戸市民劇場




小豆川勝見助教(東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻、環境分析化学研究所 松尾研究室)
22分頃から

測定の難しさ 24:46〜


原子力発電所の放射性物質ってなに? 27:35〜


放射線からの防護って? 36:23〜

放射線は鉛で止められますよ、と。
でも私たち現場にいるものがどういうふうに解釈しているか、実際にはどういうものなのか?
鉛のベストで実験。
1枚、2枚、4枚までは放射線を通す。
8枚でやっと線量計の音が小さくなる。
鉛でも分厚くなければ放射線は止められない。
鉛のベストだけでは放射線は止められない。
分厚い鉛を着ているよりは、さっさと仕事をしてその場を離れるというのが放射線防護の基本。

食品の放射線量 39:32〜
https://youtu.be/JSLjz4twtFY?t=39m32s

やっぱり気になるのはご飯です。
ご飯の中に放射性物質がどれだけ含まれているか?
胃の中に鉛を入れることはできません。

じゃあ、実際にどれぐらい放射性物質って含まれているのか?
これは去年1年間私がそこらへんのスーパーマーケットで、なんでもいいから片っ端からカゴの中に入れて、測ってきたものの結果です。

1

そうしたときによく比較の対象になるのはカリウムですよね。
カリウムというものはもともと地球上にあった放射性物質なんですが、

一番含まれていなかったのは、ミネラルウォーターとか、そういったものです。
何もなさそうですよね、ただの水ですからね。

一番含まれていたのは、「やさしお」っていう、味の素が出している「高血圧の方にいいですよ」ってコマーシャルをしている塩ですけど、だいたいカリウムで8300ベクレル位含まれていました。
で、それはちょっと極端な例にしても、
大体普段から買い物カゴに入れるものの真ん中を取ってみると70ベクレル位のカリウムが含まれています。

これは震災前後にかかわらず、大体これぐらいの値であることは間違い無いと思います。

では、セシウムはどうでしょうか?

2

同じようにかたっぱしからいろんなものを買って調べております。
低いものはもうほとんど、10のマイナス2乗ですから0.01ベクレルといったものもあるんですが、
ダラダラっと見ていくと、時々基準値を超えているものもあるんです。

3

基準値は100ベクレルと今日本国内では決まっています。

どういったものが基準値を超えていたか?と言いますと、
北関東の道の駅で売っていたキノコですね。
それを普通に持って帰ってラボに行って測ってみると「あ、基準値超えじゃない」と。
こんな簡単に見つかってしまうんです。


ちなみに国のデータベースでは、一件も無いことになっています。

つまり、なかなか目の届かないところでは、こういった100ベクレル以上の放射性物質が見つかってしまう。
食材が見つかってしまうというのが現状だと思います。


今までの傾向としては、大体北関東産のものの方が大きいです。
ここから(真ん中へんの一部切れている部分より左)は大体スーパーで売っているものになるので、
流通しているもので、スーパーで買うもので基準値を超えるものはほとんど無いと思いますが、
普段誰でもが手に入れることができる販売所という点で見てみると、
道の駅で売っているものなどは結構高い場合がある」というのが私の印象です。


もちろんそういったのは関係機関に通達しておりますけれども、
「まだまだ結構あるんじゃないかな」、と実感を持った測定を続けています。

4

特に北関東産
群馬の北部ですとか、栃木、茨城ももちろんそうなんですが、そういったところは、
どうやら福島県のものよりも「平気で100ベクレルを超えて売っているものが多いな」という印象を受けています。
その最大の要因としては、自治体の方とお話ししている限り、
検査体制が不十分なんじゃないかな」というのが私の印象です。


基準値は今100ベクレルなんですけれど、
その基準値をずっと維持していく限り、ずーっとこの話って続く筈です。
なので、「またあそこ100ベクレル出たじゃない」
「またあそこで100ベクレル超えてるじゃない」っていうのは、
別に今4年後、というのではなくて、きっと今後もずーっとこの手の話は繰り返される筈です。

そのために、少しでも、もうちょっとちゃんと「測る」という意識を持ちましょう。
100ベクレルという値が決まっているんだったら、それを超えないようにものを作り、
そしてそういったものを安心してみなさんに提供してあげられるためにも、
まず、「測定を続けてきちんとしたものを作りましょうよ」ということを、その自治体の方々には色々とご説明を続けています。


原発から出された放射性物質の量 43:45〜

将来を見据えていく上でどうしても大切なのは、原発から放出された放射性物質の量です。
これは、大気に撒かれた量と、地下水とか海に撒かれた量の両方があるんですが、
空に撒かれた方は両手に載るぐらいの量で、ほぼ間違いがないと思います。
地下水とか海に撒かれた量は、先週も原発の海に行ってきましたが、やっぱりわかりません。


放射性物質の飛び散り方 45:17〜

その放射性物質は、関東域、千葉県東葛も含めてですが、
関東域には2回汚染が入っています。
3月15日と3月21日の2回です。
3月15日はぴゅーっと風が吹いただけだったので、まだよかったんですが、
3月21日の時にはちょうど放射性物質が飛んできたときに雨が降ってしまったので、
ここにビタッと張り付いてしまったわけですね。

ー略ー放射性物質が飛ぶ様子

今も残っている放射性物質は、2回目の汚染がほとんどなんですが、
このときの雨の濃度は非常に汚染が強かったです。

5

ただ、これは見ていてわかると思うんですけれども、ほとんどが海に行っているって、お気づきでしょうか?
偏西風というか、海側に風が流れているので、運が良くといいますか、陸地の人間からするとラッキーだったわけなんですが、
もしこれが日本海側で起きたら、一様にこっちに降ってきてしまうということでもあるので、
本当に今回の事故というのは大惨事ではありましたが、本当に運がよかったと言って間違いないと思います。


https://youtu.be/JSLjz4twtFY?t=46m54s
降ってきた放射性物質なんですが、それは降ってきたままずっと留まっているのか?というとそういうわけではないんです。



放射性物質が集まっているところ、見つけられますか? 57:28〜





ーーおまけーー

"やさしお"の線量を測っているyoutubeがありました。






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コメント
こちらサイドは緊張モード維持に最適サイトだと思っています。口に入る塩はヨーロッパの岩塩、皮肉なことにスーパー並びに増えだしています。同じく身体に入る水は九州南端から地下水くみ上げの商品を手配して家族に配しています。
産地偽造は最低、台湾の人々に申し訳ない、あそこの人々は少し前の日本人がわきまえていた優しさ親切心を沢山持っています。道を聞いたら後になってもホームを追いかけてきて更に詳細に説明してくれ台北の大学街では携帯電話を駆使して集めた情報を丁寧に案内してくれたり、優秀で素晴らしい若者が沢山居ます。北部に原発を何基も持っていて物資不足の時代が続いたから放射能管理が上手くいかなかったから未だに街中の地元食堂で0.26マイクロとかホテルでも0.18マイクロとか出ますが、今回の日本への対応をしている行政の態度を見ているときちんとした仕事をしようとする気概を感じてもいます。行政が姿勢を正すのは国民次第ですから、台湾を見倣いましょう。ではご努力に感謝していますよ。
simpleズ | 2015.05.22 11:06 | 編集
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